紆余は曲折の末

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     めっきり冷え込んできたな。寒さに震え上がっていた当店、建物はコンクリ
    だから問題はないが、表が2枚の大扉だったから熱は奪われるわ、すきま風が
    ピュ〜、っていうことに業を煮やして店主は立ち上がったのダ。10年以上
    こんなふうで、

     えいや!っとばかりに、か細い木枠扉を撤去して、

     こうなったのが、

     こうなって一応の完成となったのがきのうのこと。亡父が建立せし住まい
    を解体したときの建具古材、店で使っていた大扉、中目黒にあるレストラン
    「バランチェッタ」の外壁材(扉の縦框)、数十年の間なんとなく溜まって
    しまった数々のガラス、それらを鍋にぶちこんでぐつぐつ煮込んだのがコレ。
    もうこれ以上はどうせようもないだろう、会心?の作と言えなくもない。

     ガラスの厚み、サイズはいろいろで最初のうちはガラスに合わせて
    組み込めるから楽と言えば楽だった。でも、だんだんと残る窓面は小さく
    なってきてガラスを切る羽目になっちまった。この二カ所が最小窓面で、
    ガラス切りもイヤだけどガラスを押さえる押し縁の固定に手こずる。釘で
    固定は金槌打撃でガラスが割れそうだし、さりとてネジはドライバーが
    入らない。狭い場所であれこれ知恵を絞っての難事業。

     ガラスにはとてもイヤな思い出があるからやりたくはない。その昔、
    ゴミ箱に使っていたデカイ缶にガラスの破片を突っ込んでいたんだ。ゴミを
    捨てようと何気なく手を缶の中に入れたら右手首がなんの抵抗もなくスパ〜
    とね、切れたのよ。その長さおよそ4センチ。缶に捨てたガラス片の突起が
    エベレストのように上に突き出してたんだな。その先端が手首を切り裂いた。
    白い肉がパックリと見えあわてて病院に行き縫合。あ〜いやだいやだ、あんな
    思いは二度とイヤですからね。

     しかし切らねばならないガラス君。あたりを見回したらあったんだ。ガラス
    切りがさ、

     ど素人ですから厚いガラスはムリ、薄いガラスだって切り口はギザになり、
    最後はペンチでむしりとる。その音、手触りイヤなもんだっせ。


     中から開店することはできない。なぜかというと、

     外の鉄扉の取っ手がこんなとこに、中のガラス窓が邪魔してるんだわさ。
    その間隙およそ1センチ、こんな計算できようはずもなくむろん偶然の産物だ。

     そして内扉の取っ手。鉄扉のガラス面との間隙も目視でおよそ1センチ。
    こうも偶然が重なると女神が微笑んでるとしか思えませんな。ようやった!
    ご褒美にぎりぎりサイズをプレゼントしてあげまひょ、とね。

     そしていよいよ最後のお仕事。この場所に客席用ちんこいカウンターが設置
    される。材料はすでにある、

     コレだい! 

     慌てる乞食は貰いが少ない、急ぐな村越、焦るなムラコ、先は見えてるゾ。

    さてと、まずは周辺の清掃から始めっとすっか・・・・・な、店主でした。

    到達点ではある

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       思い起こせば60年前、店主小学生のみぎり初めて聴いたステレオサウンドに
      耳を奪われて、以来この方いつも共に歩んできた音楽、それを聴くための装置、
      金もないのにあれこれの到達点に辿り着いた。いろいろなアンプの音色の違いを
      試聴するには複数のアンプで複数のスピーカーを鳴らすマルチチャンネルは
      適さない。一台のアンプで一台のスピーカーを鳴らすようにしなくてはならん。

       その考えの元に30センチ全帯域スピーカーは用意したけれど、悲しいかな
      高音が出ない、ならばと高音スピーカー(ツィーター)を授かったものの
      低音と高音を分ける部品が必要。その部品を昨日買い求め、今日繋いで音が
      出たというワケ。

       高音専用スピーカーはコレ、真ん中に小さな振動板があって、右の磁石で
      前後に振動した音は、左で拡散される。四角い板は箱に取付ける場合のもの。

       これを2セット必要で、

       こっちをネットワークといい、アンプとスピーカーの間につける。下部の
      左がアンプからの線、真ん中が低音スピーカーに、右が高音スピーカーに接続
      される。このネットワーク、低音高音を分離させるもんだけど、いくつかの
      周波数があって買い求めたのは4500HZで切り替わるタイプ。この部品が
      どのような構造になっているのかはサッパリわからない。mazdaluce3000
      氏に言われるがママ、キュウリがパパだ。

       こっちはアッテネーターと呼ばれ、つまりは高音の音量を調整するための
      もの。下の金棒の先っぽにツマミがついてて回すと音量が変わる。

       これらの部品を言われるがままに買うてみたものの、配線がさっぱり皆目
      見当もつきませんえん。電話でていねいに教えてもらい(むろんmazdaluce氏)
      配線のためのコードを買いに行く。途中、ふと、待てよ? アッテネーターの
      配線突起は3箇所だったよな、これがIN部(陰部とも読める)ならばOUT部は
      あるんか?? と思っちまった。なぜなら、

       真ん中の凸が3個にもかかわらず、左右から4本の線を繋がなくちゃならん
      わけで、ムリじゃん?と。この凸がIN部ならOUT部があるんじゃないの?
      そう思っちまったわけさ。帰って確認したらばアッテネーターには3個の
      凸しかなく、この3カ所で4本の線を繋ぐしかないことがわかって、弱い
      オツムはグルグルと急速回転急速劣化。

       再々の電話でしつこく聞くもmazdaluce氏はこっちの悩みがまったく
      理解出来ない様子で「なんでそうなるの?」と厳しい御発声。う〜む、
      どうしたもんか、と思いつつしつこく食い下がり、あれやこれやの末に、
      最初におせ〜てもらったメモを見れば、なってこったい! 教えてもらった
      じゃんか、それも十数分前、直近だ。最後には「だいじょうぶ? 村越サン」
      とか言われちまって、ほうほうの態平謝りで電話を切る。かなり信頼失墜
      しちゃったな、信用回復には数年かかるんじゃないか、回復する前に死んで
      しまったらどうせよう。

       勘違い思い込みの帝王と名乗ろうか、まったくもう困ったもんだ。


       プルプル震える手先もなんのその、久しぶりのハンダこてを使い結線途中
      の図。老眼進行中の身、細かい作業はメガネを外す。ハンダの煙が目にしみる、
      ハンダの臭いが鼻にツーン。あんまり近づくと目がヤケドするかもしんない、
      なんてこと思いつつ。

       もう間違わないようにと神に祈り慎重には慎重を期し、くれぐれも間違いの
      ないようにとハンダ付けまくる。そして恐るおそるCDの音を出してみた。
      鳴りました、イェイ〜! ツィーターの音量も自由自在だ。当たり前と言えば
      当たり前なことなれど、そこそこな艱難辛苦の末だからさ、グッとくるもの
      があるってもんだ。

       さてと、試聴タイム。コーヒーを飲みながらゆっくりとすんべえ。音?
      そりゃイイに決まってる!と言いたいとこだけど、ああ無情、アタイの耳がね
      アテにならんのだ。凄くイイとまでは判断できず、悲しいことよのう。しかし、
      これで試聴室の態勢はほぼ万全、年来の夢が叶ったことは間違いない。この上は
      mazdaluce3000氏のご出馬願って、調整してもらえば恥ずかしくない音場環境
      が確立されるだろうて。

      すべてが完結に向かっていると思いたい・・・・・・・・・な、店主でした。
       

      たくさんの関係の関係

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         垂直の大騒ぎって言ってたのはたしかロラン・バルトだった気がする、
        そう思ってネットで調べたら・・・・・・・やっぱりネ、

         現代的作品を味わうべきはストーリイじゃありません。テクストに密着し、
        言語を吟味し、そして遊ぶこと。つまりバルトのいう『垂直の大騒ぎ』を
        やらなきゃならない。『ゾラの小説を、ゆっくり読んでみたまえ』と、
        バルトは言ってます。たちまち眠くなって『本はあなたの手から滑り落ちる
        だろう』っての。で、この逆をやってはいけない、現代のテクストを急いで、
        とばし読みしちゃいけないってことなんだけど、実はやってるひと、いっぱい
        いるの。
         現代的な文学作品を、何か事件が起こるだろうという期待でいそいで次つぎと
        ページをめくっていっても何も起こらないもんだから、怒るひとがいます。
        最近じゃ、ろくに本を読んでいない畠違いのひとにまでそうした本の書評を
        やらせるもんだから、こういう馬鹿なひとはみな『面白くない』とか『退屈だ』
        とか言って、しまいには『この本のどこが面白いのか、教えてほしいもんだ』
        とくる。馬鹿の上塗り。面白さなんて、そもそも教えにくいものなんだけど、
        特に現代的な小説の面白さなんてものは、他人に教えられるようなもんじゃないの。
         言語活動から起る面白さは、話の流れからは起りません。現代的な小説を読む
        には、早読みしない、ゆっくり食べる、はしょらない、丹念に読みとる、これが
        大切です。


         名著「文学部唯野教授」からの引用、ちょい長すぎ? この本にはたくさんの
        関係の関係という言葉も出て来る。これが誰の言葉だったかわかりませんけど。
        そこでアタイのきのうは、

         店の片隅でWiFi接続。息子からもらったルーターあれこれいじってみたものの
        取説紛失でらちがあかず新規購入。つないでみたらKDDIのADSL回線は9月末で
        閉鎖されてることがわかり、光回線?に換えるために☎で30分かかって
        ようやく契約、後日工事が決まった。思えば、サービス終了の告知は受けてて
        知ってはいたけど、このことだったんかい。よくわからないまま時は過ぎて
        この始末、ったく大丈夫かい、オレ。

         依頼された茶箱の脚の残り4個をケズケズして塗装最終三回目を済ませ

         店のドアのガラス18枚を仮取り付け後、すべての押さえ縁(ガラスを固定
        するための細い棒)を外して塗装一回目。油性塗料だから乾くのに時間が
        かかるんだわ。

         そしてコレ。mazdaluce3000氏から預かった高音専用のスピーカーだ。
        地下の試聴室には30センチ口径が一個だけ、どうしても高い音が不足、で、
        これを使いたまえと、でもこれを使うにはアンプからの音を分けなくては
        ならず、それをどうするかはたまた今後の展開やら予定などを☎相談。

         ドアの隣りの入口はここまできた。いよいよ残部少なくなり、はめ込む
        ガラスの組み合わせがむずかしい。やはり切らねばならんのか、でも切る
        技術はない、やっぱ頼むっきゃないか、でも全部自分でやりたいし・・・。

         狭い店内で右往左往してるワケだ。ふつうはひとつ一つ片付けるのかな?
        でもさ飽きっぽいし塗装作業がからむとどうしたって空き時間(乾燥の
        ための)が必要になるし、ちょっとやっては他の仕事もする大好きだから、
        今さら性分を変える気もない、ジワジワ出来上がってゆくのも悪くない、
        まぁそういうココロ。

         わたしにとってのたくさんの関係の関係とはこういうことだ。出入り口
        が出来なきゃ店の体裁が整わず誰も訪れることはないし、地下の試聴室
        の音場環境がイマイチであればmazdaluce3000氏のレストアアンプを
        お聴かせできないし、ネットがきっちり作動しないと外部との通信が
        滞ってしまう。その隙をぬうようにルーティンワークの茶箱の脚。
        それらがからみあっているんだわ。ま、冒頭の垂直の大騒ぎってことも
        あって、先を急いではならない、この混乱を遊びつつ楽しまなくては
        ならない。ネジ一本を楽しみ塗装の刷毛に気遣い、光回線の工事連絡を
        ゆったりと待つ、こういう貴族的な気持ちが大切なんだろね。

         仕事にかかわらず毎日の生活や友人知人お客様の人間関係にしても単純な
        相対なんてことはない。多くのモノやヒトとのたくさんの関係がからみあって
        のことだ。アタイを取り巻くたくさんは宇宙の大きさからみればクオーク
        ほどのもんだろうけど、アタイはアタイで一個の宇宙と考えればそこそこの
        関係は存在することはみなさまもご同様だろう。
         花に嵐のたとえもあるぞさよならだけが人生だ、盛者必衰会者定離、
        アタイはアタイの道を歩むのダ、ナンチッテ。

        今日もきょうとて取り散らかろう・・・・・・・・な、店主でした。
         

        冬将軍の気配の中

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           めっきり寒くなってきましたが、みなさま如何がお過ごしでしょうか。
          当地ファクティオでは、年来の懸案であった店舗入口の壁面問題を解決すべく
          日々小さなスナックならぬ、歩みテクテクの最中でござんす。壁面問題とは、
          大きな二枚扉。夏期はスコブル快適であるものの冬期はいたるところからの
          すきま風でどうにもならんのですたい。灯油ストーブ、オイルヒーター、炭火、
          こんな小さな火力を寄せ集めてみても一向に室温が上がらず、室内とは思えない
          寒さ。年に数人の客だから、それもまた一興と鷹揚に構えていたけれど、そうは
          ゆかない諸事情が出来しつつある予感に震えて改装に精を出している。


           左に小壁を、そこにドア枠を取り付け

           ドア右側は、古ガラスをはめ込んで


           ドアを作らなくてはならないってことで学校の教室で慣れない建具作り。
          小さな枠には小さなガラスが入り、その数18枚。驚くなかれ30年以上前に入手
          したんだわさ。バーのボトル棚に使われていたガラスが巡りめぐって当地の
          ドアに使われるなんざ、ガラス自身思ってもみなかったことだろうて。

           そんなこんなでようやくここまできた。日々出来上がりを確認しつつだから
          計画みたいなものはない。ダサくないか、ショボクないか、でもカッコよすぎ
          ても困るし、出来るだけ残り物材だけで作りたいし、古材の良さを生かしたい、
          アタイ自身のスタイルを反映したものでありたいし、立ち寄ってみたくなる
          魅力も欲しい、とはいえ奇妙すぎて遠ざかってしまわれるのもイヤ、親しみ
          やすくてオモロそうで、あれこれ考えながらの作業は楽しいものだ。

           内側から見るとこんなふうになっちょる。左側の窓のとこに小さなカウンター
          テーブルが設置予定。巾1.2m程度だからお二人様専用だ。椅子は4客あるけど
          肝心のテーブルがないからな。ここでお茶していただくもよし、来客と
          打ち合わせしてもよし、アタイが物思いにふけってもよし。

           ドア右の6枚の木枠窓は、このように全面解放される。上の窓は下と同じに
          下方に降りる構造になってるけど、やっぱこれは上方にせり上がるように
          せねばならん。そうすれば下は下方へ上は上方へと全面開放されるからさ。
          なんたって当店は愛煙家のための憩いの家?を目指してるから、窓は解放
          されなければなりません。寒い冬は全面とはいかないまでも目の前の窓だけでも
          解放したいのが人情ですもの。

           昨日今日と肌寒い日が続いていて、早く作らないと震えながら作業するって
          ことになっちまう。せっかくの楽しい作業、急ぎたくはないけど、いささか
          時間が迫って来ていることは否めず、じっくり手早く矛盾した気持ちでいる
          ワケ。まるでソビエトに攻め込んだナポレオンかヒットラーみたいに冬将軍に
          敗退したくはないからな、イヤですよ来春まで作業停止なんてのは。

          すでに作業峠は越えたか・・・・・・・・・・・の、店主でした。
           

          スゴい時代になったもんだ

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            Introducing StaffPad


            アタイにゃどうちることもできんのだて・・・・・な、店主でした。

             

            ハイスストレトドリル?

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               コトの発端は、頼んでいた刃物の研磨を受け取っての納品書。研磨は二種類で、

               通称丸ノコ盤、あるいは昇降盤と呼ぶ機械の刃。この研磨代が1900円。
              以前にも頼んだ店だからわかっていて問題はない。問題は、

               下段の2,900円。いやに高いなと思ったんだ。で、この刃は

               これ。妙な先端を持つ刃で木に穴を開けるモノ。どこで入手先したか不明、
              いつ頃かもぜんぜんわからず。ずいぶん前から工房にあって、最近精を出して
              いる茶箱の脚に穴を開けるときの必需品なんだわさ。

               茶箱の脚は、例えばこんなふうで、これに

               このような穴を開ける。深さは15ミリ。穴の縁も削ってあるけど、これは
              面取りカッターと呼ぶ別の刃物でケズケズするんだけどね。この脚を手で
              固定してボール盤で穴開けるんだが、

               左の金属用だと中心からズレやすく、木はブルブル震えて正確な穴はムリ。
              なんたって穴の直径は11ミリもあるからさ、けっこうブットイんだ。右の
              木工用だと回転する刃を木に当てたとたんグゥ〜と上に持っていかれる
              こと必定、危ないことこのうえもない。よほど強く固定しないと刃が木を削る
              力に引っ張られてしまうのだ。でもさ、どうやったところでこんな脚を強く
              固定することなんか出来っこないっす。

               その点、この三角突起のドリルは見事になんの抵抗もなくスルスルと穴を
              開けることができる。当たり前のように便利してたんだけど切れ味が悪くなって
              きたんで研磨に、ということ。今朝、友人T野井さんが来訪され、台輪なるもの
              を作った際に、この刃のことが話にのぼり、ヨーロッパでは使われているとも
              話したこともあって、記憶の片隅に残しつつ、店のドアを作りに学校に行き、
              持ち帰る途中に真ちゅうネジを買いにネジの永井さんに行き買い求めて、
              そういえばなにか聞く事あったな、なんだったっけ、思い出せないままに
              数分たち、ようやく記憶の片隅にあったことを思い出したのがこの刃のこと。

               たまたま車に積んであったんで見せたところ「見た事ない」と言われて
              しまい、奥から店主・永井さんも出て来たけど、やっぱり「見たことない」と。
              ゲゲ、ないの? ネジや工具マニアの永井さんが知らないってことはですよ、
              日本ではないのかもしれないってことになり、一同色めき立つ。スタッフの
              方が調べたら海外製品で、国産ではないみたいなんだ。しげしげと刃を見つめて
              永井さんはめっけたの

               AUSTRIA 7/16の刻印を。7/16ってのは刃の直径で、単位はインチ。
              ヨーロッパでの単位は㎜らしく、インチはアメリカで主流、「AUSTRIA」は
              社名? なんて、真面目な永井さんには珍しくの軽口。そんなわきゃない
              だろさ。アメリカの刃物が私の工房にある理由がないからさ。むろん、この
              刻印は最初っからあったわけで当然私も目にしてるはずだけどすっかり忘れて
              るか、さもなきゃ注意して見なかったかのどちらかだ。

               結局、結論は出ず持ち帰ったアタイ。これと同じタイプの刃を見たような
              気がすると思って探したら

               あったんだな、これが。右が今回の刃で左はもちっと小サイズ、いずれも
              インチサイズ。そうか! 二本あるってことは誰かに貰ったんじゃなく私が
              買ったんだ、ずいぶん前にウィーンに行ったときに工具屋さんに立ち寄った
              ことは覚えちょる、きっとそこで買ったんだ、刃先が珍しいとか思ってさ。

               身に覚えのない罪で有罪になり、護送の途中でからくも脱出したのは
              逃亡者リチャード・キンブル元医師だけど、アタイの場合は記憶が飛んでの
              「なんちゃって身に覚えがない」ってこと、あ〜ぁ、なんてこったい。
              そんなことすっかり忘れての便利使い、恐いぜまったく。自分が信じられない。

               でね、納品書の商品名がハイスストレトドリル。きっとこれはストレート
              の間違いだろう。研磨を依頼した店は昭和の佇まいでいつも二人の妙齢美女が
              対応してくださるんだけど、今日は釣り銭を間違えてね、受け取った時に
              気はついたんだけど、まっいいかって思ったの,数円だったからね、きっと
              あの二人ならストレートをストレトと打ち間違えることもあるに決まってる、
              そういうことあれこれ考えるの好きなんですよ、アタイは。

              日常の中のさざ波のような出来事ざんす・・・・・・な、店主でした。
               

              完璧の顛末

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                 アンプのお師匠様・mazdaluce3000氏。長野県のファンに依頼され二台の
                アンプをレストア、無事届いたアンプの音の良さにビツクリ、その後の話の中で
                CDデッキのことになり、古さも古いパイオニア PD-5000がよろしいとのご託宣、
                それはそれは是非とも聴いてみたきものとなったのが発端で。ふぃ〜前置き長し。

                 このCDデッキ、1989年生まれで20万円もした。26年前だ。どうやらこれが
                今でも人気らしく5〜6万円で取り引きされている。メカは直せるけど盤面から
                音を拾うピックアップはすでに廃盤欠品、希少なソレはこれまたオークションで
                けっこうな額で取り引きされているとのこと。このデッキをなぜかアタイが保持
                してて、それを持って行き試聴させてあげよう、いわば出張試聴とここまでは
                良かったんだ。ムフ〜、続くんか? 続くんだコレが。

                 で、前日。3000氏から☎あり〜の、ファンの方がぎっくり腰になって様子見、
                明朝電話で決定するからね、で朝☎で話したところ、ぎっくり腰でも聴きたい、
                是非とも聴きたいとなったのだが、3000氏が風邪気味で先方はそれは困る
                マスク着用を願いたいということになり、そんな状態なら行かずにデッキを
                送りましょう、となったんだ。ありゃりゃのリャ。

                 ほいでね、その報を聞き3000氏の工房に押っ取り刀で駆けつけCDデッキを渡し、
                氏が厳重梱包して発送、先方が試聴しようとしたら音が出ないときたもんだ。
                どうやらピックアップが外れてしまい音を拾えないようになっておるんだ。
                氏曰く「このデッキの弱点はピックアップの接着が弱く、送る過程で外れて
                しまう場合が少なくない」。う〜む、そういうことかい、これでオシマイかい。

                 ま、そういうことなんだ。オチがなくてすまんのう。

                 こんなこと世の中にはままある事、ま、こっちは直ればいいんだし、仲介者が
                mazdaluce3000氏なら直した上に点検もしてくれるかもしれない、なんてね
                思ったりもして。でね、CDデッキを渡しに行ったときに、村越サンこれ持ってく?

                 おんやまァ、ヤマハ A-2000ではないか! 件の長野のファン紳士ご愛用の
                プリメインアンプ、新しく導入した二台のアンプにぞっこんとなり、これが
                送られてきたんだと。むろん中味はレストア済み、luce3000氏が言うんだから
                間違いはない。これを当店で売って下され、売価20万円で、とこうきたの。
                う〜む×2、いよいよかい、始めろってことだな、試聴室の新たな展開を求めて
                るんだな、よかろう、よろしかろう、始めようじゃないか。

                 でもな、その前に改装を済ませないとな、なんたってこんな状態だかんな


                オチはついたかしら? N谷サン・・・・・・・な、店主でした。
                 

                Before & After

                0
                   WiFi受信にしたもののルーターの調子が悪くって右往左往、数回☎でおせ〜て
                  もらい復調の朝。それにしても寒くなったもんだ。のべつ盛夏じゃたまらない、
                  とはいうものの急すぎやしないか、もちっと秋の風情とやらを楽しませて
                  くれてもエ〜のではないかの。
                   そんな冬が近づいてくるというのに当店の工事は遅々として進まず、鉄扉を
                  開ければ前面全面解放で焦る気持ちは隠しきれない(相変わらず大仰な言い様で)。

                   そんなときに友人T野井さんから☎、社内展示の二台の棚はいらんかね? と。
                  う〜む、断りたくはない気持ちがムクムクだ、はてどこに使おうかい、家の方は
                  ムリ、地下もムリ、なんたってデカイからな。使うんなら一階店内しかない。

                   使うんならココだろうなぁ。間口は広いけど奥行きは狭い棚は机の上下に
                  取り付け置くのが最良の方法だろう。いともカンタンに考えて、即イタダキ。


                   愛車FITを駆って会社から戴いてきたときたもんだ。真っ白シロ助の逸品。

                   まずは上、有孔ベニヤをカットして取り外す。5本の棒はタルキ、コンクリ壁
                  にカールプラグで取り付けてある。懐かしいなぁ、久しぶりに顔見たぜ、当店
                  最初はぜんぶこの白壁だったんだ。

                   タルキもゴリゴリ切って、

                   切り口に棚を載せちまおうって寸法だ

                   載ったやないか、やれば出来る、当たり前か。一応言っとくけど、この棚の
                  後ろ板は薄くてコンクリ壁に固定する事はできない。下はしっかり受けている
                  とはいえ、前に倒れてくるかもしれず、ってことで棚の側板をタルキにネジ固定。

                   これがAfter。悪くありませんね、机下の棚は置いてあるだけだけどさ、机板を
                  支える役目もあるからあっちこっちネジで固定してある。机に脚があればもっと
                  しっかりはするけど左端に脚はいかにも邪魔だもんな。机の板は右の収納と
                  左の収納で固定されていまする。

                   右側には別の棚を設置

                   一枚扉ってことは片方は必ず開いているってことだ。密閉されない弱点は
                  あるけど、不思議な魅力がある。中途半端って言えなくもないけど、見せる効果
                  がある。とはいえ、空白の上部がいかにも・・・・・・・・・

                   机下の棚も、な〜んにもない。どっちも棚板を付けないことにはどうにも
                  ならんの。棚をもらうのは誰でも出来る、けど壁に取り付けたり棚板を付ける
                  といった二次処理が出来なければ役目は限られ「棚自身」もいささかな残念感
                  は否めないだろ。

                   上の棚は一枚しか棚板を付けられないから、棚ダボを使う。木部に穴を開け
                  そこに差し込むだけ。とはいえサイズを測れば直径3.7ミリ、ジャストサイズ
                  だと入らないだろう。3.8ミリの穴を開けたればピッタリでいと満足。

                   下は高さがあるから、棚受け金具を取付ける。こうすれば自由に高さが
                  変えられる、なんてことは誰でもわかる。この作業には直角定規がいるし
                  ポンチもドリルもいる。私には超カンタンな作業だけど経験がない道具が
                  ない人にはちょい面倒かも。


                   ま、これで一件落着おめでとうさんでゴワス。どーです、これなら文句は
                  ないのと違いまっか? T野井様よ。

                  でいよいよ本丸、外壁工事に取り掛かろう・・・・・・な、店主でした。
                   

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