「悪夢」「続・悪夢」

0
     悪夢にうなされて目がさめたのが午前5時、目が冴えて眠れなくなりつつも
    トロリと再眠したのか続編も鑑賞、実にイヤな夢ではあった。「悪夢」の方は
    多分学校の職員室らしき場所で誰かを送り出す際にみなお辞儀してるけど、私
    は手元にあった週刊誌に見入ってて、ヤバイなと思ってるけど目は離せない、
    案の定、礼を失した者がいる名前を呼ぶから前に出てきなさいと言われ二番目
    に並ぶ。お客様をちゃんと見送らないことがイカンということだ。講師の私が
    なぜに職員室で誰かを見送らねばならんのか、そんな疑問を持ちつつ叱られて
    いるアタイ。その後も説教が続き「今、眠ってたでしょ!」とさらなる追い打ち。
    寝てませんよといっても聞き入れてもらえない。

     ここで目覚めたんだ。66才の単なる講師がなぜ叱られなければならないのか。
    あぁ、これはきっと昨晩アシスタントK君と食事をしたことが関係してるんだろ、
    そして今読んでいる藤沢周平の江戸時代の牢医の話とも。それがごっちゃに
    なって出来上がった物語なんじゃないか、ねぇ、ユングさんよ。

    「続」のほうの舞台は丘の傾斜地にある墓場。知っている場所だ。見上げれば
    頂上までつづら折りの道があり、登ってゆけば電車が見える。駅の終点ホーム
    からゾロゾロと多くの人が線路に降りて墓に向かっている。これが近道らしい
    ことは理解でき、見れば右手にチケット販売所が。ダラ坂を登り財布から金を
    出そうとしたときに小銭を床(コンクリートだ)に落としてしまい、しゃがんで
    拾おうとしたら千円札や五千円札が数枚落ちてて、手にしたらさらに一万円札
    まで落ちてる。それも拾って、気が付けばとなりにしゃがんでいる男、刑事だ。
    つまり私がお金を拾って届け出なかったことの取り調べで、まっことイヤ〜な
    気分。あぁ、これで一巻のオワリか、刑務所に入ったらタバコも吸えなくなる
    んだろう、なんてこと考えている。

     人生初ともいえる二本立ての悪夢、観たあとのイヤ〜な気持ちはまざまざと
    今でもココロに残っている。あぁイヤダイヤダいやでっせまったく。二度と
    観たくない。すべての風景はクッキリしてたしねちねち叱られている時の気持ち
    も超リアル。夢判断ではどうなのか? おせ〜てほしいもんだ。

     7年間学校の木工房で共に働いたアシスタントK君、慰労もかねてのお食事
    に誘いグダグダと。話の内容は多岐にわたるが多くは学校と学生と作品の出来。
    あれはどうのこれはこうのと親しき仲なればこその内輪話に花が咲く。ブログ
    とはいえ公の場だから詳細は記せないが、悪口罵詈雑言の類いも頻出し、思えば
    それもいけなかったんだろ。天知る地知る障子に目があり襖に口あり、あれ?
    違ったか。つまり、なんだ、その、批判するには相応の覚悟を持たにゃイカン
    ってことで、それなりに強いココロの持ち主でなけりゃ黙っていなさいって
    ことなんだろ。

     そしてマイナンバー制度。学校からあなたのマイナンバーの写しを提出して
    下さいと書状が届き、放っておいたら督促が来た。世上を賑わしたこの制度の
    目的がわからぬまま政府が進めるにはそれなりの狙いがあるんだろう、アッシ
    には関係のネ〜ことで、知らんぷりしてたら、そうはさせじと狙い撃ちかい。
    しかも以前に健康診断書の提出も求められていたような。寄る年波いちいち
    覚えてはいられない、光淫矢の如しだもんな。するって〜となにかい、書類を
    提出しなけりゃ来期の契約は出来ないってことなのかい、怒っているわけでは
    ない冷静な疑問の元でのことなんだわさ。さっき電話して問い合わせ中なの。

     なんか面倒な世の中になってきたな。つくづくそう思う。あなたの知識を
    貸してくれまへんか、いいでっせ、ほなお願いしまっさ〜、昔のこと言っても
    始まらないけどそういうもんじゃないかなあ。健康診断にしても高齢者はいつ
    死ぬかわからないから一応ってことなんだろうけど、その「一応」の意味は
    どういうこと? 実に嫌みな老人であることはそこそこ理解してるけどさ、
    そうも言いたくなるこちとらの気持ちも察して欲しいでやんす。って我が儘
    なのかなあ〜、誰かおせ〜て頂戴ナ。

    管理されることがヒシヒシと・・・・・・・・・・な、店主でした。
     

    グッドなタイミング

    0
       一昨日、注文していたコンプレッサーが届いて開梱。使おうと差し込み口を
      見たればぬわんと三本線でソケットがついとらん。あれぇ〜どういうこった?
      手持ちのソケットに配線はできるが色違いの三本のどれをつなげばいいのやら、
      近くの電気屋さんに相談に。一本はアースだろう、普通は緑なんだけどなぁ、
      とか言われ、まだ気が付かないアタイ。工房に戻り白黒線をつなぎコンセント
      に差し込むもほとんど反応なし。変だな?・・・・・待てよ、間違って買って
      もうたか?? 改めて品番を確認したところ三相200V! 一般家庭用の100V
      じゃあない、使えないんだ。どひゃ〜。箱は開けてしまった、交換できるのか?

       すぐさま☎、問い合わせてみるからしばしお待ちアレ。う〜む、厳しい状況
      なんじゃないのか、交換できなければこのコンプレッサーはムダになる、ネット
      オークションに出品したっていくらにもならんだろ。なにより間違って注文した
      己のふがいなさっていうか情けなさっていうか、あれこれな思いで気持ちは一気
      に落ち込む。あ〜ぁ、またやっちまったか、またしてもやってしまいましたか、
      あれだけ確認したにもかかわらず度重なる失敗を犯すことの自己嫌悪。それは
      それは甚だしい落ち込みで一人地下で悶々とするアタイ。これまでの人生これ
      からの人生すべてに自信がなくなり、偉そうに言ってたあれこれはなんのこたぁ
      ない浅薄な知識を塗り重ねた砂上の楼閣であったんでね〜の。

       人間なんてこんなもんか、元気でがんばれる、能力だってそこそこと思ってた
      けど、ちょっとの失敗やカラダの不調で一気に奈落の底に落ちるもんなんだろ。
      大したこたぁないな正味の話。バブル崩壊の株価下落のように気持ちは落ち込む。
      しかし、それにしてもこの落ち込みぶりは激しすぎやしないか、なんか胃が
      ムカムカしてきたし、おかしいぞ? と、みるみるうちにけっこうなムカつきが
      増大し、こりゃアカン、起きてらんない、どうせよう、風呂に入って暖まって
      みるか、意味もなく風呂を沸かして暖まるも効果なし、居間で横になり録画の
      映画を見る。しかしなぁ、気持ちの落ち込みがかくも早く胃に到達するもんか? 

       いささか冷静になり、考えてみる。お昼に食べた豚肉炒め。前日、余った肉を
      炒めておいたものをチン、食べるまえにヤバイかもと思ったんだよな。歯ごたえ
      充分だし、モリモリ食べちまったからな。そして前日も、オムレツをペロリだ。
      いずれも油もの、これじゃカラダにイイわきゃない、アァあれが原因か?
      間違った注文でアタマ、油ギトギトで胃、両方が合体しての体調不良か、なんて
      こったいまったく、ステキなグッドタイミングやないか。

       ムカムカでも荷物は待ってくれへんのダス。届くよ届くよ、どこまでも。
      いわずと知れたウィーンの友人のもの。日本のオークションで購入した品々、
      海外に郵送できずに中継地たるファクティオに、再梱包して現地に発送する
      ことになっとるのだ。これまで何回もあったことだが今回はケタが違う、
      彼女のやる気が荷物の多さに出ている。不在配達票をチェックしているヒマ
      なんかない、次々と押し寄せてくるんだから。ま、そのうちまとまったら
      再梱包しようかと思っていたアタイが甘かった。店内は荷物で溢れ始め、
      足の踏み場もなくなって、ムカつきの中整理し始めたのが昨日でね。


       今朝も早よから一個届いて、総計60個となった。いいっすよ、と軽く
      引き受けたものの、いつ果てるともない荷物にいささか不安になり、困った
      ことにそれを面白がるアタイがいるんだから始末が悪い。梱包には自信が
      ある、開梱したときに「お見事!」と思わせたい「理に叶っている!」と
      仰け反らせてやろうやないか、腕によりをかけてガンバロウやないか。
      胃のむかつきもおさまりつつある今ひたすな梱包作業はリハビリになるん
      だろうか・・・・・・・・・・・・ん?。

       そうそう、件のコンプレッサーは無事交換出来ることになり、今日の午後
      引き取りにくることになった。案ずるより生むが易しってことだなと一安心。

      言いたかァないけど、面倒みてまっせ・・・・・・・な、店主でした。
       

      狂っている、かもしれないナ

      0
         よせばいいのにフラフラと立ち寄ったのが運のツキ、またもや買うてしまった。
        「なんとなく」って〜のがくせ者でね、期待していない分良く見えてしまうのか。
        さても古着はやっかいな。特に夕方が危ない。車で帰る途中、このまま帰っても
        夕食準備に時間たっぷり、仕事するにも中途半端、ちょっと寄ってみるか、
        これだ。そんな感じで先日もZIRA。幅1m狭小のクローゼットは満員すし詰め、
        靴箱も同様で足の踏み場もなく、むろんタンスも。おおよそ必要な衣服は揃って
        いる、これといって必要なものはないアタイなんだわさ。

         数日前、なんとなく立ち寄り店内を散策。シャツはいらないし、セーターもある、
        ジャケットもアウターも新人の立ち入る隙はない。もちろん靴も。今日は買わない
        からねといつもの口癖・・・・・・・・おっと! なんだこのズボンは!!

         サイズは充分デカイ、サスペンダー愛用し始めてからジャストウェストから
        解放され、小さくなければすべてOKの身、試着不要で即決。コーデュロイ色柄
        すべて良し。しかもですよ値段が3千数百円とあれば買わないはずがない。そして
        アタイ、「」っと思ったんだ。

         足首のとこ、こうしたいな、と。ゴムかなんかでキュッと締めたい。はて、
        ここに取付けるに最適なモノはなにか? そうだ! ニット帽がいいかも。

         家に帰りめくってみればこの通りで、なんだ素人でもできるじゃんか。

         幅詰め丈詰めはチョチョイのチョイ。仕事はキチャナイけど隠れるから
        心配は一切無用

         ほとんど不要のニット帽を解体してホレ。出来たやないか、ウレシイやないか

         あわれ解体されたニット帽、行く先はゴミ箱か? 捨てたくはないけど、
        どうみたって使えないだろう、これは。

         調子に乗ってもう一本も、計3本のズボン揃い踏み。でね、ZIRAの主との
        話の中でこの部分をリブと呼ぶ事を教えてもらったんだわさ。ジャンパーの
        袖口に付いてるな、これは。う〜む、エエことおせ〜てもらったわい。


         もう満腹、欲しいものはなにもない、なんて言いつつもさらにブラブラ見て
        回る。古着屋ってのは恐いもんで、一回見ただけじゃ見落とすコトも多くて、
        経験上もういいかと思ってもさらに見回る必要があるんじゃ。そんなこんなで、
        あれ、これは・・・・・なんかいいじゃん。値段を見れば2000円ちょっとの
        50%OFF、げっ! 安い、安すぎまっせ、ったく。どうしてこんなに安いのと
        問えば穴が開いてるからと。よ〜く見ると、確かに、けっこうな穴が開いてる。
        虫食いだ。ふ〜ん、でもいいな、欲しいな、なんたって千円ちょっとだもんな。
        問題は穴をどうするかだ。はて・・・・・・・・。

         考えること数分、私の対処法はボタンとなった。虫食い穴をボタンで隠せば
        いいじゃん。なんてグッドなアイデアなんだ。my裁縫箱には母の時代からの
        古いボタンがワンサカ、それでゆこう。すかさずボタン付けでこうなった。
        全身入墨ならぬ全身ボタン。特に左肩が激しくて4個が集中してる。パッと見
        どっかの有名ブランドに見えなくもない。自画自賛か? 自画自賛だな。

         エエ歳こいてこんなことしてる場合か、ふとアタマをよぎるけど、これも
        アタイの能力開発の一環であるだろ、ムダなことは決してないだろ、何事も
        やらないよりはやったほうがいい、ありったけの勝手な解釈を駆使、すべての
        作業は二日にして終了。

        人はこれを忙しいと言うのだろうか?・・・・・・・・・な、店主でした。
         

        ニバイニバイ

        0
           去年、一人暮らしをしたいとかなんとかでアパートを借りた愛愚息、思いも
          しない長期出張が出来、あえなく我が家にいったん舞い戻った。そうかい
          そうかい、アッシには関わり合いのねぇこってゴザンス、テキト〜にやって
          くんねえ。それがどういうことかまったく考えもせずのアタイだった。

           出張一ヶ月前の先月末、大量の荷物がドサリンコ、仏間&洗濯ものを取り入れ
          畳む部屋がゴミ屋敷と化す。そうであったか、こうなるのね、まぁいいんじゃん
          いずれ整理なされるのであろう、鷹揚に構えていた拙者はまだまだ未熟者なのだ。
          忙しい身なかなか整理に着手できなかろう、そんな思いでいたところ、思わぬ
          伏兵がそこここに出没するにいたってコトの真相がようやく見えて来た。
          相変わらず遅いんであります。

           最初に気付いたのは風呂場。妙なボトルが目に入り

           玄関にゃデカいブーツが居座り

           冷蔵庫は香辛料乱立(なんで唐辛子が二つも増えるのか?)

           洗面台は歯用具(おかげで入れ歯の置き場所が追いやられたやんか)

           冷蔵庫野菜室はお米

           クローゼットがないからこれはしかたないさ〜

           そして今日になってこれが投入された。我が家でこの手の商品が使われた
          のはいつの頃だったか、以来使ったこともない、それが今ここにあることの
          不思議さよ。奇妙な感慨だ。使ったことないからウンコがくっつきそうで
          コワいんだ。

           ダンボールが解梱されると中味が次々と我が家に散開し待機する。それは
          イヤではない、狭い我が家のあちこちで出会う新規品々にちょっぴり驚く
          だけだ。相当前のTVCM、高見山が羽毛蒲団かなにかの宣伝で「ニバイ
          ニバイ」と言ってたけど、まったくそんな感じで、二倍二倍。2所帯が
          一つになるとこうなるんだ、改めて痛感実感ときたもんだのっし。これじゃ
          娘に「離婚したら戻って来りゃいい」なんてことそうそう言えんなぁ。

           困ったことに散らかった室内、増加する難民商品、それらに不快感はなく
          「それはそれで面白いじゃんか」と思うアタイがいる。なんでもかんでも
          面白いか面白くないかで判断する、これは奇妙な性癖なんだろうか。女性に
          しても美しいかわいいという一般的な価値基準は否定するものではないけど、
          「面白さ」が最重要ポイントであるんだわさ。最近じゃ、仕事でもそういう
          感じになってきて、金額の多寡作業の容易さで受けることはなくなってきた。

           そりゃさ、カワイクて面白いって女性が一番だし、高額料金でオモロい
          仕事がいいんだけど、二者択一ってことになれば真っ先に「オモロさ」に
          触手が伸びてしまうのだ。最近になって、駐車場を借りてる木工夫妻と
          急接近、この二人趣味は登山で休日になると衝動が抑えられずに山行に。
          登山興味なし寒さはなおのことのアタイ、冬山なんか論外だけど、話は
          面白くて尽きる事なく、是非とも晩餐にご招待させてくんねえと。しかし
          なんだな「世に盗人の種は尽きまじ」っていうけど、「世にオモロい人は
          いと少なし」だな、関係ねえか・・・・・・の、今日この頃ナンダンス
          サンダンス。

          乱雑も出張まで、あと少し楽しめるか・・・・・・な、店主でした。

          会話れて二題

          0
             週一度教えに行ってる専門学校、一年生の授業もいよいよ最終段階、で昨日。
            来週でオワリなのだ。多くの学生が製作に勤しむ中、一名の留学生だけが未だ
            作り始めることなく机に座ってスケッチ、そりゃいったいどうしたことなの?
            授業終了30分前に話し始めて終了後も1時間ほど話し込んだ。

             声もデカイし元気もあるこの学生、数度スケッチを見せに来て以来材料を
            加工すること一切なく常に机に座ってるんだわさ。内気で恥ずかしがり屋でも
            なさそうだし。聞けばもっといいアイデアを出そうと考えているうちにここ
            まで来てしまったと。いいアイデアが出ない悩みはわかるし多くの学生が
            抱いている問題なのはワカルけどさ、それにしても遅すぎやしないか、あと
            一週間しかないこの段階でまだ悩んでるってのは大問題だっせ。このことに
            端を発して話は枝葉が伸びて、のおよそ90分。

             他の授業もこんな調子なの? と聞いたれば、この授業だけだと。そんなら
            なぜ? と思うアタイのココロ。私が嫌いなのか? いや、そうではないと宣う。
            どうやらアタイの期待に沿う、或はそれ以上のアイデアを出したいと思うが
            あまりのことらしく、それならそうとなぜもっと前に打開策を講じないか、
            胸襟を開いて相談しないのか、あれやこれやの話をしたわけだ。留学生だから
            日本語が上手くない、忙しそうなので相談するのを遠慮してた、満足できる
            アイデアが出ない、そんな諸事情がないまぜになっての4ヶ月。う〜む、
            困ったもんだのう、アタイどうすりゃいいのさ思案橋。

             この席に無口でほとんど質問相談したことのない日本人男子も加わってる。
            二人を前にしてこんこんと説くアタイ、まるで教師のようでもある。延々と
            私の話に聞き入っているということは、こういう話をしたいんだなということ
            だろ。教師とデザインのことを話したい気持ちはあるけれど、自分から動く
            ことは出来ない、ひたすら声が掛かるのを待っている、そういうことか。
            そんなこっちゃなにも進まないぞ、白馬の騎士が優しく声を掛けることなんか
            ナイ、あなたの真意を他人が理解することなんか出来ないからさ、言って
            もらわないとワカンナイ、つまりはそういうことを先輩として懇切丁寧に
            お話して差し上げたワケザンス。

             そして夜、二年生とサイゼリアで話す。この学生の卒業制作の出来映えに
            ついて批判も込めての愛のアドバイスは2時間半。一年のときと比べ卒業
            制作はなんてショボイんだ、自分の能力を過小評価し過ぎてる、途中で投げ
            ちゃったんじゃないか、そう思わざるを得ないとあれこれ。この話し合いを
            提案したのは卒業生一名、作品を見て一言言ってあげたい、もう一度作り直し
            たらと背中を押してあげたい、この作品で終わるならきっと後悔する、だからさ
            ちゃんと作り直そうよ、とね。

             本来もっともっと良い作品を生み出せる能力はある、アイデアもいい、
            それなのになんでというワケだ。原因はどこにあるの?  誰に相談したの?
            ま、余計なお世話と言われればそれまでなことばかり、気遣いつつも話は
            核心に触れ、聞く学生もイヤではない様子充分。学生には学生の夢があり、
            それに向かって猛進してる身だから超ハードな忙しさ、作り直せるかどうか
            考えてみるということで話はひとまず終わった。

             中味は違えども二題の会話の根っこは同じような気がする。学生と教師の
            関係が希薄になったことが原因なんじゃね〜の。トコトン話し合うこと
            なくなったもんなあ、作品を通じてお互いの考え方を吐露し合い、理解する
            ことなくなったもんなあ。それは教師側学生側どちらが起因してるんだろ。
            もちろん、学校側の指示で在学中は一緒の飲酒はまかりならぬ、お茶を飲む
            のもイカン、それも理由の一つだろ。しかしアタイの実感では、学生側の
            好奇心の欠如とアタイとの年齢差による遠慮やアタイ自身の学生に近づこう
            とする意欲の減退の二点が主因と考えられる。

             あの手この手でデザインの楽しさを伝えようとするも反応は極めて薄い。
            昨日もウィーンの友人に贈るために入手したイッセイ・ミヤケの逸品を
            持って行き、授業で披露。ジャンルは違えどもデザインの魅力の一端を
            伝える事ができればとの思いでのこと。

             これと同じデザインの巨大なスカーフのようなモノ。恥ずかしながら着て
            みて机の上にポイと置くも、だ〜れも触れようとせず話をすることもなく。
            つまりは興味がないってこと、と思わざるを得ない。いくら作品を作るのに
            忙しいとはいえ、触ってみるくらいな時間はある。興味はあるけど遠慮してる
            のか? 一人だけこの新商品の存在を知っていて見れてよかったと言ってた
            けどさ、それならもう少し突っ込んで触ってみんかい! いやいや怒ってる
            わけじゃない、そしらぬ顔で作業場に直行する彼らの未来を案じてるだけだ。
            なんたって興味や好奇心はデザイナーならずとも仕事人としてのパワーの
            源泉でありなににも勝る資質だからな。違いまっかおのおの方。

             そしてアタイの意欲の減退。こんなコトが度重なれば伝えようとする気力は
            萎える。まるでボディブローのようにアタイのココロに負のパンチが撃ち
            込まれて・・・・・・・・・。伝えようとするアタイが悪いのか、作品を
            完成させるための製作技術やノウハウ、アイデアの進化のみを指導することに
            専念するだけでいいのか。でもな、その程度のことで我慢出来るアタイでは
            ないもんなあ。と、勝手にストレス抱え込んでの今日この頃ってわけなのさ。

            アタイの我が儘なのかなぁ〜・・・・・・・・・・な、店主でした。
             

            20台に頭ぐるぐる

            0
               打ち合わせと定期点検のためにmazdaluce3000工房に赴く。いつものような
              四方山話で一服、持ち込んだ2台のアンプのことで一服、愛煙家二人常に紫煙は
              立ち上り狼煙(のろし)のようでもある。話も半ばを過ぎたと思われるころに
              アタイの試聴室が会話に出てきて「20台は揃えないとね」みたいな一言。20台
              とはアンプの数のこと、今用意されている棚は12台しか置けない! とたんに
              アタイの頭はぐるぐると高速で動き出す。もう、相手の話は耳に入ってこない。
              どうやって増やすかしか考えられないのだ。

               すでに2回も作り直した壁面棚、それを再度取り外して加工して取付けるのか。
              う〜む、重いからな、かなりめげるな、アンプ全部取り出すのか、配線外してさ、
              今後の予定を考えつつレイアウトし直し、やりたくないな、もうこれで打ち止め
              にしたいもんだ、こんなことばかりやってて他の仕事が手に付かないじゃんか、
              あれこれなコトがアタマを駆け巡る。う〜む、そしてう〜む。でもやらなきゃ
              ならんだろ、一番やりたくないことは真っ先にやっとかないと落ち着かないって
              こともあるし。あ〜ぁ、そしてぬ〜ぅ。


               ぼやけて見えないか? ならばこれでどうだ、

               地下天井には美嬢M子氏の作品が。先日展示が終わりとりあえず当地で
              お預かりすることになったんだ。床に置くことならず壁も同様で天井しか
              ない、とぐろ太巻き作品吊るしかないだろ、最近ようやく終わったの、
              数日おかずに反対側の棚改造ときたもんだ。遊んでるヒマはない、って
              ことか。この太巻き、ひょっとして音響効果にも好影響があるんじゃ
              ないかとの素人考えでもある。もさもさした天井面なら音も良くなるかも
              とね。

               さてと、このブログで再三登場の壁面棚、1棚4台置けてそれが3棚ある
              から〆て12台。これに1棚追加した上に下の収納部に4〜5台置かねばならぬ。
              上の追加棚は新規ではなく既存棚を下に降ろして再取り付け、空いた上部が一列
              の棚になるって案配だ。ってこんな説明オモロくはないかもしれないだろな。
              またか!それしかないのか!! って陰の声が聞こえてくるようだけど。


               下部棚の上に置かれているソニーのレコードプレーヤーPS-X9、これが
              22kg、けっこうな重さだっせ、かさばるし持ち上げたくはない、腰痛めたら
              どうせよう。その下に敷いてある御影石板だって相当な重量だもんな。あ〜ぁ
              やりたくねえ。


               mazdaluce工房から預かってきたアンプ。DENON PR-2000Z。中味は
              レストア済み、これを当地で視聴販売することにってワケ

               すでにヤマハ A-2000はある。これもレストア済みだ。

               さらにヤマハ CA-2000。外観はフツ〜だけど中味は真空管じゃ。息子に
              あげたものが戻ってきて。

               今現在当地にはオリジナル真空管アンプ、通称樽アンプ WS-350B、
              エレキット TU-870、ヤマハ B-2、LUX L-550と5台のアンプがあり、これに
              上記の3台が加わり8台、さらにオリジナルのCA-2000やらなんやら数台の
              アンプがレストアされて設置される予定。そして稀代の名アンプ  ヤマハB-1
              が鎮座することになる。それにCDデッキやらカセットデッキやらが加われば
              20台なんかすぐだ、ということでさ。

               それにしても若い時には手も足も出なかった名アンプが手元にあり、取っ替え
              引っ替え自由に聴けることになるなんて思いもしなかった。しかもそれらは
              mazdaluce3000氏の手になるフルレストアでほとんど新品同様ってことだから
              涙はチョチョ切れ、もったいなくもかしこくも、夢のような現実なんだわな。
              とはいえしかし喜んでばかりはいられない、これらのアンプを奇特な方にお譲り
              しなければならない使命というか密命というか、つまりは販売担当を仰せ
              つかったわけで、そのためにはお客様にわざわざ遠路はるばる来店していただく
              必要があり、来て頂くためには数台では情けなし、少なくとも20台は必要だろう
              との三段論法目論見の結果の故であるわけさ。

              さあて、待っていても始まらない、取り掛かるか・・・・・な、店主でした。
               

              1

              calendar

              S M T W T F S
               123456
              78910111213
              14151617181920
              21222324252627
              2829     
              << February 2016 >>

              selected entries

              categories

              archives

              recent comment

              links

              profile

              書いた記事数:690 最後に更新した日:2023/12/23

              search this site.

              others

              mobile

              qrcode

              powered

              無料ブログ作成サービス JUGEM