肌色の功罪
とにかくどこも禁煙だらけで喫煙可は路上のみといった案配のNY。まるで
異世界に迷い込んだアッシは、けむり欲しさに老牛のようにヨダレを流しつつ、
路上に出ればとりあえずタバコをくわえる悲しさよ。ゆったりソファで、珈琲を
愉しみつつ紫煙をくゆらすなんて、すでに壊滅というか死滅というか。古今の
文学、音楽は言うにおよばず、あらゆる芸術はけむりとともに生々流転して
きたんでね〜の、といっても負け犬の遠吠え。それでいいのか? 禁煙社会は
いまのとこコインの表だけどさ、何事にも裏もあるってことで、そのうち弊害
も出来するかもしれませんぜ。
ご当地は室内は100%禁煙、むろんテラス席もご同様。あぁ、なんてこったい、
いずれ東京もこうなるのか、なるんだろうな、オリンピックが来るもんな。
小池知事が自宅での喫煙に制限をかけるみたいな発言に作家の筒井康隆さんが
「小池よ、おまえもか」とブログで嘆いていたけど、同病相哀れみつつ、
涙さしぐみ帰りきぬ〜のココロなのだ。
タバコ吸いたきゃ歩くっきゃない(立ち止まっててもいいんだが)=路上滞在
が長くなる、となればどうしたってあたりを見回しキョロキョロなお上りさん
(こんな言い方のなくなったなぁ)な案配で、建物見たり店見たりとなるけど、
同行の二名は目的地へ行くことのみまんまん、気が付けば迷子寸前が再々でね。
立ち止まってパチリがきわめて困難な状況下、道行く人道行く人を撮ったこの
数枚は、われながらようやったとホメてつかわそう。
ウヒョ〜、カッコイイじゃあ〜りませんか。しゅっとしたパンツ、サンダルも
赤ならバッグも赤、シャツは赤が混じった細かい柄、鉢巻きの同色とくれば、
う〜む、やるなァ。ちょっとキマリ過ぎと思わないでもないけど、たっぷりな
王道感に満腹だ。この写真を見て思ったけど、手前の女性もなかなかのもんだと。
髪を真ん中の黒い塊状、右肩のベルトからしてみるとリュックのようでもある。
でも腕の下の細いヒモは、ちっちゃなショルダーか?。腹チラ見はむろんのこと
なんだろうシャツのギザギザ、そしてなによりも腕の肉付きが色っぽい。
配色抜群! 軽くダウン、膝つきそうになったし。全部違う色ってのが
たまりませんわいな。色相4色乱れ打ちをまとめるには相応のセンスが要求
されるだろ。シャツとパンツはちょい濃い目、靴とバッグがちょい薄めが
今日の基本的合意なのか。あるいは靴だけが高明度で他は同一明度なのか。
さておき、ふ〜ん、にゃぁ〜るほど、アタイも真似っこしてみようっと。
バッファロー空港でパチリ。全身モノトーン、肩からグワッとカラフル系。
抑えた色のバッグのセンス、なかなか出来ないでっせ、こういうの。それに
してもカラフルなグワ〜、なんなんだろ。目の前で見てもようワカランでね。
でもってアタイが瞬間KOされたのはこのお方。よく見てみてみい、スケ感
スカートがスンバラシイでしょ。地味なジャケット、デカ目ルーズな黒リュック、
脚もキリリで言う事ナス&ヘアースタイルもナイスですねえ。すべての色は
一見地味、しかし唯一透かしのみに賭ける。その心意気に賛辞の嵐は鳴り止まず、
って大袈裟でしょうか?
と、ここまで登場の御方々はすべて有色人種、肌の色の魅力に頭を垂れるしか
ないアタイだ。肌の色でいわれない差別を受けたり、今も受け続けてるに違い
ない反面、ファッションでは優位を保つこともあるだろ。それは他人の芝生は
緑に見えるの例えの故事に倣うことなのか、アタイの先入観の成せることなのか
よくわからないけど、現実に目に止まった服装の方の肌の色が同じであった
ことはアタイにとっちゃリアルな現実でね。我がココロ、直感を信じるしか
ありませんのや。
唯一の白肌シロ子さん。ちょっと太め、近未来の極大肥満の道程における
一瞬を切り取ったと言えなくもない。ニュージーランドのラグビーチーム、
オールブラックスと甲乙つけがたく、こちらも真っ黒クロ助だ。薄手の
上着も好ポイント。白肌黒服モノクロ世界に唯一な有彩色、黒澤明の天国と
地獄を思い出しちまったじゃないか。
ってなこと書きつつ、週一日の学校へ行くのじゃ・・・・・な、店主でした。
- 2017.06.29 Thursday
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- 10:17
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- by factio