ぼんち倶楽部 9月
- 2013.08.31 Saturday
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- by factio
http://www.youtube.com/watch?v=Bmhnb34XAcc
最初に踊る黒人三人組、ステップはニコラス・ブラザースとよく似てまんなぁ。まんま、
そっくり。巨大なカーテンに見え隠れなピアノが何台も出て来るけどこりゃ撮影用か、胴が
薄いから弦が仕込めないんじゃないか。このカーテンもミュージカル映画には定番モノ、巨
星ジークフェルドじゃかの有名な超巨大スパイラルケーキを覆っていてしかも上に吊り上げ
られていたもんね。それにしてもこのセットの背が高いこと。このステージの天井高はどれ
ほどのもんなのだろう、か。
http://www.youtube.com/watch?v=lF_e-6LuB0U
やっぱ脚は見えててほしいもんだ。太からず細からず、エ〜でんな〜。長いし、よく動
く。独特のステップはエレノア・ステップとも呼んじゃいたい。
http://www.youtube.com/watch?v=jKVhF6LgFn4
そして「踊るホノルル」だ。ザッツ・エンターテインメントで観たのが最初だったけどそ
れは一部だった。今回シーンすべてを観れたからうれしい。感激もんだ。ヒデキ、カンゲ
キ!! ハリウッド製ハワイアンだから本場から言わせればなっちゃないとこもあるだろ
う。けど、そんなこと気にしてちゃ楽しめない。ハリウッド製ということで楽しめばいい
じゃないっすか。手を打ち、腿を打ち、からだのあちこちは楽器と化す。にこやかたおやか
なからだのどこにそんな筋肉があるんじゃろう。裸足もいいし、タップシューズも文句な
し。
http://www.youtube.com/watch?v=TSwDEp-XFGw
そしてフレッド・アステアとの共踊? これが彼女の頂点なんじゃないか。私の知る限り
だけど。前半部が終わり後半部はさらに凄い。大体、タップダンスは数分の短さだけどこれ
は長い。ようこんだけ覚えていたもんだ。アステアの練習は凄まじくって誰もが音を上げる
らしいけどエレノアだけはきっちり付いていったと読んだ記憶がある。双方筋金入りのガチ
ンコ勝負といったところなんでしょう。
いくらミュージカル映画が好きだと言ったって淀川さんや双葉さんのようにほとんど全部
観てるわけじゃない。ほんの一部だ。第一今となっちゃ観れない映画もある。だから、狭い
ところをグルグルウロウロ回ってるにすぎないのですわ。でも、有名どころはそこそこ観た
という自負はあるからエレノア・パウエルがいいという意見は当たるとも遠からず、マアマ
アの線なんじゃないかと思うんだけど。エレノア以外となるとアン・ミラーしか思い当たら
ない。もっと他にもいるんだろうけど。
http://www.youtube.com/watch?v=8yS1e9zksJ8
http://www.youtube.com/watch?v=kCWJxd2TCIc
いずれも傑作「イースター・パレード」。自負心旺盛で勝ち気な役どころの彼女は数シー
ンで踊りを披露する。黄色に黒の衣装も素晴らしいしカーテンの使い方もまことにけっこ
う。雑誌の表紙のアイデアは古くからあるのかもしれないけど、これもけっこう。オレンジ
色の衣装もけっこう。まったく、けっこうずくめなんだ。昔、けっこう仮面という漫画(永
井豪だ)があったけど、そりゃ関係ないわな。
「イースター・パレード」ならばフレッド・アステアにも触れずばなるまい。
http://www.youtube.com/watch?v=emNOxALQlpo
ドラム・クレイジーなるナンバー。むろんアステアはドラムを叩けます。しかもかなり上
手いらしい。とあるオモチャ屋でウィンドウに飾られていた人形を買おうと店内に。すると
男の子が先約で、すでに買う気満々。そこであれこれ遊んで目をそらし結局男の子にはドラ
ムセット、アステアはまんまと人形を手に入れる。こういった筋立てを4分の踊りと歌で説明
するわけだ。スティックやステッキの使い方、コンビの靴、セットや衣装の色彩計画もいい
んだけど、特にアタイはお金を支払って店を出るシーン(フワ〜とした扉の閉まり具合も)
にウットリしてしまう。なんてスムーズなんだ、なんて都会的で軽快でオシャレなんだ。と
ね。
「イースター・パレード」ならばジュディ・ガーランドにも触れずばなるまい
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジュディ・ガーランド
http://www.youtube.com/watch?v=wNOiT0dD_RI
http://www.youtube.com/watch?v=4nT3AE27Fn8
なんたってジュディの大ファンだから彼女が出て来てくれさえすればいい。もう、何回観
たことよ。何回観てもいいんだから困ったもんだ。彼女の本業は歌ですからね、踊りは得意
ではないのだろう。でも、カンがいいからすぐに覚えて動ける。これが芸人ってもんじゃな
いか。この映画もいいんだけど頂点は「スタア誕生」と決めつけてる店主。
http://www.youtube.com/watch?v=nIrdxZUF6rk
名曲中の名曲「スワニー」のシーン。シルクハットに男装は彼女のおハコ。微妙な色合い
のパンツが素晴らしい。全体の色彩もいいんだけど、なんたってパンツでしょう。子役から
スタートした彼女、なんといっても名を売ったのは「オズの魔法使い」。第二の国家と言わ
れる「虹の彼方に」を歌っている。初めの配役は違う役者だったけどなんかのせいで彼女が
演じたという話しもある。この映画の魔女も私は大好き。
http://www.youtube.com/watch?v=aopdD9Cu-So
ね、こうして次々と思い付き探して観ているとあっと言う間に時間が経っちまうんです
わ。忙しくはない、とはいえやることはそこそこある。こんなことしてる時間は・・・・と
思うけど、一方でどうせ死ぬんだし今楽しむこのときを大切にしたいという思いもある。昔
なら隠居してる歳だからいいじゃん。なんてこと思いつつズンズン進むわけだ。
さて、ここまできたらニコラス・ブラザースに会いに行っちゃおう。以前にも記事にした
ことのある男性タップの巨星であることは誰も異を唱えんだろう。白人ならアステア、黒人
ならニコラスに決まっとる。毎朝太陽が昇るのと同じように当たり前なことだ。
http://www.youtube.com/watch?v=HU-AfrNLHLU
邦題「アルゼンチンへの道」の中のダンスシーン。これもザッツ・エンターテインメント
で初めて見初めてビックリ仰天。なんてスゴイんだ。なんて軽快なんだ。なんで脚があんな
に開くんだ。膝は大丈夫なのかいな。昆虫のような身体つきがバッタのように飛び跳ねる。
http://www.youtube.com/watch?v=faU8AjM_eE0
ニコラス・ブラザースをNicholas Brothersにして検索したら出るわ出るわワンサカと画像
が出てくるんだ。そのなかでもこの映像が印象に残ったのさ。ALL COLOREDというからに
は黒人だけのボードビル・ショーなんだろう。巻頭の三人の動きも凄いけど、しとやかに歌
う女性がスキャットやちょっぴり踊るセンスというか秘められた狂熱が垣間見えてゾクゾク
してしまう。そしてニコラス・ブラザース。ちっこいくせに芸人魂ががっちり身に付いて
る。まるで遊んでるふうだ。最後の楽団と女性シンガーもまことにけっこう。ドラムのレイ
アウトが不思議でオモシロイし、ドラマーがスティックを持ってそこらじゅうを叩き回る
ギャグの元はここにあったんかい! ハナ肇はこの真似だったんだ〜。ふ〜ん、てなもんで
すわ。
http://www.youtube.com/watch?v=NeeHWFpW96A
栴檀は双葉より香ばし。できる奴は最初っから出来るのだ。それにしても狂ったような脚
さばきはどうだ。身体に悪いんじゃないか。
http://www.youtube.com/watch?v=orhf_Xv6HCA
でもなんといっても彼らの頂点はこれだろう。「ストーミー・ウェザー」だ。この映画も
登場するのはすべて黒人。最初に軽く踊るのはビル・ロビンソン、軽快に踊る黒人ダンサー
の開祖ともいうべき存在。ニコラス兄弟も頭が上がらない教祖だからね。髪振り乱して歌い
狂うのはキャブ・キャロウェイ。当時有名だったコットン・クラブでも大活躍だった。歌も
うまいけど観客とのやりとりや動きを含めたパフォーマンスすべてが素晴らしい。そしてニ
コラス兄弟。ダンスが立体的なんだからたまりません。平面床を動くのと違って立体運動は
さらにムズカシイんじゃないか。そんなことを抜きにしてもこのダンスは圧倒的じゃない
か。そしてこの映画にはファッツ・ウォーラーも出てるのだ。これを観て一気に好きになっ
てしまい6枚組みのCDを買ってしまいました。
http://www.youtube.com/watch?v=PSNPpssruFY
そこで話はビル・ロビンソンに移る。ほらね、こうしてエンドレスになってしまうのよ。
「ミスター・ボージャングル」という歌もあるけど、ボージャングルというのが彼のニック
ネームでさ。ストーミー・ウェザーにはこんなシーンもある
http://www.youtube.com/watch?v=snnUrLb6KwQ
床に砂を撒いて踊るサンド・タップ? ドラムでも針金を束にしたスティックがあるけど
あれと同じようなもんか。アステアも砂を撒いて踊ってたけど多分こちらが本家なんじゃな
いか。最後に両足を揃えて飛んでるけど、これなら踊れない私だって参加出来るぞい。
http://www.youtube.com/watch?v=fbtR1DNgNak
かの有名な子役シャーリー・テンプルとの共演じゃい。ロビンソンもすごいけどテンプル
ちゃんの凄さもスゴイんだ。これじゃ人気爆発沸騰も当然のこと。せいぜい6才とか7才くら
いだろうけど、堂に入った動きに目を見張ってしまう。こういう逸材に使うもんでっせ「天
才」という言葉は。アタイは二番目の道路脇のテラスのシーンが一番人気。身体全体から発
する大人顔負けのうごきはまったくもって向かうところ敵なし。
とはいえ、どんどん成長しちゃうから賞味期限はきわめて短い。三番目の映像じゃずいぶ
ん大きくなっていて魅力は半減しているようにみえる。
前記の「ストーミー・ウェザー」は主題歌も有名でスタンダードナンバーになっとるわけ
だす。ってことでジュディ・ガーランドの歌をめっけ。自分のTV番組で歌ったものだろう。
幾つぐらいだろう? 30代後半か? 40代に入っているのか? あぁ、なんて悲しい結末な
んだ、彼女の人生は。私を呼んでくれればなんとか出来たかもしれないのに。なんて出来も
しないことをついつい考えてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=7ioDJZpKCEE
いろんな人がこの曲をカバーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=5mm1g3vSUHE
http://www.youtube.com/watch?v=EIgVCU19pjg
http://www.youtube.com/watch?v=k3LYJd1WjWo
夏休みの企画はこれでオシマイ(たぶんね)。なごうござんした。付き合うのも大変で迷
惑なことでした。お忙しいのに時間をとらせてしまい申し訳なし。
オツカレサマでした・・・・・・・・・・・・・・な、店主です。
http://www.youtube.com/watch?v=j7PgnjEiMcA
グルーチョの口ひげはざっくり描いてあるだけ。金髪ハーポは映像の中では一切話さない
(ホントは話せるけど)。チコの変な英語は相変わらず。さほどのギャグはないけど、まず
はってことで
おなじみミラーギャグ。このギャグは彼らの発案なんだろう(よくは知らない)。1本目は
グルーチョ、2本目はルーシー・ショウに出演したハーポのもの。
http://www.youtube.com/watch?v=j5lU52aWTJo
http://www.youtube.com/watch?v=E4YZKGpe-D0
何回観ても面白く、腹を抱えて大笑いなんだ
チコはピアノ、ハーポはハープ。いずれも名手なんだから始末が悪い
http://www.youtube.com/watch?v=bfIVnzpj1vM
http://www.youtube.com/watch?v=1XsWI9EEric
http://www.youtube.com/watch?v=SFsGiddcGYA
http://www.youtube.com/watch?v=32kPmXL_oug
http://www.youtube.com/watch?v=KdAmYT3x480
http://www.youtube.com/watch?v=F5Ovh18nYwc
http://www.youtube.com/watch?v=q9OUIk4Oaq4
http://www.youtube.com/watch?v=wgcJr3o-eus
どうですか? 関西のお笑いと共通するとこあると思うんだけど
グルーチョとハーポ
http://www.youtube.com/watch?v=AFk0BnxndMA
http://www.youtube.com/watch?v=t_pDsPu_r6c
http://www.youtube.com/watch?v=MUIqSL2aEvM
そして最後はチコとグルーチョ
http://www.youtube.com/watch?v=RviRADnyFPs
いかがでしたでしょうか? お気に入っていただけましたか? 私が彼らを好きな理由わ
かってもらえたかなァ。グルーチョは言葉で笑殺するので言葉がわからないと面白さが減じ
るのはやむを得ない。残念なことだ。その点ハーポはサイレントだから誰にでも面白さは理
解できる。チコはツッコミの名手なんだろう。ダイラケの兄さんか。ま、そんなことはどー
でもいい、先達のお二人だから私なんかよりもはるかに深く理解されることだろう。しかし
言葉がわからなくてもおおよその意味は理解出来る、不思議なもんだ。
ってことで、ヨロコンでいただければ幸い限りなし・・・・・の、店主でした。