なぜか繁忙なのダ

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     11月某日、町会の旅行で御岳山へ。今までのオレならこんなのには絶対に

    参加しなかったんだけど、どうした風の吹き回しでしょう? 歩いて数分の

    バスの集合場所へ行ったら総勢21名なんだわ。町会に参加し始めておよそ

    一年、顔見知りの方々なれど話したことはあまりなくちょっと緊張するんだ。

     しかし案に相違して、時間とともに場は和み、会話も途切れることもなく

    楽しいひとときを過ごさせていただいた。う〜む、団体旅行も悪くはないな。

     

     その前後、なぜか来店するお客様が増えてね。増えたと言っても一日一人

    程度なんだけどさ。以前、東急沿線のフリーペーパーに掲載された影響

    なんでしょうか。その中のお一人様が持ち込んだのがコレ

     なんでも知り合いから入手したらしい。薄い陶器のボタンだ。聞けば

    ウィリアム・モリスがデザインしたものらしく、コレをなんとかツマミに

    できないものかとのご注文。ちょっとだけ考えてなんとかなるだろと

    引き受けたワケ

     使おうと思ったけど使わなかった塊を使っちゃえ。ブビンガだ。

    勿体無い気はするけど、こんな小ちゃな部材使い道はないに決まってる。

     あっという間に出来上がり。ま、ここまではすぐできる

     取り付けるための埋め込みナットで早くも障害発生。木が硬くて

    ねじ込む途中で締め込む六角穴が崩れちゃう。やむを得ない、最後に

    残った出っ張りを板ヤスリで削る。なんたってちっちゃいからうまく

    削れないのよ。トホホ。

     位置合わせのために目印をつけるためにテープを貼り

     仮押さえのために両面テープ。だけどザラザラな陶面だから全然接着

    できないんだ。ってことで即座に撤退

     一応、位置は合わせて手で押さえて下穴を開ける

     というのものも、ボタンならば穴をなんらか見た目だけでも糸が

    通ってるようにしたいじゃないっすか。糸は細すぎるから革紐にしよう、

    とわざわざユザワヤまで出向いて丸紐を買い求めたのだ。ボタンの裏側

    に少し紐を出し、木部に大きめの穴を開け、そこに紐を入れてボンドで

    くっつけちゃおう作戦。ということで位置合わせが必要なワケなのよ。

     二液性ボンドをヌリヌリ。もちろん、広い面にも

     革紐を押しつぶさないように押さえ治具を作り

     ボンドがはみ出していない確認しつつ、薄いボタンを壊さないように

    しつつ、指先で慎重にクランプで圧着する

     出来上がったのがコレだ。見映えはなかなかのもんだけど、あいや〜

    ボタンにヒビが入ってるじゃないか! 締めすぎだ! でもなぁ、

    コレが精一杯だもんなと一人納得。お客様にも事情を説明して理解して

    いただいてホッとしたんでさあ。

     

     一連の工程は時間はかからなかったけどさ、細かく気を使うこと多し

    でね。発端になったフリーペーパーの取材のときに、どうせあんまり

    お客さんは来ないだろうからと一個500円でツマミを作れることに

    しようと簡単に決めたんだけど、案に相違してけっこう来るんだ、

    コレが。だからこんだけ面倒な仕事でも一個500円、総額2000円

    ポッキリだ。畏友T野井さんに知れたら頭コツンされちゃうだろうな。

     

     ツマミを渡すときにお客様は「父が先年亡くなり、愛用の三脚を

    使ってテーブルを作りたい」と言うんだ。木工設備があるって聞いた

    けど、そういうのは作れるもんでしょうか? と。場所貸しは本意

    ではないけど、父の遺品となれば話は別、とにかく材料をめっけて

    からの話、天板の見当がついたのちに、どっからでも掛かって

    らっしゃい、とまぁそういうことでの一件落着なんだわさ。

     

     最近は炎鵬にゾッコン・・・・・・な、店主でした。

     


    ないのなら自分で

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       きのう近所の床屋に行ったんだ。ごく若い時分に行ってたけど、自由が丘へ

      移り青山に移り、結局元に戻ったんだわさ。店主はHらかわIチローしゃんじゃ

       こんな人だ。

       でね、昨日彼はお休み息子のTくろー君の世話になった。店主が町会長

      の任なんでTくろー君もなんやかや手伝わなくちゃならない。先日も区報

      のことで行ったら親子揃って膨大な区報の仕分けに勤しんでタノよ。その

      様が面白くって、髪切られながら話してたんだ。つい最近も、Tくろー君

      ともひとりで町内にある飲食店を飲み歩くイベントを催して好評だった

      なんてことにも話は及んで、楽しいひとときを過ごしたの。

       

       髪を切り、洗髪し、髭をあ当たってもらい、ふと「町内にどんな店が

      あったらいいと思う?」と聞くわけ。ちょっと思い巡らせて、喫茶店か。

      もうちょい思いついたのが古本屋かなとね。言ったわけよ。以前は本屋

      もあったし、もっと昔は貸本屋もあったわが町下丸子なれど、そういう

      のは全然なくなったもんな。そこで思いついたのは「ないのなら自分で

      やればいい」ということでね。ちょうどファクティオを喫茶店にしよう

      と娘の旦那に見積もりを頼んだ矢先だったもんで、古本屋も兼ねちゃお

      って思ったんだ。

       

       長らくツマミ屋として在ったわけだけど、今夏自作の展示会をやった

      時に数人の方から「喫茶店にしたらいいのに」と言われてね。自分でも

      そう思ってたけど、なかなか踏ん切りが付かずにいたんで、いい機会だ

      やってみるかと思ってね。

       喫茶店なら本がいる。ひとりフラッとコーヒーを飲むんならしばし

      何かしら気晴らしというかそういうものが要る。それが私の持論。

       ってことで、天井近くの棚に死蔵してた「噂の真相」を手近に置いた。

      およそ20年分だから、当時の世相がわかるし、何よりも記事がおもろい。

      その左にはVHS、

       いまどきVHSかい! そう問われることは百も承知だけど、DVDに

      なってない映画も結構あってさ、特に日本映画はその傾向が強いんだ。

      いまどき日本の古〜い映画なんて観る人いないだろ! そう問われる

      ことも百も承知だけど・・・・・・・・ネ。

       

       ま、ここまでは単なる空間移動だから大したことじゃない。問題は

      喫茶店化のためには厨房とトイレを新改装せにゃならん。厨房は、ここ

      しかない

       左側に流し台、手洗い器を設置し、給排水の設備を施さなくてはならん

      のだ。右側はトイレなんだけど、扉の位置を変えなくてはならず、古い扉

      はそのまま殺して、別方向に新規の扉をつけるって具合だ。

       さぁ〜てと、いきなり間仕切り壁を取り壊しにかかりましょう。右だ。

      これ作ったのはいつだったかな? およそ20年くらい前かな? 自分で

      作ったけどすっかり忘れてる。薄いベニヤをバリバリ剥がし、ふ〜ん

      こうなってるんだ、お金がなかったからそこらへんの材料で、なんて

      やっつけ仕事なんだ、壁とそんな会話をしながら作業に励む。

       

       この年頃になるといろいろ考えるのよね。あと何年生きられるん

      だろうか、とかさ。いつまでもいまの状態が続くなんてこたぁない、

      地下の工房で仕事ができなくなる日も来るだろう。現に左耳が難聴に

      なってからというものオーディオとはすっかり疎遠になっちまったもん。

      身近にあったものが次々となくなってゆき、出来たことができなくなる

      のは、小津さんの「晩春」でオセ〜てもらったことだしな。

       その「いつか」に向けてってほどじゃないけど、むざむざ座して待つ

      ってのはアホみたいだもんな。地下に降りられなくなったら、一階の

      店にいるっきゃない。ただじっと居るなんてことは出来ないからね。

      いっときヒマを持て余さずに居られる心地よさみたいなもんを考えて

      みるのも面白いじゃないか、みたいな。

       

       ってなこと考えつつ・・・・・・・・・・・な、店主でした。

       


      ラグビーで思い起こすこと

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         2011 FIFA女子ワールドカップ・決勝。対アメリカ戦で延長後半、宮間選手

        のコーナーキックに澤が合わせて同点ゴールになったっけ。もう8年も前の

        ことだ。結局PK戦で勝ったんだけど、あの宮間と澤のゴールを見たその時、

        こんなことは二度と起こらないだろうと私は思ったんだ。予想通り、その後

        の日本女子サッカーは凋落の憂き目、あれが最高だったとなりにけり。奇跡

        なんて言葉はもはや使い古されて価値が下がりっぱなしだけど、あれこそ

        「奇跡」だと言えるもんだ。マジで。

         

         さらにもう一つ。まだソ連が崩壊する以前、冬季オリンピックでアイス・

        ホッケーの決勝戦、ソ連 VSカナダ(だったな確か)、こんな古いこと

        誰も覚えちゃいないだろうけど。このときのソ連の強さは圧倒的でね、

        素早いパスは気持ちいいくらい決まる、まるで精密機械みたいだ。

        カナダは手も足も出なくって、お子ちゃま扱い。胸がスーッとする試合

        っぷりは今も私の記憶に残っちょるだわさ。

         

         で、ラグビー。日本チームはまさに手に汗握る試合が続いて、ムリだと

        思ってた決勝トーナメントに進出ときたもんだ。まさかのオンパレード、

        こんなこと二度とないだろうの連続だ。なんたってパスの瞬間なんか

        スローで確認できるぐらいの早さだし、パスを受ける場所に馳せ参じ、

        パスされた球を空中で受け取ったり、手でたぐり寄せたり、全力走り

        ながらやるんだから、これは奇跡と言って差し支えないだろ。

         

         しかも、その奇跡なパスが毎試合出現するときた日にゃ、一体

        どうなっているのと訝しい気持ちになるのは私だけではあるまい。

        まるで体操の白井のひねりかサーカスだ。

         

         それはそれで楽しめればいいんだけど、そうはゆかないイカのキンタマ。

        これが最高かもしれない。あとは下がりっぱなしなのかいな。行く末を

        案じるのは早すぎ? でしょうかね。早過ぎだろうな。なにもそこまで

        考えることもあるまい。そんなこっちゃ肝心の今を楽しめないじゃん!

        はいはい、ごもっともでゴザンす。

         

         今が最高地点? と思うことは、この歳になるとけっこうある。

        ミュージカルの最盛期は過ぎた。時代劇然り、西部劇然り。勝新と田宮の

        名コンビ「悪名」、雷蔵の「眠狂四郎」、藤沢周平や山田風太郎の小説、

        コント55号やダイラケ、もう二度と同じレベルで楽しむチャンスは訪れない

        に決まってる。あらゆるものは最盛期を過ぎて下降線をたどるしかない。

        若い時には気がつかなかったそんなことが気が付く歳になった。あぁ、

        歳を取るってことはこういうことなんだ、みんな通ってきたんだろって

        つくづく思うワケでね。

         

         月日が経てば歳を取る、のは分かっちゃいるけど、私を楽しませて

        くれた人が亡くなり、それらの作品以上の楽しみをもたらされることは

        なく、つまりは時代から取り残される憂き目に遭い、ふと気がつくまでも

        なく死が近づいている。「サヨナラだけが人生だ」の言葉が心に染み入る。

         

         しかし暗いなぁ。これも大映の影響か?

         

        ラグビーを熱中観戦しつつ心は別の方向に・・・・な、店主でした。

         


        トマソンの宝島

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           相変わらず台北、第三弾だ。

           

           およそ20数年前、名古屋市美術館で開催された「赤瀬川原平の冒険 脳内

          リゾート開発大作戦 」を見に行ったことがある。もともと彼の前衛芸術が

          大好きだったんでね。美術館入ってすぐ、芥川賞記念品が鎮座する左側に

          小学校の机の天板があってビックリ仰天。彼が使ったもので、物持ちの

          良さに驚いたんだ。

           私自身が使って今も持っている一番古いものはなんだろうって考えて

          しまったじゃないか。そうだなぁ、ま、あえていうならレコードかな。

          小5か6か、プラターズのゴールデンベスト盤みたいな。でもそれは

          あとで買ったもんだから、威張れるもんじゃないけどね。トホホですわ。

           

           赤瀬川氏の芸術の中に「トマソン」がある。

           赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで

          展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで

          芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術

          よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に

          属するものをトマソンと呼ぶ。

           ウィキで調べた。このようなものだ。

           

           で、台北では、だ。

           螺旋階段だけが残された柱ほど目立ちはしないけど、屋上に設置された

          突き出し部。歩道から吊り上げるためにもの、もちろん後から建てられた

          もんだ。きっと建物内には工場があるんだろう。今も工場が稼働しているか

          どうかわからないけど。建物も十分古い、屋上の設備も適度の古色なので

          周囲に溶け込んでいる。

           けっこう感動するけど、いたるところにあるから驚きは急速に慣れに

          変化してしまう。NYに行った時、初めてのアール・デコ建物に感動した

          時とおんなじだ。

           

           十分、表通りの裏側からビルを見る。4棟か? 

           建物や窓の形、色ぜんぶ違う。共通しているのは屋上に設置した屋根。

          むろん後で建てたもんだろ。注目すべきは左から二番目の黄色いドア

           木製ドアに換気扇、さらに四角い穴、そして鉄扉(多分)を繋いで

          いる金具。どう考えたって室内から鉄扉を閉める装置だ。鉄扉に換気扇

          を取り付けられなかったか、雨を防ぐために内ドアを付けたものか?

          こうして鉄扉が開いているということは今も使っているんだろうか?

          ビルの裏側だからいいと言えないこともないけど、十分に向かう唯一の

          道路から丸見えだからな、街の顔とでも言える正面部分だもんな。

          日本だったら間違いなくキレイにするとこだけど、アッチは違う

           

           ホテルから歩いて数分にあったビル。鉄柱の上と下。トランスらしきもの

          の工事用の穴と下は配管から伸びる配線がむき出しだ。大通りに面したビル

          の柱でも、一向に気にしない、「それがどうした?」と逆に突っ込まれる

          だろう。ここが格別特別ではない、あたりにはどこでも見られる風景だから。

           

           

           九分ではこんなとこもあった。ポッカリと開いた穴みたいな。両隣は

          家がある。けど、ここだけこうなってる。雑草が芸術作品に見える。

          まるでワザとそうしてるような・・・・・・・

           

           同じく九分の裏通り。線に沿ってつつましく盛大な植物群にうっとり。

          通りすがりの人々に、見せるために整えるなんてこたァしませんぜ。

          置いたのは人間だけど、あくまでも植物自身に任せる気配に満ち満ち

          ている。スイスなんかじゃテラスを飾る植木鉢なんかがあるそうだけど

          こちとらアジアじゃそんなダサいことはしないって! そう見える。

           

           新しもの好きな日本、だからこその経済発展に異を唱えることはない。

          現に、我が家のトイレはウォシュレット、快適性に浸り切ってる私だ。

          でもさ、それが全国津々浦々行き渡り平均化されたんじゃ面白くない

          じゃないっすか。健康しかり衛生しかり安全しかり。そのうちセックスも

          しなくなるに決まってる。子供を作る気もないのに、汗かいてヌチャヌチャ

          した、健康とは無縁ともいえる作業なんて必要ないじゃんな日がやがて

          来るだろう。アタイはすでにカンケーないからどうでもいいけど。

           

           初めて訪れた台北で進歩することを考えた。果たして進歩は善なるもん

          なのか? あるいは清潔とか整理とかいわゆる美化は善なるもんなのか?

          それはあなたがいろんなことを享受している身だから言えること、と

          言われるかもしれないけど、そうじゃないって気もあるわけで・・・・

           

          よくわかんないけど忸怩な気持ち・・・・・・な、店主でした。

           


          台北詩情

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             台北に行ったとはいえ、たかだかホテルの周辺20分くらいを歩き回った

            だけだ。それだけじゃなにもわからんだろうともいえるし、わかることも

            あるかもしれない。日時を置けば印象も薄くなるし、撮ったことも忘れる

            に決まってる。ってことで、書き散らかしてしまいます。

             

             ふとした路地のこれが彼の地の雰囲気を表した最高の一枚。

             なんたって漢字の国だから迷うこともない。「停」の字の下(なんて

            いう部分かわからない)の緩やかな曲線がなんともいえない。坊やと

            両側の壁は、まるで小津映画の構図だ。いいなぁ〜。

             

             ホテルのフロントで近くの喫茶店を教えてもらい、道を一本間違えて

            ウロしてたら、この店に遭遇。一目で気に入りいざ。

             テラスに座りパチリ。むろんここは喫煙可。ゆったりおっとりセコセコ

            していない。ここなら読書もなにかアイデアをひねるのもうってつけじゃ。

            この店だけでも台北に来た甲斐があろうってもんだ。

             テラスと店の仕切りは引き違い戸。う〜む、暑くなけりゃ開け放つんだろ。

            その奥に見えるのはズラリと並んだ水出し珈琲機? なるほど、ここは

            っていうか台北はっていうか水出し珈琲がお好みなのか?

             東京銀座で飲んだっきりの水出し珈琲、キリリスッキリした飲み口を

            台北で飲めるとは思わなんだ

             小さな道路をはさんで、店の前はこうなってる。東京の下町そのまま、緑が

            充満してるのにうっとり。

             

             で翌日か翌々日、ようやく再訪できて水出し珈琲。

             夜だ。台上を説明しましょう。

             右下が珈琲のグラス、その奥デキャンタっていうのか大振りの容器、

            左が透明右は珈琲色。んでもって一番左の角ガラス器が灰皿で中には

            珈琲を淹れた残り滓が入ってる。この灰皿、雰囲気はとってもいいけど

            煙草を置く場所がない。始終持ってないとイカンのですわ。深すぎるのも

            難だ。でも、そんなことは小さなことでどうってことない。

             

             私はてっきり透明液体のデキャンタがガムシロップだと思い込んでね、

            コーヒーに混ぜてまずは一服したわけさ。あまり甘さを感じないなァ。

            ようやく気づいて透明を飲んでみたら水なんだ。そうかいそうかい、

            こっちじゃお好みで薄めるってことかいな。そうなれば、ガムシロップ

            を頼もう。やって来たのは東京でもおなじみのちっちゃな容器で

            一件落着。

             これが夜の喫茶店。最高だな、これ。毎日でも来たいくらいだ。

             

             よく見れば道路とテラスの境にシャッターが見当たらないのよ。

            まさか閉店後もこのままじゃあるまい。何か仕切りのようなカーテン状

            のなにかあるんだろう。でも、天井を見てもそれらしきものはなく

            床にもなく、一体どうやってテラスを管理しているんだろう?

             

            こんな喫茶店下丸子にも欲しい・・・・・・な、店主でした。

             


            至福の十分

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               十分はシーフェンと読むらしい。台湾だ。息子の嫁の家族との初顔合わが

              終わった翌日、観光で訪れた。台北市内の街の佇まいは素晴らしく、すぐに

              ここなら住んでもいいなと。

               

               街の真ん中に電車が通り、線路上で紙風船を上げるお馴染みの風景。

               

               初めてのアジア、線路沿いの商店に目を奪われる。昭和の懐かしさを

              通り過ぎて大正か、さらに明治まで遡る雰囲気が横溢してる。

               店上の壁一面こうなっとる。微かな記憶の見せ物小屋だな、コレは。

              いいなぁ〜ウットリだなぁ〜。乱雑ぶりがなんともいえない。

               トドメはここ。テントが傾いでて棒で支えてる。この棒、枝から作った

              もの、下はほぼ真っ直ぐ上は枝分かれしてるとこを切った手作りだ。

              思わず「さんまた」を思い出したじゃないか。それにしてもここまで

              使い切るのは何故なんだろうか? 台北の街並みでも感じられたこと

              だけど。お金がないからじゃない気がする。格別不便は感じないから?

              昔、カミさんの実家で五右衛門風呂の焚き口にあった手作り椅子と

              おんなじだ。重くて無骨な椅子だったけど、新しいものに換える必要

              はない、っていうか換える発想がない感じと似てる気がする。

               まだまだ使えるものを捨て換える気はない?

               

               ご飯にしようと、有名な定食屋に入る。百年の歴史があるとか。

              カミさん息子夫婦は有名な肉飯(これが小さくて驚く)、私は肉麺

               美味しかったっす、とてもっす。台湾で食べた中で一番! こってり

              あっさり

               

               食事が終わり、みんなはトイレに。戻ってアレはなんだろうと。

              トイレに蛇口がついてるとか、紙も遠いとか・・・・・・・

              ひょっとしてアレか? 勇んで地下へ

               階段はコンクリまんま、上奥がトイレ

               はは〜ん、これか! ってなもんですわ。名著「東方見便録」で紹介

              されしトイレだ!! 右便座の位置が奇妙な感じ。下手すると尻が壁に

              くっつきそう

               レバーを押せば水が出る。流水加減はとてもいい。先端内部に仕掛けあり、

              うちの台所と同じで、サラサラ。水洗トイレであることは明らかだ。用便後

              指先で水でウンコを洗いなさい。だから紙はいらないわけ。多くは右利き

              だろうから、便器の位置は納得できる。

               全景。左手洗いの上に紙タオルが見える。カミさんはこれがトイレット

              ペーパーだと思ったんだな。そりゃ大きな間違いってもんだ。

              「東方見便録」読んでずいぶん後に、うちのウォシュレット使用後に

              紙を使わなくなった私、同本でイラスト担当の内澤旬子女史はどうなさって

              いるか調べたら彼女も紙不要派であることを知って、さもありなんと

              大きく頷いた私だ。水で洗ったあとはそのままパンツを引き上げる、

              多少は水滴が腿を伝うけど、不快ではないしすぐ乾くからね。

               

               それにしても息子の嫁は、台湾でそんな風習ないっていうし、名著で

              紹介されていたのも中東だったから、なんでココにこげなものがあるのか

              わからない。誰かオセ〜て欲しいもんだ。

               

              暑くなけりゃ、ダンゼン台湾移住派・・・・・な、店主でした。

               


              ダァ〜れのせいでもありゃしない

              0

                 2週間にわたる作品展が終わって一区切り。いろんな方が来てくれ、その上

                お買い上げいただいたことに驚く。私自身気に入った品なら無理してでも贖う

                タチだけど、いざ自分の作品となると「気に入った」「欲しい」「幾ら?」

                な急展開にしどろもどろなんだわさ。結局お買い上げいただいたけどね。

                 

                 来場していただいた新百合ヶ丘の肉屋さん、手土産にお持ちいただいたのが

                何と胡蝶蘭! 恐れ入って言葉も出ない。なんたって我が家に胡蝶蘭が鎮座

                してるのなんか生まれて初めてだからさ。こりゃ大変。置き場所はここしか

                ない。ってことはですよ、今までのように気の向くままな営業は許されない

                ってことだ。なぜならば、お持ちいただいた肉屋さんに対して申し訳が

                立たないし、さらに云うなら胡蝶蘭そのもの対し奉り、店前を通りがかる

                人々に御高覧いただかなくては、打首獄門の命を受けてもやむなしの所以。

                ムツカシイ言葉使ったけど、合ってるのかな?

                 

                 後、しばらく遊んで、くず入れ量産に取り掛かる。シメて18個。本体が

                出来、底板がくっついて、いま取っ手に取り掛かっているとこ。特段、

                くず入れに取っ手は必要不可欠ではないけど、そこはそれ画竜点睛に欠ける

                みたいな、私が欲しいからみたいなココロ。

                 

                 そんな最中、ふと見たブログで靴発見!!

                 いつもながらZIRA.。もう洋服には興味が遠のいているコチトラ、靴も

                同様でいたんだが、コレは話が別、いいじゃないか。即、翌日開店目がけ

                一散に駆けつける。

                 後ろもいい。ベロがついててカジュアル感◎

                 

                 横のカットも気持ちいいっす

                 

                 おまけに革底だい!

                 

                 一応、試し履きしてお買い上げ。んでね、翌日出かける用事があって

                履いたわけだ。コツコツ音が気持ちいい。ゴム底に慣れているせいか

                硬い靴底はピシッとしてる。さらに軽い。メッシュ革とはいえ内側に

                薄い革が張られてるから通気性はゼロ、夏向きってわけじゃない。

                なぜ? と思うココロがコトリと腑に落ちた。軽さだな、コレはと。

                確かに編んであると云う見た目の良さもあるけど、それだけじゃなくて

                軽さが真価なんだわさ。

                 

                 帰宅して脱ごうと思ったら変なんだ。見れば靴底がパックリ剥がれ

                つま先だけでくっついてる。アリャリャ、ソウキタノネ。ハテどうした

                もんか? 修理に出さなければイカんことはわかっちょる。でも買った

                ばっかりだしなとの気持ち。でもな古靴だし、高額じゃないし、まさか

                買い戻してともいえないし(古着屋だもん)と思うものの「買った

                ばっかりだしなとの気持」は晴れず、一応と思い店に電話。

                 

                 客となって随分経つけどこんなこと初めて、なんて言えばいいのか。

                とにかく壊れたことを伝え、店に持ってきてくれれば直せるけど、

                靴直しに関してはプロじゃない、どっか修理してくれるとこで直すのが

                一番いい、ってことで昨日隣町の修理屋に持っていったワケよ。

                以前、相談に行った時ステキに感じが良かった修理屋さん。一見して

                全ての問題を理解し、ここは縫ってここは糊付け、シメて4200円也。

                コンビニ直行しお金を握りしめとって返す。

                 

                 この靴フランス製でね、店主は海外製の靴は糊付けだけのものが多々

                あって、日本じゃ暑さのせいで(+アスファルトってこと、敷石ではそう

                ではないのかもね)このように剥がれると言うンダ。それはフェラガモ

                だって同じこと。成程ね、そう云うことなんだ。それですべてが腑に

                落ちましたョ。メーカーのせいではなし、ZIRAさんのせいでもない

                (ゴメンねZIRAさん、いっときでも不満感じたりして)すべては

                気候風土の違いによるもんだ。

                 ♪誰ァ〜れのせいでもありゃしねえ、みんなオイラが悪いのさ・・

                そんな歌が頭をよぎる。誰が歌ってたっけ? 尾藤イサオか??

                 

                 4200円はわかった、でもってもう片っぽは?

                そう聞いたら「もちろん両方直しますよ、その金額です」ときたもんだ。

                安いねぇ〜っ、ビックリだ。かかと部分以外、革底に溝を刻んで、

                その部分に糸で縫い込んで、かかとは糊つけ、それがったったの2千円。

                う〜む、やるなぁ。しかし考えてみるまでもなく、それが叶うのは底が

                革であればこそ、ゴムならそうは行きません。そこまで考えての革底

                かい、さすがおフランス改めて「只者ではない」。

                 

                底との隙間に鉄板入ってました・・・・・・な、店主でした。

                 


                ゴッドファーザー

                0

                   いつだったか、双葉十三郎著「ぼくの採点表3」を読んだんだ。ふと

                  気になった「ゴッドファーザー」、双葉氏の評価を知りたくてね。私は

                  いい映画だと思ってるけどさ。星印の評価を点数に直すと70点で「見ても

                  いい」レベル。ちなみに最高位が80点以上で「ダンゼンよろし」、75点が

                  「上出来の部類」、65点は「見てもいいが少し落ちる」、60点「平凡な

                  出来ばえ」、55点「水準以下だが多少の興味」、50点以下「篤志家は

                  どうぞ」となっている。

                   

                   でね、講評文の最後に

                  「コッポラ監督は殺傷場面を強調せずにこのような<家庭の事情>を

                  じっくり描き、大作品らしい貫禄をつけているが、ぼくはマリオ・

                  プーゾの面白い原作を先に読んでしまったせいか、なんてこともなかった」

                  と書いてあるじゃんか

                   

                   あれほど当たった映画だし、何度も見ているからさ、すでに読んでると

                  思うけど、すっかり忘れてる。そう仰るなら原作とやらを読んでみようと

                  図書館で借りてあっという間に読了。文庫上下巻。

                   

                   なるほどね、確かに原作と比べたらかなりな薄味だ。文字と映像という

                  媒体の違いもある、時間的な制約もあるから仕方ないことは理解できる。

                  て、なんて偉そうなんだ。原作を読みつつAmazonプライムで映画を見る、

                  交互にこれを行えば違いははっきりわかる、けっこう面白いんだコレが。

                  映画に出てこない印象的な部分、息子を殺されたゴッドファーザーが

                  停戦会議を提案することになったでしょ。そこで仲介人を誰にするか?

                   

                   原作ではボッキッキオ一族が請け負うんだ。彼らはシシリーのマフィア

                  の中でもとりわけどう猛で有名だったけど、アメリカでは平和を保つ

                  役割を果たすようになった。そのワケはて〜と

                  1 血縁によって強固に結びついた組織

                  2 彼らの家族間の忠誠は、とくに厳しいものであった

                  3 愚直の気質、あるいは単に原始的であるのかもしれない

                  4 売春、賭博、麻薬、詐欺といった洗練された組織作りは苦手

                   

                  5 彼らの価値ある資質は、名誉を重んじる心とどう猛さという2点

                  6 決して嘘をつかず、裏切りを許さず、策謀や騙しとは無縁

                  7 受けた侮辱は忘れず、どんな犠牲を払ってでも復讐する

                   

                   そんな彼らの仲裁方法は、

                  1 敵対する同士が会うとき、ボッキッキオの誰かが身代わりとなって

                    人質となる

                  2 もし、相手に殺された場合、身代わりの人質は殺される

                  3 そうなった場合、一族はどんな刑罰も恐れずに命がけで復讐する

                  4 復讐を止める術はない

                  5 つまりボッキッキオの人質は最上の保証物だったわけである

                   

                   なるほどね〜、マフィアの中でもいろんな職種があるもんだ。

                  自分たちの長所、弱点を生かすことに知恵を絞り、厳しい生存競争の

                  中で生き抜く位置を占める。なるほどね〜。なんだかワニの歯を

                  掃除する小鳥みたいだな。適者生存だったっけ、こういうの。

                   

                  こんな文章読む方いるのかいな・・・・・な、店主でした。

                   


                  家具専攻なくなるってよ!

                  0

                     辞した専門学校の友人講師から連絡があって、きのう会ってきたんですわ。

                    つまり、こういうことでね。

                     

                     私が長いこと教えていた家具専攻がなくなることになってね。このままで

                    いいのか? 卒業生達がなくなったことを知って「えっ!」「そうだったの」

                    「知らせて欲しかったな」みたいなことになったら、なんだか切ないし責任

                    感じちゃうじゃん、だからさ一応告知して、専攻の送別会みたいなことを

                    したい人が集まったらどうだろうか、自分も声かけるけど村越さんにも

                    声かけて欲しい、と。

                     

                     そう言われてもなぁ、卒業生のデータは辞した時に全部廃棄したし、

                    メールで連絡できるのは2〜3人だし、facebookやってないし、SNSと

                    やらはなんのこっちゃっていう始末だから、声のかけようがない。もしも

                    集まろうかとなったとして、どこで集まるとか、飲みの場所とか決めなくちゃ

                    ならない。それより何より過去にまったく興味のない私、同窓会の手合いには

                    参加したことはほとんどない。

                     

                     でもなぁ、友人講師の気持ちも痛いほどわかる。友人講師の中で辞する

                    ことを伝えたのは二人だけ、その一人だしな。友人が思うことは私自身の

                    心の中にも皆無ってことでもないから、無下に断ることもできない。

                    できるだけのことはやってみましょうと約の束をして別れたんだ。

                     

                     それにしても、東京デザイナー学院のプロダクト科の家具専攻はおよそ

                    30年の歴史があるけど、こうも簡単になくしていいのかしら。ま、なくす

                    にはなくすだけの理由があるんだろうし、カンタンに決めたワケじゃない

                    んだろうけど。でもなぁ、昔々、ある会議で、東デは給料は安いけど、学生も

                    いいし講師仲間がいいから教えているんだ、みたいな発言があってね。

                    人情味もあったし、仲間意識も強かったけど、それもこれも儲かっている

                    中でのことで経営が厳しくなれば霧散するってことなんだろう。

                    とかなんとか思っても所詮は人の褌で相撲とってるワケだから詮方なき

                    ことなんだけど。

                     

                     もしもこのブログを読んでいる卒業生がいたら、もしも家具専攻が

                    なくなるに際して「このままなんにもしないのもなんだかなぁ」と思う

                    方がおられたら、連絡していただけることを願っています。

                      連絡は、h-muramura@ac.auone-net.jp か 03-5741-5167まで

                     

                    栄枯盛衰、感慨もいささか・・・・・・・・・な、店主でした。

                     


                    はて? はてなの家具は??

                    0

                       きのうのタイトル「はてなの家具」、まったく違う内容になってスマン

                      こってす。記事を書いている途中、メールが来て、読もうとしたら、慌てて

                      キーボードを打ち間違え、気がつけば記事消失、なんてこったい、また

                      やらかしてしまったじゃないか。

                       ゲンナリして前説を変えようと、メダカと野鳥の餌台を撮影し、書き

                      始めたら止まらなくなり、結果あのように・・・・・・なり申した。

                       

                       しかたない、また書こう、とはいえ同じことを書けようはずもない、

                      なんたって素人だから、一気呵成に書くことしかできないんだ。

                      ってことで、

                       はてなの家具、作品発表のお知らせでさあ

                       

                       今年になって週一回の非常勤講師を辞し、時間はたんまりある。

                      が、それに反比例して指先は震え、突発性難聴は継続中。難聴といっても

                      まったく聞こえないってことじゃない、1000Hzから2000Hzの間だけが

                      聴力落ちてて、それ以外はほとんど戻ってる。でも、この帯域は普段に

                      聞くのに重要でさ、好きなオーディオに甚大な影響があるわけだ。

                       慣れるに従い、どうやらステレオよりもモノラルの方がよろしいこと

                      がわかってきた。けど、手持ちのソフトはほとんどがステレオ、モノラル

                      に変換できればいいけど、名機DENON PRA-2000Zには変換機能なんか

                      ない、うーむ、慣れるしか手立てはないのか?

                       

                       そんなこたぁ関係ない、はてなの家具に戻ろう。

                       

                       10作品が完成し、お披露目でもしようかとDM作って、発送したのが

                      おととい。住所がわからない方々にはメールで、それ以外の奇特な方には

                      ブログでお知らせしとこと思ってね。10作品の内訳はって〜と、

                      :ご明察!イスだ :いわゆる帽子掛けの類い :植木鉢スタンド

                      とも言うべきか : 屑入れ角型らしい :これも屑入れ、低丸型ダス   

                      :さらに、高丸型もあるとよ なな:メモ&写真パネル、極小マグネット

                      でね :ランプシェードだもんね ここの:一輪挿しのようでもある   

                      とを:カードスタンド、照明付きだきゃーも            

                       

                       M画像にひ、ふ、み・・・・と番号をふって、使い方をご案内。

                       1、2、3・・・・の方がわかりやすいけど、なんとなく和算にして

                      みたかったの。写真と文字を合成した画像を載せようと試したんだけど

                      うまく行かなくてね。こうして別々になると、どれがどれだかまるで

                      推理ゲームだな。

                       

                                            はてな の 家具  初回

                         つれ連れな 日々の中での 手慰み 旦那芸とは 言えぬものかし      

                       

                             2019.7.17(水)ー31(水)

                             open 11:00〜19:00

                       

                         FACTIO ≡ ファクティオ  大田区下丸子3-21-13

                          03-5741-5167   http://factio-tokyo.com

                       

                         東急多摩川線 下丸子駅下車 歩5分 迷子になったら電話して下さい

                       

                       DMの片面。地図を入れたかったけど私のMACの基本ソフトじゃ

                      ぜんぜん描けないんだ。なんて不親切な案内状なんだ! でもな、

                      描けないんだからしかたないさ〜。せめてもと、迷子案内で

                      ご勘弁いただければ、幸甚に候。

                       

                      ご用とお急ぎでない方、如何でせうか・・・・な、店主でした。

                       



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