日本全国年末だい!

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     気が付けば12月30日、松飾りは今日が最後、嫌いな掃除のお尻に火が付いてる。が、
    一向にその気が起きずにブログを書いてるんだから。きっと、母が生きてたらそんな
    だらしないことと叱られるにちがいない。息子はここ数日間家の周囲と出入口の外を
    清掃、その間寝てるわけじゃないけど、掃除には無縁のアタイ。カミサンはけさも仕事に
    行ってしまった。いよいよ私自ら家の中と神棚や仏壇の年越し準備をせねばならない。

     ここ10日間くらいとあることに没頭していて世俗のことには気が行かなかったの。
    なかなかの難行ではあったけどようやく決着がついた、と一息つく間もなく飲み会が
    連続し、一昨日は一年ぶりのライブを地下で行った。ギター二本二人での演奏は、素敵な
    観客の方々のお力もあってとても良い雰囲気となり、集まった全員気持ちの良いひとときを
    過ごすことができましたわい。音楽が人の心を豊かにし共有することで親しみが湧くことを
    実感させられた。日頃、ライブなんか無縁であろう初めての観客の方々にはこの場は
    どうだったのか? いつか聞いてみたいような気になってしまいます。

     で、今朝、いつものようにパソコンで散歩してたらウィーンのクリスのfacebookから
    の連絡。送ったKIOSKが現地で組み立てられた一報だ。

     彼の家のテラスに持ち込まれた我がKIOSK、いや〜、感慨深いものがありまする。
    はるばる海を越えて彼の地でデビューの時を今や遅しと待ち構える勇姿? ガンバレ、
    KIOSK!! 軽いんだけどかさばるんだ。


     M嬢は上の黄色輪っかがちょうど目の位置になってたけど、クリスは背が高いから、
    そうはゆかない。でも頭が出るのも悪くない。一緒に梱包した革の肩掛けベルトは、
    きっと短すぎて使えないかもしれないな。


     そしてノア君だ。爪先立って叫んでる。なんだこれ? ドイツ語で聞いてるんだろ。
    梱包を解いてあれこれな部品がゾロゾロ出てきて、手書きの組み立て説明図を読んで、
    ワイワイ言いながら電動ドライバーで組み立て、写真に撮る。そんな家族の雰囲気が
    手に取るようにわかる。きっと、いいヘンテコなプレゼントになったことだろう。

     学生二人とハーフェレ社のコンペに応募して、幸いなことに優秀賞を受賞して。乞われて
    オーストリアのウィーンに渡り。当地でのおにぎり屋さんの軒先か店内かはたまたご近所
    での移動販売。やっぱ作品(というか商品というか)は実際に使われてこそのもの、紙上で
    あれこれ、審査員の間での評価、が最終地ではない。なんたって使ってみないことには
    良かったか良くなかったかワカラナイからさ。そういう点からいってもこの作品はしあわせ者。
    とはいえ、まだ組み立てただけの段階だから喜ぶのは早い、真価が問われるのはこれからだ。

     私が関係してる学校では多くの場合、なにか課題が与えられて、学生がスケッチや図面で
    あれこれ考え、教師が指導し、実物を作り、最終評価を下すというのが一般的だ。それは、
    多くの学校でも同じ事だろう。作品の着地点は最終プレゼン=評価がほとんどだ。でも、
    作品の真の能力とか真価は実際の社会の中でなんらか実践されないとわからないもんです。
    それは音楽だって恋愛(相変わらずの例えでスンマソン)だって同じ事じゃないか。♬で表現
    された音楽やハウツー本の中の恋愛なんか猫を写真で可愛がり楽しむみたいなもんで実像に
    なんら肉迫していないからリアルではない。♬は聴衆の前で演奏し、恋愛は枕を共にする
    ことで現実世界に姿を現し、潜在埋もれていたものが目に見え耳で聞こえ身体で実感できる
    ってんもんじゃないっすか。飼えないから写真でしか猫を可愛がれないという事情は
    あるだろうけど。

     だからこのKIOSKのように実際に使っていただけるということはきわめてウレシイことで
    大喜びなんだわさ。今、卒業制作真っ盛りの学校では実物で作れずに縮尺モデルでの作品も
    少なくない。それはそれでいろんな事情があることは承知してるしとやかく言うつもりはない。
    つもりはないけどそれじゃ物足らないだろうと思うだけだ。ライブで音楽を聴く事もなく
    CDやi-padや携帯で音楽を聴いてるだけじゃ物足りなくないのだろうか? 好きな音楽なら
    出来る限り近づきたい丸ごと味わってみたいと思わないのだろうか? 映画ならば撮影所に
    行ってみたい、絵画ならば実物を観てみたい、海外ならば実際にその場所に行ってみたい、
    気になる人なら話してみたいし、好きな人なら寝てみたい、そういうもんだろう。そうして
    経験した事が血となり肉となるんじゃないのか。それがその人の教養とか人格を形成するんじゃ
    ないのだろう、か。

     先日、気になっていた「ある精肉店のはなし」なる映画を観に行ったんだ。忘年会の翌日、
    美嬢二人と東中野の映画館まで出向いた。牛を屠畜することを知りたいという好奇心だけで
    行ったんだけど、屠畜にまつわる部落差別の問題にも触れ(触れざるをえないんだけど)
    お店の方々の誠実でキッチリとした仕事ぶりに感心した。それよりもなによりも解体される
    牛が実に美味しそうだと思う私の心に驚いたの。残酷だとか肉が食べれなくなってしまう
    なんてことはこれっぽっちもなくて、観終わったら無性に肉が食べたくなって、そのまま
    学校近くで有名なトンカツの店「いもや」に直行。牛でなく豚なのはいささか残念だけど。
    同行の二人も同じ気持ちになったようで異存はまったくない。牛の命をいただくことに感謝、
    それからは肉以外の野菜や魚を食べる時もそれまでとはいささか異なる気持ちで味も違って
    感じられるような気持ちもする。ま、映画を観ただけだから偉そうなことは言えないけど。

     好きなコト、気になる人、オモロそうな現象には近づきたい、ということで過ごしてきた
    これまでだった。それらが私の今であることは間違いない。過程で多くの人に迷惑をかけた
    こともあっただろうし、私自身が傷付いたこともあるんだろう。そんな生き方しか出来ないし
    それが間違っているとは思えない。これからもそんなことに頭を突っ込みつつ生きてゆくしか
    ないのよね。いつどこで人生の終わりが来るのかわかんないけど、どんな生き方をしたって
    後悔がないなんてことはないだろうから、その時そのときどんなことでも出来る限りマジメに
    誠実に心の赴くままに日々を過ごす事に専念したいもんだ。

    ってことで、さぁ掃除に取り掛かりましょうか・・・・・・・・・・な、店主でした。

     

    クリスマス特集 相学 2

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      7  2,7,11,16,20,25,29,34,38,43,47,52,56,61,65,70,74,79    1  7  8(日、月)緑、黒は×
      独立的、旅行を好む/外国に行きたがり、船長、貿易商に憧れる/女性に生まれると幸運/
      男だと宗教に関心を持ち、金持ちになるが慈善事業に金を出したがる/物質欲がなく、空想癖
      がありすぎる/2の系数の男と気性も合い、相性としてしても理想的/本来は幸福な結婚を
      する星のもとにある/お人好し、友達思い、金銭に淡白で現実離れした空想癖あり/独立心が
      強く、世俗のことには無関心で、金銭面にもガツガツしない/そのくせスジは通さねば気の
      済まぬ一面もあり、愛人に妻子があれば、家庭を壊すまいと遠慮する/一重や二重の瞼の
      離れない女性は、しばしば男性に乞われて幸福な結婚をする

      8  8,17,26,35,44,53,62,71,80    1   2   7   8  (土、日、月)黒、紫、濃色◯
      人に誤解を受けやすく孤独な思いをする/個性強烈/内に温かいものを持っているのに冷酷に
      思われたりしがち/大成功するか大失敗するかの人生/死後その功を激賞されるタイプ/
      積み重ねてきた善行の報いをほとんど受けることのない星/宗教の世界に熱中すると狂信的
      となり、いかなる反対や良識の忠告に耳を貸そうとせぬ一徹なところがある/為に非常な成功
      をおさめるか極端に失敗するかで、中間というものがない/これは宗教だけに限らない/
      どうしてか日常生活で他人の誤解を受けやすく、華やかな外見に反して、内心大変孤独な立場
      に置かれることが多い/ただ、気立ては優しいくせに、依怙地になる半面もあり、意地は
      張らぬこと/男性の好みで意地を張り過ぎると結婚に失敗する/何事にも極端に走りすぎず
      中庸を守ること/決して派手な振る舞いは出来ないし、どちらかといえば控え目に生きるのを
      好む/感情を外に表わさぬ冷酷な女と見られやすい/それがわかっていてもどうにもならぬ
      一途さあり

      9  9,18,24,27,36,45,54,63,72,81   4   10   11  (火、木、金)真紅、赤、バラ色◯
      若いうちは苦労するが、晩年は豪胆さ、強固な意志力を身に付け成功する/蛮勇に富み、
      リーダーたる資質を持つ/親類の人とよく争う/したたかな異性に心奪われぬよう注意/
      決断力に富み、男女を問わず勇気もあり、独立心に駆られて行動すればするほど成功率は
      高い/いけないのは他人を先頭に立て、後ろからついてゆくこと/独立心強く、決断に富み、
      どちらかといえば戦闘を好む性格だから、男性なら猛将もしくは勇敢な兵士となる/無鉄砲な
      行動を控えないと、決断力富みすぎるのが災いして、衝動的な間違いを起こしかねない

      7  多岐川裕美、香坂みゆき、研ナオコ、京マチ子、
      8  榊原郁恵、かたせ梨乃、夏目雅子、佐藤友美、服部まこ、篠ひろ子、桃井かおり、
      9  真野響子、浅野ゆう子、吉行和子、

       ということだ。仕事であれ、友達の友達で知り合った人との話しの中でも誕生日を聞く
      ことはさほど失礼なことではない。生年月日だと年令がわかってしまうから問題だけど、
      こちらは単に日だから。多くの場合、聞くと「なんで?」と怪訝な顔をする人が多い。
      なぜ誕生日を聞くのかではなく、誕生日を聞いてどうするの? それがなにかあるの? 
      ということだ。そこで系数のことを話すとほぼ100%の人が内容を聞きたがります。
      内容を記憶していればお話しし盛り上がるのは必定だけど、生憎私は覚える事ができない
      から、いつも曖昧な内容を話してオシマイということになってしまうんだ。それがまことに
      残念なことで口惜しい。

       手帖にまとめてはあるけど、そんな時に手帖を広げるのも野暮だし、なんだか変でしょ。
      第一常に手帖を持つ習慣がないからどうしようもない。相学=観相学(顔や手相)に
      長けていれば、手を観ることはムズカシイけど顔なら観れるからある程度相手のことが
      わかる。敵を知り己を知れば百戦危うからず、のたとえ通りこの資料は大きな武器になる
      ってもんだ。また、自分の系数を忘れなければ自省することが出来る。自分の長短所、傾向が
      わかっていればアクセルもブレーキもコントロールができるでしょ。

       今回のプレゼントはこれでオワリ。だけど、もうひとつオマケがある。誕生日の他に
      血液型を忘れちゃいけません。こっちの方もあちこちいろいろと言われてるけど、アタイは
      昔々のそのまた昔、AnAnで特集された資料しか信用しない。A、B、AB、Oの血液型を
      男性女性それぞれに説明がある。私の家族は、母O、カミサンA、私B、娘と息子がAB
      だからほぼすべての血液型が揃っている。それぞれの説明が家族にピッタシなのに感心して
      これまた手帖にまとめてあるんだ。めったに披露することはないけど、最近知人が所望して
      伝えたわけ。B型女性だけど、B型男性のも知りたいということなので両方をメールして
      差し上げた。そもそも五味さんの系数を記事にしようと思ったのは、このメールを消して
      しまうのはもったいないなと思ったから。ってことで、B型の血液型診断を載せておかせて
      いただきたい。

      B型男性・・・・・・型破りで個人プレーが得意なタイプ

      ・縛られる事が嫌いで、自由を求めるのがB型男性

      ・周囲の動きに流されず、自分の好きな仕事に没頭する傾向が

      ・所属やバックがない状態だと、その傾向はかえって強くなるのでフリーランス志向も強い

      ・凝り性で仕事に打ち込むが、付き合いやチームプレイは苦手

      ・独力で大きな仕事に挑戦するため、自分勝手、わがままともとられるが、仕事がうまく
       いっている限り、世間の評価も高い

      ・型破りで常識にとらわれない面もあるので、特定の分野でのパイオニアになりやすい

      ・しかし、仕事そのものに情熱が見出せなくなると、ダラダラと怠けた生活を送る事になる

      ・ブスっとふくれて反社会的行動に出たりもする

      ・もともと世間的野心の乏しく、無気力状態に陥りやすいので、へたをすると扱いにくい
       変人タイプに

      ・気さくで飾り気がない点も、とりようによっては人の気持ちを汲まない無神経と
       いうことにもなる

      ・さらに、人の付き合いの不器用さを自覚してしまうと、小心やコンプレックスにも
       結びつき、自らを苦しめることに

      ・恋愛では、手こずりそうな相手に魅かれる傾向があり、とんでもない悪女にはまって
       結局自分が傷付くことになりやすい

      ・既成概念にとらわれないので、セックスそのものも大好きで奔放に楽しむ

      ・オープンな性格だから、話しに毒がなくて面白く、楽しい交際ができる

      ・地に足が着いていないようだが、それとなく将来の話しをすれば、案外結婚のことなども
       真剣に考え始める

      ・結婚後は小さな嘘はついても、妻に対して正直で、誠実なパートナーとなってくれる

       

      B型女性・・・・・・相手の気持ちを理解出来る世話好き

      ・人情にもろく、実利を重んじ、屈託のない明朗な雰囲気

      ・主婦の座に落ち着いて家事に専念する人と、仕事や趣味に熱中する人と大きく二つに
       分かれる

      ・いろんなことに首をつっこむので、近所でもオフィスでも井戸端会議的な話題に
       事欠かない

      ・浪花節的な世界が好きで、周囲の人にやたら世話を焼きたがる面もある

      ・相手の立場になり、その欲求を的確に掴むのがうまく、アイデアを生かしてオリジナリティ
       のある企画を思い付くことも

      ・こうした特性が仕事面で評価されれば、やりがいを感じて長くキャリアを積む事になる

      ・ところが、B型女性の豊かな個性を、時として世間はただの変わり者ととらえる

      ・こうして認められずにいると、斜に構えたなげやりのポーズをとり、ひねくれてしまう

      ・もっとも、それがニヒルでカッコいいと憧れる男性もいる

      ・女性の中では一番男女関係にこだわりがなく、顧みないので三角関係や道ならぬ恋

       などに落ちやすい

      ・興味のある話題で盛り上がって、雰囲気さえ合えば、簡単に男性に射止められて

       しまう一面も

      ・不用心で無防備なだけに男性の保護欲を一層そそり、恋多き女になりやすい

      ・しかし、制約を嫌うので、男性に主導権がいきがちなセックスにはあまり気乗りが

       しないことも

      ・それでも「一緒に暮らそうか」とさらっと言われれば、あっさり結婚まで進んで

       しまうことも

      ・結婚後は家事を計画的にこなし、子供には友達のような母となれる

      ・しかし、戸締まりの不用心や行事などに対して大雑把な点が「粗忽な嫁」として

       親戚から不興を買いがち


      他の血液型のも問い合わせがあれば記事にしまっせ・・・・・の、店主でした。

       

      クリスマス特集 相学 1

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         私の実生活にはあまり関係ないけどクリスマスが近づいてる。仕事も一段落してるから
        日頃読んでいただいている方々にほんのささやかなプレゼント? 而して、その内容は?、 
        ちょっとだけ考えてみたけど、故・五味康祐氏の相学資料しかないだろうと素早い結論。
        なんだ、それ書きたかったんじゃん。ま、そう言わずに。決してご損はさせませぬ。
        若い時に一度だけ講演会を聴き、心酔して本を読みあさり、一冊の本から抜粋したものを
        まとめたんだけど、これを生かすいい機会だと。氏は、作家であり様々なマニアであった
        けど相学にもきわめて精通していて生前は門前市をなすほど人々が乞い集った。主に人相
        と手相でその人の資質をより深く理解し今後に生かす手立てにするというのが相学の本来。
        その未来にも遠いものと近いものがあるが、その時日をさらに明確にしたいと考えた氏は
        ヨーロッパに伝えられているキロ氏(多分個人なんだろう)という生年月日による性格判断
        に辿り着き、人相手相にこれを加えて総合的でより精確な内容にしたのです。

         以前記事にもしたことがあるけど、それは断片的なものでしかなかった。今回はすべてを
        公開します。元本は「一刀斎の観相学的おんな論」で、序説としてこう書かれている。

        観相学に「刀巴心青の法」というのがある。むずかしそうにきこえるが巴の上に刀を付けて
        一字にすると「色」。心すなわちリッシン偏に青で「情」。つまり色情相法で、おもに女性の
        セックスの感度、愛液の多少、ヘアの濃淡などを容貌から判じることができ、筆者の経験では
        かなりの的中率が高い。
         また男女を問わず、人間にはその生年月日で運命の好不調の周期をあらかじめ予知できる
        という学説があり、これもかなり確立の高いものだ。
         有名女優や歌手は、たいがい美人で、人相学的にはだいたい申し分のない良相ではあるが、
        顔とセックスの良し悪しはまたちがう。「天は二物を与えず」で、美貌のわりにはアチラは
        かんばしくもないタレントもいるわけだ。
         そういう、外見ではわからぬ女性論を、タレントを俎上に語ってみようとおもう。時には
        ファン心理をサカ撫でするような結果になるかもしれないが、当方、他意はない。なぜと
        いって、魅力的な女性でないと有名タレントになるわけがないのだから
         

        こうした考えで77人の女性について分析している。その中に少しずつ出てるキロ氏の内容を
        拾い集めたワケ。彼の考え方は、手相と人相で判断し、精細で具体的な年令は生年月日による
        資料で突き止めるというもの。彼自身、確率はおよそ7割と言ってるし、ガンで死ぬことを
        予知していたからあまりのめり込まぬよう、イイとこ取りされることを願っています。もっと
        詳しく知りたい方は本でどうぞ。比較的安価に出回っています。

         さらに、元本は女性だけですから、性格分析については男性はちいとばかり異なると私は
        考えています。ま、人間だから当たらずとも遠からずだと思っているけど。だから、男性陣は
        そういうこともあるといった程度にして欲しいの。でも、付き合う女性をこれで理解できる
        かもしれないからムダではないと思っています。

         で、生年月日だ。これは誕生日の数字を9つに分類したもので、それぞれ系数といわれる。
        1の系数は、1、10 、19、28日生まれ。2は2、11、20、29日生まれ、3は3、12、21、30日
        生まれ、4は4、13、22、31日生まれ、5は5、14、23日生まれ、6は6、15、24日生まれ、
        7は7、16、25日生まれ、8は8、17、26日生まれ、9は9、18、27日生まれとなる。
        さらに生まれ月がある。生まれ月は、日の確率を高める目安として用いられている。資料を
        具体的に説明しておく。

        例として3の系数
        3  3,12,21,30,39,48,57,63,66,75,84,93 2  12(火、木、金) ブルー、すみれ色
        赤字は系数、字は節目の年令、太字は生まれ月、( )はラッキー曜日、最後の色は
        身につけると良いとされるラッキーカラーだ。3、12、21、30日生まれの人は、節目の
        年令になにかがあったかあるだろうと予想される。過去の年令なら思い出すことができる
        でしょう。この「なにか」は、良いこともあるし悪い事もある、恋人が出来たとか処女を
        失った、さらに結婚や離別なんてことも。むろん仕事のことも。

        生まれ月はこうだ。例えば、1月3日生まれの人なら系数の生まれ月2とは±1だから21才
        ±1才となり、20才から22才までの巾ができるということと判断するの。このことから
        3の系数の人は2、12月生まれの人が節目の年令をより性格に判断できるということになる。
        おおよそわかっていただけたでしょうか。ではでは、

        1  7,10,16,19,24,28,34,37,43,46,52,55,61,70 1 7 8(日、月) 黄、黄金色、褐色
        仕事は創造的、個性的、積極的/頑固、野心家/向上心あり、束縛を好まず/部下に長として
        仰がれる中心人物になりたがる/女性でもきわめて個性に富み、頑固たる一面を持っていて、
        非常に情が深い/気性は割と激しくて、隠し事の出来ぬ明快な性格/ひたむきで、純情で、
        そのくせちょっぴり悪事に加担したい気持ちもあって、要するに感情の振幅が大きく、
        常に刺激を求める

        2  7,11,16,20,23,25,29,34,38,47,52,56,62,70 1 7 8(日、月、金)淡緑、白、クリーム
        生まれつき優しく、想像力に富み、多分にロマンチスト/仕事は1の系数の人と良く合うが
        1よりも肉体的ハンデ有り/仕事には永続性に留意/落着きがなく、定見がなく、その抱く
        計画に持続性を欠き、体力的パワーの乏しい、無理のきかぬこと/相性は1の次が7の人が
        良い/太陽を柔和にする

        3  3,12,21,30,39,48,57,63,66,75,84,93  2  12(火、木、金)ブルー、すみれ色
        野心家/世に出たがり、人の上に立ちたがる/順法の心有り、他人にも規則に従わせたがる/
        官界、軍隊向き/独裁的、他人の意思に頓着しない高慢/男女を問わずいかなる地位、職業に
        あっても、他人を凌駕し、より高い地位を獲得しようと努めるし、その努力は報いられるが、
        意思の遂行にあたって、本人はその気はなくても、いさかいを生じ、敵を作ることが多い/
        常に現状に満足せず、支配力・統率力の備わった星なので男性なら独裁的に過ぎ、女性なら
        柔順でないため異性の愛情を失う恐れがある/支配力に優れ、規則をよく守り、責任感強く、
        義務の遂行に熱心

        4  4,10,13,19,22,28,31,37,40,46,49,55,58,64,67,73  1 7 8(土、日、月)中間色
        他人と違う角度からものを見る傾向あり/あえて論争を挑む意思がないのに反対意見の側に
        回り、敵を作りかねない/反体制的/富の蓄積に無関心/浪費型/神経過敏/さびしがり屋/
        友人思いで、気が弱くて知人にものを頼まれるとイヤとは言えず、我が身の利益を犠牲に
        しても依頼に応えようとする/そのくせ、気が多く、趣味なども目移りしやすく、一つの事を
        じっくりやり遂げる忍耐力と意思の強さもない/良く言えば、すべてのことに好奇心を持つ
        わけで人間関係も同様で、しばしば愛人・恋人を換えてしまう/容易に友達を作らない一面も
        あり、それだけに人見知りしやすく、自分の思うようにならぬとすぐ落胆絶望する/
        ロマンチスト/バイロン、ハイネ、ワグナー、シューベルト、ハイドンなど詩人や芸術家が
        多く、芸術的天分がある/ただし金銭を得ても世人が驚くような方法で使い果たす/客観的に
        人の美点を見ることができる/あらゆるものに手を出して、どれ一つとしてモノに出来ない/
        急所さえつかんでやれば・・・・・・・・・筋を通してくる奴に弱い/初めっから三枚目を
        演じてしまうことで、自分がその男を好きになって、傷だらけになって泣くのが怖かった、
        という弱さがある/じっくり結論を出すタイプじゃなく、瞬間的に答えを出し、その勘が
        あたる/じっくりと考えると判断を誤る

         フゥ〜

        5  5,14,23,32,41,50,59,68,77  6  9(月、金)キラキラ光る色
        多才/機知に富む/すべての系数生まれと良く合うが、短気、怒りっぽい/決断早く、衝動的/
        コツコツ働くのが苦手で、発明などでドカ〜ンと稼ぐタチ/性善、性悪に生まれても教育、洗脳
        の効果なし/いったんこうと決めた針路は変えない/5月21日〜6月27日、8月21日〜9月27日
        の間に生まれた者は一層水星の特徴を受ける/容易に友達を作り、誰とでもうまくやってゆくし、
        物事の決断は早く、時には衝動的に行動する傾向がある/性格は驚くほど弾力性に富み、
        いかなる苦難にも挫けず、何事にも長い間は作用されない/従って、どんな嵐も彼らには威力を
        半減する反面、どんな意義ある説法・説得もしばしば無用の長物となる/欠点は、他人の馬鹿な
        真似を容赦出来ないし、見掛けに似合わず常に緊張し、神経を尖らすこと/この点さえ自省
        すれば一生を通じ零落することはない/誤って迷路に迷い込むと、自滅する恐れがあり、大努力
        をして大愚作をなす心配あり/手先はデリケートで観察力も鋭いので優秀な外科医、歯科医多し。

        6  6,15,24,28,33,39,42,51,60,69,78,87  1  5  10(火、水、金)ピンク、バラ色
        愛情深く、他人を引きつけ、愛され、尊敬される/社会の広い階層と友達になれる/理想を
        追いたがり、芸術的雰囲気を持つ/決断早く、仕事は断固、不屈。温厚だが怒らせると死ぬまで
        闘う/生まれつき理性に富み、他人が自分のことを干渉するのを嫌がるが、自分の最良の面を
        発揮しようと常に努力を惜しまず/忍耐強くて、ムダ遣いとか付和雷同するのを嫌い、いつも
        身辺を整頓して、堅実に生きる/特に難局に遭遇しても悲観することなし、必ず打開の道を
        見い出す/理想家肌で、官能に溺れるのを好まない/不和と嫉妬には異常に潔癖なので一度
        そういう劣情への怒りに燃え立つと、どんな妥協案も排し徹底的に相手を責めずにはおかない/
        金持ちならば芸術家の良きパトロンになりたがる/愛情問題ではロマンチックであると共に、
        むしろ理想的な愛人たらんと願い過ぎるため、平凡かもしれないが大きな幸福を逃すことが
        多い/愛人のままでいたい、というのは潜在的に相手の男に迷惑を掛けたくない遠慮と
        思いやりが働いてるからで、本当は素敵な奥さんになれるのになれなかった場合を恐れ
        「結婚したくない」と言っている

        と、ようやく半分だ。昭和55年・1980年の本だから取り上げられている女性有名人は古い。
        とはいえ、一応、1から6までの系数の方々を拾い上げてみた。
         木之内みどり、樹れい子、奈良岡朋子、村地弘美
         松岡きっこ、岡田茉莉子、浅丘ルリ子、新藤恵美、安奈淳、大平志げ子(大平首相の奥様)
         岡田奈々、東てる美、岩崎宏美、
         中田喜子、池内淳子、和泉雅子、樋口久子
         水沢アキ、アン・ルイス、十朱幸代、桜田淳子、藤圭子、
         秋吉久美子、大場久美子、佐久間良子、伊東ゆかり、長谷直美、笠井紀美子、梶芽衣子、
          新珠三千代、

        残りは近々ってことで・・・・・・・・・・な、店主でした。

         

        潜航中「ぼんち倶楽部」

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           ぼんち倶楽部は休止、深く潜航しているけど、停止してるわけじゃない。微動してるの。
          「ぼんち倶楽部」と称して毎週土曜日に映画を観続けていた。それを休んでみたんだけど
          どうにも困った。どこで映画を観ればいいのかわからん。仕事や家事はダラダラと続くわけ
          で、日時を決めないとなかなか観るキッカケがない。どうやら来年からまた再開ってことに
          なりそう。といっても私一人だけのことで、どなたさまにもどうってことないことだろう。

           さっき「捜索者」を観た。1956年アメリカ120分、監督はジョン・フォード。小林信彦氏
          によれば超西部劇だそうだ。ならば観なけりゃとDVDを入手したのはいつの日か。題名が
          地味だし聞いた事もなかったから観ようって気がなかなか起きない。で、感想。いや〜風景
          がスンバラしい。モニュメント・バレーでの初めての映画撮影とのことだけど、雄大な風景
          の切り取り方が圧巻だ。カチッ〜と画面に納まってる。見事なもんだ。主演は、ジョン・
          ウェイン
          。イメージ先行で好きじゃないとの先入観は見事に覆された。いいんですよ。性格
          俳優といってもいい。格闘したり銃をぶっ放すだけのオッサンじゃない。怒りを内に秘め、
          怒鳴りつつも冷静に状況を判断できる人物、昔の西部人気質みたいなものを具現化して見事。
          観終わって双葉さんの評を読んだら75点。しかも書かれている内容が私の印象と重なってる
          部分が多かったのですこぶるゴキゲンだ。昔の映画だからと言ってバカにしちゃいけない
          (私は決してしてないけど)イイ映画はまったく古さを感じさせません。

           「キャタピラー」も観た。映画賞総ナメの主演は寺島しのぶ。監督は若松孝二。個人的な
          ことで申し訳ないけどしのぶチャンは私の従姉妹に感じが似ててどうにも困る。SEXシーン
          が多いんだけどどうにも色っぽくなくて。ただ脱いでる、動いてるみたいな。アタイの女優
          No.1は田中絹代だ。彼女が私の中の演技基準だ。天下の田中絹代と比べられちゃたまった
          もんじゃないとは思うけど、知ってるし崇拝してるからどうしても比較してしまうの。
          だからしのぶちゃんの演技もね、なんか役柄の底の底まで辿り着いてないみたいな感が
          否めない。偉そうに言えないけど(言っとる)、文句を付ける気はさらさらないけど期待が
          大きかっただけに残念感も強くなるってもんだ。昔、TVで溝口健二監督かなにかの番組で
          進行役をしてたけど、語り口が羨望たっぷりで「あぁ、この人は昔の映画世界に憧れてる」
          と思ったの。しごかれればきっといい女優になるんだろう、本人もしごかれて演技の深奥の
          扉を開きたいと熱望してるんだろうけど、今じゃそんな監督いないから、本人のモヤモヤは
          増大し鬱屈してるんじゃないか。そんな感じがヒシヒシで。

          「ダンサー・イン・ザ・ダーク」2000年のカンヌで金賞と主演女優賞を獲得、ビョーク
          一躍脚光を浴びたように覚えてる。確かにビョークは演技だか地だかわからない、スバラシイ
          というべきかはたまたスンゴイと呼ぶべきか。ウ〜ム、そしてウ〜ム。古来、ミュージカルは
          明るく健全ハッピーエンドが定番だが、この映画は暗く絶望へと突き進む。その点では異色中
          の異色。こんなシリアスな内容にもかかわらず唄い踊るのはどんな方が発想したもんか。
          そこが知りたい。たまたまTVでマイケル・ジャクソンの振付けをしてるB・パターソンが
          紹介されてて、その中でこの映画の振付けも担当したことを知る。そうだったのか、でも
          再観するのは先になるだろう。だってアタイは二回続けて観れるほどタフじゃないもんね。

          「マーラー」1974年製作、 1987年に日本公開とある。115分、監督はあのケン・ラッセル
          といってもケンちゃんのことはよく知らない。知らないけどフツーの映画を撮る人じゃない
          ぐらいなことは知ってる。案の定、いわくありげなシーンが目白押しだぜ。期待通りだ。
          監督のイメージが遠慮容赦なく発散されて観てるこっちは右往左往。ここが日本公開が
          遅れた原因だろうか。クラシック音楽の雄マーラーだからファンも多く観に行く人も少なく
          ないと違いまっか。でも多くのファンはマーラーの人となりとか作曲や指揮にまつわる
          あれこれを理解したいと思ってるのだけど、それを監督は許さない。そんな世俗的なこたァ
          やらんぜ。ワシの思う通りにやらしてもらうけんね、の勢いが衰えることはない。なんと
          強い意志の持ち主なんだろう。世間体なんか気にしちゃおられんけんね、が眩しい。

          「ピアノ・レッスン」1994年121分、脚本・監督はジェーン・カンピオン。オーストラリア
          映画らしい。女性監督が女性の視点でエロティシズムを描いたらしい。アカデミー賞三部門
          獲得したらしい。いやこれはらしいじゃなくマジで獲得したらしい。だからさ、ホントに
          獲得したんだってば。相変わらずくどいこって。好きな役者ハーヴェイ・カイテルが出てる
          じゃんか。しかもキレイな人妻と抱き合っちゃったりしてさ、いや〜役得でんな〜。人妻は
          ホリー・ハンター、スリムなくせにオッパイはかっこいい。ヒッチコックに出て来る痩身
          巨乳とはひと味違ってよろしいんダ。夫役はサム・ニール。恐竜に追っかけられてばっかり
          じゃない、妻も横取りされてたとは知らなんだ。女性の性衝動そのものが皆目わからないから
          どうして原住民らしきハーヴェイに身体を預けてしまうのかサッパリ? こっちは性衝動の
          原理を知りたいんだからさ、というのは私の勝手。映画は教則本ではないしハウツーでもない。
          わかっとる、わかっとるけどね・・・・・・・・・・・。

          「ロバート・ジョンソン 音楽と人生」1992年? 72分。R・ジョンソンを追っかけてここまで
          来た。なんたって若死にだし録音されてる楽曲も極少。伝説に満ち満ちてるブルースシンガー。
          ストーンズやビートルズ、ツェッペリンやクラプトンらに多大な影響を与えたことは学んだ。
          CDも買ったしね。調べてみたらこのドキュメンタリー映画があって安かったから買うてみた。
          キースとクラプトンも賛辞を述べてるけどそれはほんの一瞬。延々と関係者を探し歩いては
          唄うみたいな構成。唄うのはこの映画の製作者か監督か。よくわからない。ブルース初心者の
          アタイにだって良否の判断くらいはできるでよ。この場合、否ではないけど良でもない。
          映画作ったんだから唄ってもいいよ。それぐらいの役得は許されるだろうと思って観てたの。
          ほぼ唯一感動したのは昔の恋人が出てきて、彼の事を語り、その恋人自身の唄があることを
          知らせてあげた時のこと。恋人たってもうすっかりお婆ちゃんなんだけど、こんなに有名になる
          前に自分に捧げた曲を作ってもらい、しかもそれを知らなかった、で、それを知らされて
          どんな気持ちになったんだろう。と、そこが感動のポイント。カッコいい男だったよ、という
          お婆ちゃんのセリフも良かったっす。

           そして「麗しのサブリナ」「尼僧物語」。いずれもオードリー・ヘプバーンが主役。前者は
          1954年、監督はあのビリー・ワイルダー、後者は1959年でフレッド・ジンネマン監督。両方共
          NHK-BS。ヘプバーンは写真でも映画でも度々目にしてるから慣れっこになってて演技がどうの
          動きがどうのと冷静新鮮な目で見る事ができないの。マリリン・モンローしかり美空ひばりとか
          フランク・シナトラやビートルズも同様。あまりにも知られすぎて有名だからいたるところに
          レッテルとか手あかがつきまくってる。まるで、旅行カバンに各国のラベルをいっぱい下げて
          るようなもので、カバンの形がよくわからないようなもんだ。確かにくっきりとした顔立ちは
          魅力的だし尼僧物語では役者としても悪くはない感じがする。でもなァ、やっぱなんか掴めない
          というか霞がかかったようでよくわかんない。これは私だけの感じなのかな。

           サブリナでは、恋の相手役のウィリアム・ホールデンが良かったなぁ。庭にある数段の階段の
          手すりをひらりと飛び越えるとこなんかプレーボーイらしくってウットリしちゃった。カッキー
          なぁ。会話も洗練されてるし、ユーモアだって溢れんばかりだしな〜。ポッと出の小娘なんか
          コロリなんだろう。そんな雰囲気が身に付いていて見直してしまった。もう一方の最後は結婚
          まで至るのがボギーだかんな。悪かろうはずはない。最後のシーンですでに船で旅立った
          オードリーを慌てず騒がず悠然と自社のタグボートで追いかけるなんざ、金持ちじゃなきゃ
          できない離れ業。やってみたいな〜あんなこと、いいな〜金持ちは。

           気になってオードリーと相手役の年齢差を調べてみた。映画の中では22才のオードリーに
          対して1918年生まれのホールデンは36才、これはまぁワカル。1899年生まれのボギーは
          55才だ。「昼下がりの情事」’57年の相手役ゲーリー・クーパーが56才。いずれも高齢じゃ。
          さらにケーリー・グラントがいる。63年の名作「シャレード」で彼女と共演してるけど、
          御年59才、だけどヘプバーンも34才になってるからまぁまぁない話しじゃない。いつの頃
          からかジジイ殺しと言われてたけどこうまで年齢差のある恋をしていたんじゃそれも無理
          からぬこと。今じゃこういった役どころを演じられる役者がいないのか、あるいは時代が
          求めないのか。いずれにせよ、こんな年齢差のロマンチックムービーなんか希少価値だろう。
          日本で言えば岡田真澄が筆頭格、宝田明でもいいじゃんか、館ひろしじゃ無理だし渡哲也
          なんかなおさらムリ。でも、昔はあったんだ。自分がそんな年令をはるかに越えてること
          なんか考えてみもしないアタイ、映画の中とはいえ彼らがなし得たことならばワタシにも
          出来るんじゃないかと夢想してしまう。
           いやそれは相手がいればね?・・・・・・・・って、それを言っちゃオシメーよ。

          ちゃんちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

           

          お店の外壁を考える

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             店といっても当店ではない。以前記事にしたかもしれない、東京は中目黒にある
            「バランチェッタ」の外壁工事が動き出した。激戦地に出店して幾星霜、出現しては
            消え去る飲食の世界で10年続けば大したもんだ、マジで。その店の外壁が傷んできた。
            ずいぶん前からなんとかせにゃぁならんと話しはあったんだけど、機は熟さず。今年に
            なって風雲急を告げってほどじゃないけど、ま、そろそろやらんとマズイだろうと。


             これが現状。なかなか風格があるとアタイは思うんだけど、オンボロ過ぎるんじゃ
            ないかい、淋しいとお客さんに言われたり。木の柱板や土台が腐ってきていることも問題。
            いろんなことが重なってのいよいよというワケ。

             で、アッチの店主が用意した外観のイメージがコレ

             確かヴィトンのジーンズだ。こんな感じにして欲しいと。彼の考え方は理解している
            つもりだったけど、こう来ましたかって。しばし考えあぐねた村越、なかなか良い考えは
            出ないのであります。そうか、パッチワークか。で、材料はどうすりゃええんだ。こんな
            感じの材料なかなかないでっせ。古材を探せばあるかもしれないけど、古材は高いだろう。
            身近にないか。できればタダでもらえるような。捨ててあるような材料は転がっていない
            もんか?

             探すったってアテなんかまったくない。むろん、私は持っていない。しばらく後、駐車場
            を借りているサンダンスさんのとこへ行ったときにふと聞いてみたら、ありますよ、ほら、
            そこに。見れば庭の片隅に古材が野積みされてるじゃんか。板の表面はいい具合にボロボロ。
            厚みもあるし長さも巾も手頃だ。いいの? ほんとに?? タダでもいいワケ??? 何回
            も念を押したあげくに、そのまま車に積んで持ち帰る。といっても野積みだからさ、白蟻が
            群がっているの。大量だ。殺虫剤があれば簡単だけど、そうはゆかないからシートの上に
            載せて帰る途中の気持ちはイヤなもんでっせ。群れをなすシロアリが後部でうごめいている
            のですから。ポトポト床に落ちるのもいるだろう・・・・・・・・。


             その一部ですわ。巾が広いので2分割せざるを得ない。このままだと縦に薄く切断
            できないんだもん。こんな板が10枚ほどあったのさ。


             板の厚さは6センチから7センチもある。これを薄く切るわけだ。厚すぎるから、最初は
            二枚にとも思ったんだけど壁面を埋めるには少し足りないから三分割にする。出来上がりの
            壁面は凸凹にしたいから、厚さは適当に変えなくてはならない。丸ノコ盤は刃が円状だから
            7㎝程度の高さにしか刃が上がらない、ひっくり返して切断しても15センチほど。あとは
            バンドソーという機械で残った部分を切って行く。これがなかなか恐い、一度は大きな音と
            ともに刃が外れてしまった。刃が折れたんではなく外れてしまった。お恥ずかしい。


             多少の苦労の末、切り終わった。これで下地は揃った。後は、これをどうやって壁に
            はめ込んでゆくか、だ。


             壁面全体をどうするか? 最初はこんなもんだった。見せたら軽くあしらわれて
            しまった。なんだい、これはってなもんだ。 ダメなんだ、こんなもんじゃ。


             話しの中で道路標識が出てきたから入れ込んでみたら、これも軽く却下。笑われて
            しまった。いやはや、どうすりゃええのさ思案橋!


             道路標識ならぬ、食材標識ってのはどうかい? オモロイと思たんだけどなァ。
            ウミガメなんかいいでしょ。でも、これも却下。ドツボにはまりつつの感強し。光明なんか
            まるっきりない。一筋も、だ。

            つまり、昔のホーロー看板やら交通標識みたいなもんは出すぎちゃイカン、見えるか
            見えないか、ほとんど隠して分かるかわからないかギリギリがよろしい。そうかい、やっと
            見えてきたぜ。古材はいいんだな、そんなら、まずは古材を並べてみよう。その後空いた
            場所になんかオモロイものをこっそりすればいいんだな。

             で、古材を切り刻んで壁面に並べてみた。並べる最終案は先のことだけど、まずは
            叩き台となる最初の案を考えなきゃ始まらない。

             いい加減なもんだけど、ある程度は完成形に沿ったもんでないとならない。だからさ
            寸法を入れて、小さく切って張り付けて。並べてゆくうちに頭は大混戦!!!


             それに基づいて模型を作る。模型の威力恐るべし、こんな簡単なもんでも完成形が
            イメージ出来る。

             ザックリこんな感じ。凸凹の古材の上に看板らしきものがピンで止めてある。ピンで
            止めるってのがミソでさ。なんか仮設って感じがするでしょ。胸張って堂々、歴史もある
            ってんじゃなく、いやいや大したことないっす、ちょっと間借りしてやってんのす、な。
            でも、味も接客もおこたりない。隠れた名店にふさわしいと私は思うんだけど、どうなる
            ことかワカラニャイ。

             これに件の樹脂塊が加わるという寸法。


             表面も汚いけど裏面はさらにヒドイ。ダンボールがくっついて汚さ丸出しだ。

             古材のレイアウトとこの樹脂をどう使うかは、私が考えることは出来ない。この外壁は
            キレイは困る、デザインしちゃイカン、いわゆるモダンデザインの考えは一切通用しない
            から、昔気質のアタイにゃ到底無理なのよ。整わず、めちゃくちゃで、なんだこれは?と
            思うような、インパクトが必要で、レストランであることは分からなくてもイイ。そんな
            設計はかなりトンデモナイ発想でなけりゃムリなのよ。ってことで、指名したのがKIOSK
            美嬢。M田さんと席を隣りする留学生のSさん。この二人なら私なんかよりグッとステキな
            ものにしてくれるだろう。それが何よりの証拠には、樹脂塊の表よりも裏の方が美しいと
            宣う。面白いよりも美しいですからね。しかも、二人同時に言い放ったの。勝てませんよ、
            ったく。

            いやはや世の中いろいろ、外観もいろいろ・・・・・・・・・な、店主ですわい。

             

            両刀使いは妖刀にあらず

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               頼まれていた茶箱の脚を作っているのです。これがなかなか曲者、やり始めたら大した
              ことではないんだけど、やり始めるのが遅い。腰が重すぎてどうにもならん。先日、妙齢な
              美女のお客様が一枚の写真をお持ちになって

               こんな感じの脚をつくっていただけないかしら? と。うーむ、なんか大変そうだ。
              刃物が4種類しかないから、小さな丸のとこが・・・・・出来んのかしら?? でも、
              相手はなにもわからないオボコい美女だし、やる前から否定的なことを言っちゃあ
              沽券にかかわる。写真から寸法を起こしてザックリ図面を描いてみる。


               こんな感じかい。相変わらず昔のイラストレーターしか使えない。


               それを実際の木のサイズに合わせて左右を縮小。こんなもんだろう


               さらに、この美女、高さ8センチと4センチの2種類が欲しいとのお申し付け。
              真ん中で切って2種類の図面を描く。


               とにかく作ってみた。やはり小さな丸が図面通りにはゆかない。刃物が入らない
              し、刃物の先端が大きすぎて丸くはならんのよ。でも、これに合う刃物を買う気は
              ない。かなりの種類があるし、種類が多くなると研ぐのも大変だ。むやみに種類を
              増やすよりは、今の刃物で出来る範囲でやっていった方が私に合ってるだろう。

               しかもですよ、こんな写真から実物を作れる人なんかいるの? ということも
              あるし。いや、いるだろうけどさ、それにはお金がかかるでしょ。図面を書くの
              だって試作を作るのだって時間や知識や技術がいるでしょ。そこいくって〜と、
              なんたって年金がバックに控えてるアタイは実際の商品のお代しかいただかない
              ということができる。図面や試作のお金は一切いただくことはない。試作を作れば
              こっちには技術のノウハウが身に付くし、モノ作りの世界なんかなんにも知らない
              妙齢のお客様は代金数千円なんていったら仰け反っちまうだろう。ひょっとしたら
              数万円というところもありそうな気がするけど。

               中学生の時にデザインが面白そうだと思って、ここまで来た。手を動かしてなにか
              作るのは好きだし。でも、一向に作るだけのことには気が向かないで考える方にも
              ふらふらと足を踏み入れて、どっちつかずになって幾星霜。スペシャリストになり
              たいと思うけど、あっちの方が甘そうだこっちのほうがオモロイみたいだと、放浪の
              旅を続けての、今。極小の工房を持ち、それなりの知識やら工夫やらも身に付き、
              考えてみればこうなったワケだ。こうしたかったんじゃなく、こうなってしまった。
              突き動かすなにかがあれば作る側一本で行ったんだろうけど、そうならなかった
              (なれなかった)のは、突き動かすなにかがなかったからに他ならない。そう思えば
              覚悟も決まり今の環境をすんなり受け入れることが出来るってもんだ。

               狭い世界だけどいろんなデザイン関係者が集う学校でも、考える側と作る側に二分
              される講師は多い。工芸の世界では両刀遣いはフツウだけど、デザインの世界では
              あまり見当たらない。じゃ、そのデザインの世界って奴は一体どげなもん? という
              問いは残るけど。ま、あくまでも私感だけど。考える側はあ〜したらとかこ〜したら
              と言うけどさ、いざ作る段になればうまくゆかないかもしれない。作る側にしてみれば
              コンセプトやイメージといった抽象的なことを形に具体化することが苦手。職種が
              増えれば分業化が進めばそれぞれの能力は向上するかも知れないけど、それを合わせる
              こと息の合う相手を見つけることはなかなかムズカシイ。そんならいっそのこと一人
              の中に両方があれば無駄も少ない。もちろん、数人の話し合いでの成果はスバラシイ
              もんだし、一人両刀遣いは限界もあるだろう。そんなことァわかっとる。わかった上で
              こうなってしまった私は納得するんだ。

               またも話しが逸れてしまった。


               2分割したモノも出来た。でも、合体したものと微妙に異なる。刃物の入り具合が
              違うからどうしても同じものは出来にくいの。でも試作であんまり丁寧なものを作って
              しまうと後が大変だから、そこそこで止めておく。これでダメならしかたない。


               同時に他の脚もこの通り。


               上に付いてるヘンテコなものは取っ手だ。これがないと塗装するときにやりにくくて
              困る。ネジの永井さんでおせ〜てもらって、大変使い勝手が良いのでありまする。

              チビた両刀だけど、とにかくこれでやってゆこう・・・・・・・・な、店主でした。

              長過ぎるんじゃない?

              0
                 小田原からの帰路、横須賀市秋谷にあるエスケープに立ち寄る。東京から近いとはいえ
                そこそこ時間はかかるからそうそう訪れることはできないけど、こちら方面に出掛ける時
                にはよほどのことがない限り立ち寄る店。店は二階だけど、一階には同じ年代の卒業生の
                店もある。ブルーコーンパーティだ。小田原を後にして、一応☎しとくか、相手はT中君、
                一階の店のオーナー。はいはいはい!  と、相変わらず元気イイ。この店は日曜日しか営業
                していない、話し始めてすぐに「先生、ブログ長過ぎるんじゃないかい」と言われてしまう。
                日頃は鎌倉彫りの修行、日曜日は革とシルバーアクセ作りに忙しいんだけど、珍しく卒業
                制作みたいなモンを作ったから私に見せたくて、でもメールアドレスがわからない。で、
                あちこちを調べてFACTIOのHPをめっけて、ブログを読んで「こりゃ、長過ぎるゼ」と。
                う〜む、日増しに長くなってきてるのは感じていたんだけど、ズバリ指摘されてしまった。

                 そうかい、やっぱ。長いかい。そうだろうなァ。でもね、私自身が一人事務所なり工房
                なりで仕事し続けていると気晴らしの方法があまりないのよね。TVは観れないし、音楽も
                いつも流れているから日常になってる、気晴らしの方法は他人のブログが唯一。でも、
                コンスタントに書いてくれる奇特なご仁はそうそう居なくって。だから、ひょっとして私と
                同じような状況の方々が私のブログが気晴らしの役に立ってるんじゃないかと思うと、つい
                長くなってしまうんだ。だって、私が楽しみしてるブログはみ〜んな短いんだもん。短いと
                煙草一服保たないからさ、物足りない感満載だからさ。

                 思い切って超短い記事もオモロイかと一瞬思ったんだけど、それはまるでオシッコを
                ちょっぴり出してすぐ止めるような感じで「なんだかな〜」だし、出たい(書きたい)モノ
                を押しとどめて我慢するってのもツライし。第一、そんなこと意味ないでしょ。残尿感ならぬ
                残記感が心に溢れてどうにもならん。それが気になってストレスが溜まり仕事にならんの
                ですばい。だから、私はわたしの道を行く、長くてけっこう、飲むなら乗るな読まんのなら
                見るな、でゆくっきゃない。改めてそう思ったの。

                 で、ブルーコーンパーティでダベって、二階のエスケープに移動。約束していた木の皿を
                届けるために。まだまだ暑いころにメニューの話しかなんかになって、そんじゃ私が皿を
                作ってくるからそれでメニューを考えればいいんじゃない、とかなんとか。それがようやく
                果たせた。約束してそのまま放置、時が過ぎていつのまにか忘れちまうなんてことはよくある。
                多くの人はそうだし、それをとやかく言うつもりはない。でもね、そんな空約束は好きじゃ
                ない。そのうち遊びにゆくよ、の、そのうちっていつ頃までなの? また、逢いたいね、の、
                またの賞味期限はどれくらいか? そんなことに目くじらたててるわけじゃないし、人の
                それを批判する気はさらさらないけど、私は果たさないとイヤなんだ。

                 「そのうち」は1〜2ヶ月ぐらいか、「また、逢う」時期がずれ込んだとしてもメールか
                なにかで息継ぎしないと気が済まない。行くといったら行く、行く気が薄ければ行くなんて
                言わない。また、も同じことでね。日頃使う言葉というのは大体に於いて軽いもんだけど、
                重く受け止める人もいるだろうし、期待を持つ人もいるだろう。それを裏切っちゃイカン
                のではないか。ことの軽重はあるけど、いささかの罪とも言えまっせ。そんな人には
                なりたくない、なんせ64歳だからね。部屋は散らかっているけど約束はきちんと整理して
                おきたい。人と人の信頼はそういうとこから崩れるもんだし、蟻の一穴という格言を軽視
                してるといつのまにかどうってことない友人とも呼べないうす〜い関係のつながりでしか
                人と付き合えなくなっちゃうんじゃないか。

                 またしても充分長い記事になっちまってるなァ。

                 木皿を渡し、夕食を食べる。店の犬とお客さんの犬二匹がところかまわず走り回っている。
                噛みつかれそうで犬は恐いんだ。でも、大丈夫ですよと言われ手を舐めさせたりして。店主
                ケンタ君は東デ・インテリア科の卒業生。私に教わったと言うけどぜんぜん記憶にない。
                学校時代は遊んでばかりいたと言うけど、店を営んで10年くらいだから立派なもんだ。
                すでにアタイの先を行ってる。長年やってるけど一向に客あしらいに慣れることもなく、
                相変わらず恥ずかしがり屋発揮しまくり。でも、それがいい、店に合ってる、店主のキャラ
                が店に横溢して居心地のよい雰囲気が醸し出されて、大袈裟にいえば風格みたいなもんも
                感じられる。私は好きだなァ、こういうの。あくせくしてなくて、何時間いてもイヤな顔
                なんかこれっぽっちもない。時間の流れ方がゆっくりで、喧噪とは別世界。

                 食事も終わり、グダグダしてたらおずおずとケンタ君が「コーヒー飲まれますか?」と。
                木皿のお礼に、と。いや、それほどのもんじゃないし、作ってる途中で一部欠けてしまった
                から。内心そうは思うものの、せっかくの気持ちを断るわけにはゆかない。みれば同行の
                二人の美嬢も困り顔、どうしよう? がありあり。こういう提案に慣れていないから困惑
                丸出しだ。飲みたいことを確かめてお言葉に甘えることになった。そうするうちに一階の
                T中君が帰ることを伝えに来る。やんちゃでなんも考えないで生きてるように見えるけど、
                そうじゃない。相手の心を思いやることも充分できるし、礼儀もきっちりわきまえてる。
                それはケンタ君でもおなじこと。自立し自活し立派に生きとる姿にアタシャちょっぴり
                感動するワケ。自分の力で精一杯ガンバッってることの素晴らしさ。そんなことは誰でも
                やってることなんだろうけど、そんなことは当たり前なことなんだろうけど、そういう
                なにげない日々のことにカンドーしてしまいます。そういう人と知人の関係を保ち仲間に
                入れてもらえることに無上の(大袈裟でなく)喜びを感じ、翻って自分の生活を考える
                糧になることの連なりで生きて行く。それでなんの不満もないのだわ。

                 東デでの教師生活も長いけど、こういう人々と知り合えて付き合いつづけることが
                出来てることだけで良しと思うワケ。以て瞑すべし、なんだ。氷山の一角、数人の卒業生
                しか付き合う人はいないけど、氷山の下のたんまりな卒業生なんかどうでもよろし。
                一角だけで充分、まったく充分だからね。

                さて、スッキリして仕事に戻ろうかい・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

                 

                道楽の極み

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                   世に数々の道楽はあれど、金銭的にも教養の点でも上位に鎮座するのは普請道楽だろう。
                  思い浮かぶ道楽は、「女」「食い」「着」などがある。女性に熱を上げて熱中、次々と結婚
                  して離婚してはすべてを差し出して丸裸になった嵐寛寿郎。立派だぜ。生き物相手だから
                  大変だ。食の世界に人生を賭けた魯山人。己の感覚を頼りに未知なる味へのあてどもない
                  旅路。これはこれで生半可な心では出来得ない。着物はどうなんだろうか? ブランド漁り
                  に血道をあげる昨今、単なるブランド信奉者じゃイケマセン。やっぱ、自分の感覚を信じて
                  注文して作らにゃアキマヘン。そんな人物居たっけ? はて誰でしたっけ?。
                   普請とはすなわち家を建てることを趣味とする方々だ。今じゃ、マンションが王座に君臨
                  してるみたいだけど、やっぱ土地つき、自分の思い通りに、お金を縦横無尽に使いまくる
                  一軒家が王道ではないだろうか。それ観にゆくってわけじゃないけど・・・・・・・。


                   同僚の講師H上先生からの案内に誘われて一路。向かうは小田原だ。途中、マックの
                  ドライブスルーで買い求めたコーヒーと軽食をいただきつつ、BGMには大滝詠一だったか。
                  西湘バイパスを飛ばしドライブインで軽い昼食の後、いよいよ市内。関東の雄・北条の城を
                  攻めるは徳川12万の軍勢、音に聞こえた小田原城にFITは軽々と我々を運ぶ。


                   小田原城に隣接した目的地。清閑亭か?


                   清閑亭だ。木彫りの門標、贅沢なもんだ。腐るからね木は。文字だってだれかに頼んで
                  のもんなんだろう。


                   生憎というか、工事中なのだ


                   目的地は建物なんだけど、そこで開催されている小田原の木工作家たちによる展覧会が
                  案内された主客。受付には誰もいない。それにしても銅の樋が眩しいぜ。金ぴかだ。
                  ズンズン遠慮なく入り込む。

                   3〜4室に展示されている作品を観る。小田原と言えば寄せ木細工、手の込んだ精緻な
                  作品が並ぶ。小さなモノは爪の先のような小箱、茶碗サイズも、皿もあり、大きなものは
                  スツールだ。伝統に裏打ちされた作品たち、伝統の意匠を身にまとっていれば安住である
                  けど新味がない。新味を求めれば妙に落ち着かず居心地が悪いようにも見えなくもない。
                  伝統を今に生かすことの難しさ、ここが肝なんだろうか。手鏡の裏であればしっとり
                  しっくりだけど、スツールになるとぎくしゃくしてる感が溢れ出てる。よほどの手練で
                  なければうまくまとめること、至難の技なのではないか。

                   なにか一つでも買い求めたいと、

                   これを買うた。26センチ四方の箱、蓋はない。

                   ひっくり返すと底板が引き出せるようになってる。う〜む、何に使うのか??
                  明らかに展示会のために作ったものではなく、注文品の残りかなにかの試作か。
                  使い方がわからないけど500円という金額に降参して。武周木工、その昔ちょっとだけ
                  関わったことがある会社だし、手紙を出して聞いてみようか。使い方を。

                   建物の中を自由に観てまわる。二階、水屋があるからお茶を出すんだろう。床の間の
                  床板が素晴らしい。松の一枚板だ。今じゃ入手不能、買えたとしても高級外車と同額
                  ぐらいは優にするに違いない。めぐりめぐって一階の主室とおぼしき部屋に。

                   10畳か12畳か、隣りにも同じような部屋がある。中央に堂々の座卓のなんと巨大な
                  ことよ。長さは3メートルはあるだろう。解説を読んだら別のとこから持ってきたと。
                  そうだろうなぁ、この部屋には大き過ぎるもん。


                   脚も太いぜ。角の木組みも複雑だ。貫(ぬき、下の横木)と脚の接合部が丸くなってる。
                  これ、大変なんでっせ。直角に組んであるんなら楽なんだけど(それでも大変だけど)。
                  それにしても、鋭角な角がピタリと決まってて気持ちいいっす。


                   あまりにも長いから途中に脚がある。裏を覗いたらまるで建物の土台のような骨組みが
                  あって「そりゃそうだろう」と納得。それにしてもこんな広大な板(もちろん天然の)を
                  カンナで真っ平らに削ることができることにウットリしてしまう。もう平伏するっきゃ
                  ない。


                   むろん庭もある。高台だから海が一望、はるか沖合に見えるのは大島と同席のご夫婦に
                  教えていただいた。もっと晴れてりゃクッキリなんだろう、昔なら人家も少なかった
                  だろうから砂浜も見えたんじゃないか。思いを馳せることしばし


                   庭に出てみた。これも見事な石で仰け反ってしまう。きっとあちこち探し回った
                  んじゃないだろうか。高級外車何台分なのか? 下衆の勘ぐりで情けなし。


                   もう一方の石もスバラシイ。言うことナス。


                   同行の2嬢に庭に出る事を勧め、しばしもの想いにふけっているのか? いずれも
                  私の知る限り、東デ在校生の中ではピカ一の存在だ。H上先生もご存知の両人、後ろ
                  姿で当てたらほっぺにチュウのおまけがあるかもしれません。どうですか、H上先生
                  わっかるかなァ〜。


                   庭に面した板戸には見事な絵が。むろん一枚板だ。湯水のごとくお金を使ってるなぁ。
                  使いっぷりが気持ちいい。こんな友達が欲しい・・・・・。


                   建具もいまだ健在、なんて細いんだ。むろん杉材だろう。下の写真には網戸がある。
                  触ってみたら金属の網。真ちゅうか? 今どきの樹脂製じゃない。なんか、なんでも
                  かんでも良く見えてしまう。


                   欄間だ。この建物は別荘、それも夏専用なんだろう。風通しを良くする工夫が満載だ。
                  だから冬は寒くて困るに違いない。でも、冬の別荘もあるだろうからなんの問題もない。
                  きっと、そうなんだろう。

                   こんな贅沢な方々が日本の文化を支えていたことは疑う余地はない。昔っからそういう
                  もんだし。金に糸目をつけない=名人が腕を振るえる、ってこと。万事平等の世の中、
                  それはそれでイイこともいっぱいあるけど、こと文化ってことになれば喜んでばかりは
                  いられないってもんだ。小金持ちが頑張ったところでたかが知れてる、やっぱ大金持ち
                  がいないと伝統は守られない。しかも、大金を持ってるだけじゃだめ、趣味や教養も
                  たっぷりでなきゃ発想も貧相でどうしようもない。お金を誇示するだけってのは論外
                  もんだけど、こういう贅を自慢するんなら大いにけっこう。どんどんやって欲しい。

                   世の中すべからく便利で使い道にこだわる傾向に流れているけど、美しい、豪奢な、
                  粋をつくす、ことにはとんと無縁になって久しいんではないか。狂う人もいないし、
                  何事もほどよいバランスで生きて行く人が多くなった気がする。私もその一人で偉そう
                  には言えない。けど、せめて心の中だけでも狂ってトンデモナイことを考えたいと、
                  思っているワケ。

                  しばし豪勢なひとときを過ごさせていただいた・・・・・・・・な、店主なのダ。

                   

                  Beautiful 梱包

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                     数日前からモーツァルトだけを聴いてる。FACTIOには2つのオーディオあり、地下が
                    富士山ならば一階にあるのは高尾山か、金額もさることながら、なんと言うてもたっぷり感
                    がまるで違う。アンプも雲泥の差ならばスピーカーのデカさも違うからしょうがない。
                    高尾山には高尾山の魅力があり、富士山には富士山の魅力がある。比べても意味がない、
                    どちらもイイんだから。で、モーツァルトを聴き続けているのは地下の方。一階には5連奏の
                    CDデッキがあるけど、こっちはブルース。長時間聴けていいんだけど替えるのが面倒という
                    弱点もある。なにごとによらず長所ばかりとはいかない、欠点は長所と裏表だから。

                     昨日今日、モーツァルトを聴きながら美しい梱包に励んでいたの。件のKIOSKをウィーンに
                    送らなくてはならず、いよいよ差し迫ってきたという時間に背中を押されて。彼の地では恒例
                    のクリスマスイベントにこれを使いたいという。SAL便で2週間ほどかかるからすでにギリギリ。
                    梱包は美しくなくちゃイケマセン、が店主のモットー。どうしようもなく手を抜く時もあるけど
                    今回の相手はデザイナーのクリスだから気合いも入るってもんだ。しかも、海外だし。だれも
                    梱包に美は見いださないだろうけど。それぞれの担当者は膨大な荷物の処理にそれどころ
                    じゃない。それはわかるけど、晴れての旅立ちならばそれなりのことはしてやりたい。ってこと。
                    美しい音楽を聴きながら作業すれば自ずと作品も美しくなるんじゃないか。音楽を何かの効用に
                    してしまうなんて、音楽に対して失礼この上もないことは充分承知している。けど、無限の
                    豊かさを内包する音楽ならば多少のお目こぼしもあろうってもんじゃないかしら。充分尊敬もし
                    敬愛している音楽様ならば「よきにはからえ」と言ってくださるだろう。


                     まずは脚の塗り直し。なんか色褪せてる感じがしたから。これは一昨日の作業。水性染料
                    とはいえ乾燥にはそれなりの時間がかかる。


                     切断した脚は、相番を書き、穴をあけ、ネジで片方だけを固定する。もう一方は現地で
                    固定してもらうために下穴だけをあけておく。


                     黄色いドーナッツも塗り直した。こんな感じで肩ひもが取り付けられる。


                     まずは90センチ角に納まるか否か。ホームセンターで買った5ミリの通称プラダン
                    (プラスチックダンボール)を敷き載せてみる。当たり前だけど、OKだす。こんなとこ
                    でつまずくアホはいないだろう。


                     その上にあれやこれや載せてみる。面積は大丈夫だけど、高さがわからない。


                     高さがわかったら、もう一枚のプラダン2枚合わせで枠を作り、仮接着。


                     底に敷いいてみたらこんなふう。いや、デカイな。大丈夫かな? プラダンで?
                    重そうだし、送料もけっこうなもんになるんと違いまっか。心中穏やかではないけど
                    とにかく梱包しなけりゃ始まらない。


                     プチプチで包み、すべてを入れこんでみた。


                     組み立て説明書


                     出来上がりだ! どうだ、これなら文句ないだろう。

                     一服してふと隣りの工房を見たら、なんと!! 入れ忘れた部品があるじゃないか。
                    なんてこったい。

                     これを入れ忘れた。


                     ちょっと切れ目を入れてそうっと入れる。

                     この最中、思い出したのは昔の怪我の治療のこと。18年ほど前に学校の手押し鉋盤で
                    左手の中指の先端を削ってしまった。パンッと弾かれ、見たら指先が数ミリ欠けている。
                    あわてて近くの病院に駆け込み、とりあえず手術。欠けた指先あればくっつくんだけど、
                    なんて言われたけど、そんなものあるはずない。削ったんだから。で、だんだん肉が
                    盛り上がってきて直ったかと思った時に、指先に骨の先端があり皮との間に肉が足りない
                    から、先端の骨をペンチみたいなものでパチンと切るっていうんだ。げげ、縫合箇所を
                    もう一回切開して骨をむき出してパチンかい。いやもう思い出したくもない記憶です。
                    麻酔してあるから痛みはないけど、骨をパチンするときにショックが肘にくるんですよ。
                    それがなんともいえずイヤ〜な感じで。今でもまざまざと思い出す事ができる。

                     さておき、いそいそといつもの郵便局に持って行ったら、大きすぎて送れないんだ。
                    サイズ条件よりも16センチオーバーしとるんだ。あいや〜、めげるね。いつもの局員は
                    申し訳なさそうだけど、な〜に、悪いのはこっちだかんね。再び持ち帰り、プラダンを
                    買いに行き。再梱包にとりかかる。

                     2個に分けるために、大手術。左の薄い方は黄色のドーナッツだから問題はない。
                     問題は右側の厚いほう。

                     こまごましたこれらが入る。寸法を決めるのが面倒だ。寄せたり入れ替えたりして
                    最適な配置を考え、外寸を決め、元の枠を切断する。


                     思ったよりもカンタンに出来上がった。でも、最初の美しさはどこへやら。テープ
                    貼りまくり、シワがより、決して美しいとはいえない。散々な仕上がりで目論みは霧散。
                    うまくゆかないもんですわ。


                     送り状を書いて、今度こその意気込みで郵便局へ。デカイから重さを量るのも一苦労。
                    秤を床に降ろしたり、自立しないから支え方を考えたり、けっこうな迷惑で申し訳なし。
                    でも、無事旅立った。送ってしまえばこっちのもの、後は野となれ山となれだ。私には
                    なにもできないからね。クリスマスまでに届かなくちゃならない、ので、結局EMSで
                    送ることに。二個で13kgぐらい、〆て25,100円の送料。大体一週間ぐらいで届く予定。
                    チャンチャン。

                    あちらでの活躍勇姿が楽しみだなァ・・・・・・・・・な、店主でした。
                     

                    屑入れの作り方

                    0
                       家の近くに出店したZIRAさん。この前行ったとき、話しが屑入れになり、出来たばかり
                      で「ないんですよ、屑入れ」と。そんなら腕試し。作ってみようと思い立つ。四角い箱の
                      屑入れだから材料はベニヤになる。たまたま適当な板があったので、早速。6ミリの厚さの
                      シナベニヤで、いざ。


                       まずは4枚の板を。ショップのハンガーとテーブルの間に置かれるので22センチ角だ。


                       板は45度に切断され、ボンドだけで接着固定する。多分大丈夫だろう。ホントか?


                       底面は3ミリのベニヤ。それがはめ込まれるように欠きとる。残った板は2ミリ程度。
                      薄過ぎるで、まったく。大丈夫かいな?


                       ボンドをつけて、仮組立て。仮固定はセロテープ、そうしないとパタパタ倒れてしまい
                      ますんで。テープは真ん中あたりで、はしっこ(上下って意味)はベルトクランプを掛ける
                      から、テープつけちゃうと外せなくなっちゃうし、いろいろ面倒なので。


                       ここで登場するのはベルトクランプ。久しぶりだな、コレ使うのは。上下は樹脂製、
                      真ん中は荷締め用のガッチリタイプ。いずれもホームセンター。樹脂製は締め付けが
                      弱いけど、こういった軽量級には締めすぎず最適。ベニヤが薄いので、上下二本だけ
                      だと真ん中がピッタリとはゆかない。やはり最低3本で締めないとならない。それに
                      してもベルトで締める=団鬼六の緊縛の妄想がモクモクと涌き起こる。「ええい、
                      言う通りにせんかい」思わず優しくも暴力的になってしまうのは毎度のこと。

                       ジワジワと締め上げつつ、45度の合わせ目のズレを直す。あっちを直せばこちらが
                      ズレ、再び直して、さらに直す、の繰り返し。くっついたら最後二度と修正することは
                      できないから、ここはくどく慎重に。


                       45度がピッタリなった段階で角が90度になっているか、を確認する。一見ピッタリと
                      合わさっているようにみえても、90度になっていないことは過去の失敗で学んだもんね。


                       そこに3ミリベニヤの底板をはめこむ。


                       珍しくうまくいったわい。隙き間はみじんもありませぬ。ここまで一切の失敗はない。
                      すべての材料は軽量極まりないから、軽い軽い。


                       ボンドをつけて、上から重し責め。釘を打ってもいいんだけど、板が薄いから釘が
                      あらぬところに出てしまうのがコワイ。重しは壜に入れた活字だ。小さな活字を小分け
                      して重しに使うことはしばしばある。重宝ですよ、コレ。


                       接着している間に蓋の切り抜き。この穴からゴミをポイするの。穴の大きさでしばし
                      考える。小さいと捨てにくい、大きいと中が丸見え、5ミリ違いで3サイズをコンパスで
                      描き、最終的に直径11センチに決める。なんでもないことだけど、昔に比べて確信を
                      持ってサイズを決められるような気がする。けっこうムズカシイんですよ、バランスが。


                       待つ事数時間。ホントは一晩置くんだけど、ま、いいかって。ベルトを外し底面に小片
                      をボンド付け。小さすぎて圧着できないから、放置プレイで乾き待ちなんだわさ。


                       ひっくりかえすと、こういう感じ。底が真っ平らでの、床にベタ置きはない。いささか
                      でも持ち上げて安定を良くする&浮いているようにすれば軽快感が生まれるし。


                       ザックリ出来上がったのじゃ。上面の手前と向こうにちっちゃな□、これは反対側にも
                      付いとる。ひっくり返しても同じようになっとる。蓋を置いたときにピッタリと箱に嵌って
                      ズレないようにするためのもの。4カ所ならさらにピッタリとズレ止めできるけど、嵌め
                      にくくなるし四隅に4個のポッチじゃうるさい。適当においてもスンナリ入るのが大事だし
                      ズレ止めといったってそう神経質になるもんでなし。

                       と、ここで空腹に耐えきれなくなって夕食の準備に向かう。今夜は、オムレツだ。トマト
                      ケチャップを間違って2本買ってしまったので食べなくてはならない。オムレツ以外に使う
                      アイデアがないから、当分食べ続けることになるだろう。人参とじゃがいもの皮を剥き、
                      刻んで煮て、玉ねぎも刻んでひき肉と炒める。オリーブオイル+ニンニク、最後に塩少々、
                      黒胡椒で味付け。それらをボウルにとり、フライパンを洗ってから油で卵をとき、そこに
                      具を載せて、皿にグルリンコとひっくり返せば出来上がり。パセリとキュウリで美味しい
                      夕食の始まりだ。ウマイぜ。食べながらフランスはパリへひとっ飛び。世界街歩きはオペラ座
                      近辺をお散歩。腕を組んで歩くのは中嶋朋子。この番組のナレーション陣ではピカ一だ。
                      いろんなナレーターが登場するけど彼女一人で充分、他はいらない。文珍なんか最悪だし。

                       閑話休題。で、屑入れ。

                       あちらの店に持って行き確認していただいて、色を決めたら即・染色。こんな感じに変身。
                      写真写りが悪すぎる。もっともっときれいです。

                       こんなふうに木目が浮き出て、色味もなかなか、かなりイイ。


                       中は適当に遊んでもいいってことなのでオレンジに。地下とおんなじじゃんか。なんか
                      アイデア乏しいなぁ。始めっからツートンにしたかったし、板の角で色を分けれることを
                      確認したかったの。でも、やはり予想通り滲んでくっきりと色分けすることは出来ませぬ。
                      くっきり分けるには境い目に溝が要りますもんね。やっぱりね。そうだと思った。


                       蓋をすればこんな感じ。覗けばオレンジが見える。でもゴミが溜まれば隠れる。まっこと
                      奥ゆかしいんでアリマス。まだ完全に乾いていないから黒く見えるところもある。しかし、
                      ま、こんなもんだろう。なんたってタダだし色も選べるし。文句のあろうはずはない。

                       店に行く前にブログを見たらNYのステキなキャップがあった。ウ〜ム、マズイなぁ。
                      相手が古着屋だから行くたんびになにかしら見てしまう。それらがいずれも好みのもん。
                      と、きちゃうから買いたい衝動を抑えられるのかしら? 今日だってカッチョイイ靴が
                      あって、どうしたもんかって具合だ。そんなこたァどーでもいい。問題は屑入れだ。念願の
                      屑入れの世界にようやく第一歩踏み出すことができたのは喜ばしいこと。これもZIRAさん
                      がきっかけを作ってくれたから、感謝せねばなるまいってもんだ。いっそのことこの屑入れ
                      の名前をZIRAにしてみようか? そうだ、そりゃいい、納品したときに相談してみようっと。

                      ってなこと言っちゃって・・・・・・・・・・・・・・・・・な、店主でした。

                       

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