完璧には完璧で

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     ルーター?が郵送されて数ヶ月、今日の午前中にWiFiをつなげたんだとさ。
    いやその腰の重いこと限りなし。郵送されて一応開封して説明書一読、あれま、
    まったくぜんぜんわからないのでアリマス。こりゃ☎でレクチャー受けないと
    どーにもならへん。と、そっからが長かった。二回も☎してようやく、関係
    各位にはご迷惑おかけしてしまい失礼いたしました。っていっても☎担当者は
    読んでるはずはないけどね。

     さて、完璧だ。世の中に完璧なんていう言葉が当てはまることなどそうはない。
    だから今回の完璧も、限定内のことであることをご承知置きいただきたい。完璧の
    ブツは例によってオーディオアンプ、ならば当然の流れでmazdaluce3000氏に
    行き着く。つい数日前、預かっていただいていたヤマハ B-2を取りに伺った。
    そんときに、あるお客様にアンプを納品したところ、大きに気に入っていただき
    もう一台もってことになり、つごう二台のアンプを納品したんだと。最初の一台は

     1974年頃、33万5千円で販売されたヤマハ B-1というアンプ。でもコレ一台
    ではうまく使えない。ってことで二台目は、

     1975年頃、40万円で販売されたヤマハ C-1というアンプ。この二台をセット
    で使いたい、そして使っているというワケだ。どちらも高いです。およそ40年前
    ってことはさ、アタイ26才のころだ。そんときは東京デザイナー学院で働いて
    いたけど、初任給が3万ちょっとだったから、多分4万程度の給料でしょう。
    給料の10倍かぁ、今なら月給20万として2百万ってこと? とてもじゃないけど
    手が出る金額ではない。
     別に高いからイイとか考えてはいませんよ。でもね、時はオーディオ熱狂時代
    ですからね。そんときにヤマハの全精力を傾注したといわれるアンプですもの、
    その証拠に今もってオークションでは高値で推移してるわけなんですわ。

     お金を払えば今でも入手できるこのアンプ、問題は経年変化。なんたって
    40年経っていますから内部が無事であるわけはない。そこですっかり直そうじゃ
    ないかという人がいてさ、つまりはレストアマン。部品を替えては点検、さらに
    部品を替えては点検、そんな地味な作業の連続の末に、現時点ではこれ以上は
    出来ないという限定の中であるものの「完璧」と考えられるB-1とC-1が完成し
    たわけと思ってくんねえ。

     そんな完璧さに代理店である当ファクティオはどう対処したらいいのだろうか。
    そんなコト考えていたわけっス。一応、地下に試聴室はあるけど、オーディオ
    ってのはさ、聴く環境に左右されるし機材も違うっしょ、そんなとこで聴いても
    よくわからないわけさ。一番イイのはさ、お客様のところへアンプを持って行って
    しばらく聴いていただき、気に入ったら置いてくる気に入らなかったら持ち帰る、
    こうでなきゃなりませんよね。ファクティオがリニューアルオープンしたら
    そうしようと考えていたわけなの。もうこれ以上のサービスは考えられない、
    そういう意味でアタイにとっちゃ完璧な対応っちゅうわけでさ。

     でね、mazdaluce3000氏のところで相談されたの。二台のアンプを気に入って
    くれたお客様と話しているときにCDデッキのことになって、パイオニア PD-5000
    に興味を持って、是非聴いてみたいということになったらしいんだ。そこで村越
    さんよ、一緒に長野に行ってくれんかと。かくいうアタイのCDデッキはこの
    PD-5000でさ、それを持って行って試聴させてもらえないか、と、こうきたんだ。
    へぇ〜〜〜〜〜、それオモロそうじゃん、即答OK牧場のアタイ。

     えへん! これがPD-5000だい!! 1989年頃、定価20万円、でもアタイは
    ずいぶん前に4万円弱でオークションでゲット。確か、ピックアップ交換済み
    だったな。それって自慢? え〜え〜自慢も自慢、大自慢ですわ。

     こちとら毎日が日曜日だからな、いつでもいいでっせ、と言いつつ帰りきて、
    返事待ちの今日この頃。プレ代理店業務が静かにすべり出す・・・・ってか。

    世間様はこういうのを忙しいっていうの?・・・・・な、店主でした。
     

    終わりの始まり

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       一日一善、あるいは一日これっぽっち仕事、どんな鈍足であっても走り続けて
      いればいつかはゴールに辿り着けるもんだ、の例え通りアタイの仕事も終わった
      のダ。

       インテリア茶箱クラブから依頼されてた240個もの大量なお団子作り。これで
      最後の塗装がね、コレ。

       20個あるんだけどさ、これ以外に茶と黒が20個ずつだから〆が60個でオワリ。
      んでもってこの白塗装、アイボリーと指定されたんだけど島忠にはないのよね、
      そんなコジャレた色は。で、かなり前に使った水性塗料を再度ってことなんだ
      けど、これが薄くって何回塗ってもほんのチョッピリしか色は付かない。あ〜ぁ
      てなもんす。もうじぇったいやりたくな〜い! しかも油性と違って毛羽立つ
      こと甚だしいから耐水サンドペーパーでスリスリしなくちゃなんね〜んだわさ。

       ほいでもこの通り、白20個を除いてすべてオワリ〜の、梱包し〜の。置いて
      おくのイヤだからすぐさま納品して、ほなサイナラ〜ってなもんですわ。これで
      請求額は132,000円。高いか安いかワカラヘんのどすえ。さて、この臨時収入を
      どないして使いまひょかしら・・・・・・。

       そして息子が退去した部屋の改装も。

       カーペットだったんだ、最初はね。これを板に張り替え、壁にもベニヤを張り、
      色を塗った。

       暗くてわからない? ゴメンナンショ

       T野井氏から譲り受けた吊り棚を取付けてみんべえか

       壁面に水平穴開き金具を取付けて

       棚の裏に取付けられている金具に引っ掛けて

       内部から締めれば、星状の歯車が動いて位置調整が可能となる。スゴイな
      コレ。気持ちいいっす。

       取付完了! 慣れれば20分はかかるまい。

       反対側はこうなった。ダサイ化粧板の扉を撤去してカーテンにしたんだけど
      イイのかしらね。ワタシ的にはイイと思ってるんだけど、アパートとしての
      是非がね、皆目わからないんでアリマス。緑色で統一とも思ったんだけど、
      それじゃ安定保守路線だなぁ、なんてね。アースカラーと言えないことも
      ないし。あれこれ勝手な理由をこじつけて、ま、これで反応を見てみようと。

       じつはあと一部屋の改装が残っていまして。この部屋はいろいろあって現在
      清掃中、これから床天井壁をなんとかせにゃならんのですわ。今まで通りに
      不動産業者に頼むんじゃツマラナイ、ほてからに(使い方違うか?)ココ
      通じてホテルとして貸し出してみようとね、思ったワケ。

       床はタタミ、壁はベニヤを張り黒で塗り、天井は和紙で、というイメージ。
      元々、外国の方々に入居していただきたいという願いもあるし、オリンピック
      もあることだし、一部屋くらいホテルとして試してもいいんじゃないかと。
      出来れば今年中には完成させて申し込むつもり、とはいえオモロいことに
      なるかど〜かはわかりまへん。終わったと思ったら始まっている、それが
      男の生きる道・・・・・・・ナンチッテ。

      ノラリクラリで日が暮れる・・・・・・・・・な、店主でした。
       

      奥の太道

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         ココロに刺さる小さなトゲはいくつかある。触れなきゃなんともないが時折
        触れるとピリリとくる、放っておいてもいいんだけど、どうにも気になり
        毛抜きや時にはナイフでほり出し、抜けた心地よさ、そんな気持ちの今朝。
         連休の中、仙台に行って来た。トゲの一つの仙台メディアテークを観るため。

         いわずと知れた伊東豊雄さんの設計。コトの発端は東京での作品展を観たこと。

         その展示会は台北に作り途中の台北 オペラハウスのものだったんだけどさ、
        この写真は現地に作った実物模型らしい。解体せずに記念碑的に保存してるの
        でしょう。こういうものを観ると伊東さんの実証主義とでも言える徹底した理論
        〜検証の積み重ねが感じられます。これなら誰でも納得するんじゃないかしら。
        なんたって机上の模型じゃなく実寸だし、完成する建物の一部を誰でもが見れる。

        そのときのブログ記事を探したんだけど・・・・・・見つからず。 台北に
        建築中のオペラハウス?の模型がズラリで屋外には実物模型もあった。それを
        観て、一度は実際の建築を観てみたいとね、思ったわけっす。それがトゲで、
        ということ。

         昔は細かった奥の道、今じゃすっかりブットクなった東北自動車道で一路仙台
        を目指すのだった。早朝家を出てしばらくたってからカメラを忘れてることに
        気が付いて・・・・戻るには遅すぎるっちゅうか、遠すぎるっちゅうか。ってこと
        で今回のはすべて他人様の画像無断使用で申し訳ないこと甚だしい。
         330km、時速100kmだったら3時間程度? なんて相変わらずノーテンキな
        考えは微塵に砕かれ、7〜8時間もかかってもうた。


         構造はこのようなもの、パイプで編んだような太い柱状で薄い床を支える感じ。

         こうなるわけだ。それにしてもパイプは垂直直交ではなくすべてに傾き角度が
        付いてる。これ、どうやって図面化したのか? どうやって作ったのか??
        この柱状にエレベーターやら配管やら詰め込まれているからさ、室内はスッキリ
        遮るものは極めて少ない。

         全面ガラス張り、昼間はこうで

         夜はこうなる。街路樹豊かな街並に適した建物は? とお考えになった
        のか。外と中の仕切りは皆無、とても開放的で気持ちがイイっす。柱や壁で
        内外を遮断したくないってことになれば、柱は中にしなければならない
        だろうし、柱そのものも向こう側が見渡せるようにしたい、ってことでの
        ことなんじゃないかしら。

         だからのこういうふう。

         一階のデカい扉、どうやらこれも開閉できるようだ。スゴイな。ど〜も。
        開いたとこ観たいもんだ。

         柱の中心部だ。美しいじゃあア〜リマセンカ。

         ここで開催されている短編映画祭も目的の一つだったんだよね。あまり時間
        なかったんだけど全部で4本観る事ができた。一階は無料、7階は有料。
        観たのは7階のみ、けっこうな観客数にちょいと驚きましたね。1000円
        払っても観たい方々はおよそ座席数の4割程度、地方都市、無名の監督、
        にもかかわらずこれだけ集客できるってことはなかなかかなりじゃないっすか。

         時間に余裕がなかったんで、詳しく観れなかったのが心残りですっちゃ。
        一泊二日ならしかたない。二日目は足を延ばして一ノ関へ。一部の好事家で
        評判のベイシーなるJazz喫茶。ずいぶん前に雑誌で知り、こういう時じゃ
        なければ行く事叶わず、ってことでね。

         中は蔵のようだけど外観は違うな。だから蔵の古材で作ったんだろうか。
        駐車場は3台のみ、前の道路に堂々路駐の車の後ろにコバンザメ駐車。すでに
        中から音が洩れ聴こえる。う〜む、こりゃかなりの音量だろ。

         デカイ室内の奥に鎮座するJBLスピーカー。低音は直径38㎝×2個が片側、
        両方で4個、およそ一畳よりやや小さい箱に組み込まれている。むろん、高音
        と中音は別にあって、いわゆる3way構成。

         それぞれのスピーカーにそれぞれのアンプが必要だから、左右6台必要になる。
        多分これだろう。JBL SE 400Sかい。1970年頃のもの。

         すさまじい低音がほとばしる。まさに音の洪水、音は部屋に充満している。
        ドラムセット、ピアノもありライブ演奏も楽しめる。これなら日本のみならず
        世界から演奏家が来たがるのもむべなるかな。室内の雰囲気もいいし調度品も
        スバラシイことこの上もナシ。ここなら一日居てもいい。時間があればだけど。

         広大なカウンターの向こうはアイガー北壁のようなレコード棚。音源は全部
        レコードだろう。この雰囲気でCDなんてことにはなりませんよ。お客はおよそ
        10人程度、コーヒー一杯1000円、多分何時間いてもいいってことになれば、
        経営は楽ではないだろう。時間に追われてるんで滞在時間およそ30分、それでも
        充分堪能いたしました、とさ。

        遊びと学び、けっこうな二日間・・・・・・・・な、店主でした。
         

        夏バテか?

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           毎朝起きたとたんに妙な疲労感、これって夏バテ? はたまた老化? そして妙な
          夢。夢は、筒井康隆の新作を読んだせいなのかしら。まだ途中だけど、理由は
          それしか思い当たらないもんな。しかし、それにしてもダルい。いくらダルくても
          茶箱の脚は待ってくれず、牛歩の歩みで削り続ける日が続いてるんだ。

           そんなある日、FITで出掛けて帰る途中、ふとシトロエンに乗りたくなって、夜
          駐車させていただいているサンダンスに。闇夜に佇むシトロエン、乗り込もうと
          したらさ、草がスゴいんだ。ドアが開かない!。暗いけど車内の明かりで周囲の
          状況が薄ボンヤリ。きっと仕事が忙しくて草刈正雄出来ないんだな、こりゃ。日頃
          駐車でお世話になっててなんの恩返しも出来ずのアタイ、鶴ならぬ亀の恩返しを
          せにゃならんばい。

           今日、それが実現したんだわさ。息子がFITを使うってことで入れ替えに赴いた。
          一応草刈りの対策、長ズボン、長袖&網帽子を持参し、いざ。

           思った以上の繁茂状況、こりゃ困ったことになったぞ。草の丈は長く根は深い。
          手で引き抜くことなんか出来るのかい? 日頃のお世話に感謝したい気持ち山々
          なれど、果たしてアタイの手が耐え抜けるのか。そんなこと言っても始まらない、
          草むしりを始めたものの、やはり思った通り手強い草どもめ、ええい、こうして
          やるぅとばかりに思いっきり力任せの乱暴者だい。

           深い草は層を成していて下は腐って枯れても力強い。あ〜ぁ、いくら抜いても
          先が読めない仕事のつらさ、大丈夫かいな。そうしているうちに変な臭いが、
          どうもウンコらしい、多分犬だろ、イヤですよ犬のウンコを手づかみなんてのは。
          慎重に草を注視、あったあったコロッケサイズのウンチ、どうやって取り除こう、
          そんなコト考えつついたらば、声掛けるお人登場。お隣の老嬢、S野さんは? 
          と聞かれ、仕事に行ってるみたいで、なんてこと言いつつ事情説明したら、なんと
          鎌をお貸ししようかと。まさに天の恵みか、微笑みの天使の囁きか、え!
          いいんですかい!! 速攻、お借りすることに。

           いや〜切れる切れる、ものすごい威力だ。道具ってのはこうでなきゃね。
          バサバサ根っこを刈り取り、その早いコト驚くべきもんだのっし。

           ざっくり一時間ちょっとでこのようになった。う〜む、気持ちエ〜でないの。

           車の下の場所に他の草とは違うような葉っぱ。まさかとは思うけど食用?
          いやそんなこたぁないだろう、なんたって駐車の下だかんな。でもサンダンス
          さんお二人ならやりかねない、え〜っ切っちゃったの、刈っちゃったの、あれは
          サラダ用に植えといたんだけど、なんて言われたひにゃ目も当てられないからさ。
          ここだけ残しておいたんだけど・・・・・・・・・。



           だんだん夕方になって、はてどうせようか。駐車スペースは刈り取ったけど
          他にもタンマリ。シャッター前を刈ったんじゃ夜になっちまうべ。ってことで
          1BOXの尾っぽチョイ刈り、し始めたときにアタマに閃く。仕事で出掛けたの
          であればこの1BOXだろ、これがあるってことは軽ジムニーで行ったってこと、
          それならきっと山行に違いない。息抜きの山歩きに違いないと。ど〜でもいい
          んですけどね、そんなことチラっと。

           毎日猛暑の中、工房で汗だく仕事に精を出すお二人、たまにゃこんな
          プレゼントあってもいいじゃないっすか、遊んで帰ってきたら庭がキレイに
          なってるシアワセ、明日からの仕事の一助になればいい、それくらいのこと
          しなくてはバチが当たるアタイ、まるでミレーの落ち穂拾いのココロだぁ〜。

          これを見た二人のビックリ顔が楽しみだ・・・・・・な、店主でした。
           

          本に寄り添われて

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             確認できたことも喜びではあるが、初体験もこれまたときめくものがある。
            長年のファンであり続けてきた筒井康隆さんの小説が発表されることを知り、
            生まれて初めて予約して入手したのが昨日。月刊新潮だ。新刊書は予約して
            買い求めたことはあったけど月刊誌の予約は初体験でね。意味もなく緊張する
            から不思議だ。

             氏のブログでこの小説のことを知ったのが発端なんだ。これが5月9日で、
            それ以後、執筆の状況報告のような記事を読みつつ、フシギな臨場感と共に
            過ごしてきた。ある意味、至福のひとときであった。

             表紙の文字がデカくて驚愕したとブログで書かれていたけど、なるほど
            これはデカイ。観たとたんニンマリしてしまった。

             参考資料としてこんな本を読んだワケだな。エーコ、ライプニッツは名前
            だけは知ってるけど、他は聞いた事もなき名前ばかり。

             GODは人類を慈しみ、小説家は小説を愛し抜いた。いま、小説は神を超えた
            領域にーーーーーーーー(横棒が描けない) 著者最高傑作にして(おそらく)
            最後の長篇!


             目次を開けばこのような文字が踊る。全108ページ、現在63ページを読んで
            いるところ。物語は不気味な始まりで気持ち悪いことこの上もなし、場面が変わり
            GODの登場。
             『たとえば君はハイデガー君の本を読んどるから、彼から説明しようかね。
            あの子もまたそういう存在に迫ろうとした。彼はそれまでの哲学の学問性だけを
            追求した体系立った哲学に疑問があったんだ。デカルト君とかカント君とか
            あの辺だな。彼らは哲学の方法を学問的にしようとして、科学の方法論みたいに
            しちまった。ハイデガー君はそういう一義的なものに批判的だった。だから彼の
            お師匠さんのフッサール君の現象学による還元法を使って体系そのものを壊して
            いこうとした。』


             文学部唯野教授を読んでいたからかろうじて理解出来るアタイ。それにしても
            20世紀最大の哲学者と言われたハイデガーが君づけかい。君ってことはまだまだ
            お子ちゃまってことだいの。こりゃ下々の者たちよ、みたいな感じでスゴイな。
            まぁ、神よりも上位のGODからしてみれば、人間の考える事なんかこの程度の
            もの、底が浅いってことなんだろ。人類が考える神像、それよりさらに上位の
            GODの視点、恐れ多くもかしこきもそんな立場で自由自在に書ける喜びは
            どのようなものなんだろうね。うらやましいなあ、アタイもやってみたいなあ。
            すべてのことが理解できてどのような問題もスラスラと説明出来ちゃうし、
            解決方法だって知り抜いている。でも、果たしてそれは幸せなことなんだろうか?
            なんてこと思いつつ。

             本はゆったりな貴族精神で読むべし、物語乞食みたいに先を急いで読んでは
            いけない。文学部唯野教授で言ってたなぁ、を思い出す。ここはじっくり歩みの
            のろい亀のようにゆっくり時間をかけて味わいつつ読み進めましょう。「、」
            とか「。」などの句読点をも吟味しつつ。


             とはいえじっくり熟読なんて出来ないアタイ。ならば途中まで読んで行きつ
            戻りつするか? あるいは他の本と併読するか? ってことで、夢枕獏さんと
            藤沢周平さんの3P読書となるんだわさ。神々の山嶺は仲良しが貸してくれた。
            人から薦められた本はなかなか読めないけど、これはイイ。エベレストに
            まつわる物語で、これは就寝前に読む。藤沢周平、大部な全集は再読三たび、
            今は手軽な文庫本。出掛ける時に携えて、ちょいと時間があれば読む。すでに
            何度も読んでるから旧知の仲といった趣きであるからにして、いつでもどこでも
            物語の中に没入可能なのだ。

             読書ってものは場所と時間が変われば数冊を同時に楽しむ事ができる不思議な
            モノだ。モーツァルトがオペラではメロディに乗ったセリフが同時に数人によって
            歌われても何の問題もない、これがセリフだけならば誰が何を言っているのか
            わからないだろう、なんてこと言ったとか言わないとか。確かに、そりゃそうだ、
            と膝を打ったアタイ。聖徳太子でもなけりゃ、数人の言葉をいっぺんに理解
            できることなんかムリムリだもんね。音楽であればそれが出来る、それぞれの
            言葉が正しく理解できなくとも、話の内容はおおよそ見当がつくってことだし、
            物語の全体からしてみれば、一つ一つの言葉なりセリフの理解は大切なもので
            あるが、だからといって正確に理解することが不可欠なもんじゃないって
            ことでしょうかね。

            そんなこんなで今日も雨ザンス・・・・・・・・・な、店主でした。
             

            まずまずの着々

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               あれやこれやつまみ喰いの人生、この道一筋、第一人者なんていう言葉には
              憧れはするも到底ムリであることは先刻ご承知だい。そんなアタイ、出掛けようと
              半ズボンにベルトを通そうと身体をひねったら、腰を痛めてしまった。今でも
              イタイじゃないか、なんてこったい、これしきのことで腰痛だなんて。年波は
              寄って来て、気が付けば足元にひたひた。関係ないけど、ま、一応ってことで。

               人知れず存在しつつなファクティオだけんども、アテにされることもある。
              過日、このブログのコメントに問い合わせがあって、関西在住のO村さん、以前
              mazdaluce3000師にアンプを頼んだ事があって、調子がイマイチ、再レストア
              お願いしたい、つまりはこうで。こういう方、数は多くはないんだろうが、
              確実に存在することは確かなこと。早速、師に連絡し、対応の指示を受ける。

               mazdaluce3000師は決して人嫌いでもなく隠遁生活というわけでもない。
              が、社会への窓口は当店のみ、近しいファンとの交際?のハードルは極めて
              低くフツ〜の付き合いはまったく問題ナス、しかし昔の方々となれば当店を通す
              しか方法はない。で、このO村さん、アンプはラックス38FD。症状を伝えたら、
              多分真空管かトランスが原因ではないか、と。とにかく送って戴き現物を見て
              みないと何とも言えないという当たり前の結果になり、返事を送ったものの。
              コメント欄からの返事で届いてるのかどうかわからない、ちゃんとお伝えしなく
              てはと思い、ってことでO村さん、今後は私のメールアドレスに連絡して
              いただきたいのでアリマス。h-muramura@ac.auone-net.jpによろしく。

               で、着々。内容はmazdaluce3000師がレストアしたアンプのこと。現在、
              当店には4台のアンプがあるけど、私専用の一台を除いて他の3台に興味が
              あって、聴いてみて気に入ったら欲しいという方に、貸出ししようと考えて
              いるワケ。そもそも、オーディオは部屋自体が装置の一つであるわけで、
              他の部屋で聴いても良し悪しの判断はとてもむずかしい。当店地下の試聴室に
              したって同じ事、アンプの性能を判断するためには普段聴いている自室で聴く
              ことが一番いい。ならば、希望される場所までお運びして、数時間聴いて
              いただこうではないか、つまりアンプの出張試聴サービスってことだ。

               送って、聴いて、返送、この方法も考えられないわけじゃないけど、途中で
              壊れる心配もあるし、返送していただけない不安もある。それならいっそのこと
              持っていっちゃった方が話は早いと。問題は料金だ。当地は東京都大田区だから
              持って行くたって、限られている? 一応のメドは日帰り可能地域、それより
              遠くなれば泊まらなくてはならないから、宿泊費用もかかってしまう。まだ
              アイデア段階だから詳しいことは決まっていないけど、運転時間×1000円に
              高速料金(高速使わなければタダ)であれば妥当な金額じゃないっすかね。
              お持ちしてご使用の機器に繋いで試聴、その間の数時間私はどっかで待機する
              みたいな感じでもいいし、一緒に聴いてもいい。

               ざっくりこんな感じなんだけどさ。どうなんだろうね。アタイとしちゃ
              興味があるアンプの試聴としてはこれ以上の方法はないと考えているんだ。
              もちろん、当地地下での試聴もできますけどね。現在当地のアンプは、ヤマハ
              B-2改(出力トランジスタがMOS-FETに変更)、エレキットTU-870改(超三結
              に改造)、通称樽アンプ改。これに近々ヤマハA-2000、CA-2000もお迎え
              できる予定だ。いずれ準備が整ったら、お知らせすることにしたい、今日は
              ここまで。

              ファンにとっては朗報だと思うんだけど・・・・・・・な、店主でした。
               

              シャレじゃ済まない

              0
                 数日前、店の☎がリンリン、受話器を取ったらFAXのようで、当店にFAXされる
                のはインテリア茶箱クラブのT山さんしかいない、当然のごとく脚の注文だろう。
                なになにとかつぶやきながら階段を上がって一階に、FAXは作動中、おもむろに
                拝見すれば、ぬわんと240個の大量注文で思わず失神しそうになったわ。あれほど
                沢山作るのは苦手、くれぐれも小分け発注してくだしゃんせ、と伝えておいたにも
                かかわらず、こんな一杯頼むってのはどういうワケ? やむにやまれぬ事情は
                あったにちがいない、きっと、でもなこっちの身にもなってくれたまえよ、なんと
                いっても飽きっぽいんだからさ、ひたすら作ることは極めて困難なんだからさ。

                 初めは、脚を削るのオモロそうじゃん、とかなんとかで始めたんだけど、こうも
                量が多くちゃ、まるで「庇を貸して母屋を取られる」みたいで、シャレにならない
                じゃないっすか、とblue faceなme。広島在住の方からも注文が入ってるしな。
                全国にどれだけ脚が欲しい人いるんだろか。噂で広がり注文がひっきりなし、イヤ
                ですよそんなこと。考えだにオソロシイ。断ればいいじゃん、ってことだけどさ、
                もうちょっといいか、の積み重ねで気が付けば、旋盤にしがみつきっぱなし、
                ノラリクラリな生活が営めないってことになりかねない。いやですよ、そんなこと。

                 思案投げ首、まっ、いずれそのうちに、なんて考えるとロクなことはない。
                一気呵成に取り掛からなくちゃ、遅れ遅れで悲鳴を上げるだろう、そんなこたァ
                長い人生経験でわかりきってる。

                 角材を切断、作るのは高さ3㎝と5㎝の2種類。材料の山を目の前にして
                すでにゲンナリなアタイ。

                 気を取り直して、加齢による視力弱体に対応するために蛍光灯設置し

                 ホームセンターでカゴを買い求め(製作過程で大量の脚を一時保管する)

                 中心にマークするポンチを作り、これで大量生産への準備は整った。

                 回転しながら切削する旋盤を使うので中心を求めなければならない。45度
                定規をこのように。完成までの過程で、この線引き(墨出し)が一番大変なの。
                飽きる飽きる、いっぺんに終えることなんかじぇったいに出来ません。20個
                単位で一休み、これの連続でようよう峠越え

                 この中心にポンチでマークすればよろしい。ポンチは面倒だけど一瞬で
                終わるから、ダイジョウビ

                 そして、このように角を落として8角形にしなけりゃならない。少量ならば
                角材をそのまま削っていいけど、大量生産となると削り屑も大量で、少しでも
                屑を少なくしたいということで

                 高さ3㎝だけ、このように45度でちょいと角落とし。これが恐いんだわさ。
                なんたって刃と指先の間隔は1㎝程度だからな。

                 そして切断した木っ端がまたまた恐いのさ。こうやって右側に散らかって
                くれればいいんだけど

                 隙き間に挟み込まれて左側の定規?が動けなくなってしまいます。回転する
                刃とも接触してるんで音も恐い。この他にも飛んできて顔をかすめるときも
                しばししばし。

                 しかしですね、角落としは3㎝のみで5㎝は到底ムリ。刃の高さを5㎝にして
                塊材の角を落とすことなんか出来っこない。材料が小さくなれば、切断時の材に
                かかる力も大きくなり、万一飛ばされた時はアタイの指がどうなっているか?
                そんな恐ろしいことは出来ませんよ。

                 ってことを経てようよう区切りのよいところまでやり終えたんだわな。うへ、
                ウレシイじゃんか。

                 それが最初のこの写真。左は3㎝全量だけどまだ丸くはしていない。右が5㎝
                半分だけどすでに◯加工だけは完了。ここまでくれば後は楽なんだよね。旋盤に
                取付けて削るのはキライではないの。単調ではあるけどイヤではないのが不思議。

                一段落で、さてとこれからお昼ご飯の準備でも・・・・・・・な、店主でした。

                 

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