大海に泳ぎ出たMJB

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     今朝、郵便受けに注文していたCDを発見。ちょうど学校へ行く時だったからそのまま
    車に持ち込み、運転しながら聴いたのがMJBことメアリー・J・ブライジ。いやまったく
    これがスバラシイんで仰け反り、もう少しで電柱にぶつかるとこだった。ウヘッ! 選曲、
    アレンジ、歌唱すべてにおいて満点きわまりなし。運転しながらで2〜3回、学校で1回、
    帰りの車中で1〜2回、そして今も。立て続けに6〜7回も聴いちまった。近年稀に見る
    出来事感動であることは間違いナス。

     ジャケットはこれだし。白い毛皮に包まれてちょっと哀しげな目元が印象的。あぁ、
    我が腕に抱きしめてあげたくなってしまう。改めて惚れ直してしまったもんだ。

     クィーン・オブ・ヒップホップ・ソウルと呼ばれて久しい彼女、BSのソウル・ディープ
    で知って以来多くのアルバムを買い続けた店主。ブラック・ミュージックの正統な継承者
    であり、黒人のリズム(ラップ)とソウルのメロディを合体させ新しい音楽ジャンルを
    切り開いた功労者でもある。最近リリースされたこのアルバムは彼女の新境地であること
    は間違いないだろう。音楽を聴き続けて50年の私だけど、しょせん素人愛好家の私だけど、
    今、最高の一枚一押しの一枚であることも疑う余地はない。誰がなんと言おうと、だ。

     帰りの車中で聴いてたら誰かとデュエットしているように聴こえる7曲目のWhen YOU
    WISH upon a star
    。はて、誰かと裏面を見たらば、ぬゎんとバーバラ・ストライザント
    じゃんか。げっ、バーバラとデュエットかい。あの、バーバラが一緒に歌うことをOK
    したってことは彼女に認められたってことの証だもんね。良かったねメアリー、嬉しかった
    んじゃないかい。彼女を含め4人とデュエットしてるんだ。いずれも、まことにけっこう。
    文句をつける隙き間はこれっぽっちもありませんぜ、姉御(っていっても年下だけどさ)。


     輸入版だ。中はこんな写真が。ゴージャスだぜ。キレイじゃんか。化粧上手いじゃんか。

     クリスマスアルバムは数枚持っている。数えてみたらごちゃ混ぜオムニバスが6枚、
    個人のは2枚だった。マライア・キャリーとディスティニー・チャイルド。マライアのは
    1994年だから19年前、私にとっては思い出てんこ盛りのアルバムでなかなか聴く事が
    できない。そのワケは?・・・・・・・言えねえ言えねえ、もう言えねえ。

     このアルバムもかなりのもんだったと思っているし、


     デスチャのもけっこうな出来映えだったけど

     MJBを聴いてしまったらもうイケマセン。どけ、どけ、そこのけ、メアリーのお通りだい。
    あまたのクリスマスアルバムを蹴散らして、夜空に輝くワンスター。眩しいのうなんだわさ。
    近頃、私が聴くのは昔の人ばっかりでさ、たまに新しい曲でも昔の曲となんらかの関わりが
    あるものばかり。最近の音楽と離れてゆくようで寂しい気持ちもあったんだ。結局、昔を
    懐かしがるだけなのかい、老人だから懐古趣味にふけるってことかい、なんてね。言われて
    しまっても返す言葉もない。心で違うんだってば、とつぶやいたところで結果が物語ってる
    からね。そんな私にとって、直近の音楽で私が感動にふるえる体験が出来てることは、実に
    そのう、まことに、かなり、相当な、ことなわけ。で、また最初っから聴き始め、これで
    9回目になるのか。聴けばきくほど「だんだん良くなる法華の太鼓」ってか。

     で、大海だ。今まではヒップホップ・ソウルという広大な音楽ジャンルの一分野、いわば
    大海の一部としての湾の中で育てられ、大魚となったMJB。出自がヒッポホップだから
    リズム主体、それにメロディが乗るという楽曲が多かったけど、今回はのっけからストリングス
    が前面に押し出されてリズムは後ろに控える。ヒップホップとは真逆のストリングスの多用や
    バック・コーラスもアメリカ伝統の美しいハーモニーだから昔からのファンの中には不満を
    漏らす方々も多いのではないか。でも、ヒップホップをもっと中央に押し出すには一部の
    ファンだけじゃアカン。土俵の中央に出て行かなければ黒人音楽、ひいては黒人の存在を
    アッピール出来ないし、地位の向上もないと思ったんじゃないのか。真摯な生き方を求め、
    黒人の魂をなによりも尊重するメアリーならば、そんなことを考えたって不思議じゃない。

     そのためならば甘いメロディ、美しいハーモニー、有名な曲だって歌ってやろうじゃないか。
    すでに我々黒人はアメリカのマイノリティじゃない! そんな志しが透けて見えるようだ。
    ウィキペディアで調べたら、1971年1月11日生まれの彼女。なんだ、私とおんなじ2の系数
    じゃん。毎度おなじみ、この系数。五味康祐氏による相学の重要ポイントだ。この系数に
    よれば彼女の運命の年令は11,16,20,23,25,29,34,38,47,52,56,62,70。デビューは1992年
    だから21才、94年に2枚目のアルバムがプラチナになって、これが23才。2001年には
    復活アルバム「ノー・モア・ドラマ」が30才。そしてこの「A MARY CHRISTMAS」が
    42才。なんだ、ぜんぜん当たっていないじゃんか。ってことは何かい、外人は違うって
    ことかい。あるいはメアリーにとっちゃ音楽っていうのは人生を左右するもんじゃないって
    ことかい? 

    コレを共に聴く人はクリスマス迄には出現しないだろう・・・・・ア〜ァな店主でした。
     

    散歩しみわたり

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       昨日、自由が丘の展示会を皮切りにめずらしく散歩にいそしんだ店主。普段は車かバイクか、
      歩くことはほとんどない。これじゃ足腰弱くなるってもんだ。わかっちゃいるけど喫煙自在で
      音楽聴きまくりの車移動は魅力的だからついつい。バイクはひたすら走るだけだけどアクセル
      を吹かす快感はこれまたけっこうなもんだからね。でも、今回は都心に向かって数カ所を巡る
      から、歩こうって算段。

       で、11時直前に会場に着くべく家を出る。展示会は、私のTV出演を観たとあるご婦人が脚
      を作ってもらえないか? がキッカケ。彼女らはインテリア茶箱なるグループでせっせと作り
      に励んでいる。箱は、いろんなお化粧を施してなかなかの出来映えなんだけど、脚がね、ない!
      そこが悩みの種だったこの方、ツマミを脚に使っていたんだけどどうにも小さいし強度も不安
      だから探していたわけ。そこでツマミの店FACTIOを観たもんだからひょっとして具合のええ
      もんがあるんじゃないかと。来店され、相談され、そんなら木工旋盤を買いまひょか。静岡
      まで買いに行って、クルクルを脚を作って、取り付けられた茶箱を見に行ったわけなんだ。


       こんな作品がズラリと並ぶ。地下は和服を再生したものばかり、これが、い〜んですばい。
      なかなかなんですばい。茶箱だから中は金属板が張ってあり湿気は寄せ付けない。隠れている
      けど私が作った脚が使われているの。初日オープン直後なんだけど、続々とお客さんが来る。
      ぜんぶ女性だし。あっという間に脂粉の香りが充満して困るのことよ。香りというか匂いには
      弱いのさ。セロリもダメだし香草はすべて×、香りにまいってしまう。だから女性の香水の
      ような類いはからっきしで、気が付けば土俵際なんだわさ。チコチコとお話をしてほうほうの
      態で退散つかまつっちゃった。情けないのう。

       中目黒のバランチェッタでの昼食後、水道橋にある学校へ板を取りに行く。数日前にこさえた
      型板を持ち帰るため。スツールを作り始めたんだけど、材料が20ミリ厚のベニヤだから型板が
      必要なの。型板があればラフに加工して最後にきれいに仕上がるから。

       カバイスと命名したのが、コレ。いずれ記事にしますけど。

       数分で学校を後にして、有楽町に向かう。資生堂ギャラリーで開催中の森村泰昌氏を観るのさ。
      有名絵画の人物に扮装して写真を撮るのがかれのやり方なんだけど、私しゃ大好きでね。見逃す
      わけにはゆかんのだ。地下にあるギャラリー、デカイ写真が8枚ほど飾られている。いずれも
      スペインのプラド美術館で彼自身が扮装したモノが額縁にはめ込まれている。ウ〜ム、何度も
      往復してそれぞれの写真を見比べたりして、ニヤニヤと笑みがこぼれたりして。オモロイなァ
      相変わらず。で、パンフかなんかないもんかと受付あたりを見回したもんだ。本展の立派な本も
      あるけど、花椿に掲載されてる写真が良かったんだけど生憎品切れ。んで、隣りのビルに行って
      頂戴したのがコレ

       さすが資生堂、なかなか、か・な・りな表紙だぜ。好きだなこういうの。


       森村氏のエッセイが連載されてるらしい。知らなんだ。ならばバックナンバー欲しいよね。
      で、この写真。ベラスケスが描いたマルガリータ王女に扮した写真を再構成。♡のトランプ
      でチョチョイのチョイなんだろう。センスのいい奴ならお茶の子さいさいなんだろうて。

       他のページをめくってみたらさ、こんなのもあったんだわさ。

       え〜でんな〜、と思ったとたん以前学生に分けてもらった写真と瓜二つじゃんなんだ。
      ゲッ、なんてこったい。お見それしてるじゃんか。その写真がコレなんだ。

       え〜じゃんか!! やるじゃんか!!! 天下の花椿とええ勝負しとるやんかいさ。いや、
      どっちかっていうとヒゲの方が勝ってるかもしれないゾ。私的には。鹿がいいし、垂れ目の
      目つきがどーにもイイ。ウ〜ム、やるもんだ。ヒゲがあるからいいか、と本人無断で掲載。
      怒るかな? 蹴られるかな? 晩ご飯おごらされるかな? キスねだられるかな(断じて
      それはないだろう)。でも、これもご愛嬌、カンベンして頂戴ナ。

       せっかくの銀座だ。キクスイなるタバコ屋で巻き煙草に使う葉っぱを買い、ヴィトン本店
      に寄り、ステッキを見たり、意味もなく傘を見たりして、気が付けば一万歩。あ〜ぁ、明日
      脚が痛くなるにちがいない・・・・・・・。

      あんな日もこんな日もあるさ・・・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

      三人寄ればなんとやら

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         ビッグサイトに行って来た。友人T野井氏の会社の展示会を見学&ほんのちょっと手伝い
        ができればということで。愛妾シトロエンで向かったのですが、10分くらいしたら前方に
        白煙が立ち上るを発見。すかさず水温計に目をやれば、なんてこったい90度を乗り越えて
        いるじゃんか。あいや〜、と思ったけど修理工場まであと数百メートルなんだ。なんて
        心優しい娘なんだ。オレのことを気遣ってとんでもないとこで立ち往生なんてことには
        ならないようにしてくれてる。

         で、Uターンして工場にお預けして目の前の地下鉄で新橋に向かう。ゆりかもめで一路
        ビッグサイトへ。会場に着いたらみんな忙しそうに働いている。そりゃそうだ、明日から
        展示会だからね。

         これが彼の会社のブース。すでに什器の組立は始まっている。カンタンな組立は運搬業者が
        やってくれる。この業者は友人が信頼を寄せているらしいんだけど、制服が白だからナルホド
        と思ってしまう。汚れたらすぐに洗うに違いない。汚れる作業着だからこそ白にしよう!って
        いう心が気持ちいいじゃんか。


         そんな周囲の喧噪なんかぜんぜん気にしない、と雰囲気満載の巨大な箱が通路に鎮座してる。
        今回の展示で最大の大物、さすが悠然としたもんだ。はてさて、中はどうなっとるんじゃろう。


         意表を突いて上から開けるんだ。へぇ〜、そうかい。そうなのかい。彼らは前日倉庫で一回
        開ける予行演習をしてるから、どこから開ければいいのかわかってるとこのこと。用意周到
        ですな〜。デキル男は段取り上手なんだから〜〜〜。

         オ〜ットット、板を外すと中から部品が落ちそうになるんだ。壊れたりしたら大変なこった。


         こんな板がズラズラ出てくるわ出てくるわ。いや〜かなりの量です。これすべてドイツからの
        直送品で数日前に着いたばかりとか。誰も中身を知らないんでアリマス。


         出て来た部品を早速組み上げる。でも、だれも組み方がわからないときたもんだ。青い
        制服は友人のT野井さん。経験豊富な彼だって組み上げたことはない代物を今日中になにが
        なんでも組み上げにゃならぬ。展示会は明日からだから待ったなしの断崖絶壁。

         で、これ。高さ2.2メートル×巾3.3メートルの巨大な収納家具なのです。ドイツHettich社
        の商品。組み立て用の資料は、正面写真と二枚の図面と3D映像のみっていうんだから担当者
        のプレッシャーはいかばかりか。まったく、大変なのだ。ってことの故かT野井氏の顔色は
        いささか蒼ざめているように見えなくもない。彼以外は竹刀、彼だけは真剣片手に一人奮戦
        している感じがひしひしと伝わる。今までの経験、知識、ノウハウすべてが試されているに
        違いない。時に厳しく、時に叱咤し、テキパキと指示が飛びまくる。

         組み上げているのは一番下の板だ。上部の板は一枚だけど下は二枚になっている。これが
        土台になるからちゃんと組まないと大変なコトになる。そっちから叩いて! 当て木して!
        現場の緊張は一気に高まるってもんだ。


         下の板二枚はこんな金具で締め付けられる。偏心カムと呼ばれている逸品。こんな金属棒
        だけど圧倒的な緊結性がある。上下の木の丸棒はズレ止めのダボ。


         側板、帆立板を金具で固定し、中段の棚板を取り付ければ垂直の板が外れることはない。
        棚板と垂直板はこんな金具4個で固定される。まァ、ここまでは手慣れたもんだから作業は
        至ってスムーズに進む。


         最下段に引き出しを仕込む準備だ。コードがあるってことは電気で動くってこと。以前、
        彼の会社で見せてもらったモノだから知ってる。知ってるけど組立を見るのは初めてだから
        な〜んにも手伝えましぇ〜ん。黒い部品からポンと引き出しを押し出すアームが延びるのよ。
        そりゃ感動モノでっせ。


         引き出し用のスライドレールを取り付けてますのだ。ビスで取り付けるんだけどすべて
        下穴が開いているのさ。きっとコンピューターかなにかで操作されたドリルで開ける
        んだろうて。位置は寸分の狂いもなく正確無比。ゲルマン魂ここにあり。


         引き出しが自動的に手前に出て来る部品、その2。引き出しをチョンと押すと出て来る
        仕掛けなのさ。


         上部の板を取り付ける助っ人・S藤君。ここは私と彼が任されたんだ。床で仮組して、
        バラして上で組むことになったんだけど二枚の板を「村越さん、その二枚の右左はそれで
        いいの?」「根拠が知りたいんだ!」と言われタジタジとなるわたし。まるで喉元に真剣
        を突きつけられているようで冷や汗は止めようもなし。口ごもりどっちが右か左だったか
        わからんようになってもうたバイ。久しぶりの現場最前線は大いなる喜びでもあるけど
        大いなる緊張を強いられる場でもあるんだ。下の板で使われた偏心カムがここでも大活躍!


         下段の引き出しが納まりほっと一息のスタッフの重鎮(名前がわからない)。この家具は
        T野井氏と彼との二人三脚でここまで組めたと言っても過言ではない。寡黙だけどかなりの
        遣い手とみた。


         で、いよいよ扉の登場と相成る。横位置で梱包されている。上下左右の細い線みたいなのは

         中に棒が入っていて、一カ所だけ開いているところに、その棒に穴が見えるでしょ。実はコレ
        反り止めなんですわ。デッカイ板だから反って変形するでしょ。それを防ぐっちゅうか補正する
        っちゅうか、とにかくこの穴に細い棒を突っ込んで回して板の変形を修正しちゃおうってこと。
        きわめて合理的で納得のアイデア。


         さて、いよいよ今回のハイライト。重量級扉(60キロ?)を支える金具のお出ましなんだわさ。
        天板に取り付けられたレールに金具を仕込もうとするとどうにもこうにもうまくゆかない。右の
        アームが当たってしまう。しかも、レールは板の中心ではなく左にズレて取り付けられている。
        はて? 一体どげんしたかばってん? どうなっちょるん?? 金具をめぐってこの三人はしばし
        検討に熱が入る。パソコンの動画で確認するもなかなか判明しない。いやはや、このレールで
        紛糾することすること・・・・・時間は刻々と過ぎて行くも・・・・・・・・・・・・・・。

         でも不思議なもんで、誰かが「手前と向こうが逆向きなんじゃない?」「取り付けられている
        板は上下逆なんじゃない?」と次々と発言を重ねて一気に解決に向かったのさ。結局、板に
        取り付けられたレールは梱包用に仮止めされたもので、このレールは収納本体の上部に直接付ける
        ようになってることが分かったのだわさ。どーりで上部の板には穴が開いてるし、なんて次々と
        疑問は氷解してゆき気持ちいいことこの上もなし。一時はドイツ製品に疑問を抱いてしまった私、
        ゴメンねドイツ、申し訳なしゲルマン魂と心の中で手を合わせる。


         そう決まれば早いもんだ。一気にレールが取り付けられる。レール上を左右に走る部品の
        ストッパーを調整するT野井さん。真剣なまなざしがカッコいいじゃあ〜りませんか。誰か
        惚れてあげなさいってば。


         上部のレールの次は下部のレールを取り付けニャならぬ。手が入るとはいうものの、こんな
        姿勢にならなくちゃ見えないんですわ、奥が。

         ってことで、ここまで撮ったんだけど電池も切れたし、帰らなくてはならなくなっちまった。
        私の店に来客があるんだ。まことに残念ながら、ここまで。ってことだけど、完成写真を載せて
        おきましょう。

         これだ! 
         四角い黒はなんでしょう?
         実はコレ、取っ手なんざんす。ここに手を掛けて左右に引くとア〜ラ不思議、扉は一度
        前に出てから、左右どちらかにきわめてスムーズに静々と音もなく開くのであります。
        超重量級であるにもかかわらず軽く動きまるで浮いてるような感じは、まるで「蝶のよう
        に飛び蜂のように刺す」といわれたモハメッド・アリか、はたまたマイケル・ジョーダン
        のようでもある。しかも、LEDが仕込まれているからその軽快感に拍車がかかりまする。

        あ〜ぁ、動かしてみたかったなァ〜・・・・・・・・・・・・な、店主でした。
         

        老年は荒野をめざす?

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           ホントはね、シトロエンで行きたかったの。でもね、この前潮吹き事件があったから今イチ
          体調がさ、戻ってないかもしれないでしょ、ってことで本妻のフィットで出掛けることにした。
          で、どこへ? どこに行きましょうか・・・・・・このままウィーンにでも行っちゃおうか。


           早朝きわまりない大田区をデッ発。いざゆかん、FITとともに。快調だぜい


           今旅の先鋒は高橋真梨子だい。大瀧詠一、山下達郎、ちあきなおみ、森山良子
          (デビュー時の)ぞろぞろと強豪がひしめいている


           東名でも中央でもどちらでもいいんだけど、なんとなく中央高速でまずは名古屋へ


           アハ〜、着いちまったぜい。特徴あるこの小山、はて一体どこかいな? ひどく昔に
          来たことがある、十数年ぶりの再訪に涙があふれてしまう・・・・ナンチッテ

           入場するとすぐにこの立て札。そうです、ここは養老天命反転地なのです。それにしても
          大袈裟な・・・・・。と、思うでしょ。さにあらず、これマジです。アタシャ革靴で行った
          もんだから、けっこう滑って大変でしたョ。身の危険を感じることも少なくない危険な施設
          だから安心してちゃいけませんぜ。


           さて一番目の建物。一見フツ〜に見えるけど・・・・・・・・・


           中はこんな感じだ。ウーム、久しぶりだけどやっぱなんだかカンドーするな〜。屹立
          する壁の高さは肩ぐらいか。床はゆるやかだけどかなりの凹凸があるから、歩くのにも
          神経を使っちゃいます。


           出口から見ればモダンな住宅風。手前に駐車場のようなものがあるけど、土砂状のものが
          手前から奥まで占拠してるんだ。屋根にも登れるけど、もし落ちたら怪我間違いなし。


           すぐ前に大きな石ゴロゴロ積みの小山が。手すり一切なし、滑ることこの上もなし。

           石の小山の頂上には・・・・・が。深く考えちゃいけません。理解しようとすればドツボ
          にはまりますから。な〜んにも考えないようにして楽しみましょう。


           ありましたョ、巨大な穴が。昔は周囲の手すりはなかったんだ。でもね、けっこうな
          けが人が出たので手すりを付けざるを得ないと判断した当局。なぜにけが人が?

           穴の深さは3mはあるだろうか。深いんだ、これが。しかも昇るための一切がないから、
          落ちたらさぁ大変。この施設、荒川修作+マドリン・ギンズによるものだけど、安全が配慮
          された生活環境に警鐘を鳴らすというか、野生の獣のように常に危険への察知能力の重要性
          の気付きというか、ま、それだけじゃないだろうけど、当たらずとも遠からずなんだろう。



           いやはや、ベッドが壁で断絶されてまする。天井を見れば

           ここにもベッドが。電話もあるでよ。床を見れば

           ガラスの床下にはステンレスの流し台。手が込んでますなァ〜。大変だっただろう
          工事関係者の方々ごくろうさま。

           住宅だからテーブルと椅子もあります。椅子は床面に固定されてます。几帳面なこって
          ごくろうさま。すべての建物、庭の床はゆるやかな凸凹施工となっているし、壁も垂直
          ではない。だから、だんだんと船酔いみたいになってくるのよね。気持ちわり〜わけじゃ
          ないけど、なんかこうユラユラ揺れているような不思議な感覚に襲われる。それも意図
          されたものなんだろう。


           けっこうな急斜面に樹があり建物がある。斜めの白いモノは屋根の延長だ。ってことは
          このまま屋根の最上部まで登れるってことかい??


           この建物、私は入口が発見出来なかったから壁と床の間から潜り込んだ。ほとんど窓は
          なく明かりは下からだけ。床ゆるやかな曲面壁はどこも斜めだから数分で船酔い発生だす。
          ここが一番だったなァ、酔うということにかけては。


           ちょいとフラフラになりながらまたもやくぐって外に出てみれば、雄大な斜面がある。
          こんなことで転んだら下まで真っ逆さまでっせ、ったく。怖いといえばコワイんだし。で、
          この峰を進むことに。右にはかなりの大きさの中庭が。以前来た時にはこんなに茂って
          なかったわい。なんか髪ボウボウみたいに見える。



           左側はスッパリと切り立った崖だな、こりゃ。マジで恐いぜ。ツルッと滑ったことを
          想像したくもない。それにしても、こんな危険な施設ようも作ったわい。偉いぞ、養老市。
          っていうか岐阜県かもしれないけど。

          ってことで今回はここまで。続き乞うご期待・・・・・・・・・な、店主でした。
           

          三隅研次にぞっこん

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             大阪から帰ってきてからというもの木工旋盤にしがみつきクルクルと脚を削り出しての
            日々が続いている。その大阪で、友人N谷さんと痛飲したときに、読みやすい文章について
            話されたことが耳に残っていて、こんななんてことないブログでも気にせざるをえない。
            改行する時に単語の途中で切っちゃいけない、それだと読みづらくなっちゃう、そんなこと
            を考えながらだと慎重にことばを選ばなくちゃならないじゃん。プロならば文字間を詰めて
            最後(右端)をきれいに揃えることはできるけど、ブログじゃそんなことたぁ出来ません。
            だから、どうしたって右端が凸凹になって見映えが悪いのう。ま、アタイもまるっきりの
            馬鹿じゃないだろうから、そのうち彼を唸らせるようなレイアウトになるだろう。多分?


             これ以外にも作ったんだ。全部で32個かな。削ることだけなら大したことはないんだけど
            塗装がね、なかなか面倒なんだ。刷毛でぬりぬり、ほいでもって耐水ペーパーでシコシコ、
            さらに塗り塗り。それぞれの間には乾燥時間が必要だから、ちょっと作業しちゃあかなりの
            時間放置するんだわさ。総時間は掛かるけど実際の作業時間はきわめて短い。その空き時間
            を使っていろいろチョコマカとやっとるわけだす。

             そんなときに録画しておいた眠狂四郎を観たわけ。数多ある狂四郎シリーズだけど、私が
            一押しダンゼンなのは「炎情剣」で、監督は三隅研次。二十歳前後のころだったか映画館で
            リアルタイムで観ていて、ほぼ全作品を観ているんじゃないだろうか。

             眠狂四郎といえば市川雷蔵、他の追随を許さないと断言しちゃおう。奈良かどこかの風景、
            小径を飄然と歩んで来る狂四郎、行く手になにかを発見した。草書体のようなタイトル文字
            も好ましい。女と浪人が剣を交えつつの現場に遭遇。夫の仇討ちらしく助けを求められ逡巡
            するも結局は手助けして仇討ちは果たされる。


             仇討ち遂げて家老に報告、待つ部屋が素晴らしい。奥に三部屋、その襖の柄にうっとり。
            きっと雲母かなにかで刷られているんだろう、きっとキラキラ光っているんだろう。時代劇
            といえば大映、セットにしろ衣装にしろ気合いが漲っている。


             「ところで、助太刀のお礼をまだもらってないな?」とのたもう狂四郎。お礼はもちろん
            この妻女の身体であることは言うまでもない。狂四郎の目線は女の襟元に注がれる。それに
            しても、きれいだなァ〜、このアングル。


             場面は変わって悪家老と悪商人の密会。家老が銅鐸を贈る、障子にはめ込まれた緑ガラス
            がいい雰囲気じゃありませんか。小道具も粋で豪奢でスバラシイ。


             その夜、いよいよお礼を受け取るために招いた妻女を手篭めにとりかかる。この場面の
            主役はふすま絵だ。カラスでしょうか。白地に黒、飛び交う鳥が不気味さを醸し出すこと
            にまたまたウットリしてしまう店主。もう、何回観てるかわからない、筋も全部知ってる、
            そんなことは関係なく場面場面に見とれてしまうんだからさ。これがいわゆる垂直の大騒ぎ
            ってことなんだろう。


             結局、抱えられてこんな状態になってしまう。抱えられかたがいいざんす。色っぽい
            ざんす。「女を犯すことには慣れている男と思っていただこう」なんてセリフにも痺れる
            じゃありませんか。一度でいいから
            言ってみたいな〜。


             出ました! 俯瞰ショット。しかも真上からですからね、カッチョイイの〜


             出掛けた先は居酒屋。ここで物語は大きく進展するんだけど、手前の衝立や間仕切りの
            奥に狂四郎と主人。こういった画面構成はいたるところに見られるけど浮世絵の伝統が
            下敷きになっているんだろう。それにしても机の板の凸凹感荒っぽさがいかにもって感じ
            でスタッフの力に感じ入ってしまうのだ。


             悪徳商人から深窓の令嬢にSEXの喜びを教えてほしいと、美嬢の献上品が。ここに
            辿り着くまでいろいろあって、このシーンになる。襖に遮られて、右に裸身が。着物
            の脱がせ方もいいんだけど、裸身に彫られた入墨がスバラシイんだ。


             カメラはなめるように乳房の下を回り込む。いやいや〜、きれいだな〜。官能的だなぁ〜。
            エロチックじゃありませんか。まさに日本の伝統美、ここに在りでしょう。最後のカットは
            乳首の紅が見えそうで見えないギリギリ状態。うっすらと紅がみえるなんざ、なんてステキ
            なんだ。


             微笑む美女を前にして騒がずきわめて冷静な狂四郎。彼にとってSEXは本能ではなく完全
            にコントロールできるものなのだ。どうよ、安倍チャン、これがコントロールってもんだぜ。
            言わずもがなだけど、福島原発なんか比べるに恥ずかしき状況だからさ。


             妻女からの誘いを受けて酒を飲む狂四郎。またも襖だ。中央の行灯がこのシーンの主役か。


             襖を開ければ別天地、朱色の寝具と屏風に目を奪われる。おぬしを抱くのは一度きり
            と言ったはずだ! と、こんな誘惑なんか歯牙にもかけない、カッコイイのぅ。言って
            みたいのう。


             海賊一味の撲滅を目論む悪家老、彼らの財宝をいただいちゃったから証拠となる一味を
            殲滅するというのが大筋なんだけど。その一味の残党が女形で、殺されちゃうシーン。
            短いけどきわめて印象に残る場面。女形の衣装、セリフ、立ち振る舞いは奇妙な色気に
            包まれていて魅力を放つ。


             残党の娘という役どころの姿美千子。あの、吉永小百合が憧れているとかなんとか聞いた
            ことがあるようなないような。清純で汚れの一点もない聖女、この映画で登場する唯一の
            存在。おにぎりを握る手つきも慣れたもんだから、かなり練習したに違いない。そしてこの
            笑顔だ。こんな少女にはおいそれと手が出せない。色気ふんぷんの妻女の襟元とこの少女の
            襟元のなんと違うことか。胸をはだけることなんかこれっぽっちもありませんぜ。

             結局、またしても終わりまで観てしまったのですわ。数多くの時代劇を観て来たアタイ
            だけど、とどのつまりは三隅研次に尽きることを最近知ったの。好きな監督さんはいるけど
            私の美学は彼の映像美学に重ね合わさって自然そのものといった感じなの。こんな映像美を
            外人が理解できるなんてことは考えられません。日本人に生まれてよかったよね、と。店主
            は心から思うのでアリマスる。

            もうこんな映画は二度と生まれないんだろう・・・・・・・・・・な、店主でした。

             

            春画停泊中なのダ

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               先週末、関西旅から帰ってみたら浮世絵版画が届いていた。といってもアッシが買うたわけ
              じゃない。再三登場しているウィーンのおにぎり屋さんが入手したもの、その寄港地がココで。
              風俗画28枚、風景画が12枚、そして春画が5枚入っている。これをウィーンに送るんだけど
              一応商品チェックをせねばならず、ってことはある程度仔細に見なくちゃいけないわけで。と
              言ってもこちとら版画の教養なんてものはからっきし、退色していないとか虫喰いがないとか
              破れていないとか、ま、その程度なんだけど。で、問題は春画だ。昔、古本屋で5巻揃いで
              買ったり雑誌の特集で買ったりしたけど本物は初めてだから、見る目は穴のあくほどといった
              具合になってしまうのはいたしかたなきこと。

               なぜ、そんなに春画に傾倒したかというと、家具デザインのヒントとしていいかも、と思った
              わけさ。家具に限らずプロダクト製品ってのは性別がないでしょ。必要がない方々には性にこだ
              わらなくてもいいんだろうけど、こちとらそうはいかんのだ。多くの生き物に性別は必需なもの
              なんだから、それを敷衍して家具にも応用したらオモロイことになるんじゃなかろか。ってこと
              でちょいと考えてみたわけさ。単に雄雌の別を考えてもいいんだけど、いっそのことSEXさせ
              ちゃえ、って発展しちゃったんだ。椅子が雄でテーブルが雌みたいな感じにね。考えたらなんか
              新しいアイデアが出るんじゃないかと思ったの。そこで問題のなのが体位でさ、一体どれくらい
              の種類があるのさ、ってことの資料として買ったワケ。なにもそこまで過激にならなくてもイイ、
              ただ単にくっつけてしまったらどうかしらっていうものも、あるにはある。

               でもさ、この程度じゃ我慢ならん店主だからさ。なんとしても椅子とテーブル(他のものでも
              いいのだけど)をSEXさせたい、そう思ってはみたものの、そのものズバリってわけにもゆきま
              せんでしょうが。アートな家具ならそれでもOKかもしれないけど、なんとかズバリを曖昧にして
              表現出来る手立てはないものかいな、と考えてみたもののいまだに考え中。いやはや、これじゃ
              死ぬまでカタチにすることはできないかもしんない。

               で、春画だ。

               こんな感じだ。もっと寄って欲しい? じゃ、ちょっとだけ


               男女の肌の色がキレイざんす。裸身を表現する線がキレイざんす。いや、まったくまいって
              しまいます。え? もっと寄れって?? ならば、


               白い肌は女性、なんだか手と指が奇妙なふうになっとる。こんな指の動きはしないだろうが、
              そんなことはへいっちゃらさ、みたいな。たおやかでなだらかな輪郭線はまったく見事としか
              いいようもなし。ウ〜ム、きれいだぜ。


               あいや〜、映倫カットでっかいな。


               髪の毛がきれいなのは誰でも知っとるでんがな。下の毛もこの通り、精密極まりなし。

               ってなことでためつすがめつ堪能中なんだわさ。ウィーンのおにぎり屋さんにはギャラリー
              があって、浮世絵版画を展示即売していたんだけど、売り切れて版画がなくなってしまい、
              ならばとオークションで入手して、私のとこを経由して彼の地まで空輸することに。それに
              しても春画とは、やるのゥ〜。隅っこのほうにサラリと展示して、それを見た客はニヤリ。
              GOODなアイデアでんな〜。多分、あっという間に売れてしまいまっせ。この枚数じゃ足り
              ないこと必定に決まっとる。かくて春画は再々当地を訪れることになりましょうや。

              早くこいこい春画たちよ〜・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。
               

              巨人のアキレス腱

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                 巨人たって先日優勝を決めたジャイアンツじゃない。タンノイ オートグラフだ。タンノイは
                イギリスの会社で、このスピーカーは1953年に発売され始めた。店主が4才の時だ。なんとまぁ
                昔のことよ。
                 高さは1.5mもある。ほぼ私の目の高さ。デカイんだ。今は亡き五味康祐氏が、超貧乏生活
                の中でも音楽の素晴らしさに心を打たれて、ひたすら知人の持つオーディオを聴くために迷惑
                を顧みず日参し、いつかは憧れの音楽を丸ごと聴くことのできるオーディオを夢見つつの時期
                を経て、ようやく作家として一人立ちでき、お金も入り、あれこれ海外製品(当時、国産品は
                皆無)を漁り歩いて、ようやく辿り着いた名器なんだ。彼は、このスピーカーのためにイギリ
                スに渡り工場を見て、貧相な設備と作っているのがそこらへんのおばちゃん連中なのに、なん
                でこんな素晴らしい音がするのか不思議だと書いている。
                 
                 中に入っているのは、
                 こんな変哲もないモノが一個だけ。直径は38センチ。大きな口径だと低音は出るけど高音
                は出ない。このユニットも同じこと。だから多くの場合スピーカーボックスの中には2個とか
                3個のスピーカーが納まっていて、それぞれ低音とか高音とかを受け持たせている。でも、た
                くさんのスピーカーだと音の出る位置がバラバラになるから良くない。だって楽器から出る音
                は一カ所だからさ。で、その問題を克服すべくこのユニットは中央部分にちっちゃなスピーカ
                ーが組み込まれている。一個のユニットで外側で低音、中央で高音という具合。これを同軸2
                ウェイユニットと言うんだ。
                 真ん中の黄色いところが高音が出るとこ、外側が低音を受け持つところ。
                 
                 このスピーカーの魅力はそれだけじゃない。っていうか、重要なのは箱。
                 スピーカーユニットから前に音は出るけど、同時に後ろにも出ている。後ろは箱の中だか
                らそのまま閉じ込めてしまえば聴くことはできない。そこに目をつけたタンノイ、後ろから
                出ている音を箱の中でグルグルと導いて前から出るようにした。これをバックロードホーン
                方式というわけ。ユニットも大事だけど箱のほうがもっと重要なことだというのが定説なの
                よね。ま、そういうことで古いスピーカーだけどいまだに愛好者はいるし信奉者だっている。
                まさに伝説化されたといっても言い過ぎじゃない名器。これが鎮座している喫茶店が学校の
                近くにありたまに聴きに行くことは以前記事にしました。
                 
                 ちょっと前のこと、久しぶりにその喫茶店・ラルフ&サニーを表敬訪問。今回は昔入手した
                「音でたどる
                オーディオの世紀」なるCDを持参して、可能ならば試聴させていただこうと。
                このCDは、オーディオの石器時代から直近のものまで50曲が録音されていて、音をチェック
                するには最高の一枚。幸い客はだれもいない、ならばと17曲目から最後まで33曲を一気に聴
                かせていただいたのだ。
                 
                 録音されているのはクラシック、ジャズ、ラテン、タンゴ、ポップスなどさまざま。クラシ
                ックは以前聴いていたから良さは充分わかっとる。問題はクラシック以外だ。YMOの「テクノ
                ポリス」富田勲の「ドビッシー アラベスク第1番」などのシンセサイザー音楽、大滝詠一や
                飯島真理、白鳥英美子のポップス、いずれも物足りない。クラシック音楽(弦やピアノ)はま
                ことに素晴らしいが、それ以外だと音が前に出て来ないっちゅうか。深窓の令嬢かはたまた
                妙齢な美人といった案配で奥ゆかしく楚々とした音は、私が聴くラテンの女王・グロリア・
                エステファンなどでは奥ゆかしさが弱味となるに違いない。う〜む、やはり当たり前なこと
                だけど万能なオーディオなんていうものはなく得手不得手があることを痛感する。それはある
                程度想像してはいたけど、自分の耳で確認しないことには納得出来ない。で、充分納得し、そ
                の結果私のオーディオの得意不得意も改めて実感することができて、まことにハッピー。半信
                半疑でモヤモヤしていた霧が晴れて気持ちがいい。今年のベスト10に充分列せられる快事では
                あった。ヨカッタヨカッタ。
                 
                 名器オートグラフの弱点がわかったということは私のオーディオの長所欠点も理解できると
                いうことだ。世にスピーカー数多多しといえども比較するための基準になりうるモノ、標準と
                呼べるモノは多くはない。オートグラフはそんな希少な存在である。なにごとによらずあらゆ
                るものは比べることで魅力や価値がわかるってもんだ。ただひとつのモノだけを見たり聴いた
                り触ったりしていたのでは、わからないことは山ほどある。で、私のオーディオ。クラシック
                音楽は得意ではないことはわかった。どちらかというと歯切れがいい、明確な音っていうか、
                なんか奥歯にものの挟まった言い方で情けないけど、ポップスやラテン音楽ならばそこそこの
                音が出る。この代表格はアメリカのJBLかアルテックというのが通り相場。今はどうかわから
                ないけど。アルテックというメーカーは主に劇場用だから外観は業務用そのものみたいなもの
                が多い。その点JBLは見映えもよろしい。

                 ってことで、私のオーディオはJBLに近いという結論になり、地下も青色に染め上げること
                にしたんだ。JBLの青はこんな感じだけど、こっちの青はこの4色しかない。言わずと知れた
                ダイロンの木工用染料の出番だ。

                 ダイロンの青はこの4色。とてもじゃないけどJBLの青には近づくことは叶いまへん。でも
                これでやるしかない。ならばと上から二番目の30番で床を染めることに決めたわけ。

                 この青は「潟」の青、潟とは砂丘、砂州、三角州などのため、外海と分離してできた塩湖。
                一部が切れて海に連なることが多い
                と広辞苑に出ていた。他にも潟の解釈はあるけど多分こ
                れだろう。このダイロンの色名はフランス語なんだけど、さすがフランス、青だけは4色も
                ある。で、これを床に塗ってみると

                 こんな感じ。撮影時は未完だったけど今は床だけは塗り終えた。ダイロンの素晴らしいと
                ころは発色がキレイであることは言うまでもないけど、塗りムラがまったくないこと。どん
                なに無茶な塗り方をしても絶対にムラにはならない。しかも何回塗っても濃くならないの。
                一体どうなってるのか、不思議な染料ですよコレ。で、照明が暗い時はほとんど黒に近い。
                明るさが増すと青が浮かび上がるみたいな感じは悪くはない。けど、水性だから素足で歩く
                と足の裏がほんのりと青く染まる。また水をこぼしたりしたら水滴状の跡が残ってしまう。
                そのうちワックスでも塗らんとならんばい。

                 床が彩色できたら次は壁だ。地下はぜ〜んぶ青色にするから、壁と天井は空の青、海の青、
                大洋の青から選ばなくてはならない。しかも、それぞれの青は水の量で三段階の濃淡になる
                からちょこっとムズカシイのだ。ま、焦ることでもないからテキト〜に楽しみながらってこ
                とでやってゆきましょう、とね、思ってるワケですわ。

                忙しさ持続中・・・・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

                理佐とゆうきち

                0
                   一昨日から始まった学校、いつもの地下の工房でバカ話をしていたらひょんなことから
                  「微熱なバナナ」が話題になった。なったというか、いつも通り私が端緒を開いたんだけど。
                  この本、1995年5月に一巻の一刷、9月に二巻の一刷というからおよそ18年も前のことだ。
                  以来ず〜っと我が家の片隅にあったわけだけど、今日18年振りに陽の目を見る。話していた
                  学生が興味を持っていたようなので差し上げてしまおうってことで。


                   いまどきの若者は話題になったらすぐにケータイでチェックする。いやはや便利になったと
                  言おうか、反面不幸やな〜と思わないでもないけどそれは老人の懐古趣味だろう。この表紙か
                  らは明るいカップル、絵もほんわかムードだし、エロ味なんか感じられないけど中味の発言は
                  きわめて赤裸々で店主は大好きだった。今でもです。


                   多分二巻しか出版されなかったんだろう。わからないけど。タイトルの理佐はむろん伊藤
                  理佐。1の最初には

                   こんなモノが。バナナはちんこのことです。いいなァ、こういう感じ。明るいエロ、天真
                  爛漫なエロ、電気煌々昼日中からなエロ。そしてこんなモノも

                   いつも泣かされるみっちゃん、明るくつっこむなっちゃん。話しはすぐにエッチな方向に
                  暴走するんだ。あまりにもあっけらかんだからちっともいやらしくない。私は大好きだけど
                  他の方々はどう感じるんだろうか?

                   そして「ゆうきち」だ。ゆうきちと言えば山松だろう。その昔貸本屋でよく目にした画風
                  はみじめで貧乏臭くって哀れでみみっちい。確か奥さんも漫画家(彼よりも有名だったよう
                  な気がする)だったんじゃないかしら。「エラヅヨの殺し屋」が二冊、「ミスターごっと」と
                  今回紹介する「くそばばの詩(うた)」の4冊しか持っていない。好きだと言いながらこの少
                  なさは問題じゃろ。で、そのくそばばだ

                   なんだかモーレツでしょ。金に汚いくそばば、競輪狂いのくそばば、人斬りばあさんと色々
                  だ。不幸の末にこうなっちまった薄幸のくそばば、ハナ肇とザ・ピーナッツが演じた「おとっ
                  つあん」のアレとおんなじ。中でも春を売る青春 その年73が私を惹き付けてやまない。

                   絵もなかなか超絶だけど言葉がね、たまんないのダス。73才の売春婦の口技を「マムシの
                  筒締めネブリ」と人は呼ぶ・・・・・らしい。博多弁か、これは。ざっくりとした眼の縦ジマ
                  に凄みがあるし、下手な口の◯もよろしい。硬いタッチがなんともいえずにユーモラスな味を
                  醸し出す。え〜でんな〜、よろしいおすなァ〜。

                   こんな素朴な(単に下手なのか?)ユーモラスなエロ風味は他に類を見ないんじゃないか。
                  川上宗薫とか富島なんとかとか小説界ではいろいろいたし、時代ものでは山田風太郎が君臨
                  してるけど、こんなあきれるほどキチャナイ、みじめったらしいエロ世界の具現者は居まい。
                  これが私の今を形成している大きな土壌であることは言うまでもない。デザインという業界は
                  キレイでスッキリしててツルっとしてて当たり障りがなく等しく同じようなイメージみたいな
                  ものばかりだけど、アタイはこんな山松ワールドにどうしたって引き寄せられてしまいます。
                  キレイよりはキタナイ、わかりやすいよりは意味不明なるものに傾いてしまい、それが年々
                  激しくなってゆくことを、もう止められない。ってことは、デザインの世界じゃ息苦しくて
                  どうにもならない、いずれは・・・・・・・・・・・・・・・なんてこと、考えたりする。
                  今日このごろなんざんすよ。

                  ってことで、今日もきょうとて旋盤クルクル・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

                  拝啓 MASAKO 様

                  0
                      懸案だった埋め込みナットはアジャスターベースの助けを借りてほぼ解決。小さいけど気
                    がかりだった一件は無事落着。で、すかさずというかなんというか依頼主のO嬢からけっこう
                    な量の依頼が入った。O嬢といってもエマニエル夫人と肩を並べる「O嬢の物語」のO嬢では
                    ない。まったく別のしとやかでいかにも深窓の育ちといった感じのO嬢なのだ。で、その数
                    53個。おおぅ、大量じゃないか。まだ本決まりってわけじゃないけど、思わず身構えてしま
                    う数量だ。そんな大量な大福みたいな木塊を作ることが出来るんじゃろか? 気持ちが持続
                    出来るんじゃろか? なんせ二個以上同じものを作るのはからっきし無力な店主だから、
                    作っている最中に心が折れるのが恐い。あ〜ぁ、飽きちまったぜい、となるのが恐いんだわ
                    さ。

                     一日何個作れるのか、だったら何日かかるんだろう、なんてこと考えるだけで気が遠くな
                    る。そんなこと考えたら失神しちまうぜ、失神作家ってのがいたけど失神店主なんか誰も相
                    手にしてくれない、だろう。相手が木工旋盤だから多少は楽しさが生まれるかもしれないけ
                    ど、生まれないかもしれないじゃんか。単に切るだけとか磨くだけじゃない、クルクルと回
                    転する木材に刃物(バイトといいます)を当てて、微妙に削って、ちょっと曲面が狂ってる
                    かとそれなりに気も遣え感情移入出来る作業だからさ。でも、それも限界を超えたら一気に
                    飽きの世界に突入するかも。その場合、ど〜する。ど〜するのさ。気を紛らわせる手立てを
                    講じておかないと、大変なことになりますよ! その点、友人の木工夫妻は立派なもんだ。
                    作るのが楽しくて飽きないんだから(多分だけど)。同じものでも大丈夫らしい。なんて素
                    晴らしい心の持ち主なんだろう。アタイだって飽きさえしなけりゃそこそこの仕事はできる
                    自信はあるけど・・・・・・・・・・・・・・・。

                     そんなこんなの今日この頃、MASAKO様の献上作品が出来上がったわけだ。who is
                     MASAKO?? あれは確か去年の秋だったか、日曜日の朝なんの気なしにTVを観ていたらお
                    気に入りのNNNドキュメントなる番組にぶちあたった。大阪に出店したタイガーコペンハー
                    ゲンという会社の統括責任者がMASAKOさん、クラウス社長とプレオープンについて大激
                    論。それを観てアタイは腹を抱えて大爆笑、いや面白いのなんのって、たまりませぬ。途中
                    から観始めたのでMASAKO様のお名前はついに分からずじまい。ナレーターが呼ぶ
                    「MASAKO」しかわからないんだ。だからMASAKOでゆくしかないんだ。でね、そこで私は
                    講師をしている専門学校の授業で、このタイガーと「勝手にコラボレーション」しようと決
                    めたの。タイガーの取り扱っている商品をイメージして卓上雑貨を作らせたらいいのじゃな
                    いか、とね。思ったわけですばい。

                     で、今年になって満を持して課題を発表し、つい先日作品ができあがったわけ。作品を送
                    るわけにはゆかないから学生に写真を撮らせて、学生の顔写真をタイガーのフォトフレーム
                    におさめて、それを献上しようとしたんだわさ。ところがフォトフレームはこんなもので、

                     壁掛け式なんだ。これじゃあ、MASAKOさんの机の上に置けません。TVで観たときのオ
                    フィスはモダンでシンプルだから飾りっ気ゼロ。パソコンの隣りにでも置いてもらって、彼
                    女の気晴らしにでもなればこれ幸いという当方の目論みははかなく消えてしまう。ってこと
                    で赤い♡のフレームを卓上に置けるようなスタンドを作ろうと思ったの。

                     私が考えたのは三枚の板。

                     こうして台と柱が組み上がります。接合部は、
                     こうなってるから倒れたり抜けたりしないんだ。

                     さらに上から青リンゴを差し込む
                     こっちのほうも同じ構造だ。6ミリという薄いベニヤだから溝を作るのはちょっと苦労
                     ほらね、厚さ6ミリのベニヤに深さ4ミリの溝を掘ると、残りは誰が考えても2ミリとな
                    る。ギリギリだっせ。

                     表側はこのようになる
                     まあまあじゃないか、と一人で悦に入る。

                     柱の前面は丸く欠きとってある。正面から見た時に柱が見えないようにするため。こんな
                    のはデザインの常套手段だからどうってことはない。み〜んな知ってることだから。

                     で、赤い♡を取り付けるためにビスを用意せねばならない。
                     ベニヤの厚さは6ミリだからビスの長さはそれ以下じゃないとダメ。でもそんな短いビスな
                    んかないから1センチのビスの先端をカットし、

                     強引にねじ込んでしまう。短いからちゃんと固定されているのかどうか不安だけど、抜い
                    てしまうと強度が落ちるから確かめようもない。ま、壊れたときはご愛嬌ってことで、笑っ
                    て許してもらおう。

                     そして出来上がった!
                     ちょっと青リンゴが小さいか? でも今さら作り直したくない。これでいいじゃん!!

                     でもまだ続きがあるんすよ。お化粧がね、残っているわけなんだ。というのもTVに出演し
                    たMASAKO嬢のほっぺが素晴らしかったのですわ。頬紅っていうんでしょうか、ほんのりど
                    ころではないかなり強烈な頬だった。だからね、この青リンゴにも頬紅でお化粧しなくては
                    気が済まない店主。ってことで町内の化粧品屋さんに行ってみた。この町に移り住んで60
                    年、確か一度も訪れたことのない店。いや、お化粧に使う訳じゃない、板に塗りたいの、格
                    別説明しなくてもいいんだけど、ついつい・・・・・・・・・。ってことで、これを買った
                     値段で悩むこと数分。もっと安いのもあったけど、色がピンと来ない。しかたなく大枚
                    2600円也で買い求める。ったく高い買い物だぜ。一度しか使わないんだからさ。

                     頬の形に塗ってみたけど、なんだかなぁ〜。どうにも良くありませんぜ。まぁ、塗り方も
                    ひどく乱暴なんだけど。ちょっと小さいか、と

                     大きく塗ってみた。イイとは言えないけど前よりはいいだろう。それにしても下地がベニ
                    ヤだからうまく塗れないんだ。もっと濃くと思ってもさ、元々が薄い色だから塗り重ねても
                    淡い色調にしかならない。それにしてもMASAKO嬢は自分のメイクと青リンゴの頬紅が関係
                    しているなんてことわからないんだろうなぁ。

                     で、出来上がったのがこれ。淡い頬紅が見えるような見えないような微妙な仕上がり。満
                    足してるわけじゃないけど、これ以上はどうしようもないだろう。

                     これを、学生の作品写真とお手紙を添えて桐箱に入れて献上するわけです。送られた
                    MASAKO様の反応やいかに? それ以前にMASAKO様はすでに退職されいるとか転勤されて
                    いるとか、そんなことなきにしもあらず。でも、相手がどうであれ私の心は伝えなければ気
                    が済まないし、第一決着がつきませんよ。送った反応がどうであれ、これに費やしたひとと
                    きは楽しいものだったし、悔いはまったくもってナッシングゥ〜。

                    あぁ、かくて今日も暮れ行くのダァ・・・・・・・・・・・な、店主でした。

                    アジャスターベースなのだ

                    0
                        長いトンネルの先にかすかな灯りが見えたと思いきや、またもや立ち往生。前回の記事で
                      手こずり状態満開の金具、友人のS嬢のアドバイスの通りにやってみたもののまたもや問題発
                      生。やっぱり真っすぐに金具が入りませぬ。ここに至るまでにはいろいろやってみたんでっ
                      せ。そもそもの発端はこのネジに合う埋め込みナットを取り付けることだった。
                       このボルトは直径8ミリ。コレに合う埋め込みナットは、
                       いろいろある。これは、ねじ込み式だ。上のねじ込み式は長さが違うし、下のは鍔(つ
                      ば)付きだ。上下の違いは、
                       こんな感じ。右が鍔付きだけどきれいにおさまるでしょ。そして爪付きもある。
                       爪付きは打ち込むだけで済むからカンタンだけど、抜けやすいから今回は除外。

                       で、ねじ込み式の埋め込みナット。下穴を開けてL字形の六角レンチでねじ込んでゆく。だ
                      けど、上から垂直に回すのがことのほかむずかしく・・・・・・。どうにもこうにも多少は
                      斜めになってしまう。こうやって試しに試した結果、どうやっても真っすぐ入らない不安が
                      消えないわけだ。下穴の大きさを変えたりねじ込む時の力加減、水平度合などなど、やって
                      みたけどうまくゆかない。やり方が悪いのか、工具が悪いのか、原因はさっぱりわからぬま
                      まに、断念することにしたの。

                       そこで、最後の頼みの綱がコレ
                       アジャスターベースと呼ばれている。日本のスガツネ工業から発売されている。

                       なぜこれがいいかというと、ねじ込まない、板に直接取り付けるから斜めになることはな
                      い、からね。小さなネジ三本で取り付ければ間違いが起きる気遣いはない。安心確実がなに
                      よりも大切だ。ちなみにアジャスターというのは高さを調整する金具でこんな感じ

                       でもって早速の作業開始。今回、これで支える箱はさほどの重量はない。けど、斜めは厳
                      禁。こんなちっちゃな金具だって用途によって違いはある。ねじ込み式は重量物を支える時
                      に使うべきものと私は考える。この金具をよ〜く見て見ると

                       穴の周囲に小さな出っ張りがある。バリと呼ばれるものだけど、穴を開けるとき下方向に

                      出る。このまま取り付けると、この出っ張り部分で高さが変わってしまう。だから、

                       こんなふうに穴より大きいドリルでバリと取り除く

                       左がバリ有り、右がバリ除去後。ここまではスンナリなんですわ。この部分は内側に入る

                      からこれで問題なし、問題は反対側(下向きの部分)

                       ひっくり返してネジを付けてみるとネジの皿の部分が飛び出しちゃう、だからさ穴の周囲

                      のへりのところを大きなドリルで皿モミモミしてネジの頭が埋め込めるようにする。

                       こういう感じ。出っ張ることもなく真っ平ら。これでアジャスターベースの加工はオワ

                      リ。


                       んでもって木の加工にとりかかる。

                       見ての通り円筒と円盤の接合部はゆるやかな曲面になってる。木に円筒より大きな穴を開

                      け(下穴)、穴の周囲を曲線にあわせて斜めに削り取らなければならんのだす。

                       こんな感じにね。周りに見える3カ所の丸印はネジをねじ込んでゆくための下穴ざんす。

                      なんせネジの直径は2.5ミリくらいしかないから無理にねじ込むと+頭の溝がダメになりかね

                      ません。ネジを取り付けている途中でネジ頭がグズグズになってにっちもさっちも行かなく

                      なる恐怖は二度と味わいたくはない。だから1.5ミリのドリルでちょこっとだけ穴を開けるん

                      だ。

                       この細いドリルは、油断すると位置がずれて穴が開いてしまいます。ドリルの回転は早す

                      ぎると失敗するような感じ。


                       あれこれ試してようやくでけた。もっと上手い方法はあるだろうけど、それはこれからの

                      課題としてひとまずこれで満足すべきだろう。より良い仕上がりにするには、下の写真の薄

                      い出っ張りを埋め込んだほうがいいんだろうけど、今回は無理。ってことで、これで一件落

                      着・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ〜〜〜〜〜チカレタビ〜〜〜〜〜〜。


                      これで埋め込みナットには詳しくなったばい・・・・・・・・・・な、店主でした。



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