その意欲がコワい

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     「ほら、ピカピカでしょ、中も後ろも徹底的にやることにした、メーターもね、
    この際だからさ」と、意欲満々はけっこうだけど予算が心配なアタイはビビって
    いるわけだ。

     過日、ヤマハB-2



     通称樽アンプを定期点検に出したんだ。依頼先はもちろんmazdaluce
    3000様御中。B-2はメーターの照明が切れ片方のメーターが動かなくなり、
    樽アンプはて〜と、気に入ってた真空管が自然に割れ?別の真空管に換えて
    友人レストランに貸し出していたけど管の寿命が尽き、お気に入りのKT-88
    にしてもらおうと。いずれも3000様が改造なされし世界で一台シリーズ
    なんだわさ。

     で、先日、御大自らお運びいただきということになりにケリー。樽アンプは、
    ◯出力真空管KT120ペアチューブに交換
                  1KHz(左)  1KHz(右)
             0.1 W       0.08%     0.09%
               1 W      0.44%     0.38%
                          2 W      0.8 %      0.76%
       10KHz 1W   右  0.56%      左 0.58%
       歪率3%の時の出力  右 4.81W  左 5.43W
       歪率10%時の出力   右 7W     左  8W
       周波数特性 -3db   66KHz

    というデータが添えられて戻ってきた。自慢じゃないけど、電気不能者のアタイ、
    いやはやなんのことやらさっぱり見当もつきません。つまりは歪みが少ないから
    良い音がするってことでしょ。まことに雑駁な理解。

     2009.1という印字、そは入手か点検か? 友人のレストランで、毎日14時間
    ほどの激務にざっと7年耐えたということだ。3万時間、ついに真空管の限界と
    なり、我が試聴室に戻り〜の

     KT-88にしてとのリクエストなるも、師匠は90あるいは100にしてみては、
    とズバリ解答身の上相談。結局KT-120が据え付けられ、かくの如し。ちなみに
    これも師の改造が施されて、超三結&パネルに放熱用の穴が開けられているの。
    早速、聴いてみれば厚みのある音に、いと満足なり。

     もう一方のB-2は、
      1.内部木粉による汚れ コンプレッサ等による徹底清掃
      2.  前面パネル      内部分解清掃、放熱器脱着洗浄
      3.  増幅基板         ポテンショメーター2個交換 RJ-6S、オフセット電圧調整、
                             バイアス調整
      4.  メーター基板   トランジスタ前交換30個、ポテンショメーター8個交換
                           (RTJ-6Sなど)電解コ ンデンサ全交換16個
      5.  メーター照明電球全交換8個    12Vから14Vの電球規格変更8個
      6.  プロテクト回路電解コンデンサ全交換 8個
      7.  リレー脱着 接点洗浄2個
      8.  メーター調整 完璧です。
      9.  後部入力端子研磨
    10.  後部メーター切り替えスイッチ脱着  2個分解清掃
    11.  総部品交換数 72個  
          ポテンショメーター10個、電解コンデンサ24個、トランジスタ30個
          電球8個  

    1KHz 10W 出力時歪率0.003%

     まんずハ〜こうなるとですよ。
     でね、来訪されし師匠は我がオーディオをチェック、厳しい批評。師宣わく
    「中抜け」の一言。つまりはこういうことだ。メインスピーカーは
    ビクターFB-7の箱だけを入手して、改修し、スピーカーユニットを換えて、
    それにツィーターを加えたもの。低中音担当と高音担当はそれぞれ再生出来る
    音域が決まっていて、中間を再生出来ない。もっと低い音から再生出来るモノに
    しなくてはならん。そんなことは皆様すでにご承知のこととは思うけど・・・。
    要求を満たすモノはJBLのドライバーしかない。オークションで検索すれば
    数万円で入手可。ジャケットの二回ローンが終わればなんとかなる金額だから、
    そのうち。

     そこでアタイは考えた。待てよ? 確かにJBLにすればいい音になるだろ、
    けど、こんなでかいスピーカーなんてそうそう置けるわけもない。音楽好きで
    出来るだけ良い音で聴きたい、けど、日々の生活空間がある、生活に障りのない
    スピーカーとなればこの程度でも大きすぎるかもしれないけど、

     ヤマハ NS-20Mはどうだろうか。これをBプラン試聴用としよう。
    オークションで入手、それほど高額でもない。CDでもよしパソコンから
    でもよし。敷居は低い。これにmazdaluce3000氏のアンプで聴きませう。
    エレキット TU-870超三結、​樽アンプ超三結、A-2000で鳴らしましょう。

     Aプランは、FB-7 BOX+JBL D-123+JBL ドライバーに

     師のオリジナルアンプとB-2 MOS-FETを繋いで聴きましょうという寸法。

     身構えずに普段の生活の中で音楽を楽しみたい方はBプランで試聴して、気に
    入ったらお財布と相談して買えばいい、さらにという方はAプラン。これなら
    気安く立ち寄っていただけるんではないだろうか、と考えたわけ。私も経験
    あることだけど、バイクとかオーディオの店は、とかく入りにくいでしょ。
    なんか気後れするっていうかさ。特にビギナーの方はそう思うんじゃないかな。
    なんだか高価なモノがゴロゴロあって、ハナっからとてもじゃないけどって
    気持ちになっちゃう。そうじゃなくってさ、音楽を愉しむための単なる道具
    でしかないというココロでゆきたいと考えているわけでアリンス。

    さてさて、アンプを入れ換えねば・・・・・・・・・な、店主でした。
     


    三本の矢はポキリ?

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       店のようなものが一応できて幾星霜、立て看板をようやく作った。入口上壁に
      看板はあるんだけど、これがどうにも目立たない。店としての中味がほぼ決まり、
      今が最後のチャンス到来!  店を作ろうと思い立った立役者大恩人の取っ手&
      ツマミは来客数は少ないとはいえ金看板、そこにオリジナル雑貨が加わり、
      レストアアンプの試聴販売が連れとなって、三本の矢となりし経緯。この三本
      を束ねる(そもそもファクティオという名称はラテン語で「束ねる」の意味
      なんだけどさ)のが、Free loungeという次第。

       喫煙可なお休み処、どうぞどうぞちょっと立ち寄って一服してくんなまし、
      そういう意図わかってもらえるか? 無料と書くのもなんだしな、でも誰も
      来なけりゃ考えなくちゃいけないのかも。でも、無料と書いたところで大勢に
      影響はない気もするけど。三本の矢とそれを束ねるお休み処、それぞれの
      看板が集まると・・・・・・・・こうなってしまいました。

       屋根付きだ! オチはない!!

       脚がこれ以上開かないよう、後脚のてっぺんは屋根で押さえられる。これ、
      かなりムリな構造だからけっこう早くに壊れるだろう

       書き文字とカッティングシートの混成部隊。アクリルに貼られたシートが完成
      したのは、はていつだったっけ。相当昔であることは確か。オリジナル雑貨の
      文字は、ドイツからの梱包材ベニヤに着色、そこに手書きペイント。手間は
      かかるけど、こういう作業は嫌いじゃない。

       現在、試聴可能なアンプ群もあるでよ。当地のアンプはすべてmazdaluce
      3000(ネット上での通り名、ちゃんと戸籍もある日本人)の手になるもので
      まさに完動品の名に恥じないレストア品ばかり。

       でね、一昨日氏の工房に行ってきたワケ。埼玉から弱冠27才のオーディオ
      ファンが来る、4台のアンプを携えて。内訳は、ヤマハ B-1、A-2000、A-1、
      CA-2000。予算の範囲内で点検、修理していただきたいと。へぇ〜いまどき
      奇特な方もいるもんだ。しかもその若さで。ということなら会ってみようと
      好奇心が疼く。あれこれなんだかんだと話して、以前から申し入れのあった
      スピーカーBOXを当店で預かることになり、三人で狭い車内に運び入れ、
      きのう一人で降ろして店内に。入れるのは大変だったけど、出すのは楽々。
      予想通り。

       あっちの工房じゃ端っこに縮こまっていた箱、こっちにくればなんとデカイ
      ことよ。部屋の広さが違うからな。W51㎝×D45㎝×H1m、穴の直径は14.5㎝。
      見ての通りバックロードホーンだ。箱の中に、2個の穴の間に仕切り板がある
      から音の干渉はない。ということで、同じユニット4個使用でもよし2個づつ
      別のユニットを使って異なる音を楽しむ事もできるし、片方を塞いで2個の
      ユニットだけで聴くこともできる。

       とにかくテキト〜なスピーカーユニットを入手して音出ししてみないこと
      にはなんとも言えない。さ  て  と、どうすんべえか。ちなみに取り付け可能な
      スピーカーは16センチと呼称され、インチならば6.5。元々スピーカーは外国が
      発祥だから6.5なんていう半端はない。ってことで日本独自のサイズ、らしい。
      だからピタリと合致するのは国産しかないという三段論法。さらにけっこうな
      重量級だから台をつけキャスターを付かなくちゃならないと思うんだわさ。
      いずれ完成の暁にはご報告させていただくとして、興味のある方如何でせうか。
       

       入口上の看板もちょいと直してみたりして

       こんな感じになるかも。堂々のシトロエンAX-GTはいかにも邪魔くさいな。
      駐車場借りる気まったくナッシングゥだから、しばらくは近くのコインPに
      移動していただこうか。

       で「ポキリ」。古来の三本の矢は「ほらね、束ねると折れないでしょ」という
      教訓だけど、それも一本一本がそこそこの強さがあってのことで、こちとらの
      矢は弱いことこの上もないからな。金看板の取っ手&つまみは来客数年間数人
      だからな。折れるか折れないかというより、それ以前に真っすぐ立つことすら
      叶わない。ほんにおまえは◯◯コのようでありんすわいな。

      お後がよろしいようで・・・・・・・・・・・な、店主でした。
       

      お年頃異聞

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         なんだかさっぱりやる気が出ない。友人の死が原因なのかと思っていたけど、
        それにしても長過ぎるだろ。なんちゃってなオレ様だけど、こうもやる気が
        出ないと、死ぬまでこうなのか?  といささか不安にもなるってもんだ。
         たしかに、子供の養育はとうの昔に縁が切れ、ささやかな年金も入るし、僅少
        な頼まれ仕事もあるから壮年期のように生活のために精を出さなければならない
        状況ではないけどさ、それにしても・・・・・・・・・・・。

         そんな自分のココロを訝しく感じていた一昨日、友人に誘われて溝ノ口、気に
        なる焼き鳥屋があるとのこと。一階はカウンター二階はほどよい広さのテーブル
        席が。店の佇まい店内の雰囲気まことにけっこう、さらに厨房には妙齢な美嬢と
        カウンターに母親らしき方。こりゃまったく、若い時に通った新宿区役所直近の
        小茶(こちゃ、漢字はこうだったか?)と瓜二つ。往時、青線だったという一画
        にある極小の店、一階は4〜5人のカウンターで二階は三帖畳敷き、腰下壁は
        鏡張りで三尺の押し入れがある。むろん、押し入れには蒲団があり、一階で商談
        成立後二階に上がりコトを済ますというスタイルだ。

         それに比べればいささか広すぎるとはいえ再現したんじゃないかと思うほどの
        バッチリ具合。店名覚えてないからご紹介できないのが残念だ。多分きっと
        アタイはここに通う予感充分。

         友人と二人で二階に移り、窓外に見える電車のホームを見ながら歓談4時間。
        どうにもやる気が起きないと切り出せば、TVで夏木マリさんが60才を過ぎると
        若い時のようなやる気が湧かない、と言ってたと友人。なんだアタイだけじゃ
        ないんかい。やる気がないわけじゃない、出ないんだ。カラダの奥底にやる気
        マグマは確かにあるような気はする。かすかだけど。これ性欲にも通じるか?
        SEXしたい欲はなくなったわけじゃない、下半身の内奥に存在しているのは
        ワカル。ときどきモワモワ〜と欲が立ち上ってくると感じる事もある。けどな、
        まっいいかと思う次第。立ち上るインターバルがだんだん長くなってきてる
        感じもするけどな。

         生活の雑事とか雑事とか仕事とかSEXとか、風呂に入ってるときに感じる
        身内から涌き起こるっちゅ〜か漲るちゅ〜か、とにかく自然発生的なエネルギー
        の噴出予感が弱まってきているように思えてならんのだわさ。

         そこで思ったんだ、あぁ  これってお年頃? とね。お年頃を調べたら
        「そのことにふさわしい年齢。また、一般的にある傾向になりやすい年齢」と
        あった。ナルホド、やっぱお年頃なんだな。多少の残念感はあるものの原因が
        わかれば安心(安心っていうのもヘンだけど)だ。それに私だけじゃないという
        安心も加われば、鬼に金棒、みんなで渡れば恐くない。

         人は日々新しい状況に直面し続けるという方がいた。日々年取るってことは
        日々老いるってことで(同じことやないか!)、日々カラダとココロは変化し、
        日々対処方に忙しいってことになる。いきなり廃炉にすることは出来ず、数十年
        かけて徐々にってことを考え合わせれば、対策を練ることもできるかもしんない。
        傾向がわかれば対策を講じられるってもんだろ、それが世の常? 

         しかもですよ、やる気のなさが強化されれば生きることへの強い欲求も減退
        することになり、つまりは死ぬ事の恐怖も薄れるってことにならないか。もし
        そうであれば、人間の脳のしくみは驚嘆に価するほどの性能と言えるかもな。

        老人の繰り言か? かもな? だな!・・・・・・・・・な、店主でしたぁ。
         

        重いんだ、腰が

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           連休も最終日、時の経つのは早い。京都で訪れた古田織部美術館、その雨樋を
          パチリしたけど書き忘れ、どうしたもんかと思ったけど一応紹介しとこうと。

           小体な入口、ささやかな1/4円の小径、扉。一階は茶碗茶器の店。美術館は
          地下にあり、坪庭の吹き抜けが画像左に見える。よく計画された建物で気持ち
          がいい。アタイが目をつけたのは右にある雨樋の始末。黒い半月形で覆われて
          いる。

           雨が降れば雨樋から水が盛大に排水される、それを見せたくないということ?
          フツーはそのままでもOKなれど、わざわざ作ろうという心智がいいなぁ。
          きっと雨樋は抹茶の色で受ける金具は黒楽にしたかったんじゃないか。そんな
          こと思ったりして。

           そんなこととは一切の関係もなく、わがファクティオ。ルーティンワークと
          化したインテリア茶箱の脚をすべて発送し、やることがない。友人の死で心に
          傷があれども、やることがないことは耐えらないとちょっとだけ考えて、やおら
          当店の看板に着手したと思ってくんねえ。

           そのために材料を買うなんてことはしたくない。ありあわせの材料で作る
          ことが面白くなることだ、根拠のない考えに導かれて土台を作って、ヌルヌル
          塗り塗りでこの通り。前脚が奇妙なカタチだけど、なんたって適材はこれしか
          ないからしかたない。これに、

           いろんなモノをくっつけようと考えたの。

           アタイはワガママだからさ、喫茶店にはできない。狭すぎて洗面台が
          付けられず、保健所の許可が下りないってこともあるんだけど。許可が
          下りたとしても来店客にいちいち珈琲を作るなんて面倒なことが出来る
          わきゃない。それにさ誰が来るかわかんないでしょ、気が合わない人と
          話したくもないし。客商売でそんなこと言ってちゃダメでしょ、そう
          言われてもいて、そんならどうすればいいの? そうだ、お金とらなきゃ
          いいじゃん、それなら気が合う人とだけ軽口たたけるもん。

           でもそうなると店の紹介どうすりゃいいのさ。外人歓迎だから英語が
          イイ、無料で気軽に立ち寄ってネ、そう考えてFree loungeに落ち着き、
          金看板のツマミの店は外せないし、自作の雑貨(屑入れだ)もオーディオ
          アンプ視聴も、なんてことを盛り込むと自然とこうなる。キレイには
          したくないしさ。

           mazdaluce3000。ヘンテコな名前だけどこれが通り名だからな、
          そのまま使わざるを得ない、知らない人は見たらなんだこれ?だろうな。
          昔、カッティングシートを切り貼って作ったけど、3ミリ厚アクリル板
          だから超ペナペナ。補強の意味も兼ねての黒板を作ります。

           黒板ではなく青板? でも、この後やっぱ黒のほうがいいかと思い直して
          青の上から黒を塗り直して。この板は6ミリベニヤ、これに重ね合わせれば
          アクリル板も丈夫になるに違いなし。

           看板上部の上部の文字群はプリントアウトしただけ、これを白板に転写せねば
          なるまいて。トレースダウンと呼ばれる手法、拙者若かりしころはトレーシング
          ペーパーを裏返して鉛筆の粉をカーボン代わり、余分な粉をティッシュで拭い、
          せっせと写しとったもんだ。でもそれは平らな紙ならではのことで、凸凹ベニヤ
          では叶わない。ここで登場するのがコレだ。

           こういう日も来るに違いないと保存しておいたカーボンペーパー、ようやく
          役立つ時来る。試してみればこれがバッチリでね、きわめて濃厚な線が描き
          出されて、あとは塗料でなぞるのみ。ええやないかってもんだす。

          写真はここまでしか撮ってない、尻切れトンボでごめんなカンベンな

          こんなんで連休は暮れ行くアタイ・・・・・・・・な、店主でした。
           

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