ガーターベルトふたたび

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     冬こそ半ズボン派のアタイに欠かせないモノはといえば靴下(っていうか
    レッグウォーマー)。それも厚手あるいはニット。以前も記事にしたけど、
    腿で締め付けるゴム製ではやはりというかズリズリ落ちてくるんだ。しかも
    経年劣化もあって緊縛力も落ちつつある。これじゃぁ半ズボンが穿けない
    じゃんか、足首リブ付きの長ズボンばっかりじゃいかんともしがたい鬱屈
    した気分。そこで、アマゾンで検索してみたら

     こんな短いモノ発見! 紳士用なんでアリマス

     手にとりみたれば、問題は靴下を留めるココ。きっとイギリス紳士達が
    着用する薄手膝下までの靴下用なんでしょう。

     挟んでヌィ〜とゴムを金輪に留めるということ。でも、これじゃ厚手の
    靴下はムリだし、ましてやニットなんかトンデモナイ。そこで次の一手と。

     対応可能な留め金具だけを注文したワケだ。

     これだ!

     まず、取り替える金具部分を切り離し

     ゴムの巾と金具の巾が違うから

     ゴム折り畳み〜の、輪っかに入れ〜の。そして折り返して手縫いと相成る。

     ふむふむと思う間もなくいともカンタンに出来上がった。見えないとこ
    だしこちとら素人だから、まぁこんなもんだろう。

     裏も見せるけど、真っ黒くろ助でな〜んも見えやせん。

     Y字形の分かれていないほう、つまり一本のほう、つまり上にくるほう、
    つまり靴下じゃないほう、くどいな。そっちは取り替えない元のまんま。
    冬期は間違いなく薄手の長袖シャツを着るからさ、おおよそ脇の下から
    裾(っていうのかな)までの間で適当な位置に固定すればいいだろ。
    アタイが所有しているレッグウォーマーたちは長さがまちまちでね、腿まで
    あるものから膝上、膝下までいろいろなの。およそ40〜50センチの長さを
    調整しなければならないの。ま、そういうことで。

     亡くなった義父があるとき言った「ヒロシさんは器用なのに・・・」が
    アタマの片隅に居座っている。「・・・」はどういうこと? それには
    むろん意味はある。この言葉が発せられた状況と大きく関わりがあること
    だ。それはそれとして器用。私は器用なの? そんなこと思いもしなかった
    ことだけど。器用なのか、義父がそう言うんなら多分器用なんだろう。
    ひょっとすると器用さだけでここまでやってきたんじゃないか、そんな
    思いがしてならない。それは格別問題ではないし悪いことじゃないのかも
    しれないけど、なんとなく釈然としない感じもあってさ、いささか複雑な
    気持ちになってしまいます。特に、こんな手縫いをやってるときにふと
    頭をもだげてしまうワケ。

     地下を作り、店を作り、多少の木工仕事をやり、ガッコで教え、デザイン
    という世界の隅っこに居る、それらのすべてが器用の一言で片付けられる。
    なんだか見透かされたような自分の限界をズバリ指摘されたような奇妙な
    心持ちになってしまうんだ。願わくば義父が冥界から蘇ってきていただき
    「器用」についてご教示いただきたいなぁ、なんてコト思う今日この頃
    なんですわ。

    早速、着用して髪切りに行こ・・・・・・・・・・な、店主でした。
     

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    コメント
    ガーターベルト金具が欲しいなぁ??買います?
    • 臼井たけお
    • 2016/10/30 10:04 PM
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