私は泣いています

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     りりぃの歌があったっけ。

     

     わりと最近、新宿の友人宅へシトロエンで行ったんだ。一緒に晩ご飯を食べ、

    帰り道、3回もエンスト、明治通りの原宿が最初でさ。一時的なものか持病

    なのか、さぁどっち? 恐いんで、しばらく放置し、ほとぼりがさめたころに

    乗り出して、調子イイと思ったのも束の間、エンスト再発、ついに家の近くで

    どうにも動かなくなってもうた。

     

     あぁ、これでオシマイ?がアタマをよぎる。レッカーで懇意の工場まで運んだ

    ワケ。☎で連絡してるとはいえ夜7時半ころだから工場は閉まってる。着いて☎。

    兄ちゃん一人が出て来て、後ろにお母様とも一人の女性、シトロエンは動かない

    から手押し、そいじゃ私たちがと女性二人は腕まくり。いささかオドロイタね。

    「大丈夫ですよ、慣れてますから」と言いつつ女性二人とアタイとレッカーの

    運転手、車は軽々と動いて指定の位置に。

     

     第二京浜沿いの白興自動車。事務を担当している奥様が車を手押しするんだ。

    プロ根性にちょっと感動したな。以前から柔らかな物腰、会話の端々に見え隠れ

    する人柄にナミじゃないと思ってたけど、やっぱりな。で、結局シトロエンは

    修理の目処が立たずに廃車へ一直線。友人から譲られて5年、終わりの時を

    迎えての「私は泣いています」。

     

     なんか妙に寂しいんだ。なんなんだろうね、この気持ちは。たかが車だとは

    思えない。アンプにそんな気持ち抱いたことはないもんな。シートやハンドルに

    触れていたからか、あるいは一緒に動き回ったってことなのか。多分、肌で

    触れたという実感なんだろ。肌と肌が触れ合い、エンジン音や振動をカラダで

    受け止め、車内の匂いも。五感で感じる、まるでSEXみたいなもんだもんな。

    愛惜が湧いてもしかたなかろうて。

     

     譲り受けた友人T野井さんに廃車の報告して、白興自動車に。廃車の依頼を

    するために赴く。いろいろお世話になりました。☎一本で片付けるわけには

    ゆきません。奥様がお出ましになり、廃車の手続きの話になり、譲渡した際に

    たしか女性が関わっていましたよね、と言うんだ。アタイはてっきりこの車を

    欲しがっていた女性だと思ったんだけど、実は駐車場の名義を借りたS野さん

    のことだったワケ。そんなことまでよう覚えとるな、と再度感心。奥様は

    腕力もあるけど記憶もかなり、こりゃこの会社の屋台骨を支えているのは

    彼女なんだろうと思ったんだわさ。

     

     このままサイナラするのはなんとも残念だ。ちょっと考えて、せめて助手席

    のシートだけでも身近に置きたい、ってことで廃車にするときシート外して

    頂戴ナ、そして木でステキな脚を作ってあげて、地下で愛用しようじゃないか、

    なで回そうじゃないかと、思った次第でありまする。

     

    悲しみよさようなら、シートこんにちわ・・・・・・・な、店主でした。

     


    リフレッシュ A子!

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       ちょと悩んだシトロエン AX-GTとのお付き合い、続けばこのままヤメれば廃車、
      その鍵は我が手中にあり。とにかく車検なんだわさ。悩みの原因はいつの世でも
      お金である。幸福はお金で買う事ができるけど、お金を幸福で買う事はできないと
      言ったのはマルクス・ブラザースだったか。大体この私が車二台を持つ事そのものが
      分不相応。でもな、ひょんなことから考えもしない展開になってしもうたんだから
      しかたないっしょ。前夫T野井氏から譲り受け、車検を通してからはや二年。もう
      そんな時期が来てしまったんだわさ。

       前回の車検でけっこうな出費だったから、ここでむざむざ諦めて廃車にするのも
      癪にさわる。マニュアルの魅力も捨てがたし。ってことでギリギリになって工場に
      持ち込み、昨日受け取って都内を排気音ブイブイ、環境破壊なんてかんけーねー、
      ハイオク使ってエンジンを吹かしまくって。あ〜快感だぜ、ったく。

       そして今朝、小雨にけぶるシトロエン AX-GT。愛妾A子は静かに微笑む。

       運転の最中、ふとシフトノブの周辺に黒くて小さな破片が落ちているのを発見!
      整備のゴミかいなと思って指先で確認して・・・・・ん? なんだこりゃ??
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「!」

       シフトノブが壊れて中味の樹脂?が砕けてポロポロと落ちたんだ。前夫が修復の
      甲斐もなく、二年で壊れてしまった。でも、よく二年ももったもんだ。早急に
      部品を取り寄せていただかにゃあならん。

       ウィンドウに輝く車検証。これでさらに二年、蜜月の時を過ごせる。

       出なかったウォッシャー液も前後窓に快適噴射でウレスイなぁ。ならばと懸案の
      ワイパーブレードも交換したわいな。

       点検整備されたからエンジンはきわめて快調だが問題はある。なんたって
      平成2年の登録だから、25年前。すでに部品在庫は退潮著しく、お肌の手入れも
      むずかしい状況が呈されている。特に天井部の塗装は大きな問題。これをどうにか
      せにゃあならんのよ。運転も楽しい、けど車体でも楽しんじゃおうって、ついに
      塗装することに腹をくくる。
       といってもプロに頼むわけにはゆかない。その理由は・・・・むろんお金だ。
      だったら自分で塗るしかない。缶スプレーで塗ったってキレイに仕上がるわけは
      ない。多く方々はピカピカ塗装を求めるけど、それじゃフツウすぎてオモロくない。
      世間の常識に逆らうことを旨とするアタイだから、ここは刷毛塗りで攻めてみよう。
      思いっきり刷毛目が目立つようにしてみよう、と。

       バンパーもこんなふうだから、これも塗ったろやないか。むろん手塗りに
      決まっとる。

       横っぱらのラインも息絶え絶え。これも手塗りで極細線を描いてみんべえか。

       久しぶり(といっても二週間程度だけど)に運転してみて、快感に驚く。
      マニュアル運転がこんなにも気持ちいいものだったとは知らなんだ。二速で
      思いっきり吹き上げ三速にチェンジすることの素晴らしさなんてものは筆舌に
      尽くしがたい。いや、マジで。オートマじゃこんなふうにできないもんなぁ。
      重ステだって空気圧さえ適切ならば苦にならんのだ。左ハンドルも慣れて
      しまえばどうってことない。むしろ路側に駐車してる車ギリギリに通過する
      ことこそ「いとをかし」。シートはフランス車だから悪かろうはずはない。
      う〜む、こんな魅力を再発見してしまったからには愛妾が愛妻になる日も
      あるのかもしれない。
       ってことで、仕事が一段落したら刷毛塗り塗装に取り掛かることだろう。

      さあてと、パーティはこれからだ・・・・・・・・・・・な、店主でした。
       

      A子、緊急入院か?

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          一昨日の朝、いつも通りシトロエンA子で学校へ行こうと快調に一緒に第二京浜を走って
        いたんだ。ちょっと、エアコンの効きがおかしいかな(冷風が暖かい)・・・・しばらくし
        て覚えのある臭いが・・・・・・・ボンネットから蒸気が・・・・・・・・・と、見る間に
        もうもうたる蒸気が隙き間から噴出しなにやら音も聞こえる。水温計はすでに赤印を越えて
        るんだ。ありゃりゃ、オーバーヒートに違いなし。たまたま運良く馴染みのパン屋さんの近
        くだったからなけなしの小銭でサラダパン160円を一個買い、水をリクエスト。路上でボン
        ネットを開け、熱気を冷ましてからラジエーターの口金を開けて水を注ぎ込む。どんどん注
        ぎ込む。さらに、注ぎ込む。

         以前乗っていたシビックの最後がやはりオーバーヒートの連続だったからこれくらいのこ
        とでは驚きはしない。しかも、直して車検を依頼した工場のそばだからすぐに運び込めるわ
        けだし。で、水も満杯。だけど大体の場合どっかに穴が開いていて水が漏れての水温上昇だ
        から、水を足せばなんとかなる問題じゃない。案の定、エンジンを掛け少し走ると水温はみ
        るみる上がり、いや、こりゃアカンでっせ。っつうことでUターンして工場に横付け。久しぶ
        りの会長、鷹揚に大丈夫直せますからとおっしゃる。それはわかってる、充分信頼してるか
        らさ、心配なのは私のお財布、はてさて費用はいかほどのもんか。いかんいかん、金を気に
        しちゃいかんのだ。なによりA子の身体を心配せにゃイカンのじゃないか。そうは思いつ
        つ・・・・・お金とA子の容態がせめぎあう。

         前日夜、カミサンから明日お金が必要と言われコンビニに行ったら時間が遅くて引き出せ
        ず、ならばと千円札一枚とカードを渡したから財布には小銭しかない。万一と思って税金の
        過払い金を戻す用紙(郵便局でお金がもらえる)を持って出たけど時間は9:00前。だからパ
        ンを買ったらもう二百円くらしかないんだ。まったく絶妙なタイミングですよ。工場を後に
        して学校へ行こうと・・・・・・・・目の前に地下鉄の入口があるじゃんか。タクシーにし
        ようと思ったけど電車でもいいか、と階段を降りて気が付いたワケ。小銭がないじゃん、む
        ろんお札もない。ほんのちょっと前の極少小銭しかないことなんか、もう忘れてて。ムキム
        キ老人力の威力をまざまざと知って、しかたないからタクシーとなったもんだわさ。

         で、A子をお願いして学校へ急行。遅刻せずに間に合った。授業を始めてしばし、美学生A
        嬢と煙草を・・・・・・と、ここで携帯が鳴る。A子の連絡か? やけに早いなと思ったら☎
        の相手はウィーンの真理さん。例のMETCHA MACHAの女主人からの国際電話。現地の新聞
        二紙で紹介されて大変な事態に陥っていると。単なるおにぎり屋さん、軽く立ち寄る店なん
        だけど予約の電話がひっきりなし、どうもレストランと思ってる方々ばかりで、対応が追っ
        付かない。FACE BOOKでも紹介しているけどおにぎりにとどまらずうどんや丼物、カレーや
        ケーキまですべて一気に始めたから作るのも大変だ。たいへんたいへんなんて言いつつどん
        どんメニューが増えお客さんは蟻のように群がり集まる。ウ〜ム、コリャ喜劇だな。A・ヒッ
        チコックは危機に巻き込まれる物語が少なからずあったけど、こっちは巻き込まれ型の喜
        劇。現地の天井に穴を開け覗いていたい気持ちに駆られる。クックッなんて笑いながら見て
        いたい。ほらほら、また電話がなってるし、そこのお客さん待ってるよ、そっちのお客さん
        は手を挙げてるし・・・・・こりゃ、見ものですわい。

         そんなことはいいんだ。問題は真理さんとの会話。じゃクリスに代わるね、と電話相手は
        急遽クリスに。げっ、また英語かいな。しかも顔が見えない電話での英語かいな。こりゃ厳
        しいでっせ。さらに国際電話だから声は聴き取りにくいし届くまでの時間差があって話しに
        くいことこの上もなし。周りに学生がいるけど声は大きくせざるを得ない。変なヤツ、カッ
        コつけんじゃないよ、なんて思われてんだろうなァと思いつつも、そんなコト気にしちゃい
        られません。なんたって会話を続けなけりゃならないからさ。留学生だったF嬢ご一行のミニ
        台風が過ぎ去ったと思ったら、こんどは突風かい。それでなくとも下手な英語なんだから
        さ、突然の英会話は拷問でっせ、まったく。相手に質問させちゃいけない、言葉が理解出来
        ないと返事が出来ず、返事がデキナイと沈黙が続いてしまう。だからの、こっちから一方的
        にしゃべる、通じようと通じまいと関係ない、話し続けることが大切なんだ、話し続けるこ
        とで友情が保たれるんだから。自分でも何を言ってるんだかよくわからない、わからないけ
        ど口は勝手にデタラメな英語がほとばしる。いやはや、これも喜劇でっせ。

         嵐が過ぎ去りほっと一息。こうしてコミュニュケーション困難な英語での会話が続くと、
        日本語のありがたさが身に沁みます。自由に操れて相手との意思の疎通も問題ない。まるで
        空気のように自然な会話が心地いい。ギャグも通じるし、下ネタの調整も思いのまま。なん
        て気持ちいいんだ。改めて比べることで分かること多し。シトロエンとHONDA FITだって乗
        り比べてそれぞれを深く理解出来るし、言葉だって英語で話した後では日本語の有り難さが
        実感できるってもんだ。恋愛だって一人と付き合っただけじゃわからない、多くの経験から
        異性ってものが別の生き物だってことが実感できるんじゃないだろか。デザインだって同じ
        こと。無数の作品の中を見渡してこそ自分の個性生きる道が見えてくるってもんだろう。な
        んてね・・・・・・・・OK, it is!

         そんなこんなで一日が終わった。昨晩、FITをとりに電車で友人の駐車場に行き、今朝は
        ウィーンへの荷造りにいそしい。件の電話、実は当店に在庫しているふりかけの追加発注
        だったんだ。もうなくなったんかい。そうかいそうかい、じゃ送ってあげるよ、他ならぬ真
        理さんの頼みじゃ否応もありませんて。

        なんとなく怒濤渦巻いてる・・・・・・・・・・・・な、店主でした。


        シトロエン 映子

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           ひょんなことからシトロエン再生プロジェクトに舵を切ったのが去年の12月18日
            http://blog.factio-tokyo.com/?eid=121 

           知り合いのツテで辿り着いた工場に曵かれていったのが、同年暮れも押し迫った27日
            http://blog.factio-tokyo.com/?eid=125

           今週、再生完了の知らせを受けて、取る物も取り敢えず引き取りに行ったのが昨日の朝
          9:00。同行するは所有者だったT野井氏。彼が運転して駐車場になるサンダンスさんのとこ
          ろまで行き、昼食のラーメンを食べにいった帰りに私が駅まで運転して。我々は電車で、サ
          ンダンスさんたちは車で、それぞれ帰路に着いたわけ。

           下車駅を間違えた店主、近隣の駅からトボトボ歩いて・・・迎えるT野井氏。これじゃぁ、
          まるで悪さをして立たされている高校生のようでっせ。左が再生を引き受けてくれた名店・
          白興自動車。この道路は、学校への行き帰りに必ず通る第二京浜国道。

           早速2階の事務所で最終手続き。いつもニコニコ現金払い、残金を払い書類の説明を受け
          る私の真っ正面にあるドアには二つの取っ手。説明を聞いていても気になって上の空なんで
          す。で、ぜ〜んぶ終わった時に「失礼ですが・・・・・あの取っ手は?」と聞いたわけ。
           下の取っ手が元々のもの、上の取っ手は後付け。下の取っ手はすでにガタガタ鍵もかから
          ない。完全に壊れているんだ。だけど、それを取っ払っちゃうと大きな穴が開いちゃうから
          そのままで。知り合いに上を付けてもらったとのこと。ま、聞けば当たり前の理由なんだけ
          ど上の取っ手が微妙な位置にあるから、なんかあるのかな? と店主の妄想はくすぐられ
          る。

           まずは、前夫の友人が運転しサンダンスさんの工場に向かいます。重ステ、左ハンドル、
          マニュアルの三重苦体験をいきなりなんてことは出来やしない。危なすぎまっせ。助手席で
          慣れてからの初運転で、少しでもリスクを回避しようってことなんだけど・・・・・・?

           これから幾年月付き合うかわからねども、長き眠りから覚めた姫(AXは女性だと私は決め
          たんだ。だって私が乗るからね。品下がって申し訳なしだけど、あァ言いたい気持ちを抑え
          られない)A子とでも呼ぼうか(少女Aなんて歌もあったけど、このAXはすでに少女ではない
          だろう)。エ〜子、英子、映子、瑛子、詠子、栄枯。栄枯は悲しすぎる、瑛子は理知的な感
          じだし・・・・・・私の感じでは映子か。シトロエン映子。いいじゃないんすか、これ。フ
          ランス帰りの帰国子女。もちろん仏語ペラペラだけど無口だからな。ため息のような吐息の
          ようなう、ときには歓喜のうめきのような声しか出さないから・・・・・・・・・・なにを
          考えてるのかよくわかんない。

           何も言わずにどこにでも付いて来てくれるし、どんなに長いデートだって文句一つ言う訳
          じゃない。極めて従順にして、感情をあらわにすることもなく。唯一、心配なのは突発的な
          発作。決して若くはないから、持病のひとつやふたつは持っている。持病が発作マグナとし
          て噴出されれば、私は立ち往生するだろう。それが、街中ならば救急対応はできるけど、人
          里離れた辺鄙の地であるなら打つ手は限られる。そのことだけが、心配なのだ。

           もちろん、シトロエン映子は私だけとの逢い引きで充分満足なのだろう。しかし、心の底
          ではあなたの友達ならばみんなで一緒のデートでもいいわよ、と思ってるらしい。だから、
          私は時には友人を誘うつもりなんだ。けど、みんな忙しそうだからそうそう声を掛けるのが
          憚られる。ということで、映子との逢い引き用に新しく同伴を得ねばならない。と、運転す
          る前までは考えていたりして。でもいざ運転してみたら、別に同乗者の必要なんかないじゃ
          ん。だって、一人で運転していたって充分愉しいんだからさ。

           とはいえ、私と映子のデートの道連れ同伴の大筋を書いておきたい。一応、こんなことを
          考えたわけってことをね。私は映子との同伴として集まりを「有閑クラブ」と名付けた。最
          初は隠密クラブと名付けたんだけど、ちょっと怪しすぎるかと思い。トイレの中でふと思い
          付いた有閑クラブ。これも充分怪しいけどさ。でもいいじゃないっすか。このクラブは原則
          としてシトロエン-AXが中心にあり、時には洗車したり(まさかね)ワックス掛けしたり(あ
          り得んことです)、そしてどこかに行くこと。車検が取れた今、最低2年は楽しめるわけ
          だ。残り少ない私の人生にとってこの2年はデカイでっせ。幕が降りればそれっきりの短い
          人生なんだから、今を愉しむことに知恵を絞らないとね。イカンでしょ。ということで、こ
          のクラブは私と映子の心の中だけにあるもので、格別な呼びかけ運動はしないの。ふとした
          機会かなんかで話しが出てさ、それ面白そう!なんて方が出たら・・・・じゃ、どっか行き
          ますか? みたいなもんでいいんだから。

           無事、駐車場に到着して一息ついている映子。だんだん良く見えて来るのが不思議。

           鍵は4個作りました。私、T野井さん、サンダンスさんの3人が自由に運転するためのも
          の。もう一個は予備。早速、前夫T野井さんによる女体?操作解説。まず、荷室のドアを開け
          るべく・・・・・これが開閉ノブ。奇妙な四角を右に回すと開く。それにしても不思議な◇
          だぞなもし。

           後部背もたれはこのように外せるようになってる。今の車のように倒しても床面はフラッ
          トにならないから、取り外そうという考えなんだ。見えてる背面はプラスチックではなく鉄
          です。このことを知ったサンダンスさんは、床面フラット用になにか作りましょうと。多分
          余ったベニヤかなにかで床面に敷くモノになるんだろう。映子は私一人のものではない、み
          んなの共有だから(猥せつ感ただよう言い方だけど)良いと思うことはどんどんやっていい
          んだし。かっちょいいステッカー張ったり、灰皿を付けたり(純正品は小さすぎる)、性能
          アップ、ドレスアップは大歓迎な店主なんだ。

           前夫T野井氏は当然この車の操作は熟知している、そしてサンダンスさんも以前外車に乗っ
          ていたから経験はある、唯一の未経験初体験なのは店主のみ。ということでラーメン食べに
          行った帰りに運転したわけですけど。右左が逆転しているから頭は混乱し、操作がぎこちな
          くなってしまう。特にウィンカーとワイパーの位置が逆なので曲がるたんびにワイパーが意
          味もなく動いてしまう。助手席のT野井氏には、右に寄ってるよ!と注意の言葉が飛ぶんだ。
          まるで教習所の教官のようで、恐いことこのうえもない。決して、教官口調ではなく優しく
          注意なんだけど、頭グルグルの店主はそれが叱責のように感ぜられるのだ。

           家に帰ったらものすごく疲れていてTVを観ながら寝てしまいましたわい。その前のTV撮影
          といいこの試運転といい、久しぶりの緊張体験が続いたもんだからフニャフニャな私の頭は
          疲労に耐えかねて悲鳴をあげている。運転してこんなに疲れたことはないでっせ。まった
          く。これからが思いやられるってもんだけど、私の潜在能力がどんだけのもんだか、が試さ
          れる絶好の機会、老人ボケが早いか運転に慣れるのが早いか・・・・・まずは、お試しごろ
          うじろってことで、イインデナイカイ。

           車は来た。あとは、これをどう楽しむかってこと。そこで、別表のカレンダー。メンバー
          は、私にメールで使用申請し、私がカレンダーに記入し、それを確認して使用申請するため
          のもの。ですから、メンバー以外の読者にはまったく無用のものでございます。ご理解のほ
          どよしなに願い奉る。

          ではでは・・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。 


          シトロエンAX-GT・・・Dona Dona

          0
              ある晴れた昼下がり・・・・の、今日。友人のシトロエン AX-GTは市場ならぬ修理工場に
            トコトコと曵かれてゆきました。以前、記事にしたアレです。あれから話しは一気に進み、
            とりあえず工場に持ち込んで見積もりをしてもらうことに。この修理工場は旧車の修理レス
            トアでは定評のある会社で、友人と私の共通の友人でもあるH氏が懇意にしているのだ。なん
            とか年内中に車を運びたいということで。仕事があるので友人は立ち会えない、だけども運
            び出す様子を見てみたい店主。友人から今日これから引き取りにゆくという連絡を受けて、
            息子のバイクで駆けつけた次第。
             なんとか間に合った! これが噂?のシトロエン AX-GT
             実は数日前に私の車のバッテリーでエンジン掛けようとしたけどダメだったんで、動くか
            どうか心配だったの。多分、私のバッテリーが小さかったしコードも細かったせいだと思っ
            ていたけど。エンジンがかかるかかからないかは大違いですからね。

             なぜ立ち会いたかったかというと友人宅付近の道路がなかなか手強くて、自走出来ない場
            合どうやって引っ張り出すかを見たかった。家の前は、
             なだらかな下り坂。ここはどうってことない。

             坂を下るとかなり厳しいクランク。ほぼ直角に曲がり左側は崖になってて恐いのです。

             ちょっとゆくと強烈な左折。こっちからは登り向こうの道路は左下がり。無理に左折しよ
            うとした愛車FITは見事腹をこすりました。一回右折して坂の上で転回するのがいいと言われ
            たけど。ついつい。

             どーでもいいことだけど、違う角度から。この左折は確実に90度以下の鋭角。複雑な高低
            差は3D感覚。いや、マジで。

             それを過ぎたらあとはクネクネ ダラ下がり

             到着して一服、待つことしばし。来たきた、来ましたョ。角から鼻先だけ見えてる白い車。
            それにしてもやけにデカイ。国産車みたいな大型セダン。友人の仲間なんですが見学しても
            いいですか?写真撮ってもいいですか?。怪訝な顔してどうぞどうぞ。お許しが出て、いざ
            見学しまっせ。

             大きなバッテリーとぶっといコード。さて、ボンネットの開け方がわからない。古いし、
            フランス車だしね。あちこち探すもわからない。後で聞いたんだけど開け方はしっかりと伝
            えてあったんだけどすっかり忘れている。うーむ。専門家を前にして持ち主に開け方を聞く
            なんて失礼とは思ったんだけど。電話してる最中に開いたって。うーむ。ま、そういうもん
            だけど。

             バッテリーを繋いでエンジンは見事かかりました!!! やっほー、やりましたね。若い
            人はそれなりに喜怒哀楽が表情にでるんだけど、爺いじのほうはまったく無表情無感動に見
            える。修羅場をくぐりぬけてきた歴戦の勇士か。

             けどバッテリーケーブルを外すと止まっちまう。だから、でかいバッテリーを後部座席に
            置いてケーブルで繋いだまんま動かそうって魂胆。なんかチューブに繋がれた患者のようで
            もあり。この後、ケーブルが邪魔して常にボンネットは半開き状態のマヌケ顔。

             お〜っと、動き出しました。なんせ数年ぶりですからね。動くじゃん! ってだけでなん
            かカンドーするわけですよ。私のものじゃないけど。すんでのところで廃車になったかもし
            れない車が再生の道を歩み出そうとしてるわけですからね。いささかの感動心もむべなるか
            な。

             エンジン音が心地いい。マフラーからの煙が目にしみる。いずれ近いうちに乗れるかと思
            うと・・・・気もそぞろ。これで湘南海岸飛ばしてみたいもんです。

             さあ第一関門の右折。一回じゃ曲がりきれないから切り返すも、この車は重ステですから
            ね。じわ〜と動かしながらハンドル切らなくちゃならない。軽いっすよ、の運転手。こんな
            車に慣れてる様子がありありと見てとれる。一方、向こうでバックで進む大型セダン。この
            あとどうなるかなんて知らんぷり。

             あぶな〜い!! フェンスにあたる〜!!! 右後輪が浮き上がっていてタイヤ空転あた
            りはゴムの臭いが・・・・・・・・。上り下がり繰り返すこと数度。でも登れない。感心し
            たのは運転されている方の鷹揚さ。誰だってこんなときは首がグルグル回ったり焦る様子が
            見えるもんだけど、いやいや慌てませんなァ〜。動きはあくまでもゆっくり。おっとりした
            もんですわ。最後はフェンスにちょぴっとこすったけど、そんなことはどうってことない。
            うーむ。ひょっとして達人か? なんの? よくわかんないけど。そんな気配が満ち満ちて
            いる。

             やっぱいきなりの左折は困難と判断され、右折して坂の上で転回。それがもっとも合理的
            な方法。なんてことは知っててのいきなり左折。試してみようかい。そんなふうにも見える
            落着きぶり。い〜なぁ、年寄りは。そう思わせるなにかがありますからね。自分の失敗を相
            手が勝手に良い方向に勘違いしてくれるもんなァ。

             さて、いよいよ我らがAXの番ですよ。どうなるのかと思いきや

             あっという間もなくヒョイっといきなり左折。やるじゃんAX、さすが軽量の威力はスバラ
            シイ。けどボンネット半開きがいささかね。これじゃ半病人でっせ。

             トコトコと市場に曵かれるAX-GT。曵かれているわけじゃなく、自力で走ってるんですけ
            ど。これから屠殺されて解体されちゃうの? エ〜〜〜エックス〜〜〜〜〜〜〜カムバックゥ〜〜〜〜!!!! はるか向こうに見えるはワイオミングの山並みか、はたまた国道か

             トラックは路駐なので若いあんちゃんは気が気じゃない。いきなり左折でタイヤ空転して
            る場合じゃな〜い!。な〜んも気にせずみたいなおっとり爺いじ。グッドなコンビに運ばれ
            ていざゆかんAX-GT。早う帰ってこ〜。かわいがっちゃるけん。

            押し迫った年の瀬にやること山積・・・・・・・・・・・・の、店主なんだけどなァ。


            シトロエン AX-GT

            0
                昨日は本年最後の授業がありまして、とことこ学校に行ったわけです。授業の課題は、床
              置きのファニチャーを作るというもの。出席をとって前説のようなたわいのないお話をして
              「さあ、いざ作りませう」というかけ声とともに学生は工房で思い思いの作品を作り始めた
              わけなんだけど。アシスタントに加工を頼んで出来上がりを待つ美少女S嬢が機械の前でなん
              だかボンヤリ。休憩の時に「なんかあったの?」と声を掛けたら・・・・・・・・・。

               今朝メールがあって「シトロエン AXが欲しいのなら早めにしてね」がショックなんです、
              と。この車、私の友人のものなんだけど、今はすでに不動車。車庫で倉庫代わりになってる
              代物。ひょんなことから要らないからあげるよ、と言われたものの欲しいけどお金がない、
              そのうちと思っていたところにこの連絡でどーしていーのかわからない。授業そっちのけで
              可愛いハートは早鐘のように打ち続けていたらしい。このS嬢、授業が始まって間もない頃に
              「今朝、シトロエンを見ちゃった」と一人興奮していたほどのクルマ狂い。今どき、珍しい
              存在。しかも、超希少車のAX-GTがタダで手に入るとあっちゃあ居ても立ってもおれん。そ
              の気持ち充分理解できる店主は、なんぞ手助けできることはないかいなと思案を巡らすので
              アリマシタ。

               車にはあんまり興味はないけど、オーディオにはそんな気持ちを持つことはざらにあるか
              らよくわかるんです、その気持ち。以前も今もアンプの師匠のところにあったYAMAHA B-1
               なんたって世界に冠たるB-1。だけど出力トランジスタが昇天してしまった数台は行き場を
              失って黙して語らず。それを見た店主は、これを真空管アンプに改造できない? と持ちか
              け、しばらく後に師匠mazdaluce3000氏が出来るかもしれませんぜ、と。これに色めき立ち
              「いくらでできるの?」。その金額およそ30万円。今の私には、手が出ない金額ではない。
              トランジスタの基盤をぜんぶ外して、左右に真空管がズラ〜と並ぶ姿を見てみたい。トラン
              スは大きいし定評はあるから良い音で鳴らないわけがない。しかも世界で一台しかない特注
              逸品。私の心は大きく傾き、でも誰もそんなことには興味を示さない。まったく、S嬢とおん
              なじ心境なんですわい。

               シトロエンAXのことはな〜んも知りません。調べたらこんな車。この写真は5ドアだけど
              今回の車は3ドアでしょうか。よく知りませんのじゃ。友人宅には何回も行ったけど、興味
              がないから注視したことないし覚えてもいない。


               軽量でよく回るエンジンだからきっと軽快に走るんでしょう。シートがとっても具合が良
              いらしい。無知な店主は調べてもようわからんのです。なんか変哲もない車じゃんと思わな
              いわけじゃないけど、それは嗜好性の違いであって狂うほどに入手したい人もいる。そんな
              ことはわかっとる。そんなに欲しい人がいるんなら乗ってみたい運転してみたいと思う店主
              もいささか狂っとるんでしょう。きっと。

               近所にアルファロメオを持ってる方がいて、それはけっこう古かったんだけどある日スバ
              ルに変わっていたんです。それを見て、昔、知人がアルファロメオのエンジン音やら回転の
              良さが魅力で一度乗ると病みつきになっちゃうと言ってたことを思い出したんです。スバル
              は水平対向エンジン、ペダルを踏むとレスポンス良いエンジンの快感やダッシュ感がきっと
              アルファロメオと似ているんじゃないかな。わかんないけど、そんなことを感じたわけ。

               車はタダでもらえるけど、動かすには費用はかかります。その前にまずは駐車場を確保せ
              ねばならない。彼女の家はすでに車があり、それをシトロエンに換えるのは不可能。だって
              AXはパワステじゃないしマニュアルだしエアコンもありませんから。そんな車を家族で使う
              のは無理な相談であることは承知の上でのこと。彼女自身だってオートマ免許ですから、乗
              るためには取り直さないとならない。だからの駐車場確保。しばし思案してふとこれまた知
              人の木工場の敷地内に空き地があることを思い出して、早速☎、了解を得て、彼女に報告。
              S嬢の目は希望の光り輝き、喜びで全身がわななく(なんてことはナイナイ)。

               でも修理代は相変わらず微動だにしない大問題。どーしよう?。そこで私は考えた。会員
              を募ったらどうだい。馬だって数人の持ち主で楽しむことがある、ならば車だってそんなこ
              とが出来るじゃん。ってね。言うからには私が会員になりましょう。B-1真空管は先送りして
              まずは目の前のシトロエン AX-GTの会員第一号。FITもいいけどシトロエンを体験してみた
              い。湘南の卒業生に会いに行ってもいいし、日光や静岡の美術館に駆ってもいい。度々乗る
              わけじゃない、たまにでいい。それを数万円で実現できるんなら安いもの。なんたって年金
              がバックに控えているから、小金持ちになった店主は恐いものなし。

               でね、このシトロエンに興味があって会員になって、たまの休日に近場に遊びに行ってみ
              たいと思う奇特な方を募集してみようと思っての記事になったの。肝心のS嬢には断りもなく
              、相変わらずの余計なお世話ですけど。だれか居ませんかね。そんな方。いいでっせ、シト
              ロエンは(乗ったことないけど)。共同保有しましょう乗り回しましょう。でないと、貴重
              な車は廃車になりゴミになっちまう。興味のある方、好奇心がくすぐられる方は当ショップ
              の問い合わせからご連絡下さいね。心よりお待ちしています。

              こりゃますます面白くなってきたぞ・・・・・・・・・・の、店主でした。

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