紆余は曲折の末
めっきり冷え込んできたな。寒さに震え上がっていた当店、建物はコンクリ
だから問題はないが、表が2枚の大扉だったから熱は奪われるわ、すきま風が
ピュ〜、っていうことに業を煮やして店主は立ち上がったのダ。10年以上
こんなふうで、
えいや!っとばかりに、か細い木枠扉を撤去して、
こうなったのが、
こうなって一応の完成となったのがきのうのこと。亡父が建立せし住まい
を解体したときの建具古材、店で使っていた大扉、中目黒にあるレストラン
「バランチェッタ」の外壁材(扉の縦框)、数十年の間なんとなく溜まって
しまった数々のガラス、それらを鍋にぶちこんでぐつぐつ煮込んだのがコレ。
もうこれ以上はどうせようもないだろう、会心?の作と言えなくもない。
ガラスの厚み、サイズはいろいろで最初のうちはガラスに合わせて
組み込めるから楽と言えば楽だった。でも、だんだんと残る窓面は小さく
なってきてガラスを切る羽目になっちまった。この二カ所が最小窓面で、
ガラス切りもイヤだけどガラスを押さえる押し縁の固定に手こずる。釘で
固定は金槌打撃でガラスが割れそうだし、さりとてネジはドライバーが
入らない。狭い場所であれこれ知恵を絞っての難事業。
ガラスにはとてもイヤな思い出があるからやりたくはない。その昔、
ゴミ箱に使っていたデカイ缶にガラスの破片を突っ込んでいたんだ。ゴミを
捨てようと何気なく手を缶の中に入れたら右手首がなんの抵抗もなくスパ〜
とね、切れたのよ。その長さおよそ4センチ。缶に捨てたガラス片の突起が
エベレストのように上に突き出してたんだな。その先端が手首を切り裂いた。
白い肉がパックリと見えあわてて病院に行き縫合。あ〜いやだいやだ、あんな
思いは二度とイヤですからね。
しかし切らねばならないガラス君。あたりを見回したらあったんだ。ガラス
切りがさ、
ど素人ですから厚いガラスはムリ、薄いガラスだって切り口はギザになり、
最後はペンチでむしりとる。その音、手触りイヤなもんだっせ。
中から開店することはできない。なぜかというと、
外の鉄扉の取っ手がこんなとこに、中のガラス窓が邪魔してるんだわさ。
その間隙およそ1センチ、こんな計算できようはずもなくむろん偶然の産物だ。
そして内扉の取っ手。鉄扉のガラス面との間隙も目視でおよそ1センチ。
こうも偶然が重なると女神が微笑んでるとしか思えませんな。ようやった!
ご褒美にぎりぎりサイズをプレゼントしてあげまひょ、とね。
そしていよいよ最後のお仕事。この場所に客席用ちんこいカウンターが設置
される。材料はすでにある、
コレだい!
慌てる乞食は貰いが少ない、急ぐな村越、焦るなムラコ、先は見えてるゾ。
さてと、まずは周辺の清掃から始めっとすっか・・・・・な、店主でした。
だから問題はないが、表が2枚の大扉だったから熱は奪われるわ、すきま風が
ピュ〜、っていうことに業を煮やして店主は立ち上がったのダ。10年以上
こんなふうで、
えいや!っとばかりに、か細い木枠扉を撤去して、
こうなったのが、
こうなって一応の完成となったのがきのうのこと。亡父が建立せし住まい
を解体したときの建具古材、店で使っていた大扉、中目黒にあるレストラン
「バランチェッタ」の外壁材(扉の縦框)、数十年の間なんとなく溜まって
しまった数々のガラス、それらを鍋にぶちこんでぐつぐつ煮込んだのがコレ。
もうこれ以上はどうせようもないだろう、会心?の作と言えなくもない。
ガラスの厚み、サイズはいろいろで最初のうちはガラスに合わせて
組み込めるから楽と言えば楽だった。でも、だんだんと残る窓面は小さく
なってきてガラスを切る羽目になっちまった。この二カ所が最小窓面で、
ガラス切りもイヤだけどガラスを押さえる押し縁の固定に手こずる。釘で
固定は金槌打撃でガラスが割れそうだし、さりとてネジはドライバーが
入らない。狭い場所であれこれ知恵を絞っての難事業。
ガラスにはとてもイヤな思い出があるからやりたくはない。その昔、
ゴミ箱に使っていたデカイ缶にガラスの破片を突っ込んでいたんだ。ゴミを
捨てようと何気なく手を缶の中に入れたら右手首がなんの抵抗もなくスパ〜
とね、切れたのよ。その長さおよそ4センチ。缶に捨てたガラス片の突起が
エベレストのように上に突き出してたんだな。その先端が手首を切り裂いた。
白い肉がパックリと見えあわてて病院に行き縫合。あ〜いやだいやだ、あんな
思いは二度とイヤですからね。
しかし切らねばならないガラス君。あたりを見回したらあったんだ。ガラス
切りがさ、
ど素人ですから厚いガラスはムリ、薄いガラスだって切り口はギザになり、
最後はペンチでむしりとる。その音、手触りイヤなもんだっせ。
中から開店することはできない。なぜかというと、
外の鉄扉の取っ手がこんなとこに、中のガラス窓が邪魔してるんだわさ。
その間隙およそ1センチ、こんな計算できようはずもなくむろん偶然の産物だ。
そして内扉の取っ手。鉄扉のガラス面との間隙も目視でおよそ1センチ。
こうも偶然が重なると女神が微笑んでるとしか思えませんな。ようやった!
ご褒美にぎりぎりサイズをプレゼントしてあげまひょ、とね。
そしていよいよ最後のお仕事。この場所に客席用ちんこいカウンターが設置
される。材料はすでにある、
コレだい!
慌てる乞食は貰いが少ない、急ぐな村越、焦るなムラコ、先は見えてるゾ。
さてと、まずは周辺の清掃から始めっとすっか・・・・・な、店主でした。
- 2015.10.30 Friday
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- 10:22
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- by factio