マーベラス・ミセス・メイゼル

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     Amazon primeを見続けている。そもそもは仕事の息抜きだったんだが、

    あにはからんやAmazon primeの合間に仕事の羽目に落ち込み、極めて

    脆弱な自己抑制力が露呈された。制作中のソーイングテーブルも遅々と

    して、きのうにつづく今日も今日とての日が、また明日。

     

      で、数日前のこと。とりあえず観てた「ミス・マープル」は小休止、

    他を当たっていたら、以前すれ違っていた「マーベラス・ミセス・メイ

    ゼル」と再会、観始めたら、おっとどっこい!なんだこりゃ!面白いじゃ

    ないか!!の「マーベラス・ミセス・メイゼル」。

     シーズン1の第一話の中に

    「一人でいるのは平気だけど つまらない人間でいたくない」

    の名言が飛び出す。いや〜言ってくれるね、まさに私のモットーだ。同じ

    心智の持ち主と出会えたことがウレシイ。ウレシすぎる。

     

     2年ほど前、NYに行ったとき、スタンダップコメディを観に行き

    たかったんだけど諦めたんだ。英語がダメだから。でも、このドラマで

    言葉の理解は字幕程度だけど、面白さは充分堪能できることに殊の外

    大喜び。生きててよかった。こんな面白さをチビチビ観ることなんか

    できやしない。現時点でシーズン3までしか観れないから、こんな

    スピードで観続けたらすぐ終わっちゃうと思いつつ、やめられない

    止まらない。きのう、思った通りすべて観終わって、さぁどうせよう。

     

     スタンダップコメディは日本で言えば漫談か。二人なら漫才、三人で

    トリオ、それ以上はなんていうのかな?ボーイズは違う気がするけど。

    漫談で知ってるのは牧野周一、その弟子の牧伸二、ケーシー高峰、

    三味線抱えた柳家三亀松程度。漫才はなんてたってダイラケだ。

    と言ってもTVやCDだけど。怒涛の笑いが会場に渦を巻くのを初体験

    したのはCDだったな。毛色は違うけどコントは「コント55号」だ。

    TVだけだけど初めて観たときは痺れたな。たしか日劇だったと思う。

     

     笑いについちゃそこそこ分かっていると自認してたんだが、最近の

    TVや映画で笑えることが少なくなってきて、笑いの受信感度が落ちて

    来てるなと思っていたのよ。オレも齢とともに笑うことを忘れてきてる

    といささか気落ちしていたんだわさ。でも、このドラマを観て大笑い

    して、なんだ私の受信感度が劣化したんじゃなく発信元がダメだった

    んじゃないか、再確認したワケ。いつだったか山藤章二と誰かの対談

    で今後数十年かそれ以上笑いが復活することはないと断言してたけど

    まさにそういうことだったと改めて思い知った次第でね。

     

     で、「マーベラス・ミセス・メイゼル」。私が観るのは字幕版だ。

    字幕は情報量が少ないけど、役者の声とか滑舌の良さがわかる。

    仕草や内容も大切だけど、コメディは言葉のテンポは重要だろ。

    一度だけ吹き替えを観たけど一瞬で止めてしまった。ドラマの魅力は

    いろいろだけど、箇条書きにしてみた。興味ある方はどうぞ

     

    1 役者

      主演は、レイチェル・ブロズナハン

      これが彼女、素晴らしいコメディエンヌ(使い方合ってる?)。

      支えるマネージャーは、

      右側のアレックス・ボースタイン。声、服装、どうみても男としか

     見えない。軍隊慰問のシーンで入隊を誘われるシーンもあった。短躯

     で間抜け顔もご愛嬌でんねん。

     

    2 脚本

      エイミー・シャーマン=パラディーノ、女性、が本を書いてる。

      これがなんといっても素晴らしいの一言で惚れてしまう。コメディは

     パロディがつきものだけど、満載でウレシイ。モンローの七年目の浮気、

     理由なき反抗のナタリーウッド、ハンフリーボガード、その他様々な

     映画のセリフやシーンが用いられる。これほどの知識の持ち主である

     ことに驚き感嘆す。シーズン3では

     「あなたに出来ることに興味はない」の名言も

     

    3 音楽

      設定は50年代から1960年代。当時の名曲がたびたび流れる。私に

     とってはどれも聴き馴染んだ曲ばかりでウットリ。上記七年目の浮気

     のクライ・ミーア・リバーでニヤリとさせられ、サッチモ、ビリー・

     ホリディ、ハリー・ベラフォンテ、バーバラ・ストライザンド、新旧

     織り交ぜて自由自在だ。

     

     そのほか、この番組のために作られたらしい衣装、セットにも賛辞を

    送りたい。シーズン1のレコードショップは思わず一時停止して見入った

    ほどの出来栄え。いくつか出てくるクラブの内装、出演者、観たことは

    ないけどさもありなんと思わせる。とまぁ数え上げればきりがないほどの

    見応えがあって、まさに貪るように観た私。シーズン4が待ち遠しい。

     

     最後に、翻訳を担当した方にもお礼を申し上げる。

     少ない字幕の中で、よくもまぁ分かりやすく翻訳されたと感心する。

    現地のスラングはわからない部分もあるけど、それでも面白さは充分に

    理解できます。一度は観てみたかったスタンダップを、まるでその場に

    居合わせたように楽しめ、しかも舞台裏や交渉のあれこれ、ラスベガス

    じゃNYのことなんか全然ウケないこと、アポロ劇場での白人の立場、

    これらすべては字幕の力によるものだ。感謝してもしきれない、

    サンキューベリまっち。

     

    小林信彦の感想を聞きたいなぁ〜・・・・・な、店主でした。

     


    ガチンコ勝負

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       前々回お伝えしたソーイングテーブル、作り呆けている続編だ。

       

       ともあれ、まずは主人公の籠のサイズを測ることに異論はあるまい。

      いろんなモノを作っているけど、どれも奇妙なものばかり。久しぶりに

      家具とのガチンコ勝負だから、みっともない失敗はしたくない。知らない

      ゆえの失敗ならばしかたないけど、知ってたけどのうっかりミスだけは

      したくない。

       

       この籠の広口部分は充分に歪んでいることは目視でわかる。

      けっこう幅広の竹で編んであるから歪みは直せない。多少無理して

      押し込むことはできるけど・・・・・・・・・・

       手持ちの端材で、籠の大きさに合う枠を作る。ホントは円形だけど、

      寸法取りのモデルだから六角形でOK。およそ4僂粒兀爐覆虧擇佑犬

      仮止めができる、籠の広口より1冂度の余裕があるようにざっと

      作ってみた。まぁ、こんなもんだろう

       一次モデルを参考にして二次モデルを作る。材料は幅広の2×4

      (およそ4×9僉法それを床に置き、籠をひっくり返し、サイズ確認。

       さらに枠に籠を落とし込むべく部品、位置を決める

       こういうことだ。いずれ枠は円形になるけど今は六角形、角の合わせ

      部分を利用して籠を落とし込むべく部品の取り付け。ちなみに、9僂

      部材をねじ止めするのはかなり困難、切断面を合わせボンド付けだけ、

      固定は大きなホッチキス様のエアタッカーのみ。いずれは壊す仮組み

      だからこれでいい。

       二次枠が出来上がり、籠を落とし込む部品もついて、脚を取り付ける

      ために穴を開ける。小さなボール盤にちょこんとしか乗らない。オレンジ

      板は枠の固定を助ける補助板だけど、大した効果はなく、しっかり固定は

      無理、写ってない左外で左手で固定したな、確か。老眼でピントが合わず

      ドリルの先端部が正確位置に合ってるのかどうか?(枠が大きすぎて

      ドリル刃先に目が近づけないのさ)。さらに手の震えもある。いまさら

      条件悪化を嘆いてもしかたない。

       昔作った余りの丸棒部材を使って二本脚で仮固定。丸棒に合わせて

      穴を開け、差し込んだだけでグラグラ。一本脚ならとてもじゃないけど

      この姿勢を保つことはできないだろうな。だからの2本脚。この脚は

      テーブルの高さを確認するためだけでね、広さはまだわからない。

       ここまでは誰がなんと言おうと間違ってはいないだろう。イメージ

      通りの進み方に満足至極。

       

       

       高さはおよそ70僉⊆,帽さを確認するためのベニヤを切り抜く。

      よく使う3×6(90×180僉砲離戰縫笋任和りない。その上の

      4×8(120×240僉砲鯑呂韻討發蕕辰董半分に切って、そこから

      切り抜ける最大サイズ直径120僂鮴擇衄瓦い討澆襦デカイな、これ。

      すぐ地下に降ろそう。あいや〜、入りませんがな。地下への開口部を

      通過できない。ならばと110僉△海譴任皀瀬瓩。さらに105僉

      斜めにすれば大丈夫そうだ。ってことで、円卓の直径はこれでキマリ。

      というか決めざるを得ない。

       

       カタチの美しさとか全体のバランスとかいっても現実を無視する

      ことはできない。地下で作る現実、持ち出すための限界サイズの現実、

      広口籠の直径が60僂慮充臓△修海ら導き出された天板の直径が

      105僂蓮▲丱薀鵐垢良かろうが悪かろうが反論の余地はないだろう。

       

       モノ作りでよくあるのは、あり得るかもしれない製作方法や材料

      選び、構造、カタチ、機能などで思い悩むことだ。その時はイイと

      思っても後になってさらに良い別の考えが思い浮かぶかもしれない

      心配のタネは尽きない。あらゆる段階でいくつかの選択肢があり、

      その時点で最良の策と思われる方法なり考えなりを選ばないと先に

      進めないのは当たり前だ。

       とはいうものの、なにか別のアイデアが潜んでいるんじゃないか、

      私が気づかないだけなんじゃないか、と逡巡することはしょっちゅう。

      マジで日夜頭を離れない。なにかの拍子でふっとアイデアが閃いたり

      した時は、まさに女神が微笑んだ! と思えるほどの快感がある。

      この快感はひょっとしてSEXよりもいいんじゃないかと思うほどです。

      誰も理解できないだろうこんな快感は、モノ作りの醍醐味に違いない。

       

       経験したことない奇妙なデザインなら失敗に気づいても諦めが

      つくけど、今回のテーブルは構造も工程もかたちも定番だから

      失敗はかなり心が傷つくことになるだろうな。でも、ここまでの

      ところ大きな失敗はなくすべて想定通りで気持ちがいい。

       

      かくして試作は終り、いよいよ・・・・・な、店主でした。

       


      稀に見る面白さ、堪能しましたわい

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         修理完了の報を受け柱時計を取りに行ってきた。家で使い、のちに店で

        使い続けてきた。ゼンマイを巻いても止まってしまう症状が続いたもんで。

        ネットで探すも近所に時計屋は一軒しかない。☎番号がわからないので

        直接持ち込んだんだ。イメージ通りの店構え、好々爺然としたご夫婦、

        これなら大丈夫だろう。承知していただきおおよその期日を告げられる。

         

         修理は見てみないとわからないから費用を聞くのは野暮ってもんだ。

        アンプの修理でそれくらいのことはわかる。掛かったとしても二万円には

        ならないだろ。安いもんだ。というのも私が小学生の時、姉が勉強を

        教えてくれてたときにこの時計のカチコチ音だけが聞こえてたんだわさ。

        姉はアタマが良く、比べて勉強ができなかった私、答えがわからないと

        黙りこんじゃう当時の私、そんな私の態度に腹をたてる姉、気まずい

        沈黙の中、時計の振り子の音だけがむなしく響き続ける。そんな苦い

        思い出がこの時計にはあるからね。

         

         でね、告げられた期日に☎してみたらまだ出来ていない、なんか

        しどろもどろの対応でいささか心配になる。大丈夫だとは思うけど、

        ホントに大丈夫なのかしらとね。でもまぁ私の場合だって注文を受け

        取り掛かってみたものの予想外に時間がかかって、お客さんから催促の

        電話があれば多少はうろたえるよな、なんてことはある。決して催促の

        つもりじゃないけど、相手にしちゃ催促だと思うだろう。

         

         さらに職人さん(依頼した相手に限定)てのはお客とのやりとりに

        慣れていない感じだし、顔が見えない電話なら余計に緊張するのは

        わかる。しかも近頃とんとお目にかかれないゼンマイ式の修理となれば

        思い出しながらの作業となるはずだ。慣れていればどうってことない

        仕事でも、久しぶりとなれば自信も揺らぎ、それが対応に出る。

         現に私が今作ってるテーブルだって同じようなもんだから、御心内

        お察し申し上げるてなもんだ。

         

         ほどなくして連絡があってすぐに取りに行ったワケ。ショーケースの

        上に件の時計を置いて、修理の経緯や取り扱いの注意を教えてくれる。

        振り子を外しても勝手にカチコチしちゃうから、中の板に針を刺して

        輪ゴムをかけて一時停止。手慣れたもんだ。手際の良さに修理の確かさ

        がうかがえる。まずは一安心。

         

         行く前に代金を聞いたら、ちょっと間をおいて7千円だと言うんだ。

        そりゃ安すぎる! 分解して、故障の原因を突き止めて、部品交換や

        清掃(これが時間がかかる)、組み立て直し、動作を確認して、正確

        さを確認するために時間を置いて数回遅延をチェック、それだけの

        作業がたった7千円ってことはあるまい。

         

         職人ではない私だけど、頼まれて作り、値段を言うときいつも困る。

        相場があればそれに従えるけど、相場がわからないから適正価格の

        基準がない。これで生活してるわけでなし、経費を算出して利潤を

        プラスする経営センスもからっきし、仕事の内容も自信があるわけで

        なし、となればどうしたって価格は安きに流れるってもんだ。

         時計修理の金額を言うのに「ちょっと間があった」のは、多分

        そんなことからなんだろう。

         

         代金は一万円でけっこうと言い、その代わり領収書をくださいと

        お願いする。その代わりってのも変だけどさ。レシートでもいい?

        ちょっと口ごもった私、できれば手書きが欲しかったんだ。それを

        察して奥様が手書きを用意して、金額を書き込み、年号で引っかかる。

        今の年号がわからないんだ。照れているのがありありとわかって

        面白すぎる。やりとりが面白すぎるんだ。

         

         年号なんてどうでもいい、月日だけでいいからと言うけど、再々

        書こうと試みるも肝心の令和が思い出せない。私が教えたら今度は

        漢字がわからないときたもんだ。指で令を、和を教えてようやく

        決着がついた。すべて完了、あとは柱時計を受け取るだけとなるも

        梱包しようと袋を用意するんだ。内心袋なんかいらないと思いつつ

        用意しようとする様が面白くてなすがままで奥様と世間話。

         

         最初に用意したビニール袋が小さすぎて入らない。これでいい?

        と用意された紙袋はSEIKOマークの巨大袋。いったい何を入れたのか、

        大は小を兼ねると言うけどいくらなんでもデカすぎる。そう思ってる

        けど気遣いを無駄にするわけにはゆかない。ぶかぶかの袋に時計と

        外した振り子、おまけで商店街で配るお茶まで入れてくだすった。

         

         これがその時計、1日経って何事もなかったように動いています。

         

        面白さは日常に潜む、ナンチテ・・・・・・・・な、店主でした。

         


        さてもウェグナーだ

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           考えてみればこれといって出掛けるアテもないから、昨今の出歩き禁止も

          さしたる影響はない。一日中地下に籠っていてもストレスはほとんどない。

          工房で何かしら作り、Amazonプライムで映画を観て、Amazon musicで

          音楽を聴いての繰り返し、今のところ飽きる気配はなく上機嫌なんだ。

           

           作り仕事中、ふと思いついた音楽名、即Amazon musicで聴けることの

          幸せにかなり感動してしまう。膨大なソフトも利用する側の知識があって

          こそ真価を発揮するってもんだろう。こう言うと偉そうに聞こえるのは

          百も承知だけど、昨日今日の駆け出し音楽ファンにとっちゃあ宝の持ち腐れ、

          猫に小判馬に上トロ野鳥に天丼釈迦に説法萎えチンに女体だろう。

           

           きのうもベルト・ケムフェルト楽団、ビリー・バタフィールドを思い出し、

          すぐ聴けてしばし浸ってしまった。過去に聴いた音楽を楽しめる喜びも

          さることながら、さらに奥の細道を分け入って新しい発見を発掘するのも

          いとをかし、でね。聴き慣れたNelson Riddle楽団の当時の活躍を確認

          できることの一例をとっても私にとっては大いなる発見なんだわさ。

           

           で、ウェグナーだ。大陸移動説でも同じような名前があったな。

           調べたらあっちはウェゲナー、失礼しました。こっちのウェグナーは

          ハンス、有名な家具職人だ。家具を志す者、知らないことは許されない。

          それは茶の湯の千利休みたいなもんだ。

           若い時に見たのがコレでね、忘れようにも思い出せない逸品。

           なんて見事なんだ! の思いは今も変わらない。通称ソーイング・

          テーブルというらしい。編み物縫い物用のテーブル。吊り下がっている

          籠がなんといっても素晴らしい。こういうの作って見たいと思って

          幾星霜。その願いが叶いつつある。

           両側に畳まれている脇天板を上げるとこの通り。ちょっとした軽食も

          できる。

           引き出しには、裁縫の小間物が入るようになってる。手前の棒、

          ミシン糸を収納するのかな? それとも?? ミシン糸ならミシンを

          使うということでしょうか? しかし当時のミシンは足踏み式が主流

          だったから、ミシンの脇に置いてあったのでしょうか。ならば脚に

          キャスターが欲しいところじゃないか。そういえばキャスター付きのを

          見た気があるような・・・・・・

           引き出しの下には板に落とし込まれた籠がある。これが絶大な魅力の

          源であると思うのは私だけじゃないだろ。改めてよく見れば板ではなく

          額縁様の枠だったんだ。取っ手とおぼしき切り欠きのかたちが凄いな。

          こういうところにセンスが伺える。私には無理だけど、当たり前か。

          写真で見る限り2僂砲睨たない薄板を4箇所で固定するだけの構造で

          よくもまぁ反ったりしないもんだと感心する。接合部には念入りな加工

          が施されているんだろう。

           

           このソーイングテーブルのようなものを作っているんだわさ。

           といっても初めにソーイングテーブルありきってことではなくてね。

          初めにあったのは、

           この籠。結婚する前だからざっと40年以上前、東北に自転車旅行に

          行った時に買ったもの。籠は他にも買ったけど、唯一残っているのが

          これでね。大きすぎてどうにも持て余していたのよ。長いこと店の天井

          にぶら下がっていたけど、重苦しくて地下に移したけど、場所塞ぎで

          困るのことよ。

           だったらいっそのことテーブルに仕込んじゃえ。大きすぎるテーブル

          になるけど地下で使えないこともない。もちろん欲しい人がいたら売る

          けどね。ってことでソーイングテーブルもどきに至った次第。

           

           丸い籠だからテーブルも円形になる。その脚は丸く削る、ということで

           旋盤機械の継ぎ足し部品(右側)を購入。いずれの時には買おうと

          思っていたから。これでテーブルの脚を作るのは充分だ。

           ついでに、

           これも使っちゃえ。

           昔々のその昔、新橋のタカトク金物で懇願入手したキャスターだ。

          何回か訪れた際にカウンター前の小棚に置かれていたもん。ある時

          見当たらなくて、聞いたら、それは売ってはいないとつれない返事。

          メーカーに直接依頼されて作ったもので店頭販売はしていない、それが

          なぜか紛れ込んで陳列されていたらしい。以前から欲しくて目をつけて

          いたのに、いかにも残念と言ったら、ならば特別ですよと言って

          奥から4個だけ売ってくれたんだ。

           

           誰でも目にしたことのある真鍮キャスターだけど、欲しいとなると

          入手は極めて難しい。当時でもそうだから今じゃもっとだ。丹念に

          オークションで探すしかないだろう。でもなぁ、家具に付いてるのなら

          ともかく、単品ではそうそう出ないんじゃないかしら。

           

           ってな経緯があって、テーブル作りとなったワケ。

           籠とキャスターの幸せな結婚はなるのだろうか?

           

          長々失礼、次回に続く・・・・・・・・な、店主でした。

           

           


          モンドリアンベンチ

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             昨晩、母の郷里から☎、叔母が亡くなった知らせだ。93歳。歳に不足は

            ないというものの・・・・・・。

             

             子供の時、毎夏休み遊びに行った米沢。ほとんど毎日川に泳ぎに行った

            楽しい思い出が満載の地だ。母が亡くなり、叔父叔母が次々と亡くなって

            節子おばさんが最後だった。本家にいる従姉妹はいるものの、縁は薄れる

            ばかり。子供の頃の楽しい思い出は、消え去るんだと、こんな私でも

            感慨に耽る。猛暑の川遊びの懐かしき思い出もこうやっていずれ私の記憶

            からもフェードアウトするんだろう。

             

             ってなこと言いつつ、所変わってベンチが出来上がったんだ。

             ツマミ屋だけなら店前の駐車しててもOKだったけど、喫茶店なら

            マズイだろ、開店時はコインPに移動し、空いた場所にベンチというワケ。

             

            1 閉店時は店にしまうから移動簡便

            2 あり合わせの材料で作る

            3 斜めな床に合わせられるように

            4 着色したい

             

             ざっとこんな条件、まずは座面だ、狭い工房で場所塞ぎのベニヤを使う。

            脚はて〜と以前作った椅子の角材を使おうじゃないか

             椅子はこれだったな。ついでに構造もそっくりいただいて

             こんな出来上がり。手慣れた作りだからすぐ出来たやんけ

             これが座面のアイデア。まるっきりまんまモンドリアンだな。

             元のベニヤは真っ白じゃないから、着色すると生地の色と混じって色が

            変わるんだ。黄色なんかは生地にクリヤ塗装したのとほとんど同じ。

            多少めげるけど気にしちゃいられませんて。

             ベンチの真ん中には煙草盆。陽に当たって痛むだろうなぁ。勿体無いと

            思わないわけじゃないが、死蔵してるよりは活かした方がいい。

             端材を使ったからこんなふうに継いであるのもいとをかし

             座板の穴も元々のベニヤに開いてたもんだから仕方なし

             店側の小テーブルがこれで活きるだろう

             

             こうして完成したものの、案の定重い。持ち上げて店に移動が出来ない。

            きっとそうだろうと思いこんな移動具を作ってみた。

             こうやって、反対側からグィ〜と起こして移動可? 

             あれれ、抜け落ちるなこりゃ。隙間で固定しようと思ったけど、隙間が

            広すぎる。う〜む・・・・・・・。ま、とりあえずはコレで、いずれ改良

            するってことでご勘弁願いたい。

             

             次に控えしは、これか?

             

             コロナ禍、出掛けることも憚られ友人との会話もままならず、地下に

            こもる日が続く。なんてこったい気が滅入るやないか。

             

             やることないから作るしかない・・・・・・・な、店主でした。

             


            ハタで朝食を

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               一体いつまで続くのやらウィルス禍。

               そんなもの屁でもないと開き直りたい、が、相手は見えないウィルス、

              出掛けるもままならず、知り合いと会うこともままならず、地下にこもる

              日々が続く。

               

               あれもダメこれもダメ、息が詰まる中、過日耐えきれずに新百合ヶ丘の

              ハウスメッツガー ハタ。ハムを探しに。トーストにハム一枚乗せが毎朝

              の私。近くの西友、オリンピックで入手できるハムをいろいろ試した

              ものの帯に短し襷に長し、電車で三駅の北野エースもイマイチ。薄すぎ

              厚すぎ、本物のハムの味なんかわからないけど、ホントはもちっと美味

              しいんじゃないかしら、疑心暗鬼のココロ。

               

               単なるハムにそこまで思い入れは必要ないと人は問うかもしれない。

               でもな、毎日食べるものだからこそ得心したいよな。なにも毎週

              銀座の匆蛤を食べたいとか極上のトンカツ食べたいと言ってるワケ

              じゃない。納得できるサイズと厚さと味のハムでいいんだ。そのくらい

              の贅沢はいいだろう。

               

               というのもモリモリ卵の先例がある私だから。およそ2週間に一度

              買いにゆく。昨日も行ってきたばかりだ。美味しいたって卵ですからね。

              仰け反るほどの違いはない。微妙にコクがあると感じられる程度だ。

              でも、この微妙な違いが私の得心なんだわさ。買うのはいつも3L、最大

              サイズです。慣れっこになっちゃってるから黄身が2個あっても驚きゃ

              しない。1パック10個入りで450円程度。71歳の今、毎昼の目玉焼きに

              これぐらいの贅沢は神もお許しになるだろ。

               

               ハムにも卵の得心が欲しい。ならば懇意のハタで終止符を打とうと

              思ってね。ここでも得心が得られなければ諦めましょう。

               車で1時間、素晴らしい接客は相変わらずだ。この接客を体験するだけ

              でも訪れる価値はあるなぁ。ケースにズラリと並んだハム類を前にして

              スタッフの美嬢としばし。悩むんだ、これがさ。

               意を決してこの4種を試し買い。ソーセージ3種とハム一種。ここが

              最後の砦だし、毎朝食べるものとなれば大袈裟じゃなく、いささか意を

              決するにためらいは生じまする。金額ではない、今後の私の食生活の

              一端を決めるかもしれない、そのことに悩むわけだ。

               問題は賞味期限だ。シールでは消費期限。たった三日間しかないんだ。

              はて、どうしたもんか? 

               

               車で1時間もかかるからそうそう買いにはゆけない。郵送か?。

              ハタさんのソーセージハムは自家製だし添加物一切ないから三日しか

              もたないのはわかる。ちょっと考え電話相談、真空パックなら何日もつ

              の。答えは10日。ふーん、だったら3枚づつ真空パックしてもらって

              それを3セット送ってもらえば、9日間はOKなんだな。

               

               あとは一枚の厚さだ。試し買いは薄切りにしてもらって一枚が110円、

              ってことは毎朝食べて1ヶ月3300円、高いか安いかよくわかんないけど

              これならいい。電話相談で薄切、普通、厚切はそれぞれどれくらいなの

              と問う。普通は3ミリ、薄切りで2ミリ、もっと薄く切れるけど真空

              パックにした場合、パックから取り出すときにハムがちぎれてしまう

              恐れがあります、のお答え。

               

               ナルホド、得心がゆきました。

               で、早速、トーストを4分割し、4種のハムとソーセージを小さく切り

              のせて食べてみた。ソーセージは美味しいけど香辛料の味が気になる。

              毎朝食べるとなるとちょっと刺激が強いかも。ハムはどうかな? 

              トロリとろけてけっこうなお味だ。これなら毎朝食べても飽きることは

              ない、つけあわせのバター、チーズの味も損なうことはない感じがする。

              形がトーストと合わない(一部はみ出ます)なんてことは大したことでは

              ありません。

               

               とりあえず現時点では、このボンレスハムでゆこう。

               厚さは2ミリにしよう。もっと厚けりゃハムのボリュームも楽しめる

              んだろうけど、それは贅沢すぎるというもんだ。カミさんの祖母が昔

              よく口にした「腹に入ってしまえばどれもおんなじ」が心に突き刺さって

              いる私。トーストにハムをのせて食べることだけでも充分な贅沢、

              さらに美味しいハムを求めるなんてことは、トンデモナイ仕儀と叱られ

              ちゃう。物事にはほどほど、分相応、上を見ればきりがない下を見ても

              きりがない、これくらいにしといたほうが身のためだ。

               

               ネットで注文、届いたのがコレだ。シールが眩しい。

               

               食してみる。確かに美味しいが、少々厚いかも。6枚切りのトーストに

              対してこの厚さ(3弌砲世肇魯爐量しかしない感じ。それではトースト

              に失礼だ。食パンは近所のパン屋さんでしか買いません。充分美味しい

              からね。朝食は、あくまでもトーストとハムの調和が求められるわけで

              どっちか片方が勝ってはいかんってもんだ。となると、ハムの厚みは

              2个砲覆襪な?

               

               ハムは3枚真空パックが4セット。12枚で409g、2,331円也。一枚は

              194円。1ヶ月6000円弱。ちょっと高い気もするけど。それよりも送料が

              気になる。代引き+クール便で1430円もする。業界では妥当な金額

              なんだろうけど私には高い。う〜む。

               

               送料1430円 VS 1時間の運転、どうせよう?

               昨日、モリモリ卵を買いにゆく車中で考えた。卵はほぼ2週間に一度、

              おまけに新百合ヶ丘の途中と言えなくもない。だったら卵とハムを一緒に

              買いにゆけばいい、ハムを買うついでにトンカツ、コロッケを買えば

              その分だけ安くなる。ま、とりあえずこれで行こう。

               

              朝食はコレで決まり・・・・・・・・・・・な、店主でした。

               

               


              改めて三隅研次

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                 Amazonプライムを散策してたら「女系家族(にょけいかぞく)」と

                出逢いました。監督・三隅研次に魅かれて見始めたんだが、近時稀に見る

                名作、久しぶりに感動いたしましたワイ。あくまでも私はね、ですが。

                 

                 脚本・依田義賢、撮影・宮川一夫、装置・内藤昭のゴールデントリオ、

                なによりもモーレツ大ファンの浪花千栄子の出演に心ウキウキ身もそぞろ。

                 

                 開始早々に当主の臨終シーン。医者が宣告した時、布団からはみ出た

                白い手が異様でドキリとさせられてる。気が付いた医者がすぐに戻すも、

                この物語の行く末の異様さが伺えてウットリだ。

                 

                 葬式、黒屏風の前に居並ぶ三姉妹。大阪は船場の老舗、代々女系が

                跡取りとなっていた。それにしても白紋付が眩しい。なんて美しいんだ。

                いかにも老舗の格式が感じられる。

                 

                 老舗の家格を表すには「瓦」。同じ山崎豊子原作の「ぼんち」でも

                同様のショットがあったっけ。それにしても都合よく隣に高いビルが

                あったのでしょうかね? そうでなきゃ櫓組んだのかしら??

                 

                 物語のテーマは遺産相続、集まりの座敷、座卓に小さな座布団が

                敷いてある。ウレシイなぁ。目が釘付けだ。このシーンの主役はこの

                小座布団だろ。

                 同様な小道具は随所に見られ

                 額には額布団

                 扇風機には専用台。ついぞ見かけないけど、その昔我が家にもあった。

                台だけは今もある。板を支えるのは当然竹でなくちゃいけません。

                竹以外はいかにも無粋、竹の軽みが涼しさを呼ぶ、ナンチッテ。

                 それにしてもいろんなモノに専用の何かしらが用いられていたもんだ。

                扇風機の首を長くすりゃ済む、それまでの過程で考え出された一時

                しのぎと言ってしまえばそれまでだけどさ。

                 機械と手工芸が一体となった風景、私はきわめて美しいと思うけど

                諸兄はいかに思うのだろうか?

                 

                 老舗の壮大な屋敷にある納戸。桐箪笥には家紋入りのカバー。

                調べたら「ゆたん(油単又は油箪)」っていうんだな。そういえば

                聞いたことあるな。

                 そして後ろの姿見。大きくて雄大だ。まるで黒田辰秋の家具のよう。

                 

                 亡くなった当主の妾、「本宅伺い」のシークエンス。

                 真ん中が当主の妹・浪花千栄子、後左から長女・京マチ子、次女・

                鳳八千代、三女:高田美和。手前の鉢植えをナメて、いつもながら

                のショットに大きくうなづく私であった。言うまでもないが、着物は

                どれもウットリする出来栄えだ。

                 

                 冷たい視線に晒されて、いたたまれず帰ろうとする妾、仏壇に参って

                お帰りなさいと浪花千栄子、それではと仏壇の前に・・・・・・

                 そこで事件は起こるんだ

                 羽織を脱がずに仏壇に参るとはなんたる不躾、脱ぎなさいと叱責し、

                ついには強硬手段に出る。そもそも家に入る時には羽織を脱ぐのが

                しきたりだ。この場面の浪花千栄子は素晴らしい。老舗の伝統を受け継ぐ

                礼儀作法、格式からくる慇懃無礼な態度、妾を見下す心、遺産を横取り

                されるのはないかな猜疑心、が動作台詞の端々にほとばしる。いやもう

                思わず見とれてしまう。

                 そして、羽織が引きちぎられるシーンが圧倒的。動きのあるほんの短い

                カットだから、ブレてて再現ならず。

                 

                 羽織を脱ぐのがためらわれたのは妊娠してるため。むろん父親は

                亡くなった当主なのだ。見抜いて仏壇へ誘ったのが浪花千栄子。う〜む。

                厳しい視線の浪花千栄子。脇役なれどほとんど主役だなこりゃ。二十四の

                瞳の食堂のやり手ババア、悪名の女親分、どれも場をひっさらう名演技

                だったけど、この映画は浪花千栄子の代表作といっても差し支えあるまい。

                 

                 妊娠を見破られた妾・若尾文子。後れ毛が乱れて凄絶な美しさだ。

                これ以外にも若尾文子の美しさは際立つ

                 

                 もろ肌ぬぎで汗を拭ってもらう。いや〜色っぽいね。

                 秘めた目論見に一人ほくそ笑む。クゥ〜なんてこったい。故人の遺影

                の額をナメてのカット。この笑顔が結末を暗示してるんだわさ。

                 

                 これ以外にも・・・・・・・・・

                 珍しく老け役ではない北林谷栄に出会えた。左は愛人であり老舗

                大番頭の中村鴈治郎。両人の濡れ場は数シーンあるが、なによりも

                北林谷栄の色気が堪能できます。このシーンも、手慣れた煙草と

                猪口を傾ける仕草は「役者やのう」

                 

                 長女・京マチ子と愛人・踊りの師匠の田宮二郎。厚い胸乳を包む襟元

                をさわさわする手つきがなんとも扇情的だ。早く手を突っ込まんかい!

                この直後の激しい接吻も日本映画ではなかなか見られない。惜しむらくは

                田宮二郎。軽薄なキャラクターなのはわかるけどもっと適役がいるような

                気がするけど。

                 

                 終わり近くのカット。緩やかな坂、両側は土塀、右奥には墓、そして

                左全面にグィーっと迫る土塀。まったく見事なアングルだ、とニンマリ

                してしまう。この場所を探すのに苦労したんじゃないか。まさにこの

                映画を締めくくるにふさわしい名カット。

                 

                 改めて三隅研次の力量を思い知った映画でした。

                 私の目に狂いはない。やっぱ三隅研次は凄い。

                 数ある眠狂四郎の中でもっとも魅力に溢れた「炎情剣」で注目して以後

                様々な映画を見てきたけど、これは彼の代表作とも言えるんじゃないかしら。

                この映画の評価を知りたいけど、今時じゃ、はてどうすればいいのやら?

                 

                こんな映画もっと見たいのダァ〜、誰かおせ〜て・・・・な、店主でした。

                 


                易きの奔流の行き着く先は?

                0

                   愛息が結婚、目黒に移住し1ヶ月が経った。

                   引越しの立会い、次々と荷物が到着して、TV台に目が釘付けに。

                  見るからに軽量、しかも二枚の棚板は両側板でのみ固定されてて、

                  真ん中に縦の支えがなにもない。いわゆるカンチレバー構造。ここに

                  TVが置かれれば重力の法則で棚板は大きく弛まざるを得ない。

                   

                   すかさず、これはヤバイでっせと指摘するも息子は慌てず騒がず、そう

                  言えば変だなと思っていたと宣う。ま、家具構造に疎い一般人の感覚では

                  致し方なし、後日棚板を支える板を持ってきてあげると約し、手持ちの

                  端材をちょん切って馳せ参じたワケだ。

                   

                   上に重しがあるから支える垂直板と棚板は固定せず、差し込んだまま。

                  大きな地震でもない限りとりあえずこれで問題はない。手土産の菓子を

                  をつまみながらコーヒーで一休み、ちんこいスピーカーからビートルズ

                  が流れている。アンプと一体になってるんだろ、普通に音楽を楽しむにゃ

                  これで十分だ、それにしても重厚長大な私のオーディオとの違いに目が

                  眩む。たかが四、五十年の間の技術の変化にしばし感慨に耽ったりして。

                   

                   でね、自室に戻り、そういえば音楽アプリってものがあったな。携帯

                  で使えるんならi-Macでも使えるに決まってる。まずはamazon music

                  お試してみたんだ。今時そんなもん当たり前じゃ!と叱られるな、けど

                  なんせ今まではAccu RadioかJazz Radioでしか聴いてなかった我輩、

                  いろんな音楽が楽しめるのに満足しとったが、聴き続けるうちにピン

                  ポイントで選曲できないもどかしさを感じ始めた折もおりなんだわさ。

                   

                   開いて真っ先に目に飛び込んできたのは松田聖子だ。さもありなん、

                  次々と聴く。改めて言うまでもなく日本のポップスの頂点であることを

                  再認、いと満足なり。9歳の時にステレオに感動し、12歳の時に姉が

                  ねだったトリオのレシーバーが我が家に降臨して以来の音楽ファン、

                  その歴史は結婚期間よりもはるかに長く、我が人生の底流に脈々と

                  流れ続け、人格をも形成したと言っても過言ではない。

                   

                   ココロの赴くままあらゆる音楽を聴き続けてきたと自賛当たらずとも

                  遠からず。自分一人でなら自慢してもバチは当たるまい。でも書いちゃ

                  しょうがないな。心の中にしまっとけないタチだもん。そんなアタイ

                  の知識経験耳学問を駆使してamazon musicの実力を試そうではないか。

                  限界を知りたい、地平線を確定したいとの思いで、しばし検索に勤しむ。

                   

                   まずはクラシックだ。ネビル・マリナーとクリストファー・ホグウッド

                  のご両人をおもむろにポン。片やアカデミー、もう一方はエンシェント

                  の両室内管弦楽団を率いる。検索してみたらあるわあるわてんこ盛りだ。

                  ならばとエマ・カークビー。清冽極まりない声質が素晴らしい。これも

                  あるわあるわでひと満足。

                   この方々があるだけで私のクラシックは長期安定、当分は安泰だ。

                   

                   ラテンはどうだろう。まずはペレス・プラード、相変わらず良い、

                  これもある。グロリア・エステファンは?あるに決まってる、案の定だ。

                  外れるけどアルパ奏者のルシア塩満はどうかな、さすがにこれはないか。

                  CDで聴けば、ま、いいか。そういえばザビア・クガートもいたな。マイ・

                  ショールに感動したっけ。で、これもある。う〜む、やるなぁ。

                   

                   タンゴは? キンテート・レアルがあれば十分だ。これがあるんなら

                  コレ以外の楽団もあるに決まってる。検索するまでもない。

                   

                   広大なポップスはいかに。私の源流、プラターズは言うに及ばない。

                  とりあえずナンシー・シナトラ。なぜか好きなんだからしかたない。

                  当然ある。彼女があるならコニーフランシスもあるに決まってる。少々

                  遡ってローズマリークルーニー、ないワケない。あちこち寄り道しつつ

                  連続検索するも今のところない曲はないって感じで満足極まりない。

                  ニルソン、サムクック、メアリーJブライジ、ベットミドラー、ジュリー

                  アンドリュース、今昔手当たり次第いずれもアルバムは目白押し、

                  憧れのジュディガーランドにいたっては未聴アルバムがぎっしりで

                  泣き濡れる。

                   

                   相変わらず熱中してるグレンミラー、エラフィッツジェラルドも

                  満載トラックが列をなす。なんてこったい、知らないにもほどがある、

                  まるで井の中の蛙だな、こりゃ。テヘッ。

                   

                   そんじゃ日本は、て〜と、ちあきなおみはトホホ。そりゃ美空ひばり

                  はあるだろうさ。弘田三枝子けっこう、渚ゆう子まぁまぁ、豊島たづみ

                  アカン、ルクプルおっとどっこい、スリーグレイセスあるじゃん、グラ

                  シェラスサーナあるんだ、小椋佳そりゃあるだろ、三上寛ヘェ〜、

                  高田渡相変わらずに微笑む、大瀧詠一山下達郎ゼロさもありなん、

                  陽水来生はあるナルホド、サザン当たり前、ネーネーズたんまり、

                  そしてチャレンジャー石川さゆりは、て〜とあるにはあるが名盤「二十

                  世紀の名曲たち」はない。

                   

                   ほんのさわりだけどamazon musicの地平線がおぼろげに見えてきた

                  感じがする。これから先、枝葉が伸びて、そういえばあったな、な曲を

                  見つけ続けることだろう。そしてそれは私の経験に裏打ちされた音楽

                  知識を充足させるに違いない。

                   「水は低きに流れ、人は易きに流れる」と言うけれど、ちっぽけな

                  私の音楽記憶なんか塵のように蹴散らかすほどの膨大な埋蔵量の中に

                  埋もれて本望だ。というか、私がその時々に聴き続けたきた音楽たちの

                  真価が見えてくるかも。

                   

                   心に沁みた記憶の中の音楽たちは、今の自分にとっても感動をもたらす

                  ものか否か。自分にしかわからないし、誰も理解できるはずもないけど、

                  昔の自分が今の自分にとってどのようなものだったのかを音楽を通じて

                  わかることはものすごく興味がそそられるものであることは確信できる。

                   

                  音楽好きでよかったなぁ、つくづく思う・・・・・・店主でした。

                   

                   


                  ストリートファニチャー??

                  0

                     人生とはよくしたもんで、学校で教えるという「遊び場」がなくなったと

                    思ったら、裏隣の旧家H川さんから町会に誘われて、年に数回の行事や会議に

                    参加してるとこ。これがなかなか面白くってね。新しい遊び場を手に入れて、

                    楽しからずや・・・・ってね。

                     

                     そんな町会の一人で駅前で不動産屋を営んでいるF元さんから、店の角に

                    ベンチ作ってくれないかな〜と言われたんだ。十字路の角だから人通りも

                    ある、ちょっと一休みのベンチが欲しい、そういうことだ。

                     そりゃ面白そうだ! と思ったけど、雑事に追われて着手叶わず、延びに

                    延びてようやく出来上がったのがコレだ。

                     小さすぎてよくわからない? だったらもっと近づいて

                     

                     小さなもんです。左ベンチの奥行きは37僂世らまぁまぁ座れるけど

                    右は30僂靴ないから座るにはつらい。でもこれが敷地の限界だから

                    仕方ないんだ。

                     

                     しつこいけどこれが左側。

                     タイルの床の高さが違うから多少苦労したけど、そこそこうまく

                    出来上がったじゃないか、といつもの自画自賛。材料はホームセンター

                    最安値のSPF材。ベンチは木材染料で染めた後に透明油性塗料仕上げ。

                    この染料、自慢じゃないがダイロンの木材専用染料でね、渋谷にあった

                    ショールームの在庫品をまるまる全部買い占めたもんだ。買ってはみた

                    けど使い道がなくって眠り続けていたけど、ようやく日の目を見て

                    ウレシイ限りときたもんだ。

                     ベンチに挟まれた白き台は、いずれ何かの展示やらになるかも。

                    とりあえずはテーブルに使ってくれ。

                     

                     でね、こうしてコーナーベンチは出来たものの何か足りないと思った

                    ワタクシ、はてどうしたもんかと考えたのよ。駅前だし人通りも多いし

                    言ってみりゃ下丸子の顔とも言えなくもない。小さいけど。気はココロ

                    とも言うじゃん。そこで思い出したんだ。我が三丁目にあるバーで見た

                    ポスターをね。近所にある数店の飲食店の地図の右下に「I 💗 下丸子」

                    があってさ、ナルホドとちょっと感心したことを・・・・

                     

                     それで行こう!と即決、早速町会の三人で話し合いを持った。

                     下丸子には何がある? 多摩川の桜? 駅から遠いし桜じゃ当たり前

                    すぎない?・・・・・・・・・・・・・・格別なんにもないんだな、

                    これが。ま、あえて挙げればタコ公園か、それしかないだろ、結局その

                    アイデアがなんとなく決まり、「I 💗 下丸子」のマークを作り始めた

                    んだわさ。

                     

                     なんでタコ公園って呼ばれているのかわからない。昔、子供用の

                    水飲み場(蛇口に水飲み用の小さな噴水がくっついてるもの)の

                    台がタコだったのはかすかに覚えているけど、果たしてそれがいつ

                    からなのか全然わからない。

                     

                     このタコは去年新しく出来たもの。三丁目町会長の尽力によるもの

                    だろう。それにしてもこのようなものをよく役所が作って切れたもんだ。

                    取り立てて用途はない。ただ単なる置物だからさ。これは誰がデザイン

                    したのか? と聞いたら、区役所の担当者のスケッチを町会長自身が

                    手直ししたものらしい。う〜む、やるなぁ。感心しきりのアタイだ。

                     

                     このタコを生かして「I 💗 下丸子」のマークをこさえて、ワッペン

                    かなんか作って、ベンチの台にペタリがいいだろ。小さな看板でも

                    いいかもしんない。考えること二晩三晩、数枚の試案を経ていちおう

                    完成したんだわ。

                     なんか物足りないような気がする。けど、これでいいような気もする。

                    完成の基準がよくわからない。なんたって素人だからさ。しばらく

                    置いといて様子を見るか。時間が経てば何かしらキッカケが見つかる

                    かもしれない。待てば海路の日和あり?

                     

                    データ化を誰に頼もうかの・・・・・・・・な、店主でした。

                     


                    ドアの着地点

                    0

                       いささかの物語を経てドアが完成したことはすでに書いた。時期外れの

                      降りしきる雪を店の窓から見て、炭火を整えて、コーヒーで一服。

                       我が町下丸子駅の真ん前の不動産屋さん、店先に置くベンチ作りも塗装が

                      乾くまでやることなし。この年齢になってストリートファニチャーを手がける

                      なんて思いもしなかったわい。いずれブログで紹介することもあるかもね。

                       

                       で、一服しつつ、トイレのドアが気になった。

                       素のドアだ。

                       以前のドアをちょん切って、も一度塗装して、畏友T野井様の尽力で

                      取り付け完了。このままでもなんの問題もないけど、ちょっと寂しく

                      ないか?  中央にTOILETやら何かしらのイラストでワンポイントが

                      よくある手だけど、それじゃ当たり前すぎる。シンプルなモダンデザイン

                      はアジアの混沌好きなワタシは我慢できないんだわさ。

                       

                       ってことでこうなったのは以前書いた。

                       こうするためには、

                       鉄のワッシャーを真ちゅうのマイナスネジで留めなくてはならない。

                      別に真ちゅうネジをじゃなくて鉄ネジでもいいんだけどさ。懇意の

                      ネジの永井さんが特別に作ってるマイナスネジを使わないと気が済まない。

                      というのも真ちゅうのマイナスネジはすでに生産されてなく、たまたま

                      自作の家具に使いたくって問い合わせたことがあったのよ。

                       ないとなると欲しくなるのが人情、作って欲しいみたいなことを言った

                      覚えがあったもんでね。礼を失しちゃイカンだろう、せめてココで使おう

                      となったんだ。とはいえネジの永井さんが特注したもんだから安くはない。

                      ネジだけで4千円もしてしまった。

                       こんなちっぽけな思い入れ、誰も気がつかないだろうな。

                       

                       この鉄のワッシャーにマグネットで写真を張り付けようってことだ。

                      真ちゅうには磁石効き目ないからね。上記の通り四角い写真をとりあえず

                      張ったけど、傾きが気になるし、時間が経てば角が垂れ下がってくるに

                      決まってる。ならばと、

                       丸く切り抜いたときたもんだ。これなら多少傾いたって気にならない。

                      持ってたサークルカッターで切り抜くのに多少手間取ったけど・・・・。

                      ま、これがこのドアのとりあえずの着地点だろう。

                       

                       この写真たちはずーっと前に買ってあった映画の写真集なんだ。観た

                      映画未見の映画さまざまだけど、その中の一枚のコレがさっぱりでね。

                      なんだコレ? と、長い間謎の映画だったんだわさ。

                       

                       未見の映画でもおおよそ見当がつくとか写真だけで知ってるとかある

                      じゃない。でもコレは今までの映画歴の中でどこにも引っかからない

                      っていうか、皆目見当もつかないの一枚だったワケ。

                       

                       今年になって、愛用してる図書館に行ったら新着DVDがあったのよ。

                      ショア(Shoah)という映画。4枚組、なんだこりゃ? で、観た。

                      ホロコーストの証言集、全編インタビュー。まったく淡々と進んでゆく

                      んだけど、なんだかついつい引き込まれて、数日で観終わってしまった。

                       で、その中の1シーンがコレでね。標識にTREBLINKAとあるけど、

                      強制収容所の一つで、写っているのは機関車の運転手だったことが

                      わかったんだ。

                       

                       毎日、蒸気機関車でせっせと送り込まれるユダヤ人たち、話すことは

                      一切まかりならぬの状況下、なんでここに連れてこられたかがまったく

                      わからないユダヤ人たちに、すぐに殺されることを伝えてあげようと、

                      線路脇の住人やこの運転手は、手のひらで首を切る合図を送る。

                       その意味がわかるかわからないか定かではないけど、合図を送らない

                      ではいられない人の心が胸を打つ。

                       

                       いろんな映像で、貨車に積まれているのは着の身着のままの人々

                      ばかりだと思い込んでいたけど、中には裕福なユダヤ人もいたことを

                      知る。それらの人々は、豪勢な服を着て、貨車ではなく客車に乗って、

                      やってくるけど、降りたとたん身ぐるみ剥がされて真っ裸、ガス室に

                      直行、貧乏人も金持ちも平等だ。

                       

                       それ以外にも、ドイツの国鉄には正規の団体運賃が支払われてた

                      とか、護送列車のダイヤは他の通常の列車運行と同じに組み込まれて

                      いたとか、ホロコーストの証拠になるようなものは一切残っていない。

                      ユダヤ人以外の人々の生活は普段通りでなんの変わりもない。そんな

                      中、ユダヤ人だけのホロコーストが粛々と進行していることが怖い。

                       

                      改めて人間ってのはこういうもんか・・・・・な、店主でした。

                       



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