テーブル続報だ

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     過日、テーブルを塗る刷毛を求めて日本橋の江戸屋。以前から刷毛を

    買いに訪れたことがある老舗だ。ホームセンターでも売ってる刷毛でも

    いいんだけど、それじゃウェグナーに失礼だ。それに、此処のは

    滑らかさが全然違うんだ。面白いのは、買いにゆくたんびに「何に

    お使いになるの?」と聞かれること。みんなに聞いてるのかなぁ? 

    それとも俺だけ??

     買ったのは、極上品と銘打ったコレ。指先でしごいても頬に擦っても

    官能的といえるほどのコシにウットリ、即決で贖うことにする。

     刷毛を挟み込んでる柄は格別変わらない感じ、刷毛の根っこに巻いて

    ある楕円状はなんだろう。紙のようでもあり木の皮のようでもある。

    根っこの切断面になにか塗ってある。漆かな。ここも真っ平らの

    スベスベ。

     先端は真円に近い。素晴らしい肌触り。

     塗装はまるで素人だ。せめて道具で補えれば、となればどうせなら

    最高品を求めたいと思ったわけだ。始めに見せてくれたのが千円で

    ホームセンターのとさほど変わらない、最高級のは? 奥から出てきた

    のがコレ。そりゃ確かに刷毛にしては高額だけど、考えてみればたった

    6千円で、極上品が手にすることができる機会なんてそうあるもんじゃ

    ない。これで出来が良くなかったとしても悔いはない。なんたってこれ

    以上の道具はないんだから、出来の良し悪しはひとえに私の技量に

    よるものまことに明快で気持ちいい。

     

     さてと、甲板ドーナッツは出来上がったが、端面処理で考える。

     これじゃなんとも素っ気ない。そこで先人の知恵、アメリカの

    Ethan Allen社のカタログをおもむろに開く。出番の少ないこの本、

    久しぶりだ。装飾とは無縁のモダンデザインに親しんで久しい、無駄を

    排したシンプルが至上の我が身、古典の装飾には手も足も出ないんだ。

     円卓の端面処理はあまり載ってなくて、いくつかの候補の中で、

    これならいいだろう。工房にある刃物で対応できそうだ。ついでに

    脚も調べとこ

     私のテーブルに合う脚はなかなか見つからない。同類のテーブルでは

    皆無、製作不能の猫脚かぶっといのばかり。行きつ戻りつ、ベッドの脚で

    ようやく発見、この写真の脚?をひっくり返して使うことにする。

     端面は、ルータービットから選んで、こうなった。上下面を2種の

    ビットで加工する。

     さらに内側を欠き落とす。円形のベニヤを落とし込むためだ。

     最安価の荒肌ラーチベニヤ、厚さ9个鯀んだ。ザラついた質感が

    向いてると思ってね。ベニヤはあまり種類がなく、これ以外だとラワン、

    シナ、フィンランドバーチなんてのもあったかな。スベスベなのは本家に

    お任せ、こっちはザラザラでゆく。でもこのベニヤは反るんだ。反ると

    段差が生じる。でもなぁ、しょうがない、なんとかなるだろ・・・・・。

     

     

     お次は脚となる。長さ70僂曚匹粒兀爐ら削り出す。中央部が遠心力

    でブレるのが怖かったけど、想定内。雑誌を原寸大まで拡大コピーして、

    部分の寸法を測って記入したものを目の前にぶら下げて削る。手慣れた

    作業だ。

     

     旋盤で加工するのは挽物という。材料はカバ材がいい、定寸の6.6儚

    長さはおおよそ1m。角材を丸棒にするのが一番怖い。角材は反ってる

    ねじれてる曲がってるからね。それが高速回転するから音も風も怖いんだ。

     削って所定の長さに切って、いよいよ穴開け。なぜか日本では棒の

    長手方向に穴を開けるボール盤がない。仕方ないから、こんなふうに

    やるしかない。キッチリ垂直かどうかわからないけど、一応誤差は

    極小にセットしてあるけど・・・・・・・・・?。

     そしていよいよボルトの締め込み。上部は3/8インチのボルトで、

    下部は木ネジ仕様。正しい下穴の径がわからない。ネジ山とネジ谷

    を測って、こんなもんだろうと穴を開け、ネジをグイグイと締め込む。

    最も恐ろしいのは斜めに食い込んでいった時だ。一度ついたネジ跡は

    修復できないからね。過去の失敗が頭をよぎるものの、意を決して、

    後はどうなろきゃーなろたい

     

     一応形になりましたバイ。ま、こんなもんだろう。まだ竹籠は挿入

    してないけどお試し済みだからダイジョウビ。心持ち脚が細いような

    気がする。でも、この太さが限界値だから諦めるしかない。見た感じ

    悪くないし。

     そんな思いでいたところネットで観た「ロケットマン」で同様の

    テーブルが出てきてね。測ったわけじゃないけど、見た目同じじゃね?

    と一安心。まずまずだろう、私の勘に狂いはなかった、偉いぞオレ

    なんちって。

     

    極上刷毛を眺めつつ塗装に逡巡する・・・・・な、店主でした。

     


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