虎は死して皮を留め、

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     タイトルに続く言葉として「人は死して名を残す」が正しいらしい。

     

     畏友T野井氏から譲られたシトロエン AX-GTが物故してから数ヶ月、

    せめての思いから助手席のシートだけを外してもらって地下にポツンと

    ひとりぼっち。このままじゃイカン、そもそもの転用案に着手して数日、

    やはりというか予想通りというかアッという間に出来上がってしまった。

    なんてこったい、やり始めればすぐなのに、その気になるのが遅すぎる。

     構造材は手持ちのSPF。シトロエンに限らず、シートは車体に

    合わせて取付けるんで穴の位置は左右違う。さらに、右は横から、

    左は下からボルトが取付けられるようになっとるんだ。むろん、

    床からの穴の高さも違います。ボルトは8ミリ。

     

     床で測定すると低すぎてどうにもならん。テーブルの上に持ち

    上げて穴の位置に合わせて製材加工するが、けっこうカンタンでね。

    木枠は軽いけど、シートは重い。地下は狭いし、しばしば場所も

    移動する。ってぇことはキャスターは不可欠。小さなキャスターは

    動きがしぶくなるし、プラスチック車だと固いしコツコツ音がイヤ。

    ここは一番大きめのゴム車輪、万一の際にストッパー付き(2個だけ)

    を用いる。

     シートに合わせて黒に染めてみた。ま、これだけでもまぁまぁ

    だけど、やっぱ肘掛けいるよね。コーヒー飲むにしろ灰皿置くに

    しろ。テーブル使えばいいけど、広めの肘掛けに置きたいじゃ

    ないっすか。なんせ、このソファの主な用途は映画を観るため

    だかんな。

     

     ってことで、縦格子を付けてその上に肘掛けを付けて一丁

    上がり。

     いや、これが、なかなかよかもんなんだ。雰囲気イイと自画自賛。

     後ろはこんなもんだけど。見る機会ないからイイんでないかい。

     

     座り心地には定評のあるシトロエンだ。車はダメになったけど、

    シートをむざむざ捨てるには惜しい。運転席に比べれば使用頻度が

    少ない助手席なればなおのこと。リクライニングもできる、ヘッド・

    レストも付いてる。楽チンこの上もない。

     

     唯一の弱点は、身体をホールドし過ぎることかな。着座姿勢が

    キチッとし過ぎてリラックス出来にくい感じはする。とはいえ、

    このシートは柔らかいから座り方を変えても違和感は少ない。

    さほどの弱点とは思えない。さすがフランス車、腐っても鯛だ。

    これがドイツ系の車のシートならそうはゆかないのかもしれないけど。

     

    どうです、一度お試ししては如何?・・・・な、店主でした。

     


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