バレエとタップ
前回の記事でボリショイの「くるみ割り人形」に触れましたが、誤りがありました。最初
に観たのがボリショイ、その後にキーロフバレエ、さらにイギリスのロイヤルバレエを同じ
演目で観たのでした。フランスのバレエは観ておりませんでした。ということで。
バレエは、字幕もセリフもありませんし、踊りですから複雑な人間関係や感情を表現する
ことは苦手だと思います。また当然のことながら筋を知らないと物語がよくわからないとい
う面倒臭さもあるわけです。つまり、楽しむためにはそれなりの教養が必要だってこと。で
すから私も長い間バレエを鑑賞する事ができず残念に思っていたのです。
ところが、ボリショイを観てすんなりバレエの世界を楽しむことが出来るようになった。
まさに私にとっては画期的な出来事でした。
前回の記事を書いた後、ふと思い立ってちょっと検索してみました。そしたら、あったん
です。ボリショイが。ニコニコ動画で、http://www.nicovideo.jp/watch/sm2678579
「くるみ割り人形」第一幕第二場『情景と雪片のワルツ』。いわゆるチャイコフスキーの三
大バレエの中でもなんといっても「くるみ割り人形」が最高のものではないでしょうか。そ
の中でもこのシーンは白眉とも言えるでしょう。
素晴らしい振り付けは、ダンサーの能力があって初めて実現することですが、まったくこ
の世のものとは思えないといっても言い過ぎではないでしょう。特にクララが王子に支えら
れて空中を飛ぶシーンはまるで重力から解き放たれているようです。
同じシーンでキーロフバレエのものは、U-TUBEでありました。http://www.youtube.com/watch?v=e89qAsIOhWk 振り付けが違うのはダンサーの
能力の違いなのか。最初は妖精だと思っていた雪片の衣装も違います。当たり前だけど。
キーロフは群舞が目立ちます。好みは分かれると思うけど、みなさんはどっちがお好み?
バレエに目覚める前はミュージカル映画を観た時期もありました。レンタルで借りられる
ものはほぼすべて観たと思います。唯一、未見なのは「ブラック・タイツ」。オペラと同じ
ように突然唄い出したり、決してリアリズムじゃないけど慣れればまったく違和感はありま
せんよ。それからずいぶん後になってNHKで放映されたニコラス・ブラザースを観てビック
リ。すごいのなんのって、たまりません。
いや〜ぜんぜん知らなかった! この兄弟は史上最高のタップダンサーでサー。イヤハヤ
早くて脚の動きが見えません。ついでにこの映像も見てやってください。一つはU-TUBEの
http://www.youtube.com/watch?v=fiZnDhHGEF8 「ストーミー・ウェザー」。最初
に登場するのはキャブ・キャロウェイ。でもって、それを引き継いでニコラス兄弟が踊り狂
いますぞ。
もう一つは、ニコニコ動画のhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4129916 「遥かな
るアルゼンチン」という映画のワンシーン。いずれもダンスだけの短い時間です。
バレエならボリショイ、タップならニコラス・ブラザース。これが私の標準です。彼らに
匹敵するか勝るとも劣らないか、そうでなきゃ観る気がしません。日本のダンサーも海外で
活躍しているようですが正直言ってホントかいな? と斜に構えている店主なのであります。
お仕事に疲れたら、珈琲でも飲みながら如何でしょうか・・・・・・の、店主でした。
- 2012.02.28 Tuesday
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- 22:56
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- by factio