ツール・ド・VIEN

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     連日のオリンピック、時間帯が合わない、好きな取組み?が観れないのだ。

    チャンネルを合わせると水球とかサッカーとかホッケーとか。なによりも観たい

    柔道はほとんど観れずじまい。卓球もお好みなんだけど、ハラハラドキドキで

    正視できないしな。そんな中でたまたま自転車競技を観たんだわさ。ツール・

    ド・フランスが終わったばかりだから期待はしてなかったけど、どうにも選手の

    やる気が感じられなくって。彼らにとっちゃ金メダルの価値はどうってことない

    としか思えない。ツール・ド・フランスが8000m級登山だとしたらオリンピック

    はトレッキングのようなものでしかないのじゃないのか。

     

     それと時を同じくしてアタイはツール・ド・ウィーンに汗を流したのよ。いやね、

    親しい友人がオーストリアはウィーンに行くってことになり、愛車で現地を走り

    回りたい、ついてはなんとか梱包発送できないか、そういわれちゃ梱包マニアと

    しちゃ黙っていられませんよ。持ってきんしゃい! 梱包しちゃるけん!!

     まずはペダルを取り外す。外すためには15㎜のレンチが必要、ネジの永井さん

    で買い求める。写っているのは六角レンチ、これは持ってるから問題ナス

     一応こんな感じ。

     スタンドが邪魔だ、取り外そうやないか

     ハンドル、前輪、サドル、ペダル、スタンド取り外して

     念のため内蓋をつけて、ハイ!一丁上がり。集荷に来てもらったら一目見る

    なり「デカ過ぎ」と言われてしまった。これが第一章

     そんならと後輪を外し

     変形梱包

     車輪は別梱包にしたわけだ

     この車輪梱包はですね、車輪部分で押さえるためにダンボール塊を作り

    側面ダンボールにテープで固定するアイデア。車輪は単に押さえているだけ

    だからすぐに取り出せる。う〜む、我ながら抜群のアイデアだわい。

     こうして二つの梱包が完成し、集荷してもらって、やれやれ一息、これが

    第二章。

     

     戻ってきてしまったのよね。まだまだ大きいんだと。ちょっとゲンナリだなぁ。

    二回も作ったんだからさ、え〜っってなもんだ。ま、一服して対策を考えよう。

     問題は、サイズの測り方だった。四周+高さ=3m以内は知ってた。けど、

    ここで出ました勘違い、四周を二辺合計と思ってもうたワケ。そうかいそうかい、

    作り直せばいいんだろ、測ったろやないか、測ってみれば80㎝もオーバーしとる

    んだ、これが。ゲッ、ゲゲッ! 80㎝! 大丈夫か、オレ?

     後輪の変速機を取り外し(変速機の出っ張りがバカにならない)

     あれこれ試した結果、フロントフォークっていうの? とにかくフレームから

    前車輪が取付けられる一切合切を外さなけりゃ、ってことに行き着いたんだ。

    取り付け接合部がどうなっているのかわからない、恐る恐る一番上のボルトを

    ゆるめて、

     見よう見まねで外してゆくと、あんれま、カンタンに取り外せたじゃん!

    な〜んだ、最初のボルトだけ外せばあとは手で外せるんですね、やるな〜、

    自転車がいかに規格化された製品だというのがわかりましたばい。

     外側は変形五角形、この周囲を計り、高さを加えたらドンピシャ3m!

    やはりというかなんていうか今回も女神は微笑んでくれたのかしらね。でも、

    ひょっとしてってこともあるからな、高さを1.5㎝低くして再三計測。見事

    数センチを残して3mクリア〜! 第三章で完結だい!

     

     で、一昨日、集荷の方に抱かれて無事発送となったわけ。少しでもオーバー

    してるとアッチへ行ってから送り返されることもある、大丈夫ですね?!と

    念を押されたけど、すでに第4章に立ち向かう気力もない、大丈夫と思って

    はいるけど、あとは野となれ山となれ、もうど〜でもえ〜けんね。

     

    3部の説明書同梱したけど、組み立てられるの・・・・・な、店主でした。

     


    ファーブルごっこ

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       友人二人で神保町のおでん屋で一献。久しぶりの三人組、話題は盛衰しつつも

      それぞれ持ち寄るネタでひとときの物語が紡がれる。会話はこうでなきゃイカン、

      なんてね。そんときにたまたまひょんなことからファーブルの話しになったワケ。

       

       その数日後、隣家の奥しゃまが犬の散歩中にバッタリと出会い、暑いですね

      とかなんとかの話しの中で蝉の脱皮の真っ最中ですごいんですよ、と。好奇心

      ムクムク、セミの脱皮なんか生まれてこのかた見たこたぁない。今日明日でも

      イイ? ってことで、早速にわかファーブル。この隣家、東京の端っことはいえ

      農業を生業としてて、宏大な庭に大木が生い茂り、蝉の鳴き声は昼夜ひっきりなし。

      脱皮は夕方から始まるから☎してね・・・・電話したら出ないんだ! これが。

      あれれ? 出掛けちまったのか? めげずに暗くなってから再々電話し続けたら、

      ようやく声が聞けて、お風呂に入っててごめんね、なんとこの家の風呂は家とは

      別棟! 

       

       そういや田舎の家のトイレは別棟(っていうか一度外に出ないと利用不可)って

      あったよな、古い家なら風呂別棟って当たり前だったんかい、なんか懐かしい感慨

      にふけったりして。

       

       さて、もうええんでないかい、おもむろに長ズボン長袖で武装し(蚊が

      すごいんだ)、懐中電灯片手に樹林突入、探す事数分でめっけ。

       背中が割れていない、まごうことなき脱皮前。これがぜんぜん動かないの。

      よ〜く見ると動いてるようだけどパッと見、微動だにせず。あえなく

      待ちきれず、他をあたれば

       いたいた、いましたよ。脱皮してほぼ完全体のアブラゼミ。白いんだ、

      へェ〜。たくさんの前任者の上にのしかかるようにして脱皮した抜け殻に

      しがみついてるぅ。それにしてもだ、白いセミがどうにも我慢ならん。

      いや、自然の営みにアレコレ言う気はないけどさ、昔、青山通りに面して

      志賀昆虫という店があって、そこで世界最大のゴキブリ(アフリカ産)の

      標本を見たんだ。ものすごいデカさ+全身真っ白のそれが思い出されて

      心がモゾモゾしてくる。

       誘っていただいた奥様は薄く透けた羽がいいでしょ、と懐中電灯で照らして

      くれる。そんならと撮影したけど心はモゾモゾ、あ〜なんだかな〜のアタイ。

       

       自然界の時の流れとアタイの時間の流れの乖離? とにかく見ててもなんの

      動きもないからさ、じーっと見てる根気がないんだ。自宅に戻りビールを持って

      いざ飲もうではないか、

       庭にちょこんとテーブル+4つの椅子でビールを飲み始める。飲みながら

      おしゃべりしながら脱皮を待つのココロだぁ〜。

       暗くて見えないだろうけど、ビアパーティの向こうにはススキがあってさ、

      その奥に見える窓が浴室。浴室からの明かりがススキを照らし、まことに

      夏の夜の夢のようでアリンスワイなぁ。

       

       もういいかな?

       出て来てる出て来てる、脱皮真っ最中

       おぉ! 目が!! 

       

       脱皮真っ最中でも時間はきわめてゆっくりと流れる、それに耐えきれない

      アタイのココロ、待てないんだわさ。ファーブル氏ならば数時間まばたきも

      せずにじっくり腰をすえて待てるんだろ。でも、こちとらそうはイカンのよ。

      ちょっと見てビールを飲み、いろいろ話して、またちょっと見るの繰り返し、

      ココロのゆとりがまったくない、情けないやらでね。

       しばらくぶりに見たら羽は茶色になっとるんだ。自然の神秘、なるほどね、

      よく出来てる。こんなことを目にすると神の存在を信じたくなるってもんだ。

      キリストやら仏陀は信じる事はむずかしいけど、セミの脱皮に神の存在がある

      ことは信じられる。

       

      これでアタイの夏休みはおわり?・・・・・・・な、店主でした。

       


      あぁ、LE 85

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          梅雨明け宣言したものの晴れたり短期豪雨だったり、奇妙な天気の東京。

        そして都知事選だ。これといって一票を投じたい候補者もいないしなぁ。

        消去法でゆくしかないか? でもなぁ、気が重いんだ、これが。あ〜ぁ・・。

        それが昨日。投票を終えて、開票特番を見てたら即当確印、なんだかあっけ

        ないなぁ、そういうことだったのね、すでに判っていることを仰々しく

        伝えなくてはならないスタッフも大変だ、でも前もってわかっていること

        なら準備時間もあったんだろ、それにしても相変わらずの構成だなぁ、

        選挙事務所からの実況、候補者のお話、もちっとアイデアはないもんか。

         

         そんな世間とは関係なく、昨朝届いたモノがアタイに何をもたらすのか?

         へェ〜・・・・・早いぜ・・・・重いぜ

         中はこれだ。興味のない方には無用の長物、なれどアタイにとっちゃ長年

        待ち焦がれた逸品なんだわさ。米国のオーディオメーカーJBL社のLE 85。

        この名前を聞いたのは20代だっただろう。JBLと聞いただけで震え上がる

        ようなもんで、バイクDUCATI、カメラのNIKONと双璧ならぬ三壁だ。

        左の丸っこいのがソレで、中の金属板が振動して小さな音が出る。小さな音は

        ボルトで取付けられている丸筒はH 92に導かれて拡散する。大昔の蓄音機と

        同じ原理。

         

         アタイのスピーカーは、ビクターFB−7の箱に、JBL社 D-123を組み込んだ

        もの。このD-123は直径30センチのワイドレンジと呼ばれているスピーカー。

        低音から高音まで全帯域の音が出るのがフルレンジと呼ばれてるけどD-123は

        フルレンジじゃない。高音が出ないワケ。そこで高音を受け持つスピーカーが

        必要になるんだけど、

         これまでは、暫定的にmazdaluce3000氏が貸してくれたこれ(ONKYO

        TW-8A)で聴いてたの。この前、氏が来て「こりゃダメだな」と言われ、

        対策を講じなければと思ってたのよね。高音担当のスピーカーに求められる

        条件はただ一つ「能率」だ。能率は出力音圧レベルともいわれる。低中音を

        担当のD-123は98db(デシベル)、元々映画館のような大きな空間で

        大音量用に作られたから能率は高い。その理由は、昔使われてたアンプは

        真空管、今のトランジスタと違ってアンプの出力は小さい。小さい出力の

        アンプでデカイ音を出すには、スピーカーの能率を高くするしかないじゃん、

        ってことでね。

         

         で、組み合わせる中高音用スピーカーはそれ以上の能率が必要になるの。

        その理由は、低中音のスピーカーよりも低い能率の中高音スピーカーでは、

        一台のアンプで鳴らすと音が小さくなってしまう。それを、もっと大きく

        することはできないんだ。能率が高ければ、絞ればいい。大きな音を小さく

        することは出来るの。違う対策として低中音と中高音それぞれ別々にアンプを

        使えばOKなんだけど、当地はそれが許されないの。なぜかっていうと一台の

        アンプで聴かなくてはならないから。試聴室というからには一台のアンプで

        聴けないとまずいっしょ。

         

         そこでさらなる疑問が湧くかも。だったら低音から高音までぜ〜んぶ出る

        スピーカーにすればいいじゃんかと。しかし、そうはイカンのダス。口径の

        大きなスピーカーは低い音が出るけど高い音は出ないの。それじゃ小口径に

        すれば?、でも、そうなると低い音が出ない。う〜む。で、結局古来言われて

        いるように適材適所でゆくっきゃない、低中音は大口径高い音は小口径、

        それぞれ分担ってことになるワケ。

         

         さて、見渡してみても中高音用の高能率のスピーカーはとても少なくてね、

        今回入手したLE 85かLE 175の二種類くらいしかない。しかもですよ、古い

        製品だからオークションでしか入手できない。さらに、高価だからそうそう

        買い求めることは出来ないときたもんだ。しかし、またしても女神はアタイに

        微笑んだ。スピーカー本体のLE 85、音を導くH 92、さらに拡散用のL-91

          が揃って50,000円で落札できた。こんな安く買えるとは思わなんだ。

         こんな感じになるんだろう。でもさ、

         この二つをどうやって取付けろっていうのさ。左の◯に取り付け部品を

        作りゃいいんだろうけど、カッコわるいぞなもし。ま、いずれ必要と感じたら

        ってことでひとまず音を出してみんべえか。

         予想していたけど案の定! 左側はちゃんと置けるんだけど、右が

         お尻が棚にぶつかってる。下が低中音用のスピーカーBOX、それより前に

        出っ張っちゃう。いまさら棚板を切りたくはない。第一、棚板を切るには

        アンプ全部を運び出して棚本体を壁から取り外さなきゃならん。そんな

        こたぁもうじぇったいにイヤだかんね。前に突き出るのは好ましくはないけど、

        アメリカの野球場だって外野の広さはバラバラアンバランスだし、肝心の

        アタイの耳が出っ張った音と出っ張らない音の違いを感知できない代物の

        可能性大だ。

         

         でもって聴いた感じはて〜と・・・・・・。なにごとによらず善し悪しの

        判断にはなんらかの基準が必要です。それまでのアタイの音と比べることも

        できるかもしれないけど、元の音がダメでそれよりちょっと良くなったと

        しても大したこっちゃない。やっぱ別のオーディオを聴いた経験による比較

        が必要でしょ。お茶の水で聴いたタンノイ・オートグラフ、先日訪れた20㎝

        フルレンジ、そして再々訪れているmazdaluce3000氏の工房の音。中でも

        氏の工房の音がアタイの目指すべき音であることはわかっているから、それに

        近いかどうかがもっとも信頼出来る基準だ。もう何回も行って聴いてるから

        音のイメージや鮮明度、楽器の鳴りっぷり、ボーカルなどの音は記憶にある。

         

         それを頼りに聴いてみた。氏の金言「オーディオってのは大金を払って

        小さな違いを得る」は理解してるから、たかだか5万円でそうそう変化は

        出ないことは承知の上で聴いてみた。案に相違してイイんだ、これが。

        細かい調整はしてないけど、イイという実感は疑う余地はない。言い切る?

        言い切っちゃう? 言い切れますとも! こうなれば早急に氏に来て頂いて

        微調整していただかなくてはならんな。

         

         試聴室の受け入れ準備整いましてござる・・・・・・・な、店主でした。

         


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