隠居生活

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     年末、人生で初めて夜回り体験をしたんだ。町会に参加して最初のお仕事。

    夜9時に神社に集合、まずは一杯と酒を飲む。こんなんでいいのか? と思い

    つつも、寒いからな、まぁそういうもんだろ、炭火に手をかざしつつ呑んで

    いたら、警官登場。ご苦労様へのご挨拶ってとこだ。ヒッチコックじゃないけど

    警官に良い思い出なんかない。とはいえ違反をしたわけじゃないし、腰ベルト

    の小さな皮バッグや靴なんかにツッコミを入れて可愛がってあげたてたら

    署長まで来て、う〜む・・・・・・そういう付き合い関係があるんだな。

     

     夜回りは無事終わり、まだまだ呑むぞな雰囲気だけど、こっちの膀胱が

    悲鳴をあげて、残念ながら自主早退と相成る。もっと呑みたかったなァ。

    ほいでもって、年明けた15日に新年会があったんだ。定例会議での挨拶は

    済ませてるけどさ、親しく話をするのは初めてだから、どんな雰囲気なの?

    まぁ行って見んべえ、町内のレストランおよそ30人、アタイのテーブルは

    女性3男性3の構成でね。隣の男性、我が家から歩いて数分に住む、下丸子

    に住み始めて70年、ヘェ〜すごいな! と思ったのもつかの間、考えて

    見ればアタイだって65年くらい住んでるから同じじゃん、あれやこれや

    聞きまくりまことに結構な時が過ぎる。いいもんだなぁ〜。

     

     仕事がらみの付き合いじゃないのがイイ。単に近所に住んでいるだけだ。

    お金が絡むこともない、妙な人間関係もない、ことが素晴らしく気楽だ。

    これが古来言われている隠居ってものなのか。つくづく思ったワケだ。

     

     ちょっと違うかもしれないけど、こういうのを「連」っていうのかしら。

    仕事とは関係のない集まり、それぞれの連に本名以外の別名を用意して

    楽しむ、杉浦日向子ちゃんが教えてくれた江戸時代の生活ぶりがまざまざと

    実感できる良い年齢になったってことか。そういや、悪所で本名の頭の一語

    だけで呼ぶ習慣があったな。さしづめ村越なら「ム〜さん」ってとこだ。

    今もそうなってるのかな?

     

     新年会の宴もたけなわ、議員が次々と挨拶に来る。区が二人都が一人、

    いずれも自民党でね、こういうのがドブ板選挙って言うんだなと再認識

    したわけよ。町内のあれこれに助成金をつけるってこともあるんだろう

    けど、何よりも手始め第一歩の挨拶と言う儀礼は欠かせないのと違う?

    なんで他党は来ないのかね。地元密着を目指す共産党ならば真っ先に

    顔出しすべきだろうに。清く正しく美しくな感じの共産党は酒宴の席

    には参加を控えるお達しでも出てるのかしら。今度聞いてみようっと。

     

     隠居生活を始めるにあたって長い関係の専門学校の講師を辞し、

    数年続いた茶箱の脚の製作も辞退することにしたんだ。講師はなんだ

    かんだ50年の付き合いだったけど、辞めることになって気が軽く

    なったことに驚いたんだわさ。週一回3時間の授業だったけど、教える

    ことの心の負担がかくも大きかったんだと痛感させられたのよ。

    いろんなしがらみがなくなって気軽な身になったことの喜びって

    いうかさ、自分のやりたいことに没頭できる心地よさっていうかさ、

    死ぬまでこれで行けるという確信の日々に心は踊るってもんだ。

     

    炭火の爆ぜる音が気持ちいいぜ・・・・・・・・な、店主でした。

     


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