深夜にドッキリ

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     仲良しに作業台を、ということで久しぶりに学校へ。学校はすでに夏休み、
    だけど熱心な学生は工房に馳せ参じ作業するから、工房は解放されてる。作業台
    そのものが学校に置いてあるから行かざるを得ないんだわさ。午後になり、ふと
    思い立って友人T野井氏に☎。水準器のようなものを借りようと。え〜ですよ、と
    快諾していただき、学校近くの会社まで出迎え。せめてものお礼、ご自宅まで
    送って差し上げよう。帰り道々いろいろ話が弾み、中目黒・バランチェッタの
    外壁を見ようと立ち寄って、軽く飲んで食べ、無事送り届けて、こっちもご帰館。

     何気なくファクティオに、暗闇で☎がチーカチカ、留守電かと思えばFAX。

     大至急の大が「だ」になってる。慌ててるのかな? 急いでるんだろうな。
    送り主はインテリア茶箱クラブなる団体のT山嬢、あっさりな性格でユーモアも
    充分身に付いてるアタイ好みな女性。ならば、早速作ってあげんべえ。すでに
    11時過ぎ、そのままの服装で旋盤加工開始!

     必要なのは16個だけど、下加工してあるのが20個ある。コンパスで軸径を
    書き、高速回転で削りまくる。災難は忘れたころにやってくる、半数削ったころ
    突然回転が止まってしまったのよ。え〜っ! マジっすか!! ウンともスンとも
    言わない、困ったぞ、どうすりゃえ〜の思案橋。慌てちゃイカンとまずは一服。
    どうせよう。目の前が真っ暗とはこのこと、久しぶりのドッキリに心は波立つの。

     緊急指令の脚製作、時間はない。買った店は静岡、明日行かなくちゃならない
    のか、イヤだな、それ。一人車を走らせたくはないし、時間もお金も、そんな
    余裕はないのんじゃ。

     これが旋盤で、左に取り外したスイッチ部分。どーにもできないとは知りつつ
    開けてみればわかるかもしんないと望みは一縷

     やっぱな、さっぱりわからんのよ。一応ヒューズは切れていないこと確認、
    どこも焼損の跡はない。アンプの師・mazdaluce3000氏のとこに持ってゆく?
    妄想アタマは暴走するんだのっし。

     ためつすがめつ、さっぱり手立てはないけどなめまわすように目視チェック。
    ん? こりゃなんだ! スイッチ後部に小さなボッチがあるじゃないか。
    もしやと思い、これを押してスイッチON。どひゃ〜動いたやんかいさ〜。
    偉いぞVERIOK 偉いぞオフ・コーポレーション。過度の負担がかかった場合、
    このボッチが作動して機械に一休みさせようということかい。
     気を取り直して製作開始が24:30。こんどは慌てず騒がず低速回転でジワリ
    恐る恐る削る事しばし。深夜一時過ぎに20個削り研磨も終わり、ヨカッタっす。

     で、一夜明けた今日だ。予定では、ガッコ行って作業台作ろう、したけど
    考えてみれば年間720個、毎月60個ほどの契約をぜんぜん実行してない。他の
    仕事にかまけてなんもやっとらんのよ。そのあげくの催促ってことだからさ、
    ここは一番マジメに取り組まなくちゃならんぞ、と。なんといってもこの脚は
    アタイのメシの種、ドカンな儲けにはならないけど、毎月定期的な収入には
    なるからな、やるときはやんなきゃアカン。そう思い直して、地下に籠って
    削りケズケズすることにした。

     東京新聞で紹介されていた「野火」、ほとんど激賞に近い内容で、こりゃ
    是が非でも観に行かねばなるまい。

    ってなこと言ってその気になって・・・・・・・な、店主でしたあ。
     

    ルベン・シメオ Who are you?

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       最寄り愛用の下丸子図書館が耐震工事で長い休館状態、しかたないから2駅先の
      大田図書館へ。すでに全集を3度も読破してしまった藤沢周平を再々再々読のため。
      全集は重い、寝ながら読むのはツライ、ってことで文庫本。こんなに何度も読む
      作品はない、筋もあらかたご存知、でも読みたくなる。筋を知ってるということは
      筋以外の魅力があるってことで、それは何かと問われれば空気感なんですばい。
      江戸の町を歩いているような現実感はまったく素晴らしいとしか言い様もなし。

       ネットで予約、仮設下丸子図書館で借りることもできるけど、やっぱ実物を手に
      とって選びたいし、ついでにCD借りようとの思惑があってのこと。でね、先日も
      赴いて文庫二冊借り、CDを散策していたところルベン・シメオなるトランペット
      吹きを発見。クラシックの世界でトランペットといえばハイドン、これは動かない
      ところ。トランペット協奏曲変ホ長調、誰がなんと言おうと名曲であることは
      疑う余地はないのと違うか。そんなことで借りて聴いたわけだ。

       現在23才、なんてこったい若いじゃんか。CDの一文に8才のときヴィーゴ市
      主催のコンクールで一位、それを機にソリスト活動開始、16才でシュツットガルト
      で文化賞を受賞とある。ウ〜ム、居るんだな天才。それもむべなるかな、この
      唇がスバラシイ。ぽってり厚きリップから奏でられる音はいかなるものか。
       聴いてみたらイイんだ、これが。きわめて柔らかく金管のとげとげしさは皆無。
      こうでなきゃいけませんや、至極納得なアタイ。久々に堪能させていただいた。

       さらに一文「モーリス・アンドレのマスタークラスを受けた際、その才能が
      巨匠の目にとまり(※正確には耳にだろう)、唯一人の生徒として研鑽を積んだ」

      なるほどなぁ、アンドレの愛弟子かい、ど〜りでまろやかな音であることよ。
      といったって師匠と弟子は別人28号だから音まで似る事はないだろうけどさ。
      そこはそれ、アタイの思い入れってことで聞き流していただきたいのでアリンス。

       ほいでもっての師弟対決、シメオ VS アンドレ。今回、あらためてアンドレを
      調べてみたらフランス人なんだね。管楽器といえばフランス、歴史と伝統がこんな
      天才を生むのか。そういえば自衛隊ブラスバントは、空軍がフランス、海軍が
      アメリカ、陸軍がドイツの影響強しということだったな。たまたま入手したCDで
      三軍の聴き比べしたらば、音色が違うことに納得したことがあったことを思い出す。

       トランペットはハイドンならばクラリネットはモーツァルトじゃないっすか。
      晩年頃のクラリネット協奏曲はまさに絶品、ああ死ぬまでに聴いてみたいなあ。
      ってことでU-TUBEで調べてみたら以前BSで観たシャロン・カムめっけ。もろ肌
      脱いでのシャロン嬢、クラリネットもフツ〜のより長い、低音が出る、まったく
      もって絶賛の嵐だし。

       調子に乗ってホグウッド君も紹介しちまおう。高校生の頃からバロック音楽の
      ファンであり続けたアタイ、なんだかんだとレコードCD聴き比べた結果、やっぱ
      クリストファー・ホグウッド率いるエンシェント室内管弦楽団に尽きるなと
      思い至ったのはずいぶん前のことだったなもし。有名なビバルディの四季でKOされ
      以来買いあさったもんでっせ。でね、あるときモーツァルトの宗教音楽で入手した
      エマ・カークビーなる女性にまたもやKOされひれ伏したのよね。あのホグウッドが
      共演するんなら悪かろうはずはない、絶対に。と思って聴いたらば、これが凄くて、
      泣きましたね、アタイ。エクスルターテ・ユビラーテだ。

      せっかくいろんな音楽があるんなら聴かない手はない・・・・な、店主でした。

      旦那芸の至宝

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         「商家の主人などがなぐさみに習いおぼえた芸事」これが旦那芸と言われるもの。
        つまり素人ってことでしょ。あるいは素人に毛が生えた程度のものというのが、
        一般的な理解じゃないっすかね。そいじゃ、素人と玄人の違いはなんだろ。上手い
        下手ってこと? でもな、並の上手さでは玄人って言えないだろ。人並み外れて
        いなけりゃダメなんじゃないかしら。

         そんなことをつらつら思う今日このごろのアタイ。理由は大瀧詠一だ。最近に
        なって愛車FITで聴く音楽は大瀧クンばかり。他は全部消してしまった。なんで?
        アタイにもようわからんけれども。思い当たるのは飽きないってことしかない。
        何度聴いても飽きないんだ、これがさ。どうしてなんだろう。およそ10才からの
        音楽鑑賞歴は55年になるけど、いろんな音楽聴いてきたけど、今はそおいうこと。
        大瀧君の直系筋にあたる山下達郎、あるいはラッツ&スター、遠縁の来生たかお
        もダメ、何回何十回も聴き続けること叶わず。相性も大きく左右してるんだろう。
        そんなことで大田区図書館で5枚のCDを予約、とことん飽きが来るまで聴いて
        みようと発心したのでアリマス。なんて大したこではないのよ。

         筒見京平は玄人だと思うけど船村徹は違うよ〜な、あるいは阿久悠は玄人で
        松本隆は違うよ〜な、気がする。それはなんとなくこれまで抱いていた私の感じ。
        さらに考えてみるその違い。つまりは幅広さなのかしら。なんでも来い!どんな
        もんでも承りまっせ、さ〜さ言うてみなはれ、キーワードとかイメージとか、
        ご要望次第ですてきな作品をご提供いたしやしょう。これが玄人つまりプロで、
        自分が志す嗜好の世界を中心軸にしてでしか表現出来ない、あるいはしたくない
        というのが素人。そんな素人でも旦那芸でもスバラシイ方はおられるわけで。
        この違いのような気がするんだわさ。例えていえば守備範囲が固定されているか、
        どこでも守れるユーティリティプレーヤーなのか。そいじゃ外野しか守れず
        ヒットしか打てないイチローは旦那芸なの? いや、そうではないと思う私が
        いるし。困ったもんだ、ようワカランのだ。すでに私の考えは破綻しかかって
        いるし、この記事も怪しいものとなりつつあるってことかいな。

         その大瀧しゃん、なんたって至芸といえるのはロング・バケーション。これに
        尽きる。コニー・フランシスに仰け反り、ベンチャーズやらビーチ・ボーイズ
        もお好みであったに違いない。あるいはパーシー・フェイス・オーケストラ?。
        避暑地の出来事なんて曲はズバリ大瀧サンとオーバーラップしちゃうんだけど。
        曲を聴いているとそこかしこに転用されているからな。そして、なんといっても
        クレイジー・キャッツ。笑いおふざけ満載なるもお下品にはならず、美しい
        メロディとアレンジ、声もおっとりやわらかく、いとけっこうなり。
         なんてアタイが万言と費やしたところで彼の音楽を的確に表現する事なんか
        できないこたぁわかっとるのョ。

         アタイ小6のみぎり、最初に聴いたのがプラターズだった。おかげで、すっかり
        刷り込まれて、以来音楽鑑賞の底流にはこういった楽曲が流れているんですわ。
        ほぼ同時代に、ほぼ同じような曲を聴いて、クレージーで笑い転げ、それらで
        今のアタイがある。だから大瀧しゃんの音楽に飽きないんだろうか。そんな
        カンタンなことじゃないんだろうけど、当たらずとも遠からずって気がね、する。

         表に出る事もなく仲間内でワイワイ言いながら作ってるのが楽しくて楽しくて。
        そこには上昇志向なんてこれっぽっちもなく、名声も関係ねー。そんな生き方も
        共感できるし、そうありたいと切に願うアタイだ。旦那芸でなにが悪い、楽しく
        遊んでなにがイケナイの、そんなあれこれが満載で気持ちよきことこの上もナシ。
        晩年ギリギリになって出会って、今じゃそれしか聴かなくなってしまった。
        まったく出会いは唐突にやってくるもんだのし、油断ならないもんだのし。

        出会うべくして出会うようになっとるんだ・・・・・・・・な、店主でした。
         

        間口広げて首締まる

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           村越サンの仕事がよくわからない? 先日、納品したお店のオーナーに言われ、
          そうだろな、わかるわけないよな、ツマミの店主でありながら、什器も作るし、
          作業台も。といっても什器は、私ではなく学校の名アシスタントの手になるもん
          だけど。全部わかっちゃうより謎めいたところがあったほうがいいんじゃないか。
          なにがいいの? とツッコミを入れられると困るんだけど。ま、カンタンに言えば
          奥行き感ってことかな。平板よりも奥が深く、初対面、二言三言の会話あり、話に
          接ぎ穂がつながり、玄関から次々と小座敷が連なり、どこまで続くのかわからない、
          一体この家は・・・・? これがアタイの理想の姿。ま、現実は二三の座敷しか
          ないんだけど。

           数日前、アンプのレストアマンMAZDALUCE3000師から☎。すでに伝説と
          化したアンプのレストア完全体が出来上がりお客様の元へ発送したと。ついては
          その方が愛用していた機器が不要になり、そういう方はけっこういて、それらを
          FACTIOで販売してはどうか、とそういうこって。う〜む、試聴室としての地下に
          ちらほらの来客はあるけど、販売となると古物商の資格をマジメに考えなくちゃ。
          さて、どうすればいいのだろうか。早速、懇意にしてる古着屋ZIRAに行くも
          あいにくの休業で肩すかし。

           それ以前の最近、前から考えていた喫茶店案が浮上してユ〜ラユラ。一階の
          店で営業しようかと思ってはみたものの、商品もあるし、小さなソファも面倒
          だし、あっ! そうだ!! この地下を喫茶店にしちゃおうか!!! 椅子は
          すでにある、オーディオもある、ゆっくりできる。というのも友人O崎夫妻が
          来たときに奥様が「なかなかいいわね」と持ち上げ発言。手厳しい見識を持ち、
          インテリア業界でブイブイ言わせてる彼女の発言は聞き逃せませんよ。マジで。
          そういうこともあっての地下喫茶室に傾く。一階でも地下でも大した違いはない。
          というのも、どうせワンサカな客は見込めないんだから、設備も整っている地下
          の方がイイ。イイに決まってるじゃあア〜りませんか。

           そう思っていたこれまた最近、当地下に訪れたことのあるM嬢との話の中で、
          あの地下はとても落ち着けるし居心地もいいけど換気が問題だとの忠告。地下
          への出入口しか開口はない、愛煙家のアタイでもあるし、ここは一番、換気扇を
          設置しなければならんのか。真っ当納得な意見だから喫茶店化するにせよしないに
          せよ換気を喚起しなけりゃならんこたァならん? 出入口と対角に設置すると
          なると床に穴を開けるか? 超静音でなけりゃならんし、まずは近所の電気屋
          さんに相談すっぺ、か。

           そうこうしてる最中の昨日、茶箱の脚の催促。以前から頼まれていた脚の
          近況打診。相変わらずおっとり穏便な声だけど、催促に変わりはない。早く
          作って欲しいということだ。あわてて注文FAXを探すも、ああ無情。捨てて
          しまったなんてことはじぇったいにないけど、ないものはないだから仕方ない。
          ゴメンね、もう一回FAXしていただけないでしょうか。平伏低頭でお願い仕る。

           息子在住の部屋改装もある、FACTIOのショップフロントの大改装もある、
          くずいれの商品化もあるし、Y嬢から預かっているパッチワークの椅子化も
          ある。ウ〜ム、そしてう〜む。FACTIOを拠点とした多面化の我輩の仕事、
          自らの首を締めるとはこのことだ。まったく、なにをしているのやら、幾つに
          なっても、三つ子の魂百まででどうしたものか思案橋。

          でもって修正作業台納品に行かねばならん・・・・・・・な、店主でした。
           

          暑いっち、格闘するっち

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             なんか急に暑くなってきたな。この調子で暑くなるとSFの世界に突入してまう
            のではないか。中学生のときに熱狂していたTV番組「ミステリーゾーン」。暑くて
            暑くてバタバタと人も生き物も倒れて、もうダメかと思っているときに目が覚めて、
            現実は極寒の世界。そんなことにならなければいいのだが(なるわけないって!)。

             息子が住んでた二階のアパートの改装中、汗がメガネにしたたり落ち、とたんに
            レンズにじみ、即ぼやける。この繰り返し。エアコンあるけど、なんとなく汗も
            いいかな、体内循環に好影響かな。ベニヤと床板が届き、さ・て・と。まずは9㎜の
            ベニヤをボード壁にどうやって取付けるか、だ。

             部屋のボードは12ミリ(多分)だけど、コンクリ壁との隙き間はほとんどない。
            隙き間があれば左のスリム君とかいう樹脂アンカーを使うのがフツ〜。開脚を

             閉脚して、開けた穴にグイッと突っ込めば、ボードの奥で再度開脚、そこに
            ネジを締めてゆけばダイジョウビ。でもな、閉脚したまんまコンクリ壁に激突
            した日にゃ目も当てられない。開脚しようにもぶち当たってるんではどうにも
            ならん。ってことで、右の毛虫タイプを採用することにした。それとね、開脚は
            下穴が6ミリだけど、毛虫は4ミリでいいんだ。ベニヤは垂直固定だからさほど
            強力でなくともよかんべえ。


             その前にカーペットを剥がねばならぬ。端っこからエイヤ!  力任せに
            引き剥がす。剥がした下には

             マットみたいなもんがあって四周には、なんとかいう固定部品が顔を出す。
            表裏に釘がビッシリだからイタイんだ、これ。

             そのマットはボンドできわめておおざっぱに接着されていて、残ったボンドを
            剥がすのに一苦労。たしかケレンとかいう道具でゴリゴリこそげ落とす。

             それにしても薬師丸ひろ子はイイ。今聴いているのが「時の扉」。偶然、
            図書館でめっけ。セレクション・カバーというからには自分で選んだ楽曲なん。
            最後に歌ってるのが「夢で逢えたら」だから気にはなってたんだ。TVでも
            観たな、たしか。でも買うってほどの気もなくって。最初聴いたとき、なんか
            物足りないなと、聴き続けていいじゃんと、さらに、アレレと変身。なかなか
            そういうことにならないからアタイにとっちゃいと不思議な迷盤。

             なんかスゴイ!  いや別人に見えるって意味でっせ

             これだから写真家はモテるのか。これなら誰だって撮って!と言いたくなる

             かわゆいナァ。この写真を一目でひろ子ちゃんと見破れる御仁はそういないだろ

             で、クソ暑い工事現場。毛虫アンカーをネジの永井で入手、汗ダクで取付たのが
            今日ってワケ。ベニヤそのままだと色気ない、着色しよう、何色だ。ここで悩む。
            最初は青と思ったけど冬は寒々しいか、かといってオレンジじゃあな、たっぷり
            在庫のほうがいい、なんだかんだで緑色に。ぬるま湯でまぜこぜしつつ、サンプル
            で色出ししつつ。とりあえず、撮ってみた。

             夜だし、フラッシュだし、どうにも困った色具合。実物はこれよりもずいぶん
            いい。多分、いいと思う。いずれまたキチンと記事にするかも知れませんが、

            今日はここまで、中途半端・・・・・・・・・・な、店主でした。
             

            テーブル? 台? しかしてその実体は、

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               つまりはこういうことだ。過日、納品した東京・青山のお店からの追加注文は
              テーブルのような台のようなモノでね。作りはカンタンなんだけど説明するのが
              面倒、時間もないってことで不肖アタイが作ることになったと思ってくんねえ。

               おおよその見当をつけるために図面を描く。骨董パソコンのプリンターが
              壊れてしまったので、手描きだし。いまさらプリンターを買う気もなし、第一
              パソコン本体がいつ壊れるかもしれない。数十年ぶりのことで、昔を思い出して
              感慨にふける。三角スケールを持ち出して四分の一図面をちょちょいのチョイ。

               アタイの工房でも作れないこともないけど、学校のほうが広いし組み立ても
              楽だし、ということで授業のない時間帯に行ったワケ。途中でネジの永井さんで
              細かいネジ類を買い、一路学校へ行く途中でお腹が減った。ちょうどマックが
              あったんで昼マック。驚異の350円也。車中で広げてみれば、

               コーラとポテトが異様にデカイ! 

               肝心のハンバーガーはしょぼい! サイドメニューのほうが立派ときたもんだ。
              不思議な逆転現象にしばし物思いにふける、なんてこたぁない。それにしても思うのは、
              巨大企業のマクドナルドが本気を出せばこんな商品を作り出せること。なんたって
              安い、しかもたっぷりボリュームとくれば美味しさなんか消し飛んでしまう。凄いなぁと
              感心しきりのアタイなんだわさ。



               天板を作り

               組み合わせタイプの脚を作り

               天板の裏中に収まる

               部品は少ないし、構造もカンタンなれど、天板と脚を固定する方法が問題。
              ボルトで固定する方法が一般的だろうけど、そいじゃオモロウない。ちょうど
              手元にあった自転車荷台に使うゴムひもがあったんで、それを使っちまおうか。


               果たしてこれがオモロいのかどうか、わからないのだ。ボルトだと穴の位置を
              探したりせにゃならんし、ボルトそのものが紛失する危険もあるかな、靴ヒモの
              ようにルーズに巻いて固定するのも悪くないと思ったんだけど・・・・・・。

               脚が妙に狭いというか内側に入ってるというか、とにかくバランスは良くない。
              けどな、天板に収まるとなると脚はどうしたって天板よりも幅狭にならざるを得ず、
              それはいたしかたない。しかしここで問題発生、脚が薄くて天板を左右に揺すると
              ユ〜ラユラ。う〜む、考えなかったわけではなけれども、やっぱしな、そうなったか。
              これはなんとかせねばなるまい。ってことで納品したときに、近いうちに改修工事
              させていただきたいと嘆願、むろん追加費用はかかりませぬと具申?

               納品した翌日がオープニングパーティ、それが昨晩。手持ち無沙汰なパーティは
              あまり気乗りがしなかったんだけど、納品の際にオーナーの父親があまりにも感じが
              良かったんで、卒業生を誘って参加。知人がいたから助かって、小腹が減ったんで
              中目黒・バランチェッタへ。一人ぽつねんの会計士さんと話が弾み、やっぱ出掛けて
              みれば出会いはあるし楽しいひとときを過ごせるもんだ、と改めて思い知ったワケ
              ざんす。

              さてと、二階のアパートの内装工事にかかるべえか・・・・な、店主でした。
               

              市井のプロ

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                 仰ぎ見るような能力を持った人がウヨウヨいるわけじゃあない、どんぐりの
                背比べ、みんなドッコイどっこいだ、というのが私の持論。好奇心を絶やさず、
                自分を深化させることへ常に心を傾ける、それが持続し続けることができれば、
                プロになれないにしても一歩でも近づけるんじゃあないだろうか。現にこうして
                大した能力もないくせになんとかかんとか今のいままで生きている私がいて、
                仕事もそこそこ依頼され続けている、ことがなによりの証だというのが私の
                論拠。そういうとなにを偉そうに! と言われてしまうだろうけど。

                 さっき、定期的にお邪魔してるブログで、その感を強く持った。

                こういういつもの私のいじわるな発言に、あるとき店長らしき30代スタッフが

                「お客様、このデザインは今年のトレンドの○○ラインです。このトレンドを
                 お客様のような大人の女性がいち早く取り入れて着こなされるのはさすがだと
                 思われますし、ボトムの色を抑え目にしたり、アクセサリーでポイントを
                 つけると、大人の女性らしいきこなしでシックになりますよ。例えば・・・・」

                と言って、組み合わせ提案までしてくれました。そして、私はその服を彼女の
                提案どおり上下で購入となった次第です。年齢の不安に対応する気の利いた
                接客ですね。


                 過日、TVで球場でビールの売り子さんが登場され、その方は他のスタッフの
                二倍の売り上げらしく、その理由を探ろうと。二つに分割された画面で新人との
                比較が刻々と映し出される。
                1  観客が入場し、試合が始まるまでは球場のあちこちに移動する。後ろ姿でも
                  常連さんを見分け、売り上げが伸びる。すでにかなりの常連を掴んでるんだ。
                2  試合が始まってしまえば売るエリアが限定されるから、試合開始までが勝負
                  でもあるのだ。
                3  試合開始後、スタンド上部に。疲れるから売り子は登りたくないし、客も
                  ビールを買う為にわざわざ降りたくはない。ナルホドなぁ。
                4  集団の客が指定の席に来たときは、すぐに接客はしない。なぜなら、席に着いて
                  一息ついてからでないとビールは頼めないから。かといって離れてしまえば他の
                  売り子にとられてしまうので、つかず離れず適当な距離を保ち、落ち着いた頃を
                  見計らって声を掛ける。ここでも新人と大差がつく。
                5  ビールを注いでいるときにも目は他の客に。視野は広く持ち、常にチェックは
                  欠かさない。当たり前とはいえ、なかなか気が付かないんじゃないかしら。
                6  自軍が点をとって盛り上がったときには、売るのをやめて客とともに応援する。
                  客との一体感も大切、球場に来て楽しいひとときを過ごしていただく、これが
                  なによりも大切なことだと心得ているんだな。なんとスバラシイことよのう。
                  
                 おおよそこんな内容だった。言われてみればその通りで理に叶った考え方だ。
                自分で考え出した売り方のノウハウを公開するってことは、公開したところで
                自分の売り上げが下がるなんてことはないという自信があるか、はたまた全員が
                この方法で売り上げが伸びれば会社にとっても良いコトだと思ってるのか。まぁ、
                いずれにしてもこの女性の仕事ぶりはかなりのもんだ。こういう考えで仕事すれば
                どこでも通用するんと違うやろか。

                 そしてちあき哲也。NHK-FM月曜日の夕方、つのだひろのDJ番組「懐かしの
                昭和歌謡」で亡くなったことを知る。知らなんだこの方、最初はちあきなおみの
                親戚か?なんて思っちまって失礼この上もナシ。作詞家といえば阿久悠とか松本隆
                とかしか知らないけど、流れる曲の幅の広さに仰け反る。永ちゃんから美空ひばり
                までかい、なんてこったい、なんでも来いってか。つのだ君も依頼されればどんな
                もんでもOK、プロっていうのはこういうもんだと激賞。アッシもおんなじですぜ。

                 プロもエロエロあるけどさ。自分の嗜好性の中で存分に表現発揮の大滝詠一や
                山下達郎もプロといえばプロだけど、なんでもOKもプロには違いない。どっちが
                イイかという考えはムダなこと、どっちもいいんだ。現に私はどちらも好きだしな。
                ある時には自分の嗜好性を出す、あるときにはお客様の要望を真摯に考え満足して
                いただけるような成果を出す、こうありたいもんな。発売元と注文を受けて作る側、
                明確に分かれている場合もあるし渾然としてるときもある。レノンマッカートニー
                の曲をどっちがどのくらいやったの?なんて問いは愚問だかんな。

                 そして名声。名声を得るということは結果論であって、最初っから狙ってると
                ろくでもないことが出来する。結果ではなく過程や考え方ひいては生き方が
                問題なんじゃないの。自分が生きているそのものが音楽だ、と言ってたナベサダも
                いたけどさ、そんな生き方の結果であって結果が最初にあるのはどうにも鼻持ち
                ならないんだわさ。カッチョイーナー、そんなこと言っていいのか?

                なでしこ苦戦に耐えきれず、ブログに逃げ込む・・・・・・な、店主でした。
                 

                掛け持ちアレコレ

                0
                   息子が出家、その部屋を別人に貸し出すべく改装することの続報。床はカーペット、
                  壁紙ともに張り替えると18万円以上の見積もり、訪れた知人の奥様はその程度は
                  かかるでしょ・・・・・とはいうもののアタイのお財布はムリ。毎度毎度のゴミも
                  けっこうな量だしな。ってことで、長持ちするようにアタイがやっちまおうと
                  考えたわけですわ。
                   まずは材料だ。懇意にしている井口材木にとりあえず相談。ついでだから紹介。
                  講師をしてる学校を通じて知り合って何年になるだろ。前の学校長の時に
                  飛び込み営業、以来なにかにつけてお願いしている店。どんなささいなことでも
                  イヤな顔は一切なく、いつも汗かきかき納品する姿がアタイは大好き。この店は
                  家具などに使う広葉樹を扱う貴重な店でね、それに加えて親切丁寧熱心とくれば
                  千客万来間違いなし。でも、モノ作りの熱気が薄れる昨今でもあるし、いちいち
                  専門店に行くのも面倒だし、東急ハンズがあるってこともあるし、数客万来なの
                  ではないかと心配しているんだわさ。

                   ズラリと並んだ材木。こんな木が欲しいんだけど、とザックリした相談でも可。
                  一度は訪れる価値のある店と言っておきます。


                   で、その井口さんに、安価な床材は? と問えばパナソニックのフィットフロア
                  と即答。一坪八千円弱だから6畳程度ならば24,000円程度。厚さ12ミリ、ベニヤの
                  表面に薄い天然板を張ったもの。

                   ボケ画像だけど、こんなもんだ。画像だけでは安心出来ない。汐留にある
                  ショールームで現品を確認、いいじゃないかコレ。幅30㎝長さ1.8mの板に
                  二本の溝加工がしてあって、敷き詰めればフローリングになる。カタログの
                  価格は20,000円だけど、これは上代価格とか設計価格といわれるもので
                  実際の価格は三分の一程度であることは常識。

                   床は決まった。次の問題は壁だ。壁紙は汚れてるし破けてるとこもある。
                  最初はペンキ塗ろうかと思ったんだ。でもな、ペンキ塗るのも大変だ。壁は
                  なんとかなるけど天井はもっと大変。思案投げ首でいたところ、来日して家の
                  大改装中のクリスに聞いたらヨーロッパで使われているローラーをおせ〜て
                  くれてね。

                   日本で売ってる柔毛タイプではなく、ゴム製で硬く、これで塗れば模様が出来る。
                  どひゃ〜、それイイじゃん!! しかもAMAZONで買えるし安価だ。教えられた
                  サイトを家に帰ってみれば、これがドイツ語。あれれ、買えないじゃないか。
                  日本のAMAZONで調べてみてもこの商品はない。惜しいな。クリスが帰国した後
                  頼んで送ってもらう手もあるけど、秋になっちゃうし・・・・・・・。

                   ってことでまたまた思案投げ首は続く。一般的に賃貸物件の壁は一切のピンや
                  ビスを打つ事相成らぬことはみなさんご存知のことでしょ。ウチのアパートは
                  築27年だしワンルームだしオートロックもない、きわめてフツ〜のもんだ。
                  お金をかけて付加価値を高めることもできない。そこで考えたのは壁にビスを
                  打ってもいいってこと。薄いベニヤを壁紙の上から「えいや!」と打ち付けよう。

                   候補に上ったのが針葉樹合板。別名ラーチベニヤとも言う。そこで再び井口材木、
                  厚さ9㎜で90㎝×1.8mが1000円ちょっと。一番薄いのが9㎜、その上が12、15と
                  あるらしい。12㎜は50円しか違わない。どうして?と思わないわけではないけど。

                   しかも12㎜にはこんなタイプもある。片方が凸で片方が凹、差し込みつつ
                  並べればピッタリと仕上がる。でもな、これは500円以上も高くなるからな。

                   迷いながらもとにかくどれだけの量が必要なのか、ざっと計算。16枚必要だ
                  という結果になり。厚みはともかくもこのベニヤで壁を覆ってしまうことに。
                  とはいえ張るのは床から1.8mまで、その上と天井はなんもしない放置プレイ。
                  部屋全体を張るなんてことになったらそりゃ大変なことになるからな。

                   9㎜と12㎜の差はどうなんだろう。重さが違うから取り回しが大変? 壁は平滑
                  じゃないから継ぎ目が段違いになる? それ以外に問題はあるの?? わからない
                  けど、決断しなくちゃ進まないから、まずはお試しのつもりで9㎜に決めて注文した。
                  床、壁すべてで41,820円也、業者の見積もりに比べたら四分の一に圧縮できたって
                  ワケだ。

                   さらに考えてみる。ラーチベニヤの表面はツルツルじゃなくザラザラだ。お店で
                  使うにはいいかもしれないけど住まいにはどうなんだろうか、と。なんかイマイチ
                  だなぁとアタイの受信機は反応する。荒っぽすぎるかも、ということだ。なんか
                  ないかな〜・・・・。

                   そうだ! 染めればいいではないか!! かなり以前に買い占めて眠っている
                  ウッド・ダイ、これを使いましょう。粉をぬるま湯で溶けば大量の染料ができる。
                  色もエロエロあるし、塗るの超簡単だし、壁だから汚れることも少ないし、こりゃ
                  うってつけじゃあないですか。

                   なにが本業かわかんないアタイ、取り散らかってる店をほっぽり投げてこんな
                  ことしてる。しかも、小さな家具しかやったことないのに、こんな大掛かりなコト
                  果たしてうまく行くんだろうか?

                  な〜に、なんとかなるもんですよ?・・・・・・・・な、店主でした。
                   

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