思わぬ波紋
TVで店が紹介されたことはすでに記事にしたけどさ。先日、授業ではなくベニヤの作業の
ために学校に行き、タバコ一服しようと喫煙場所に行ったら座っていたのが講師のK塚先生。
なにかにつけ私を持ち上げ、一度なんか天井に頭をぶつけられたことがある危険な男。顔を
見たとたん「よ! いよいよ芸能界ですか」。たまたま私のTV出演を見ていたらしく、普段
以上に持ち上げること持ち上げること。主演したんです、と隣りの講師仲間に吹聴しまく
り、ここを先途にわたしをいたぶる。悶え仰け反る私を見て楽しんでる。いや〜まったく最
悪の方に私の痴態を見られてしまったもんだ。これから、何回このネタで弄られることだろ
う。会うたびに「よう! 男優」「さすがだね」とかなんとか言われ続けるに決まってる。
げに恐ろしい出来事が出来したもんだ。ご内密に、そこんとこよろしゅうに願いまする、な
んていってもまったく馬耳東風。もう345人に言っちゃったもんね、これからも言い続ける
もんね、との暴れっぷり。う〜む、人の口に戸は立てられない。なすがまま、きゅうりがパ
パ(BY TAMORI)で手のほどこしようがない。言っちゃあなんだけど彼は立て板に水のご仁
だから、しゃべりだすととどまることを知らない。まるで文学部唯野教授・歩く冗舌そのも
のといったキャラクター。しかも、その昔かの五味康祐に手相を見てもらったという凄い人
物だから、それでなくとも頭が上がらないのだ。当時、女性の手相しかみない、見料も高額
だけど物凄く言い当てるので有名だった五味サン。その彼が定宿の帝国ホテルまで呼んで大
きな天眼鏡で小一時間じっくりと見たあげく「真面目にやっていれば一生食うには困らな
い」と太鼓判を押された方。そんな人に、後ろから股ぐらにそ〜と手を入れられてにゅうと
キンタマを握られてしまったからには覚悟しなければならない。コレ、決して大袈裟な言い
ようではないんでっせ。ほんとマジなんですから。
先日、稀代の卒業生のT中君が営む革&アクセの店に遊びに行った。場所は葉山、シトロエ
ンAX-GTでの初の遠乗りも兼ねて。午前中に真空管アンプの修理を依頼するために横須賀の
師匠のところへ、そして葉山へという道行き。一階はT中君、二階はO合君が営む喫茶店とい
うまさに絶好のロケーション。TVに出るということは恥ずかしい、けどめったにあること
じゃないから楽しんでもらえそうな友人だけには伝えたの。T中君はその中の数少ない人だけ
ど、伝えたその時に同期のF平君にだけは言ってもいいでしょ、と言うわけ。ま、私も知って
る男だからいいよって言ったんだけど、そのF平君がなんと私の先生がTVに出演しましたと
FACEBOOKで写真を公開してるとのことを聞きひっくり返ってしまった。マジで! 携帯で
写真を撮ってそれを流したのかいな。FACEBOOKは興味がないから一切関わり合いはないか
らどげなことになっちょるのかようわからん。ようわからんけど、少なくとも彼らの友人た
ちはその画像を見ているのだろう。なんか私の知らないところで怪情報みたいなものが飛び
交ってるような気がして・・・・・・・・・・どうってことはないだろうけ
ど・・・・・・・・・・・大したこたァないだろうけど・・・・・・・・・・・・・・。
行き付けの美容院は神宮前にある。そこで髪を切ってもらうと必ず青山まで歩いて数軒の
イッセイ・ミヤケの店に行く。言うなれば敵情視察みたいなもん。以前、レディースのタイ
ツを何度も買ったことがあって、それはウィーンの友人夫妻のためのものだったし、私も着
用するためのものだったんだけど。こんな年寄りが嬉々としてストッキングを買うわけだか
ら目立つし顔も覚えられてしまっているんだけど。先日訪れた時に「TVに出演されてまし
た?」と言われ、突然の思わぬツッコミだったからドギマギ赤面の店主。いやなに、まっ、
成り行きで、お恥ずかしいこって、年甲斐もなく、などと何を言ったのかよくわからない。
そう言った妙齢美形のスタッフも奥に居る方々も密かに口元には笑みがこぼれているよう
な気がしないでもない。けど、正視できない私。どーにも困ったこまった。これから行くた
びに「ほら、あの人がまた来たわよ」と口には出さないけど目線で交わす暗黙のサイン。
そりゃ考え過ぎですよ、それほどのもんじゃないでしょ、自意識過剰みっともない。と言わ
れちゃうだろうけど、私はそれを気にしながら再々訪れることに心の中は「なんだかな〜」
なのだ。
そして私の子供たちも。娘は勤めている会社の社長にTVで観たことを告げられ、息子は先
輩に冷やかされ観ていない同僚たちに録画をせびられる始末。ま、笑いの種にされひととき
のなごみに役立てることができたとしたら、私はそれだけでも出演した甲斐があったと。さ
さやかだけど親子の会話もあったし、子供たちだって私の生き方を支持してくれているよう
な感じがしたから、これでよしと思っているんだわさ。
ってことで、改装は着々と進んでいる。なんか急にやる気が出て来て、消えないうちにや
らなければならないと休みながらだけど少しずつ進んでるわけだ。
これが、
こうなり
こうなって、
こうなった
で、明日はいよいよ床工事のクライマックス。でかいスピーカーの部分を切り抜いてベニ
ヤを上から降ろしつつ固定する作業が待っている。う〜む。失敗の予感は満々だけどやった
ろじゃないかい。しかも、学生が手伝ってくれるということなので、作業は倍加のスピード
になることだろう。
とかなんとか言っちゃったたりして・・・・・・・・・・・の、店主でした。
- 2013.06.29 Saturday
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- 00:10
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- by factio