分からないことの応酬合戦

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     菅が首相になった、らしい。思い出すのは「旅路の果て」だ。仏映画、

    舞台は役者だけの養老院、経営が傾いて慈善興行を打つことになった。

    いよいよ開演直前に万年代役の老役者が主役を殴って入れ替わり、ついに

    生まれて初めて本舞台に立ったらセリフが出て来ない、それがショックで

    亡くなり、埋葬シーンで終わる。暗く救いのない映画だけど私が好きな

    映画なんだ。

     

     この代役が菅首相に重ね合わさるわけだ。これまで側近として会談や

    会議に同席したから能力経験はあるというけど、それはあくまでも控えで

    あって主役ではない。いよいよ主役の座に就いてこれまでさんざん苦労

    して覚えた、でも一回も観衆の前で演じたことのない代役専門の老議員

    に名演できるのかどうか、こりゃ見ものでっせ。

     首相選出に異議を唱えることもなく賛同した議員は裏の裏で蠢く輩の

    ように思えてならない。権力や金を目指して高みに堕落してるんだろ。

     

     そんな不満を解消するには音楽に限る。大ファンの京都橘高校のブラス

    バンド見てたら安斉かれん「僕らは強くなれる」のMVに出会う。政治家

    の方々よ、少しは高校生のひたむきさを見習ったらどうかね、明智君。

     

     さておき、いよいよ国勢調査が始まった。手順がさっぱりわからない、

    最初のステップだけはわかる、調査する地区を一軒づつチェックし地図に

    記入する。そこまではいいけど次に何をすればいいのかわからないんだ。

    まだいいだろうと思ってたら、郵便受けに調査票が入っているじゃんか。

    お隣のT井さんが投函したのはわかってる。そこで閃いた! どう見ても

    私よりT井さんの方がしっかりしてる、ならば彼のやってる通りに真似

    すれば間違いない、とね。

     

     翌朝、私に配布された調査票を見て、を閉封して各戸に配る。途中で

    裏のH川さんと出会う。手順に就いていろいろと聞いてくるわけ。内心

    この私に聞くなよ、何にもわからないんだからさ、と思いつつ立ち話。

    終わって店で一服してたら、H川さんが来店され、間を置かずN村さん

    も来る。どうやらみんな手順がわからないらしく、まさに右往左往な

    状態で、それがまったく面白くてゲラゲラ笑う。

     

     説明会が終わった時に真っ先に質問したH川さん、ヘェ〜、きみは

    理解してるんだと舌を巻いたけど、なにも分かってなかったらしい。

    でも、分かってなくても質問する心が素晴らしい。私なんかなにを

    質問すればいいのかさえわからなかったからネ。

     

     でね、コーヒーを注文されたN村さんとしばし歓談。嬉しいことに

    この方は愛煙者。彼の受け持ち区域は私より複雑で病院やコンビニも

    入ってる。私は戸建てとアパートだけだから病院なんて目も眩むような

    複雑さだ。入院3ヶ月以内なら自宅へ、以上ならそこで直接渡すらしい。

    いちいち聞くのかい? いや受付でね、とか言ってたら☎が鳴り、

    相手はどうやら区役所の担当者で入院患者の対応について説明してる

    けど、説明すればするほどN村さんの頭はますます混乱してる様子が

    アリアリで、見てるこっちはほぼ爆笑状態。いや〜滅多に見れない

    演し物なんだわさ。

     

     瞽が象を触って「こりゃ一体なんだ?」のごとく、国勢調査の手順が

    まったくわからない我々三人が、あ〜でもないこ〜でもないと相手の

    反応を伺いながら話すなんてェ〜ものはTVのコントなんかよりはるかに

    面白い。このネタならコント55号が扱えばきっと名コントになるだろう。

     

    皆目無知な私になぜ聞くのだろう?・・・・・・・・な、店主でした。 

     


    テーブル物件のゆくえ

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       午前11時に訪れしアイ嬢とY氏。嬢は常連氏は初対面だったけど

      そんなこたぁ関係ない。話の接ぎ穂は途切れることなく続き長丁場に

      なる予感は充分。およそ8時間の長談義は久々の快事ではあった。

      腹が減り弁当を買いに行ったのと入れ替わりさらに卒業生O君が参入。

      アイ嬢が去り、Y氏が去ったのち、残ったO君が帰ったのが午後10時、

      まるで辞めた専門学校での作品指導のようだなと思ったんだわさ。

       

       過日の作品展が終わり、コロナ禍で来店ならずの方々にテーブルの

      詳細をば誌上?報告してみようかなと・・・・・・・・・・。

       まずはデカイほう。周囲は6枚の板を継ぎ合せ、真ん中にベニヤの

      蓋が収まり、中央に小さな埋め込み取っ手。

       この場合中央のベニヤと周囲の板との段差が真っ先な問題だ。

      ベニヤは反るし周囲のドーナツ型の板だって真っ平らではないから。

      ドーナツ型の歪みはどうしようもないが、せめてベニヤだけでも

      反りを調整できるようにしたい

       埋め込み取っ手で持ち上げて

       裏はこうなっとるんだ。中央にオッパイ型の突起、両側にネジが、

      グイ〜と曲げた棒で反りどめにしようって魂胆

       果たしてこれがうまく役立つかどうか、今後に待たなければならぬ

       蓋を開ければこんな感じ。最初は元祖ソーイングテーブルを模して

      糸や紐なんかを小籠に入れてみたが、来店されたH氏に「裁縫の適否」

      を指摘され、同感満載の私はすばやく入れ替えたワケだ。

       

       籠に何を入れるか?は当初から大きな問題だった。入れるものに

      よって中の仕切り、棚、フック、宙づり、置き、重ねる、放り込む、

      畳む、などの選択肢が考えられる。枠となる籠に従うことは当然と

      しても中の様子は入れるものによって異なるのも当たり前だ。結局、

      そこが曖昧だったから籠の中も曖昧になり、一応完成とはいうものの

      なんだかモヤモヤした感じが残るテーブルとなってしまった。

       中に何を入れるかはともかくも棚板を支える構造はこれに間違い

      はない

       

       竹を反らせる構造も妥当、上に木片を挟むのも無理はない。

      問題は下部、支える竹と籠を固定する針金だ。私のアイデアと

      技術では今のところこれが限界点だ。

       テーブル上面から落としこまれる竹籠、籠ふちの厚さと板の厚さには

      違いがあり、テーブル下面からさらに1僂曚符討鮗ける支えを下げ

      なければならない。1僂龍眤葦濺部品はネジの永井で購入。

       脚とテーブル天板は8丱椒襯箸世韻埜把蠅垢襦5咾坊蠅魍け片方が

      木ネジ片方が8丱椒襯箸鬚佑弦んで、天板下面に8佶笋畊みナット

       脚端は真鍮キャスター。多少揺れるけど強度に問題はない、だろう?

       

       ちんこいテーブルは、て〜と

       誰もが下の円形ホニャララを聞いてくる。上の籠はおおよその

      使い方の見当はつくけど下はサッパリわからない。それもそのはず

      私だってわからないんだから。家具に使い方が優先されることは

      わかってるけど、たまにゃ使い方がわからない家具があっても面白い

      んじゃないか。ただそれだけの思いで作ってみただけのこと。

       

       当たり前だけど、籠は回転して何かを入れる

       籠を支えるY字部品。以前作ってあったブナ材。取り付けは

      ステン枠に開けられた小穴を利用して小ネジ止め。

       真鍮の部品、元はアジャスター。二個しかないので使い道に迷って

      幾星霜、ここで使うしかない!

       天板と脚は凸凹+ボンドで密着固定、それをさらに固定するために

      4本ネジで締め上げる。真鍮丸はそれを隠すため。狭い場所に三密

      状態で加工をしなければならず、この作業がこの作品の山場だった。

       

       回転軸は真鍮の蝶番

       反対側

       回転した裏はこう。小さな木片に蝶番を埋め込む加工はけっこうな

      厄介ごとでね。脚とはめ合わせるので位置合わせは慎重になる。

      さらに閉じたとき天板とうまく合わなくちゃならない。動きがあると

      むずかしいことはわかってるけど、やっぱり気を使ったときたもんだ。

       疑問難問オブジェクションの奇妙なサークル。天板は円形、地板は

      角形は最初っから決まっていた。天板の下に籠をつけるのも決定済み。

      最後に残ったのがココでね。なんにもなくてもいいんだけど、ちょい

      味気ない。冷蔵庫の残り物で料理するがごとく在庫の棚を探して、

      目についたのが真鍮棒。単なる丸棒ではなく、周囲に溝が切ってある。

       

       長い眠りから覚めて、いよいよ出番! ここで使わなけりゃ今後使う

      チャンスはない。ってことで円形に12本、チョイと斜めに差し込んだ

      ワケ。んでね、棒の先端がそのまんまじゃマズイよな、丸い木を入手、

      穴を開けてグィ。

       

       さてと、一息ついて行く末だ。勝手に思うがままに作ったテーブル

      かなりの好き者じゃなければお買い上げには程遠い。狭い店には

      置いとけない、次の催事もあるしな。ってことで、大は地下へ小は

      私のベッドサイドに仮安置されるだろう。それっきゃないんだわさ。

       

      喫茶店店主ってのも満更ではない・・・・・・な、店主でした。

       

       


      国家公務員だぞ

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         危うく忘れるとこだった「国勢調査員」の説明会、大田区役所矢口

        特別出張所に徒歩で行って来たんだ。車、自転車はご遠慮くださいと

        あったからウブなアタイは真に受けて歩いて行ったんだけどさ、堂々と

        自転車スイスイの方もいて、すっかり騙された、なんてこったい。

         

         町会長に誘われて国勢調査員を引き受けたものの、忘却とは忘れ

        去ることなり、忘れ得ずして・・・・アタイのちっちゃな脳みその

        どこを探したってそんな昔の約束の痕跡はあろうはずはない。店の

        奥に貼っておいたメモを見てようよう駆けつけたワケだ。

         

         現地到着、部屋の入り口で名前確認、席が決まってるんだ。

        机の上で真っ先に目に入ったのがコレ。高市早苗かぁ、あの女だな、

        TVで見ていた顔が思い浮かぶ。どんなに乞われてもジェッタイに

        SEXしたくないタイプ。それは相手も同じだろうけど。

         

         国勢調査員は国家公務員なんだと聞いてウ〜ムなアタイ。東大が

        頭をよぎる。見事総務相に入省できたアタイってかみたいな。

        問われて名乗るもおこがましいが、官僚の端くれってのは俺様の

        ことだ!

         すべてはこの袋の中にある。全国津々浦々配布されるこのバッグ

        一体どれくらいの数量なんだろう?

         左上から、マスク、消しゴム、LEDライト、定規、ボールペン、

        鉛筆10本、真ん中に腕章。全国津々浦々配布されるこの一式

        一体どれくらいの数量なんだろう?

         それにしても鉛筆は多すぎるのと違いまっか?

         国勢調査とプリントされてるのはバインダー、右に調査用紙、

        下は筆記用具入れときたもんだ。

         仕事の資料の数々・・・・・・・・・・ハァ〜・・・・・・

         肝心の調査する地区の地図2袋と説明用のパンフ

         

         このパンフを見ながら淡々と説明がおよそ45分。美嬢と思われるが

        マスク越しでワカラナイ。20代?、説明は淀みなくスラスラと進行

        する。きっと相当研鑽を積んだんじゃないか。30頁ほどのパンフを

        45分で説明するということは1頁1分半のペース、のっけから私の

        脳はフリーズしてしまったのであったの巻。

         

         みんなわかってるのかいな? 俺だけ取り残されてる不安が増し

        増す。さらに説明は抑揚は一切なく、もちろんギャグもなく、昔

        聞いたNHKラジオの気象予報のようだし、読経のようでもある、

        むやみに眠気が急襲し、それでなくとも理解できない内容は地平の

        彼方となりにけり。

         

         しかし、コレだけ淀み一切なく説明できるっちゅうのは大した

        もんだ。きっと偏差値高く成績優秀なんだろう。国勢調査員の

        仕事内容はすべて頭に入ってるんだろう。その能力は評価する。

        願わくば一つや二つダジャレがあれば言うことナスなんだけどなぁ、

        場所柄そんなこたぁ絶対無理なのはわかってるけど、もしそんな

        ユーモアがあれば抱きしめてあげるのに。

         オチは最後に渡された国勢調査員証。入室すぐに写真を撮られ

        最後に渡されるシステムは免許証と同じ。調査後何かに使えるの

        かしら。身分証になるとか、警察の賞状が事故を起こしたときに

        免罪符の役割を果たすとか。んなことあるわきゃないだろうけど

        ついつい・・・・・・・・・。

         

        老いた顔なんか見たくもないけど・・・・・・な、店主でした。

         


        理想的な店

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           開店のご挨拶代わりのテーブル展、日がな一日誰を待つともなく雑事

          をこなす。自転車で通りがかった男性、チョイ車を押しつつの90代の

          女性が来訪の意を示される中、ご近所の I嬢が来店取り留めのない会話

          に舌鼓を打つ。

           

           喫茶店なんてものはわざわざ訪れるモンじゃない、フラリと行ける

          のがよろしい。先日、メガネを買い換えるために自由が丘に行って、

          ちょっと一服したいなと思えどもことごとく喫煙相成ぬのお達しが

          行き届き、足早に戻り我が店で紫煙を燻らしたのであった。

           さらにどの店も一人で訪れるのはいささか居心地がイマイチで、

          雑誌もないからコーヒー飲んで脚を休めるだけ、これじゃまるで

          ソープランドだ。触り触られ射精して終わり(行ったことないけど)

          とても事務的というか、いかになんでも味気ないんじゃないかね。

           

           他国を羨む気はないけど、ゆったりした椅子ちょっとした読み物

          いつまでも居てイイでっせという雰囲気が溢れてる店は私の身近には

          まったくない。まぁ、そんな気もあって喫茶店始めたんだけどね。

          だからご近所のI嬢とのアレコレな話は「これが私の夢見たひととき」

          だと喜んでいるワケだ。

           

           で、本題の理想的な店。SMOKEという映画の舞台になった

          タバコ屋は理想店の一つだったが、The Marvelous Mrs. Maisel

          に登場したレコード店が目下の理想店「MUSIC IN」

           左がタバコ屋、ロケーションは抜群だ。

           椅子に一人、蹲って一人の客がいる。右床に置かれている引出し

          箪笥もよろしい

           こっちの店内はあっちに比べれば乱雑ぶりで負けとる。整理され

          すぎだ。う〜む

           アッチの壁面。天井は楽器で埋め尽くされている。コッチも

          なんとかせねば。

           コッチの壁面。こうして比べてみるといかになんでも寂しいな

          侘しいな。もっと重層的に飾らなくてはならん。やっぱLPの登場を

          願わなければならないだろう。

           猫かぁ・・・・・・・欲しいけどなァ

           アッチの地下、今まさに降りようとするシーン

           コッチにも地下はある。けど、所狭し感はない。あ〜ぁ・・・・

           ゾクゾクするような魅力溢れる地下だ。あらゆる音源に対応する

          ためにオープンテープデッキ、レコードプレーヤー、きっとカセット

          デッキもあるに違いない。

           さらに奥、小部屋がある。秘蔵盤やら楽器の無造作ぶりが

          素晴らしい。コッチにも奥の小部屋はあるけど、工房だから

          どうせようもない。

           

           アッチはNYだ。プラハの古道具屋にはもっと凄い店もあった。

          年季の違いを思い知らされる。興味の広がりや知識でそこそこ会話

          は成り立つような気がするけど、ブツとなると足元にも及ばない。

          なんたってタマがないから乱雑や無造作なんて雰囲気を出しようも

          ないのだ。

           

          でも夢に向かう喜びがあるナンチテ・・・・・な、店主でした。

           


          脳内旅行

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             発端は、ふと「図説 大江戸性風俗事典」を読み返したことだった。

             

             以前から藤沢周平の時代小説の虜となり、杉浦日向子に傾倒し、小沢昭一

            の赤線探訪の類を読み耽っていた。さらに随分前に江戸古地図に現代の鉄道

            路線図が印刷されたものも入手していたんだ。他にも江戸と東京の地図が

            スクロールするだけで見比べられる古地図 MapFanなんてのも知っては

            いた。でも、それらはただ単に別々に見てるだけのこと、江戸に近づけない

            もどかしさを感じていた。

             

             上記の本に江戸の主な遊里の地図があり

             遊里のランク付けもある。最上位のAAAは吉原、馬道。吉原は有名だが

            馬道はどこだ? 貨幣価値の比較は難しいけど、AAAクラスのSEX代金は

            今の金額で75,000円とある。最下位のCでは288円、260倍の差だ。今の

            世の中でSEX料金はどれくらいなのか? ネットで調べたら6万円以上は

            するらしい。昔と今の貨幣価値の違いは、どの時代でも売春の金額が基準

            と考えるのが妥当という説を裏付けられる。ナルホドね。

             江戸時代は物は高かったけど人件費は安かったとある。それにしても

            最下位の300円は安すぎる。一体どんな相手なんだろう。安すぎて怖い。

             

             有名な吉原(公娼)の場所は古地図に載ってる。でも、それ以外の岡場所

            (私娼)はわからない。ふと思いついて、江戸古地図に岡場所の位置を

            マークしてみる。

             俗に深川七場所と言われた岡場所の位置はおおよそこのようになる。

            その他ざっと80カ所以上といわれた岡場所のほとんどをマークして

            一服。もっと詳しく知りたいという欲望がフツフツと湧く。

             

             そこで古地図 MapFanを印刷して張り合わせることになる。

            まず手始めに深川七場所からスタート、どんどん北に伸ばし、浅草

            あたりでUターンして、南に向かう

             大川(隅田川)を中心にして濱御殿(今の浜離宮)までで2m、

            さらに南下して品川宿までで2m。江戸四宿と呼ばれた品川が南限で

            ギリギリ収まるけど、北限の千住は収まるまい。内藤新宿(今の新宿

            駅あたり)は収まるだろうけど、板橋宿は収まらない。

             というのは、地図が巨大になりすぎて置き場所がない故のこと。

            そんな広い壁はない。あったとしても最北端は遠すぎて見えない。

            唯一考えられるのは床に敷くことだ。床なら蹲れば見えるでしょ。

             

             ほぼ中央に古地図の九段坂が見える。十文字の枠は地下鉄九段下駅。

            左右上下に線が伸びてるのは地下鉄。

             地図の作成は、白紙に古地図を印刷し、トレペに現地図を印刷し、

            カーボン紙を挟んで上から駅と線路図をなぞって出来上がる。さらに

            首都高(右の緑線)をなぞるという次第。

             

             これにすべての駅名、線路を加えれば、古地図の上に現代の交通網が

            書き加えられて、おおよその位置関係が照合できるだろう。巨大すぎる

            点を除けばまずまずの出来栄えだ、と一人悦に入る。

             

             コロナ禍で出掛けることはままならず、ならば江戸に旅立とう、

            そんな思いで始めたワケじゃないけれど、こうして出来上がりつつある

            ことを目の前にすれば、ついそんな思いも湧こうってもんじゃない

            じゃろか。

             しかも江戸の町が頭の中に入れば、再読再々読の藤沢周平の小説が

            可視化の新たな視点を得て読める喜びが待っている。

             

            ウレシイじゃありませんか、各々方・・・・・・な、店主でした。

             

             


            喫茶店をOPENしたりして

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               コロナ禍は一向に収まる気配はない、そんな時節になにもOPENする

              こたァないじゃないの、と思わないでもないけど、こんな裏店に誰も来や

              しないし、庭の野鳥の餌台を作った時だって雀が食べに来るまでは

              けっこうな日数を要した経験もあって、すぐにお客さんがくるなんてこと

              はない、開店してもしなくても変わりがないんなら、開いたほうがいい

              だろう、どっちにしろ店と地下を徘徊しているんだから、と少しだけ

              考えてOPENしたのが8月1日。

               

               ツマミの専門店が転生して、雑貨古本DVDも販売しつつ〜の喫煙喫茶

              もやり〜の、が始まったワケだ。最初の訪問者は2軒先のマンションに

              お住まいの人妻、まぁまぁどうぞどうぞとかなんとか言ったりして麦茶

              なんか出したりして。キョロキョロ見回して目に止まったのが山田風太郎

              の人間臨終図巻、貴方が興味を持つのはソレかい、と内心ニヤリの私。

              また、ふらりと訪れた営業女史は、壁に掛かってた養老天命反転地の

              本を目ざとく見つけて反応するのも、いとをかし。

               店はこんなふう。窓全開ってことは冷房なしってことだ。

              暑いでっせ。一応、店裏の扉から一直線の通風はあるし、扇風機も

              クルクル回ってるとはいうものの、今日なんかはほんの気持ちばかり

              のもてなしだと言わざるを得ない。

               

               そんな猛暑の中、オーディオレストアマンのM山さんがチューナー

              を持って来てくれたのよ。ありがたやありがたや有難すぎてあたしゃ

              泣きましたよ。

               SONY ST-5000F。若い時から憧れつつ高価ゆえに手も足も出なかった

              逸品との再会だ。なんと言うたらええかいの、この感動。昔、映画美術を

              やってた方に誘われて新東宝の撮影所に行って古びた食堂でお茶してた

              時に、そこにデコちゃん(高峰秀子のことです)が座ってた、この通路で

              原節子を見かけた、それ以来の感動とも言いましょうか。関係ないか。

               

               客に媚びない、サッパリ飾りっ気のない、測定器のようなデザインが

              素晴らしい。FMなんか聴く機会はないけど、そんなことはど〜でもイイ、

              そこに在るだけでイイ、何もしなくてイイ、まるで女神のような存在なの

              だ。といっても興味のない方はサッパリだろうけどさ。

               

               さておき、お知らせなんですが・・・・・・

               8月22日〜9月6日まで二様のテーブルを展示販売します。

              AM 10:00からPM7:00、月曜定休、東京都大田区下丸子3-21-13

              FACTIOファクティオ ☎03-5741-5167  

              h-muramura@ac.auone-net.jp

               駐車は付近にコインパーキングがあります。

               

               展示するのはいいけど、問題はやはり避暑だ。そこで思い出すのは

              氷柱。子供んとき、大井町にあった阪急デパートで体験した覚えが

              ある。通路に台の上にドカンと置いてあって触った冷たさが記憶に

              生々しい。でもなぁ、持てる重さはせいぜい40kgまでだし、それが

              どれくらいの大きさなのかわからない。受台も用意しちゃう?

              ま、ものは試しだ。まずは近所の氷屋さんに行ってみよう。

               

              古きを訪ねて新しきを知れる?・・・・・な、店主でした。

               


              やっぱりイイじゃないか

              0

                 娘の誕生日、買っておいたパンツを送る。手紙を書き、一緒に本も同封。

                五味康祐「一刀斎の観相学的おんな論」。今じゃ誰も話題にすることは

                ないだろうな。40年も前の本だもん。

                 

                 というのも、娘の子供が来年大学受験でね、母親ってのはいつの時代

                でも子供のことは心配するもんで、父親として心配を晴らす手立てはない

                ものか、考えて思い浮かんだのがこの本。本の中に系数という文言が

                あり1から9まであって、鍵になるのは誕生日。私は2日生まれだから

                2、娘は26日で2と6を足して8だ。娘、その子供、私のカミさんが

                たまたま8の系数で、共通した「何か」があるんじゃなかろうか。

                 

                 この本は女性ばかり77人の俳優、歌手、有名人について書かれている。

                人相が主だけど数人の対談者の手相も載っている。夏目雅子の死を心配

                し、大平元首相の奥さんでは首相の死を言い当てていることにドキリと

                させられる。そんじょそこらの占い本とはワケが違うのダ。自身の死

                さえもキッチリ予想していたくらいだから。

                 

                 で8の系数だ。内容はいろいろある。興味のある方は、コチラで。

                娘が心配する息子(私の孫)については、8、17、26、35、44、53、

                62、71、80の数字が導いてくれるかもしれない。この数字は、年齢。

                本人にとってなにかしら起きる可能性が大きいとされる。今年18才、

                去年は17才で部活を辞めたのはうなずける。次は26才だから受験に

                問題はない、安心していい、と伝えたんだ。とはいうものの、五味康祐

                とても神じゃないから、丸々信じていいとは言えない。ま、いささか

                でも心配を減じることができれば良いだろうという親心なんだわさ。

                 

                 いつものことながら前置きが長いな。その本で伊東ゆかりが対談

                しててね。以前から日本の歌手でスタンダードナンバーをしっとりと

                歌ってくれる人はいないのか? エラフィッツ・ジェラルドまでは

                望まないけど、ローズマリー・クルーニーぐらい(それでも充分な

                高望みだけど)唄える人はいないもんか、とあれこれ探しあぐねて

                いた私の中で筆頭に挙げられるのが伊東ゆかりだったから、

                ちょっと探し、これならと見当をつけて一枚のCDを入手したんだ。

                 写真が横向き、う〜む、なかなかだな。小さな工夫がウレシイ。

                小コンボをバックにしっとりな音楽はイメージ通りで、けっこう毛だらけ。

                あれ? どっかで聴いたことがあるぞい。4曲目の「18才の彼」。17才

                ではないョ。この雰囲気は・・・・ちあきなおみも歌ってたな、あった

                あった。ふぅ〜ん、ナルホドな、他でも歌われているからちあきなおみの

                歌唱に影響されたってことじゃないかもしれないけど、五味康祐に手の

                柔らかさを激賞された伊東ゆかりなら、きっとちあきなおみは視野に

                入っているに違いない。勝手な妄想だけど。きっとそうだろう。

                 

                 となれば本家を聴かずばなるまい。久しぶりなちあきなおみ、今日も

                相変わらず素敵な歌唱でけっこうけっこう。聴き比べて私の好みは伊東

                ゆかりに傾くかな? なおみちゃんはちょっと重いっていうか。艶っぽさ

                は盤石だけど、この歌はゆかりちゃんが優勢かもね。いずれにせよ、

                久しぶりに気持ちのいい歌唱に巡り会えた、まるで窓を開けて清冽な

                風が部屋に吹き込んできたみたい。音楽が好きで良かったなぁ。

                 

                 さておき、コロナ禍は相変わらずで、再度復活の気配濃厚の日々、

                地下で過ごす身としては、頭上で飛び交う出来事を見上げるだけだ。

                ツマミの店から喫茶店へと変身したものの、開店を前にして思案投首。

                とはいえ手を休めることなく、なんとなくテーブルは完成に近づいて

                いる。

                 ここぞとばかり真鍮使いまくり、一本脚の奇妙なテーブル、はてさて

                いつになったらお披露目ができるんだろうか・・・・・・・・。

                 

                いよいよ夏、蝉の声を聞いてホッ・・・・・な、店主でした。

                 


                完敗!そして敗走

                0

                   数日前、投票に行ってきた。といっても立会い人としてだ。

                   誰に頼まれたのか忘れたけど、投票を見張る役目をお願いされてね、

                  面白くはないだろうと思ったけど、ひょっとして何かオモロイことが

                  あるんじゃないか、初体験でもあるし、モノは試しと引き受けたんだ。

                   

                   朝六時半に会場、投票開始は七時から。全日担当は午後八時まで。

                  とてもじゃないけどそんな長時間はムリ、午後一時半までの半日だけ。

                  わたし以外の三人はすでに到着済み、一応の挨拶、注意点などの説明は

                  一切なく、いきなり始まる。やっぱりな、って感じ、いても居なくても

                  どうでもよろしい存在、ひょっとして、万一に備えてのことだろうけど、

                  平和な日本じゃ可能性は限りなくゼロに近いんじゃないか。

                   

                   開始後三十分で早くも後悔が襲来じゃ。何も起こらない、ただ席に

                  座ってることに耐えられない。あーぁ受けなきゃよかったな〜。のち、

                  三十分の休憩があることを知る。4人がそれぞれ交代しつつだから、

                  二時間に一回だ。それがなけりゃわたしの頭は暴発射精して萎えて

                  しまったことだろう。独房に入れられた囚人の気分はこういうもの

                  なのではないだろうか。収穫といえるのはこれだけ。

                   

                   投票に際して注意すべきことは、用紙を箱に入れるときに他人

                  (ほとんど子供)がしてはならない、親が手を添えれば可。だけだ。

                  コロナ禍で鉛筆を回収、に際して置き場所にまごつく方への案内、

                  顔見知りに会釈、何事も終わりはあるの故事?通り任務を果たした

                  のであった。謝礼は時給千円程度。

                   

                   前半のわたしの後を継ぐのは、裏隣に住む方でね。簡単な引き継ぎ

                  をして、早々に家に帰った。私たち以外の三人の方々は延々十三時間

                  居続けるわけだけど、その精神力に脱帽だ。それに比べ、なにか

                  オモロイことがあるんじゃないかなどという不純な動機のコチトラ、

                  まるで住む世界が違う生き物のようだ。そもそもおふざけ皆無の

                  選挙になにかしらのオモロさを期待する方が間違ってる。

                   当初の目論見は見事に外れ、なにも見出すことはできずに完敗&

                  敗走のワタクシであります。これもいい勉強か? んなワケない!

                   

                   件のソーイングテーブルは、塗装も終わりほとんど完成。いずれ

                  知人友人に告知してFACTIOで展示することになる。でもわざわざ

                  来ていただくにあたってコレ一個だけじゃ気が引ける。もう一個

                  と思って小ちゃなテーブルをこさえることにした。

                   やっぱりカゴが必要だろう。ステンレスの枠に皮籐を編んだものが

                  登場。大中小の3つがあったけど中は友人に譲り、残るは小のこれと

                  大のみ。テーブルトップの下にこれが納まることになる。デザインは

                  ほぼ終わり、材料を待っているところ。

                   

                   展示をするときは喫茶店が出来上がっていなければならない。

                  冷蔵庫を極小の厨房に無理やり押し込み、食器などの小物探しの今日

                  この頃。

                   アイスコーヒー用のストローを試し買い。麦わらだ。子供ん時にゃ

                  これを使ってた記憶がうっすら。昔日の思い出を試したくってね。

                  届いたのが10本。へぇー長さがマチマチなんだ。その程度のことに

                  感心してしまう。むろん太さもご同様で異なる。噛んだ記憶も、噛む

                  と割れて吸い込みにくくなる記憶もある。早速試してみよう、軽さ、

                  口触りはこんなもんだったか、う〜む、定かではないあやふやな

                  記憶が頼りないんだわさ。

                   

                  開店に向けて準備を楽しむ・・・・・・・な、店主でした。

                   


                  知らぬはワタシばかりなり

                  0

                     やはりモーツァルトのオペラは「魔笛」だろう。そんな思いが浮かび、

                    YouTubeで探したっけ2006年ザルツブルグの公演を見始めて最後まで

                    観てしまった。序曲から名曲がズラリだし、舞台装置も面白くて、つい。

                    狭小なワタシのオペラ鑑賞であれこれ言うのは口幅ったいけど、こんな

                    名曲揃いはベルディ「リゴレット」だけなんじゃないか。独言。

                     

                     物語は進み、かの有名な「夜の女王」のアリアで思わず身を乗り出す。

                    唄うはディアナ・ダムラウなる女性。聞いたこともない名前だ。感心は

                    素早く感動に至り、Amazon musicでさらに追っかけたら、う〜む、

                    いろいろ唄ってるやないか。知らぬはワタシばかりなり。いや、まったく

                    もって失礼しましたの段。

                     

                     オペラは当たり前、ミュージカルでもなんでもござれ。声がいいだけ

                    じゃない、さまざまな性格に合わせることができる歌唱力と共に演技も

                    できる、う〜む、唸りっぱなしなんだわさ。なんと日本の唱歌まで

                    唄ってる! 誰の入れ知恵かわからないけど、これも悪くはない。

                    雨ふりお月さん。相撲に把瑠都を初めて見た印象とよく似てる気が。

                    ちょっと奇妙だけど魅力がある。こうして聞いてみると改めて唱歌の

                    良さを感じるなぁ。

                     

                     私の知るところ、これに比肩しうるのはデビュー当時の森山良子

                    くらいしか思いつかない。

                     

                     ディアナ嬢にうつつを抜かしつつもテーブル作りは進んでいるのダ。

                     

                     宙吊りの大カゴの中をどうにかしないとカタチにならない。ここに

                    なんでも放り入れてくれ、じゃ乱暴すぎる。あれこれ考えるも決定打が

                    出ない。なんか棚みたいなのはどう?・・・・・・さて??。カゴに

                    穴は開けたくない、棚そのものはできるとして、どうやって固定する?

                    最良とは言えないけど次善の策として、針金を使うことにする。

                     

                     ここに写っているように、支えの竹を、カゴの隙間から上下二ヶ所で

                    針金で固定し、さらに最上部でグイっと反らせようと。

                     こんな感じ。まぁまぁじゃね。カゴの内周の6ヶ所の支えが出来上がり

                    そこに板を乗せようって按配。一見カンタンそうに見えるけど、6つの

                    点の高さを揃えるのが一苦労でね。針金できつく縛ってある竹、数ミリ

                    高く低くするのは根気がいります。試すこと十数回、キッチリ同じとは

                    ゆかないけど我慢できる範囲にはなった。まずはめでたいと一服。

                     板の直径を決めるアイデアはいずこ。おおよその見当で薄いベニヤを

                    切る。穴にカゴを置いてみて徐々に完成に近づくアナログ試行錯誤。

                    大した技術じゃないけど時間だけはかかる代物だ。

                     竹には竹、カゴにはカゴ、安易に考えたわけじゃないけど、これ以外

                    アイデアが浮かばないんだからしょうがない。板に7つの穴を開け

                     小6個、中1個のカゴを置くことになった。

                     

                     帯に短し襷に長し、カゴ探しもほんのチョッピリ苦労した。ネットで

                    探すも小さいのがない。高価すぎるし。単に大きさだけでも中と小は適度

                    なサイズが求められる。カゴの編み方なんか気にしちゃいられません。

                    結局中は自宅にあったもの、小は合羽橋で見つけたもの。けっこう

                    ギリギリだけどこれしかないんだからしかたない。

                     

                     今はこの段階。ウレタン塗装4回塗り。小さな脚なら経験済みだけど、

                    こんなデカイのとなると何回塗ればいいのかわからない。塗料が濃い

                    と刷毛ムラが目立つ、濃淡の基準がわからない。裏面で練習、刷毛を

                    代え、試し試しでやるしかない。大きな失敗が起きませんよう、祈る

                    気持ちで塗り重ねの末、ここで止めることにする。

                     

                    カゴと組み合わせたらどうなるものやら・・・・・・な、店主でした。

                     


                    オーディオマグマ噴出

                    0

                       地下の工房になくてはならないアンプが病を発症。

                         mazdaluce3000氏の工房に持ち込み、予想以上の早期退院、戻って

                      早々に、何やらノイズが・・・・即☎相談、真空管の差し込みをイジイジ

                      してみよとのお見立て、すぐに治った。聞けば、真空管の差し込み部分は

                      時間とともに自然と接点不良が起きやすいと。これで一つ勉強になった。

                      言葉で表現しにくいノイズの音もわかったから、今後は自分で治せるわい。

                       

                       修理を依頼したのはヤマハCA-2000。普通、ケースを外せばこの通り。

                      中央部の奇妙な形に囲まれているのがトランジスタのメイン部。ちなみに

                      向き合った奇妙な二つは放熱器。

                       中央部メインアンプをすべて取り去って、真空管に改造したのが私の

                      アンプでね、

                       こんなふうだ。ボケ写真で失礼。奥に小さく見える3本の真空管がそれ。

                       元々はトランジスタアンプを、なんでわざわざこのように改造した理由は

                      聞いた気がするけど忘れてもうた。2010年に写真も見ないでオークション

                      で落札した。自分で言うのもおこがましいけど、逸品には違いない。

                      興味のある方は、コチラ

                       

                       工房に取りに行った時、いきなり音の良さをむやみに褒めるんだ。私が

                      作ったもんじゃないけど、持ち物を褒められてイヤな気はしない。確かに

                      いい音だと自認してるし。さらに氏は宣う。ヘッドフォンの音もイイと。

                       スピーカーで聴いてもいい音、さらにヘッドフォンもいい、それも極めて

                      という折り紙がついたなら、こりゃ買わずばなるまい。ヘッドフォンにゃ

                      随分とご無沙汰な私だけど、そこまで言われちゃ買いたくなるのが人情

                      でしょう。

                       

                       氏のご推奨のヘッドフォンは、ベイヤーだ。調べたら最安価で2万円弱、

                      最高価で10万以上する。イッセイミヤケのパンツで3万円なら「安いな」

                      だけど、ヘッドフォン3万円で尻込みするってのはどういうわけかね。

                      自分でもようわからんのだ。価格差が音質差にどう関係してるのかわから

                      ない。たとえ試聴したところで違いは微妙なことは経験でわかる。

                      とはいえ最安価は不安が残る、27000円を注文して今日届いたのさ。

                       

                       聴いた感じ? それぞれの楽器やボーカルの音がいいのは当たり前。

                      私の基準は楽器の位置が明確にわかり、録音場所の広さがわかること。

                      一聴してそれらがわかりまずは一安心。急いては事を仕損じる、これから

                      ゆっくり聴きましょう。

                       

                       受け取り時に四方山話。レコードからCDに転進し、さらに最近じゃ

                      ネット、お手軽すぎる聴き方に慣れきった身だから、取扱いに注意を要し

                      手間暇かかるレコードに戻れるのだろうか? そんな不安を多少なりとも

                      軽減できるのがフルオートのプレーヤーか、そんな話も出てね。中古の

                      フルオートは病気持ちが多い、新品を買おうと考えてると言ったら、

                      それならダメモトでよけりゃあげるから持ってったらどうかいな。

                       壊れてたら捨ててくれ、と渡されたのがコレ

                       使えるかどうかわからない、しかも針を取り付けるシェルが欠品。

                      アームが真っ直ぐにタイプだから一般的なシェルは不可、捨て金を覚悟

                      の上で中古のシェルを3000円で入手。届いてセットしたら動くんだな、

                      これが。ヘェ〜ってなもんですよ。スイッチ押せば音楽が流れ出す、安気

                      でいいもんですなぁ。今更ながら感心しきり。

                       

                       使えるとわかったら棚に組み込もう。手持ちのレールを仕込んで、

                      使うときには手前に引き出せばいい。さらに、今まで使ってたもう

                      一台のプレーヤーのMM針を付け替えて、これで言うことナス。

                       使い続けて思うことは、レコードとの距離がぐっと近くなったこと。

                      面倒たって大したことじゃないけど、スイッチを押すだけの便利さは

                      圧倒的だ。

                       

                       一聴して一安心、次々とレコードを聴く。一般的なLPは33回転だが

                      もっと良い音がするのは45回転。3枚しか持ってないけど、ベイヤーで

                      聴いたらなにより情報量がすごい。演奏にいろんな音が入ってることに

                      圧倒される。目の前の霧が晴れたようだ。あるいは、雨中の運転中に

                      フロントガラスが曇ってエアコン入れたとたん一気に曇りが消え去る

                      ような、まさにそういう感じ。お手軽さでは負けるけど、音質の優位性

                      では地位は揺るがない。今更ながらレコードの凄さを再確認したわけ。

                       

                       この私の音楽環境を二十歳そこそこの私に聞かせてあげたかった。

                      お金もなく部屋もなくチマチマと安価な機器を買ってた当時の私。本や

                      雑誌で読むだけでしかオーディオの高みに近づけなかった私。そして

                      mazdaluce3000という稀代のレストアマンと知り合えなかった私。

                       当時の私が今の音を聴いたらなんて言うんだろう。

                       

                       ともかく小三で初めてステレオで聞いてビックリ感動し、小六の頃に

                      姉が頼み込んで我が家にステレオが届き、以来の私の人生は音楽と共に

                      過ごしてきた。年月を重ねて、たどり着いた今のオーディオは、若年の

                      頃には思いもしなかった素晴らしさであることは確かなことだろう。

                       現時点で不満はこれぽっちもない。この音に不満を持ったらそれこそ

                      バチが当たるってもんだ

                       

                      次はいよいよMCカートリッジかい?・・・・・・・な、店主でした。

                       

                       



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