風立ちぬ
以来の往路一位、今は総合優勝に向けてひた走っていることだろ。なにごともやって
みなけりゃワカラナイ、誰も青学が優勝するなんて考えなかったんじゃないか。OBの
方々の喜びはいかばかりか、このままテープを切ることを願うばかりだ。なんてこと
はさておき、皆様方のゴロ寝三昧を尻目にこちとら地下の試聴室の整備に励む。
なぜに? 昔っから音楽環境が整わないとなにも始められないアタイ、それが大きな
弱点だと自覚もしてる。けど、強味でもあるんじゃなかろうか。ってことで、昨日から。
今やらなければいつやるんだ!と、ココロの命じるままに精を出す。
棚のアンプ類をすべて撤去、ゴチャな配線もすべて外す。去年、mazdaluce3000師の
代理店を旗揚げ?したからには本格的に試聴できるように並び替えなくては男がすたる。
幾台かのアンプを瞬時に切り替えて聴けるように、ということ。で、こうなった。奥から
3台のアンプ、さらに近々一台加わる。まずはi-tuneとCDデッキでちゃんと音が出るか
どうか試しながら結線してゆく。あれをこうしてこれをあ〜して、手持ちのコードを
使い回してひとまず音は、出るようになり仮設置。
それにしてもどうだい、三台のアンプの勇姿は。若い時からなけなしの小銭をやりくり
しつつ数十年、ここまで来た。これで不満となれば天罰が下ろう。長く憧れ続けていた
真空管アンプが二台もある。まさに夢は実現したと言わずばなるまい。しかも、どれも
mazdaluce3000の手になるものなんだから。アンプをレストアしたり作ったりする方は
多いだろう。でも、私の身近には彼しかいないし、これまでのつきあいから信頼は充分。
それでいいんだ、心から満足してるんだ。そんなあれこれの物語があっての三台、お金を
出せば揃うってもんじゃない、長年、私自身の目と耳で判断してのことだ。
手前から出力7W・通称「樽アンプ」が約10万、次が15W・オリジナルアンプで18万、
奥が250W・YAMAHA B-2(出力トランジスタがMOS-FETに改造)で25万、これらを
聴き比べる。ウ〜ム、さほどの違いは感じられない。情けないぞよ、アタイの耳と脳みそ。
まったく同一じゃない、けど、違いはとても微妙だ。低音が締まってる、高音がシャリ
してる、大音量はムリ、ボーカルが前に出て来る、軽快な音だとかしっとりした音だとか、
言葉ではなかなか言い表せないけど。とにかく明確な音の違いがないことだけは確かな
ことと言える。
雑誌とかで音の違いは歴然とかなんとか書かれているけど、ホントか? そりゃ
スピーカーが変われば音も違うんだろうけど、それだって世間で言われているほど大きく
違うことはないんじゃないか。生まれて初めて三台のアンプを瞬時に切り替えて音を
比べてみて、つくづくそう思う。先輩諸氏の言ってた事はこの程度の違いだったの?
それとも私の耳がふやけたもんなのかい? コトの真相は永遠に霧の中だけどさ。
で「風立ちぬ」。年末に入手したのがこの二枚。
大滝詠一だ。ことの発端は、愛車FIT。車載オーディオのハードディスクに録音
されている数々の音楽を心機一転しようとね、思ったワケ。巻頭のQueenだけは、
そのまま。以後の数十曲をすべて消去、今年共に過ごす音楽たちを揃えてゆこう。
と、思って選んだのがコレなの。
その中にあったのが松田聖子が唄う「風立ちぬ」。当時もイイ曲だと思っては
いたけど、数十年ぶりに聴いたらいいんだ。とてもイイ。詩は松本隆、曲は大瀧、
しかも唄は松田聖子とくれば悪かろうはずはない。昔のことを良いの悪いのって
言うのもなんだけど、年寄りの懐古趣味だろうけど、良いものは良い。良いことを
気付くのに遅い早いはないだろうし、遅くとも恥ずべきことじゃないだろ。
誰だって気付いた時が始まりなんだし、年齢や時代とは関係ない。あくまでも
本人と対象物との関係でのことだ。「今ごろになって」とか「みんな知ってるよ」
なんてこともど〜でもいい。ってことで、松田聖子に心は傾いてゆくのだろう、か。
ってなこと言ってその気になって・・・・・・・・・・・な、店主でした。
- 2015.01.03 Saturday
- 地下の試聴室物語
- 14:37
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- by factio