20曲かァ
なんだかモヤモヤする時ってあるじゃない。仕事も飽きて、気晴らしのタネも、
いよいよナッシングゥ(好きなフレーズなのよ)、となるとアマゾンで買うしか
ない。むろんCDだ。で、コレを買った。
入手したのはナイアガラ奥の細道ROAD TO THEDEEP NIAGARA。
三枚組だ。大瀧詠一氏が作曲した根っこ、63曲ご披露盤。
入手の過程で大瀧さんは「20曲集まらないと作曲に取りかからない」を
読んだ。はて、どこで読んだのかすでに忘れとるんだ。そうかいそうかい
そういうことかい。筒見京平さんは膨大なレコードのイントロだけを次々と
聴きまくる、それもかなりの早さで、を知ってたから、やっぱりね、
なるほどね、いまさら遅いけど思ったんだ。作曲だって椅子作りだって
机に向かってじぃ〜っと考え、神様からの贈り物、閃きを待つなんてこたァ
ないことは委細承知之助だけど、こうもあっけらかんと言われちゃ、
なんだか気が抜けちゃうアタイなんですわ。
いや、それが悪いってことじゃないっすよ。アタイだってそうやって
るに決まってる。知らず知らずのうちに蓄積された知識が、閃きを
もたらしてるんだろうな、ことはわかっているつもりだけど、ズバリ言われ
ちゃうと、なんだかな〜、神秘の生命現象を科学の力で白日の元に晒され
ちゃう感じ。63曲次々と聴いてくと大瀧さんの聴き覚えのあるフレーズが
流れてくる。単なるオールディーズの羅列には興味はないけど、好きな
ミュージシャンのルーツとなると話は別だ。誰かモーツァルトでも
やってくれないかな〜?
それを聴きながら図面描き。いよいよ木取り図までこぎつけた。原寸図を
4枚、わかりにくいってんで数十年ぶりにアイソメも描いた。
こんな感じの図面だ。水平線を書いて、垂直線を書いて、左右に30度
づつ線を書いて、そこに寸法を入れて立体的に描いてゆく。パソコン
ならチョチョイだろうけど、なんたって手書きだからさ、紙がすぐに
黒く汚れちゃう。鉛筆だからネ。
この図にNo.を打ってさ、それでチェックしながら、いかに効率よく
材料を切断するかを検討するのが木取り図だ。トリミング図とも言う
らしいけど。アタイの場合、さらにパーツをばらばらにして、ここには
これが取付けられるみたいにするから、さらに複雑になる。全体や部分、
構造もボルトも、どこに配置すれば見やすいか、なことを考えつつの
作業になるから、アタマもぼーっとしてくるってもんだ。
これで図面はひとまずオワリ。後は、実物を作ればよろしい。しかし
なんだな、こんなにたんまりひつこく図面を描いたことないな、の
我が人生。図面を描いてる途中で小さなアイデアが涌き、ミスも見つかり、
図面に書き込んで、書き込んで、まとまった段階で新たに図面を描き直す
の繰り返しだ。人は必ずミスを犯す、それを少しでも防ぐには多くの
視点から見るしかない。図面で確認、実物で確認のプッシュプル。それ
しかないときたもんだ。
で、今日はアンプの師匠mazdaluce3000氏のとこへ。依頼のあった
ヤマハB-1のレストアが一応完了し、試聴に行くの。聴いたことないんだ
このアンプの音。お客さんと一緒に聴くの。はてさて、どげな音が
待ち受けているのでせうか?
楽しみではありまする・・・・・・・・・な、店主でした。
- 2017.12.29 Friday
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- 10:40
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- by factio